歴史情緒あふれる古都・奈良の観光スポット21選
かつて日本の首都だった奈良県には、世界遺産に認定された国宝・重要文化財の建築物・仏像が数多く残されており、観光地として高い人気を誇る。
京都と隣接していることもあり、京都と奈良をセットで訪れる観光客も多い。
京都よりも古い歴史を持つ奈良を観光するなら必ず訪れてほしい観光スポットと、お勧めの宿泊施設・グルメ・お土産などを紹介しよう。
目次
奈良ってどんなところ?
日本のほぼ中央部、関西地方に位置する奈良県。
内陸部のため、海はないが山が多く、盆地や高原ならではの自然豊かな光景が広がる。
京都へ遷都するまでは、奈良県が日本の首都だったため、京都よりも古い歴史を持つ。
そのため、世界遺産にも登録されている神社仏閣が多い。
東大寺や興福寺など、国宝級の文化遺産も数多く、国外からも観光地として人気が高い。
奈良のおすすめの観光シーズンは?
奈良のベストシーズンは秋。
紅葉の名所が多く、紅葉と神社仏閣が調和した景色は奈良でしか見られない、特別な景色だ。
奈良を観光する時期を迷っている方は、ぜひ秋に訪れてみてほしい。
奈良の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
奈良への移動方法は?
東京から奈良へは、京都まで新幹線で行き、近鉄電車に乗り換えるルートがお勧め。
このルートであれば、3時間弱で奈良に到着できる。
大阪や京都からは1時間程度と短時間で移動できるため、大阪・京都を観光する際は奈良まで足を伸ばしてみよう。
奈良観光の主要交通手段
奈良を観光するなら、バスがお勧め。
バスを利用すれば、ほとんどの観光地を巡れる。
奈良市内の主要施設を巡れるワンデイパスや、利用範囲が広いワイドパス、ツーデイパスなど、移動費用がお得になる方法を観光プランに合わせて有効活用しよう。
古都ならではの歴史情緒を感じよう!奈良の定番観光スポット21選
奈良で一番の見どころは、世界遺産にも登録されている神社仏閣だ。
もちろん、奈良の魅力はそれだけではない。
江戸時代の町並みが残るエリアもあり、日本古来の情緒あふれる街を散策するだけでも楽しい。また、山がまるごと世界遺産になっている吉野山も必見。
今回ご紹介する定番の観光スポットを巡れば、楽しい旅の思い出ができること間違いなしだ。
1. 奈良公園
貴重な歴史的文化遺産である、春日大社、興福寺、東大寺、奈良国立博物館、正倉院等々と、これらをとりまく雄大で豊かな緑の自然美を楽しめる公園。
街の中心部に位置しており、各観光スポットへのアクセスの良さも魅力。
2. 東大寺
奈良時代、聖武天皇の発願により造立された盧舎那大仏(るしゃなだいぶつ)は752年に開眼供養が行われた。
以降40年近くの歳月をかけて伽藍を整えた、奈良を代表する寺院。都が平城京から遷都したあとも、手厚く保護され栄華を誇った。
3. 明日香村・石舞台古墳
豊かな自然と文化遺産の保護などを目的として整備された、高松塚古墳がある「高松塚周辺地区」、飛鳥の風景が一望できる展望台を有する「甘樫丘地区」、石舞台古墳へ続く散策路がある「祝戸地区」、キトラ古墳がある「キトラ古墳周辺地区」と「石舞台地区」の5つの地区からなる総面積約60haの国営飛鳥歴史公園のなかの「石舞台地区」にある古墳。
4. 吉野山
日本一の桜の名所として知られる吉野山。
春の吉野山は下千本から徐々に桜が開花してゆき、奥千本まで吉野山全体を美しく彩る。
また、春から夏にかけては、紫陽花が咲き誇り、夏の新緑に囲まれたシーズンには森林浴のスポットとして人気がある。
吉野山ロープウェイ
昭和初期、「人を運ぶロープウェイを吉野山に作りたい」という創業者の思いのもと、現在の千本口駅から吉野山駅を結ぶロープウェイを開通。
以来90年以上、吉野山の観光客を運ぶロープウェイとして愛され続けている。
