ノスタルジーを感じる街・盛岡の厳選観光スポット14選
明治期のレトロな建築と街の中心を流れる美しい中津川、遠くに見える山々が調和した街並みが魅力的な盛岡市。
ノスタルジーを感じる街並みは盛岡市ならではだ。
もちろん、盛岡市の魅力は街並みだけではない。
日本の伝統文化を感じられるスポットや、わんこそばや盛岡冷麺といった盛岡グルメも魅力の一つだ。
多様な魅力を持つ盛岡を楽しみ尽くすために、ぜひ訪れてほしい観光スポットを紹介しよう。
目次
盛岡ってどんなところ?
岩手県の中央に位置する、県庁所在地の盛岡市。
盛岡は四方を山に囲まれており、北西に岩手山、西に駒ヶ岳、東に早池峰山、南に南昌山や東根山と、市街地の中心からどこを見渡しても山並みが広がる。
盛岡市内には石垣が美しい盛岡城跡公園や、明治期のレトロな洋風建築が残るノスタルジックな街並みが広がる。
文豪である宮沢賢治や石川啄木が過ごした地でもあるため、文豪ゆかりの地を巡ってみるのもお勧めだ。
また、南部鉄器などの洗練された伝統工芸など、日本の伝統文化にも触れられる。
盛岡のおすすめの観光シーズンは?
盛岡観光のベストシーズンは春。
桜の時期になると盛岡城址公園で毎年行われる「盛岡さくらまつり」は、多くの人が訪れる人気のお花見イベントだ。
夜になるとぼんぼりが灯され、昼間とは違った魅力を持つ夜桜を楽しめる。
盛岡の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 厚手のジャケット、セーター、カーディガン
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、長袖
- 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): コート、ダウンジャケット、厚手のセーターやジャケット
盛岡への移動方法は?
盛岡観光の主要交通手段
盛岡市内の観光はバスとタクシーの利用がお勧め。
盛岡駅を起終点とする循環バス「でんでんむし」に乗れば、効率良く盛岡の観光スポットを楽しめる。
JR盛岡駅周辺には、盛岡のシンボルとも言われる建造物や美しい景色を楽しめる公園、由緒ある神社、文芸ゆかりの地などがあり、徒歩だけでも名所を巡れる。
見どころが満載!盛岡の厳選観光スポット12選
盛岡には数多くの見どころがあり、1年を通して多くの人が訪れる人気の観光地。
岩手銀行赤レンガ館や「もりおか啄木・賢治青春館」など、明治期の希少な洋館が建つ、歴史と文化が息づくレトロな街並みは必見だ。
見どころ満載の盛岡の中でも、特にお勧めの観光スポットを厳選して紹介しよう。
1. 岩手銀行赤レンガ館
明治44(1911)年、盛岡銀行本店として、辰野金吾・葛西萬司建築事務所の設計で建てられた。
辰野金吾が設計した建築としては東北地方に残る唯一の作品で、東京駅を設計したことでも有名。
赤レンガに白い花崗岩で帯を入れ、屋根にドームを乗せた辰野らしい外観。
ルネッサンス様式の建物で国の重要文化財になっている。
2. 開運橋
JR盛岡駅にほど近い場所にある開運橋。
盛岡市を流れる北上川に架かり、盛岡駅と市の中心部を結ぶ重要な役割を担っている。
明治23年(1890)に初代の橋が架けられ、現在の橋は昭和28年(1953)に架けられた三代目。
濃い緑や白色の時期を経て、現在はムーンホワイトに塗装されている。
3. もりおか啄木・賢治青春館
明治43年(1910)に竣工し、国の重要文化財に指定されている「旧第九十銀行本店本館」の建物を利用した資料館。
盛岡で青春時代を過ごした石川啄木と宮沢賢治の人物像と、2人の感性を育んだ当時の盛岡の街について、さまざまな展示を通じて紹介している。
4. 盛岡手づくり村
手づくり工房・南部曲り家・盛岡地域地場産業振興センターの3ゾーンで構成され、盛岡のものづくりについて学習・体験できる複合施設。
南部鉄器や盛岡冷麺、南部せんべいなど、この地を代表する伝統工芸品やご当地グルメ14の工房が集まる「手づくり工房」。
5. 岩山パークランド
盛岡市街地から車で約15分の、小高い丘陵地にある遊園地。
アトラクションは、遊園地の定番「ティーカップ」や「メリーゴーランド」、見晴らしのよい「大観覧車」、幼児も遊べる「バッテリーカー」、スリル満点の「レインボウスピンコースター」、「ウルトラスインガー」など10種類以上。
年齢に合わせてさまざまなアトラクションを楽しめる。
6. もりおか歴史文化館
