
【さっぽろ雪まつり・ガイド】雪と氷のアートを満喫!絶対外せない見どころ5選
北海道を代表するビッグイベント「さっぽろ雪まつり」。
約200基もの雪氷像が展示される雪国ならではのこのイベントに、毎年世界中から多くの人が訪れる。
この記事では、さっぽろ雪まつりの見どころや楽しみ方を徹底解説するとともに、2025年の現地レポートをお届け。
今後さっぽろ雪まつりに行く方は、ぜひ参考として最後まで読んでほしい。
さっぽろ雪まつりとは?
さっぽろ雪まつりは、北海道札幌市で1950年から続く冬の雪像展示イベント。
当時、市民の雪捨て場だった大通7丁目広場に、地元の中学・高校の生徒が6基の雪像を展示したことから始まった。

会場には高さ10メートルを超える大きな雪像から、札幌市の有志メンバーによって制作された個性豊かな市民雪像まで、見応えたっぷりの雪像がずらり。
ちなみに、このさっぽろ雪まつりで使われている雪は約3万トンで、札幌近郊の公園やゴルフ場から運ばれてくる。

開催場所は最も多くの雪像が展示される「大通会場」、アトラクションなどが楽しめる「つどーむ会場」、キラキラと透き通る氷像が楽しめる「すすきの会場」の3つ。
今回は、メイン会場である大通会場について詳しく紹介しよう。
さっぽろ雪まつりへのアクセス
さっぽろ雪まつり・大通会場は「大通公園」で開催されている。
ここではJR札幌駅から大通公園へのアクセス方法を紹介する。
電車の場合:所要時間約10分
JR札幌駅から地下鉄南北線さっぽろ駅まで徒歩で移動し、「真駒内行き」に乗車。
1駅隣の大通駅で降車し、8番出口を出て徒歩3分で到着。
徒歩の場合:所要時間約15分
地上からも歩いて行けるが、地下歩行空間「チ・カ・ホ」を利用して行くのがオススメ。
「チ・カ・ホ」はJR札幌駅から地下鉄大通駅まで繋がっているので、雪道を歩くことなく歩いていくことができる。
さっぽろ雪まつりの見どころ5選
さっぽろ雪まつりのメインはやはり多彩な雪像たち。
スケールの大きい雪像に圧倒されたり、ユニークな雪像にクスッと笑わされたり、きっとあなたの心を動かす雪像に出会えるはずだ。
会場は1〜11丁目まであり、それぞれ違ったテーマの作品が楽しめる。
ここでは、そんなさっぽろ雪まつりの楽しみ方や見どころについて詳しく解説しよう。
1. 高さ10メートル超!?迫力満点の「大雪像」
さっぽろ雪まつりならではの雪像といえば、高さ10メートルを超える巨大な雪像。
大きいながらも細部までしっかりと手が行き届いており、その職人技に感動するばかりだ。

大雪像のテーマは、北海道の歴史や文化を象徴するものから、人気アニメのキャラクターまで多岐にわたる。
2025年は、7丁目会場に札幌を代表する観光名所「北海道庁旧本庁舎~赤れんが庁舎~」の大雪像が展示された。
現在、本物の赤れんが庁舎は改修中であるため、雪像としてその姿を楽しめるのは貴重な機会といえるだろう。
※リニューアルオープンは2025年7月の予定ですが、2月24日取材時は本物の庁舎も外観は外から見られる状態となっています
2. 個性が光る!手作りの「市民雪像」
札幌市の有志メンバーによる、ユニークでバラエティ豊かな雪像を楽しめる市民雪像も見逃せない。

北海道に生息するヒグマやシマエナガをモチーフにした雪像や、アニメや漫画のキャラクターの雪像など趣向を凝らした作品がずらりと並び、見ているだけで思わず頬が緩んでしまう。

市民雪像は観客によって人気投票が行われ、上位3グループには次回開催での市民雪像参加資格等が与えられる。

どの作品も驚くほどクオリティが高いが、どこか手作り感や温もりを感じられるのも市民雪像ならではの魅力。
たくさんの作品の中から、お気に入りの市民雪像を見つけてみて。
3. 世界各地から集結「国際雪像コンクール」
1974年から始まった国際雪像コンクールも必見ポイント。
ここでは、世界各地のチームが参加して、最も印象に残る雪像づくりを競い合っている。

2025年のスケジュールは2/2〜6が制作期間、2/7が審査会&表彰式となっており、アーティストの手によって雪像が作り上げられていく過程を楽しめるのも魅力のひとつだ。