春は桜、秋は紅葉など、四季折々に異なる表情を見せ、吉野山観光の入り口として気分を高揚させてくれる。
5. 興福寺
藤原鎌足の私邸、山階寺として山背国・山階陶原(やましろのくに・やましなすえはら)に建てられたのがはじまりで、和銅3(710)年、平城京遷都にともない藤原不比等の計画により現在の場所に移され、「興福寺」と改名。
6. 若草山
若草山は、標高342メートル。
山全体が芝生で覆われた、なだらかな山である。3つの笠を重ねたように見えるため、別名「三笠山」とも呼ばれる。
奈良の伝統行事であり毎年1月に行われる、山焼きでも有名。
山麓ゲートから山頂までは、徒歩30分程度で登ることができる。
頂上からは興福寺、東大寺など、奈良の景観を見渡せる。
7. 奈良国立博物館
国内2番目の国立博物館として1895(明治28)年に開館。飛鳥時代から鎌倉時代までの日本の仏教美術を中心に、仏像や物がなど、国宝や重要文化財を数多く所有する。
東大寺、興福寺、春日大社などに囲まれた奈良公園の一角にあり、ゆったりとした環境で仏教美術やその背景にある豊かな歴史や文化が学べる。
8. 大神神社
大物主大神(おおものぬしのおおかみ)を祀る日本最古の神社で、三輪山を御神体とする。
本殿はなく、拝殿の奥の三ツ鳥居を通して三輪山を拝むという形式は、原初の神祀りの姿を今に伝える。
三ツ鳥居と1664年に徳川家綱公によって再建された拝殿は国重要文化財に指定。
9. 金峯山寺
奈良県・吉野山のシンボルであり、修験道の総本山。
修験道とは、日本古来の自然崇拝の思想に、仏教、道教、陰陽道などが融合して成立、発達を遂げた宗教だ。
7世紀後半、開祖とされる役行者(えんのぎょうじゃ)が千日参籠修行により金剛蔵王権現を感得し、その姿をヤマザクラの木に刻んで山上ヶ岳の頂上と山下にあたる吉野山に祀ったことが始まりとされる。
10. 春日大社
奈良時代の初め、平城京の守護と国の繁栄のために茨城県の鹿島から武甕槌命が神鹿に乗って御蓋山に降り立ったとされ、768年に御蓋山の麓に御本殿を造営、武甕槌命、経津主命、天児屋根命、比売神の4柱の神様を祀ったことが始まりとされている。
現在も年間2200回におよぶ神事が行われ、特に3月13日に行われる「春日祭」は1200年以上続く日本三大勅祭のひとつ。
11. 春日大社
世界最古の木造建築「法隆寺」は、日本が世界に誇る名刹だ。
国宝・重要文化財の指定を受けた建造物が約3,000点あり、歴史的・文化的価値も非常に高い。
聖徳太子ゆかりのお寺として、日本人の馴染みも深く、今もなお伝統が受け継がれている。
また法隆寺には、日本と中国が交流していた証も残されているため、歴史的価値が極めて高い遺産と言える。
12. 薬師寺
「古都奈良の文化財」の構成資産の一つとして世界文化遺産に登録される法相宗の大本山。
中央に本尊を祀る金堂を、その左右に塔を配し回廊で囲んだ「薬師寺式伽藍配置」を日本で初めて採用。
寺に現存する建築の中で、奈良時代に建てられた唯一のものとなる東塔や本尊の薬師三尊像など9件の国宝、薬師寺の鎮守となる休ヶ岡八幡宮など重要文化財26件を祀る。なかでも2021年に全面解体修理が完了し、1300年前の美しい姿を取り戻した東塔は必見。
13. 平城宮跡歴史公園
710年の平城京遷都により日本の都として栄えた場所。
唐の都・長安をモデルにした約2,500haの総面積を誇る大規模な都には10万人以上の人びとが暮らしていたとされている。
「平城宮」は平城京の中核施設で、天皇の住まいとして政治や行事が行われていた。
14. 谷瀬の吊り橋
昭和29年(1954年)戦後の復興期に、生活用のためのつり橋として村人の力によりかけられた歴史を持つ。
雄大な自然の深い山々に囲まれており、日本有数の長さを誇る鉄線のつり橋。
上野地と谷瀬を結んでおり、その大きさは長さ297メートル、そして高さは54メートルに及ぶ。
15. 橿原神宮