盛岡城跡公園(岩手公園)の一角にある「もりおか歴史文化館」。
盛岡城跡やかつての城下町だった盛岡の中心市街地を一つの博物館(フィールドミュージアム)としてとらえ、その中心的役割を担う存在として旧岩手県立図書館の建物を増改築し、2011年に開館した。
7. 岩手県立美術館
盛岡市中央公園内にある美術館。
大正から昭和初期に活躍した洋画家・萬鐵五郎や、洋画家として活躍しつつ文筆活動も積極的に行った松本竣介、戦後日本を代表する彫刻家・舟越保武といった、岩手県にゆかりのある美術家たちの作品を中心に展示している。
8. マリオス展望室
盛岡駅西口から徒歩3分。北東北随一の高層ビル(高さ92m)で盛岡市のランドマークタワー「マリオス」の最上階にある展望室。クリスマスには期間限定でビル自体がイルミネーションの一つとなって冬の盛岡を彩る。
無料で入場することが出来る展望室は、ベンチに座ってゆっくり過ごすことができ、北上川や雫石川が流れる盛岡の街並みのほか、日本百名山の岩手山や姫神山の高峰など四季折々の眺望を楽しむことができる。
9. 盛岡八幡宮
延宝8年(1680)に陸奥盛岡藩第3代藩主・南部重信によって建立されたと伝わる。県内随一の大社で、境内に鎮座する社は全部で12。農業や商工業、学問、衣食住など、生活に密接する神様が祀られている。
社殿は明治17年(1884)の盛岡大火などの災害や風雪被害を受けて再建が繰り返されており、現在の社殿は平成9年(1997)に建て直されたもの。色あざやかな朱塗りに県花である桐の花の彫刻が描かれた大社殿は、盛岡の顔として親しまれている。
10. 盛岡城跡公園(岩手公園)
盛岡藩南部家の居城として慶長2年(1597)に築城が始まった盛岡城は、明治維新を経て、明治39年(1906)に、近代公園の先駆者として知られる長岡安平の設計で「岩手公園」として整備された。「盛岡城跡」として国指定史跡になっているほか、「日本100名城」、「日本の歴史公園100選」にも選ばれている。
11. 石割桜
「盛岡城跡公園」からも近い場所にある盛岡地方裁判所。その敷地内にたたずむ高さ約11m、根回り約4.7mのエドヒガンザクラ。樹齢約350-400年という高齢ぶりもさることながら、一番の驚きは周囲約21mもある巨大な花こう岩の隙間から、石を割るように桜の巨木が伸びていること。盛岡では一番早い、毎年4月中旬から下旬にかけて見頃を迎え、生命力にあふれた満開の姿を見せてくれる。
12. 岩洞湖
岩洞湖は「岩洞ダム」建設により1961年に造られたダム湖。白樺や赤松などの林に囲まれた神秘的な雰囲気で、人造湖で日本一と言われる美しい景観をもつ。
春の新緑や秋の紅葉など、季節によって様子を変える広葉樹が生い茂り、キャンプ場や広場、遊歩道も整備されている。標高700mの冷涼な気候で、春から初夏にはミズバショウやスズラン、レンゲツツジなどを眺めながら散策し、心地よく過ごせる自然公園だ。
盛岡ならではの伝統工芸品が揃う!人気のショッピングスポット2選
盛岡の伝統工芸品を取り扱うショップを中心に、大型商業施設もある盛岡。
数あるショッピングスポットの中でも、特に訪れてほしいショップと商業施設を厳選して紹介しよう。
1. 光原社
「光原社本店」では光原社オリジナルの漆器や全国の陶磁器、ガラス、岩手のホームスパンなどを扱っている。敷地内には、『注文の多い料理店』の初版本や賢治関連の資料などを集めた「マヂエル館」、外国品を扱う「カムパネラ」、喫茶「可否館」など複数の建物が軒を連ね、本店向かいには鉄器やかごなどを扱う物産館「モーリオ」がある。
2. 盛岡駅ビル フェザン
JR盛岡駅直結の駅ビルに、ファッションアイテムやインテリア雑貨、ライフスタイルグッズやコスメ、飲食店、食料品店などバラエティ豊かな約160店舗が集結。全国展開する有名ブランドの岩手初出店ショップも多く、週末は多くの地元民・観光客でにぎわう。
まとめ
明治期の洋館が残るレトロな街並み、中心部に流れる中津川、そして遠くに見える岩手山や早池峰山が調和した街並みからは、ノスタルジーを感じられる。
それだけでなく、日本ならではの伝統文化に触れられるスポットも多く、盛岡は心が癒される街と言っても過言ではないだろう。
盛岡市の街並みでノスタルジーに浸った後は、自然が生み出す絶景を巡ってみてはいかがだろうか。
盛岡から急行バスで約1時間半の宮古市には、三陸復興国立公園や浄土ヶ浜、ローソク岩、三王岩など絶景が見られる観光スポットが集まっている。