いずれも各国のモチーフを題材にしているかと思いきや、必ずしもそうとは限らない点が興味深い。
世界平和を願うメッセージが込められた雪像など、考えさせられる作品もあり、本格的なアートとして鑑賞できる展示となっている。
4. 子どもも大喜びの遊べる雪像
小さな子どもと一緒に訪れる際は、“遊べる雪像”もマストでチェックしたい。
雪でできた滑り台やチューブスライダーなど、アトラクション系の雪像に大はしゃぎすること間違いなし。

あまりの楽しさに「もう1回!もう1回」とお母さんにおねだりする子どもの姿も。

子どもだけでなく大人も参加できるアトラクションもあるので、会場に設置された看板をチェックしてみよう。
5. 圧巻のライトアップ&プロジェクションマッピング
さっぽろ雪まつりを昼だけ楽しんで帰るなんてもったいない!
夜になると雪氷像がライトアップされたり、雪像へのプロジェクションマッピングが行われたりと、会場が幻想的な雰囲気に包まれる。

さっぽろ雪まつりは入場無料・出入り自由なので、昼の雪まつりを楽しんだ後は、カフェなどでひと息つき、夜の幻想的な景色を見に戻ってくるのもおすすめ。
昼と夜でまったく異なる表情を見せる雪まつりを、ぜひ堪能してみて。
さっぽろ雪まつりをもっと楽しむ3つのポイント
ここまでさっぽろ雪まつりの魅力を紹介してきたが、楽しみ方は雪像を眺めるだけじゃない。
会場には、北海道ならではのグルメやお土産、特別な景色を楽しめるスポットがたくさんある。
ここでは、雪まつりをさらに満喫するための3つのポイントを紹介しよう。
1. 飲食ブースで北海道を食べ尽くす!
会場に足を踏み入れると、どこからともなく漂ってくる食欲をそそる香り……。
ズラリと並ぶ屋台には、新鮮な海の幸、アツアツの郷土料理、ここでしか味わえないご当地グルメが勢ぞろい。

炭火で焼かれるホタテの香ばしさに、ホクホクのじゃがバターの湯気……。
気づけば、お腹がグゥ〜と鳴ってしまうこと間違いなし。

温かい飲み物やソフトドリンク、ビールや日本酒などのアルコール類も充実している。
極寒の北海道で飲むキンキンに冷えたビールは、まさに至福の一杯!
ここでしか味わえない北海道グルメをぜひ堪能してほしい。
2. オフィシャルグッズをゲット
会場内の数か所に設置されたオフィシャルショップでは、ここにしかない限定アイテムが勢ぞろい。

特に人気なのは、リュックや帽子に気軽に付けられる公式記念ピンバッジだ。

ほかにも、ハンドタオルや文房具などバラエティ豊かなラインナップが揃っている。
ここでしか手に入らないレアアイテムをゲットして、旅の記念にしよう。
3. テレビ塔から雪まつりと山々を一望
さっぽろ雪まつりを一通り楽しんだあとは、会場近くの「さっぽろテレビ塔」へ。
入場料1,000円を支払って地上90.38メートルの展望台へエレベーターで上ると、そこから見下ろす雪まつりの会場は、まるで白銀のアートギャラリー!

遠くには雪化粧をまとった北海道の山々が広がり、都会と自然が織りなす「THE・札幌」な絶景が広がる。
札幌の街並みと雪まつりを一望できるこの景色を、ぜひ体験してほしい。
2025年の現地レポート
2025年のさっぽろ雪まつりの来場者数は約230万人。
世界中から多くの人が集まり、雪像の展示や飲食ブースで賑わう雪まつりを楽しんでいた。

市民雪像の会場でひときわ注目を集めていたのが、プロ野球・大谷翔平選手と愛犬のデコピンの雪像。
大谷選手の雪像が展示されるのは今年で3年目、デコピンは2年目だという。

市民雪像のほかにも、有名アニメや世界的人気キャラクター、日本ならではの文化を表現した中雪像などがあり、海外からの観光客も楽しんでいる様子がうかがえた。

2025年のさっぽろ雪まつり期間中の札幌市の気温は、最高気温が5.0℃、最低気温が-8.2℃と寒暖差があったが、多くの来場者が防寒対策をしっかりと行い雪と氷の芸術を楽しんでいた。
まとめ
さっぽろ雪まつりは、雪と氷が織りなす幻想的な世界を楽しめる、冬の一大イベント。
昼は迫力満点の大雪像やユニークな市民雪像を巡り、夜はライトアップやなどの幻想的な雰囲気に包まれる。
さらに、北海道ならではのグルメやお土産、展望台からの絶景まで、楽しみ方は無限大!
寒さ対策を万全にして、札幌でしか味わえない特別な体験をしてみて。
また、札幌には他にも多くの観光スポットがあり、市街地を少し離れると雄大な自然も楽しめる。
札幌をさらに満喫したい方は、以下の記事も参考にしてほしい。