日本最初の勅撰の史書「日本書紀」に日本建国の地と記される橿原。
第一代天皇であると伝えられる神武天皇が橿原の宮で即位されたという記述に基づき、1890年に創建されたのが橿原神宮だ。
御祭神は、神武天皇と媛蹈韛五十鈴媛皇后(ひめたたらいすずひめこうごう)。
16. 元興寺
6世紀末、蘇我馬子によって明日香村に開かれた日本最古の本格的な仏教寺院である飛鳥寺が前身。その後平城京遷都によって平城京内に移され、名前も元興寺に改まった。奈良時代には南都七大寺の一つに数えられるほど発展したが、平安時代半ばから徐々に衰退する。然しながら中世以降再び智光曼荼羅を中心とした極楽浄土の信仰により発展していく。
17. 総本山 長谷寺
自然豊かな山々に囲まれる日本有数の観音霊場。大和国から伊勢国へと続く初瀬街道の中腹に建ち、「隠国(こもりく)の泊瀬(はつせ)」と『万葉集』にも詠まれている。
古くから「花の御寺」としても知られ、現在も一年を通して四季折々の美しい花が楽しめる。桜や梅、アジサイやハス、キンモクサイなどが咲き誇るなかでも、特に有名なのは牡丹。1,000年以上前から「長谷のぼたん」「ぼたんの長谷寺」と呼ばれ親しまれ、日本一の牡丹の名所として名高い。
18. 洞川温泉
役行者によって開かれたと伝わり、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」にも登録されている参詣道「大峰奥駈道」。洞川温泉は、その山上ヶ岳への登山口に位置し、20数軒の旅館や民宿が軒を連ねている。
標高800mの高地にあるため、夏は涼しく、真夏でも夜はひんやりするほど。また冬は積雪し、露天風呂では雪見風呂が楽しめる。泉質は弱アルカリ性単純温泉で、日帰り入浴なら村営洞川温泉センターが利用できる。
19. 生駒山上遊園地
標高642mの生駒山にある遊園地。中でも注目したいのは高さ30mの「飛行塔」。現存する日本最古の大型遊具機器という歴史的価値の高い乗り物で、上空20mの高さからの眺めはとても開放的。また、園内には家族で過ごす天空のあそび場「PLAY PEAK ITADAKI」もあり、自然の中子供たちが楽しく遊べるとあって家族連れに人気だ。遊び疲れたらテラス席から大阪平野を一望できる「ビューレストラン」でひと休みしよう。
20. 猿沢池園地
春日大社や興福寺などの文化遺産と、雄大で豊かな自然景観を有する「奈良公園」。
そんな奈良公園の中でも市街地に近く、訪れやすい場所にある景勝ポイントが「猿沢池園地」だ。
三条通りの商店街を通り抜けた場所にある周囲360メートルの人工池で、周りには柳が植えられ風情たっぷり。
21. 奈良 金魚ミュージアム
国内有数の金魚の産地として知られる奈良県に誕生した、日本最大級の金魚ミュージアム。観光型複合商業施設「ミ・ナーラ」内で、気鋭のアーティストたちが手掛けた最先端の「エンターテイメントアクアリウム」を楽しむことができる。
館内は全て撮影可。フォトスタンドが設置された場所もあり、ほかではお目にかかれないSNS映え抜群の1枚を撮影できること間違いなしだ。
日本の伝統を味う。奈良のおすすめグルメ3選
日本の首都だった奈良には、伝統あるご当地グルメがたくさん。
観光スポットだけでなく、奈良のグルメもぜひ楽しんでほしい。
地元の伝統食材を使った料理や日本の伝統的な釜で炊いたご飯は絶品だ。
かまどでのごはん炊き体験ができるのは、奈良市にある観光複合施設「鹿の舟」内の食堂「竈」。
奈良の食材を使った素朴な日本の家庭料理を味わえる店で、米はすべてかまどで炊かれています。
2. 萬御菓子誂處 樫舎
奈良は元興寺近くに店を構える名和菓子店。
生菓子から干菓子、季節物の和菓子まで幅広いバリエーションが取り揃えられている。
町家をリノベーションした店舗外観は、古都奈良の風情ある町並みを思わせる。
数ある和菓子のなかでも人気を博しているのが、地元吉野の極上の本葛と丹波小豆のこし餡でつくられた「みよしの」。
羊羹の蒸し上げと葛焼きの2種類から選べ、どちらも店主イチオシの和菓子だ。
3. 農家酒場 どはってん
近鉄橿原神宮前駅から徒歩1分の好立地で、地元客と観光客から愛される居酒屋。
「農家酒場」の店名は、初代店主が兼業農家で、育てた野菜やお米を使用していたことに由来する。
2代目店主もその意思をしっかり受け継ぎ、地元産の素材をふんだんに盛り込んだ料理を提供し、地産地消を実践している。
素材の新鮮さと味の良さはもちろん、手頃な価格も人気の理由だろう。
奈良の定番ショッピングエリア5選
奈良で観光するなら、ぜひ訪れてほしい定番のショッピングエリアを5つご紹介。
観光体験と買い物体験を融合した施設や古都ならではの施設、伝統ある商店街など
時間をかけて、ゆっくり巡ってほしい。
1. ならまち
京都や金沢と並ぶ、全国的にも希少な奈良の旧市街地。
元興寺の旧境内を中心としたエリアに江戸時代から明治時代に建てられた町家が今も残り、レトロな街歩きが楽しめる。
「奈良市ならまち格子の家」はかつて点在していた町屋を再現した観光案内所。
休憩スペースもあり、昔ながらの暮らしを体験できる風情ある空間になっている。
2. 奈良市ひがしむき商店街
近鉄奈良駅東側出入り口からすぐにあり、大宮通から三条通まで南北に延びるアーケードがある商店街。
東に興福寺があり、民家は通りの西側に建てられ、すべてが東に向いていたことが“東向町”という町名の由来になっている。
興福寺のほか、猿沢池、ならまちといった観光スポットに直結し、東大寺がある奈良公園も徒歩圏内なので、奈良観光の行き帰り、どちらにも寄ることができて便利だ。
3. 東大寺門前 夢風ひろば
野生のシカが生息することで知られる奈良公園内にある、飲食店や小売店からなる施設。大仏様が有名な東大寺の門前に位置し、春日大社、春日山原始林、興福寺といった世界遺産、奈良国立博物館などの観光名所からも徒歩圏内の立地で、観光途中に立ち寄るのに最適だ。
4. イオンモール橿原
イオンモール橿原は、イオンスタイル橿原を中心とした近畿圏最大級の商業施設。グルメ、ファッション、雑貨など多彩なジャンルの専門店が約230もそろう。
特に飲食店が充実しており、1階にはレストラン街、2階と3階にもフードコートが入っている。2階はキッズスペースがあり、子ども連れに最適。
5. ならファミリー
近鉄百貨店奈良店、イオンスタイル奈良、専門店街zoroを併設する大型複合商業施設。
3つの施設には、グルメ、ショッピング、ファッション、雑貨など多彩なジャンルの店舗が入るほか、パスポートセンターや郵便局など市民生活に便利な施設も入居する。
屋上にはスカイガーデン屋上庭園があり、平城宮跡や春日山を一望できる。ショッピングのほかにも一日中遊べる仕組みがいっぱいだ。
奈良で泊まるならココ!宿泊施設3選
奈良で観光を楽しんだら、くつろげる客室と地元の伝統食材を使ったお料理が自慢の宿泊施設で心と身体を癒そう。
紹介する宿泊施設を訪れれば、伝統と歴史を感じるおもてなしに満足できるはずだ。
1. ふふ 奈良
奈良公園の一角にあり、奈良観光の拠点にもぴったりな立地が魅力。
建物は日本建築の巨匠、隈研吾氏が手掛けた。
窓の外には木々がゆれ奈良公園の神聖な空気を感じることができる。
さらには客室露天風呂も完備されており、ゆったりとくつろぐことができる。
2. 奈良ホテル
1909(明治42)年に「関西の迎賓館」として奈良公園内で開業。
創業時から国内外の著名人や賓客を迎えてきた100年以上の歴史をもつホテルだ。
現在は本館と新館の二つに分かれており、それぞれが異なる空間で宿泊客をもてなしてくれる。
創業時の面影をいたるところに色濃く残している本館は、建築家・辰野金吾氏によるもの。桃山御殿風檜造りで、館内の宝相華をデザインした絨毯や暖炉などで当時の趣を感じることができる。
3. 朝日館
およそ140年前に創業した「朝日館」。
世界遺産・大峯山の登山口前にあり、古くから登山客たちの憩いの宿として親しまれてきました。提供する料理には地元の旬の幸が盛りだくさんで、鮎の塩焼きから新鮮な鹿刺し、山菜料理まで勢揃いしています。
奈良でしか味わえない!奈良の厳選お土産3選
お土産選びは観光の楽しみの一つでもある。
ラムネとチョコレートが合わさった新感覚スイーツや淡雪のような口溶けの和菓子、人気の大仏プリンなど、奈良でしか味わえないスイーツを紹介しよう。
1. Lilionte「choco-ne(ショコネ)」
「奈良から新しくて面白いお土産菓子をお届けしたい」との身上から生まれた奈良発のお菓子ブランド「Lilionte(リリオンテ)」。
こちらで人気なのが、ザクザクしたラムネを濃厚なフレーバーチョコで包み込んだ新感覚スイーツ「choco-ne(ショコネ)」だ。
2. 銘菓きみごろも本舗 松月堂
宇陀の銘菓として知られる「きみごろも」は、明治時代(1868−1912)に松月堂初代堀井松太郎が大宇陀の地に店舗を構え、初めて作った和菓子。
触れた感覚はまるで淡雪のように柔らかく、口に運ぶと空気のように消えてゆくと評される。
過去には、全国菓子大博覧会にて3年連続金賞受賞という輝かしい実績をもち、その幻の味わいを求めて、遠方から訪れる人も少なくない。
3. まほろば大仏プリン本舗「まほろば大仏プリン」
奈良みやげとしても人気の「まほろば大仏プリン」は、カスタードをはじめ奈良特産の大和茶や奈良の地酒・初鹿を使った日本酒プリン、吉野の桜をトッピングした奈良八重桜など県の素材を贅沢に使ったバリエーション豊かなラインナップが魅力。
安心・安全に食べることができるよう、極力添加物を使わず、ひとつずつ丁寧に手作りしている。
思い出に残る旅へグレードアップ!奈良の伝統行事3選
歴史が長い奈良では、魅力ある伝統行事が1年を通して続く。
観光名所を巡るだけでも楽しめるが、伝統行事に参加すれば、より思い出に残る旅になるはずだ。
1. ひむろしらゆき祭
冬に作った氷を氷室で保存し、宮廷に献上するなど平城京の時代から氷との関わりが深い奈良。
そんな奈良で2014年から始まった「ひむろしらゆき祭」は、奈良市春日野で行われる新しいかき氷のお祭りだ。
舞台は闘鶏稲置大山主命(つげのおおやまぬしのみこと)や額田大仲彦命(ぬかたのおおなかつひこのみこと)といった氷に縁のある神々を祀り、製氷業者や冷蔵庫メーカーからの信仰も厚い奈良市の氷室神社。
2. 天平たなばた祭り 平城京天平祭 夏
奈良時代、遣唐使の山上憶良たちが中国から持ち帰った可能性が高い宮中行事の一つ「乞巧奠(きこうでん)」に、日本古来の「棚機津女(たなばたつめ)」の祭りが結びつき、さらに「織姫と彦星」の物語が組み合わさった「七夕」。
旧暦の7月7日(現在の8月頃)に、平城宮で盛んに行われた祭が起源とされている。
そんな七夕ゆかりの地で開かれる祭で最大の見どころは、織姫と彦星が貴族を引き連れて平城宮跡を練り歩く「天平七夕行列」。
光り輝く天平衣装に身を包んだ一行の姿は幻想的で、壮大な歴史ロマンが感じられる。
3. なら燈花会
奈良公園一帯がやさしいろうそくの灯りに包まれる、奈良の夏の風物詩。
「燈花」とは、燈心の先にできる花形の塊のことで、これができると縁起がよいとされている。
「なら燈花会」では、訪れた人びとが幸せになりますようにという願いを込めてろうそくに灯りをともしているのだそう。
芝生に置かれたろうそくが、天の川のように見える「浮雲園地」、竹のオブジェの間にろうそくが散りばめられる「浅茅ヶ原」、ろうそくの灯りに縁どられた「鷺池」と側で黄金色に輝く「浮見堂」、水面に揺れるろうそくの灯りが美しい「猿沢池・五十二段」と、同じろうそくの灯りでも、場所によって趣が異なるのもおもしろい。