【瀬戸内周遊プラン】個性と魅力に満ちた8つの町を巡る、ディープな広島の醍醐味を体感
旧海軍ゆかりの呉市、日本の銘醸地のひとつ東広島市、”安芸の小京都”竹原市、恵み多き島・江田島市、歴史と自然が息づく海田町、熊野筆で名高い熊野町、海山の自然が身近な坂町、離島風情あふれる大崎上島町。広島市の中心市街地から少し足を延ばし、個性と魅力に満ちた8つの市町で広島旅の醍醐味を体感。観光船シースピカやシーパセオ、観光列車エトセトラなどの周遊プランも交えれば、旅の濃度は更にアップします。広島と呉を結ぶ高速バス路線・クレアライン線を使えば、ますます便利で快適に。
目次
1. 呉市
瞭解舊海軍相關歷史與文化,享受在地美食的吳市之旅
広島県の南西部に位置する呉市。明治時代(1868-1912)以降に海軍の拠点や工場が置かれた軍港として栄え、現在は海上自衛隊の基地などがある瀬戸内海の港町です。広島駅からのアクセスも良く、昔も今も多くの人で賑わう呉の町には、ここならではの見どころが点在しています。第二次大戦当時、世界最大を誇った戦艦「大和」を紹介する「大和ミュージアム」や、実際に任務についていた潜水艦の内部に入ることができる世界でも珍しい施設「てつのくじら館」など、旧海軍や海上自衛隊ゆかりの施設は、その代表的存在です。
また、オムライス、鯨カツ、肉じゃがなどの呉海軍グルメから、呉海自カレー、呉冷麺、みそだき(鳥皮のみそ煮)、細うどん、びっくり饅頭、メロンパンといったご当地グルメまで、食の魅力も多彩。市街地の蔵本通りには、夜になるとラーメン、おでん、そのほかの創作料理が楽しめる屋台が軒を連ねます。
宿泊施設の充実度も高く、海を一望するホテルをはじめコテージやグランピング施設などさまざまなタイプの宿があるので、お気に入りを見つけましょう。
交通アクセス
- 広島空港から=広島空港リムジンバス・呉広島空港線で約1時間
- 広島駅から=JR呉線・快速で約35分
- 広島バスセンターから=クレアライン線で約46分
- 広島港から=フェリーで約45分
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2. 竹原市
江戸時代の面影と情緒を色濃く残す「安芸の小京都」、竹原
東広島市に隣接し、江戸中期から明治にかけての歴史建造物が並び、独特の情緒を醸し出している「安芸の小京都」、竹原。市街中心部の近くの商家町一帯は、町並み保存地区として大切に守られ、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。
そんな町並みの散策は、ここだけの非日常体験。ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝氏の生家「竹鶴酒造」や京都の清水寺を模して建立された「西方寺 普明閣」、願いごとが叶うかもしれない「おかかえ地蔵」など江戸時代にタイムスリップしたような町並みを楽しめます。
また、瀬戸内海に浮かぶ小さな島・大久野島は、たくさんのウサギが生息。動画サイトで「ラビットアイランド」として紹介されるなど、世界中から注目を集めています。
そして、竹原はグルメの町としても有名。特産品のタケノコ料理をはじめ、「純米吟醸たけはら焼」といった創作料理、「魚飯」と呼ばれる郷土料理などが市内複数のお店で提供されており、ご当地ならではの食が楽しめます。
宿泊は、町並み保存地区の歴史的建造物に泊まれる「NIPPONIA HOTEL 竹原製塩町」や、大久野島唯一の宿泊施設「休暇村大久野島」などがおすすめです。
交通アクセス
- 広島駅から=JR呉線で約2時間、高速バスで約70分、JR山陽本線で約12分の東広島駅からバスで約30分
- 広島駅から竹原駅=高速バスで約70分,JR呉線で約120分
- 広島駅から忠海駅=高速バスで約90分,JR呉線で約130分
- 呉駅から竹原駅=JR呉線で約60分
- 呉駅から忠海駅=JR呉線で約70分
- 竹原駅から大久野島=JR呉線で約20分の忠海駅へ、徒歩約5分の忠海港からフェリーで約15分
- 広島空港から竹原駅=ジャンボタクシーで約25分
- 広島空港から忠海駅=ジャンボタクシーで約30分
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3. 東広島市
東広島で、日本屈指の酒処と豊かな自然の恵みに酔いしれる大人の遠足
広島市の東に位置し、南東部は瀬戸内海に面した東広島市は、古くから安芸国の中心として栄えました。そんな地で全国区の知名度を誇るのが、日本の銘醸地のひとつで吟醸酒発祥の地である西条の酒造文化です。JR西条駅南側の「西条酒蔵通り」には7社の酒蔵が建ち並び、伝統と革新の酒造りを継承。直売所の併設、酒蔵見学や資料館公開を行っている酒蔵もあるので、日本酒の魅力を五感で体感できます。
酒処ならではの名物グルメ「美酒鍋」も必食。肉や野菜などの具材を酒と塩コショウで味付けしたシンプルな鍋料理は、かつて蔵人たちのまかない料理だったとか。お店ごとに具材や味が異なるので、食べ比べも魅力です。
また、郊外まで足を延ばせば豊かな自然が広がり、観光農園で季節のフルーツ狩りが楽しめます。さらに2022年にオープンした「道の駅 西条のん太の酒蔵」の直売所では、地元の旬食材や加工品、東広島市の10の酒蔵の日本酒が揃っています。屋内遊戯場「こどもひろば」では、こどもたちがのびのび遊ぶことができます。
宿泊は、多彩なホテルがある西条駅周辺が便利。郊外の福富ダムに隣接する「道の駅 湖畔の里福富」をはじめキャンプ可能な施設もあります。
交通アクセス
- 広島駅から=JR新幹線こだまで約12分(東広島駅)、JR山陽本線で約35分(西条駅)
- 呉駅から=JR呉線・山陽本線で約1時間(西条駅)、JR呉線で約1時間5分(安芸津駅)
- 広島空港から西条駅=リムジンバスで約25分
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4. 江田島市
瀬戸内海で4番目に大きく、多彩なアクティビティとグルメが揃う恵み多き島、江田島
瀬戸内海で4番目に大きい江田島と能美島を始めとする、大小9つの島々からなる江田島市。広島市や呉市からのアクセスは抜群で、車や船で気軽に訪れることができます。波穏やかな瀬戸の多島美など豊かな自然に恵まれ、夕日の島としても知られています。
そんな江田島では、みかん狩りやイチゴ狩りなどの観光農園、マリンアクティビティが楽しめる海水浴場、コテージやテントサイトが揃うキャンプ場などの体験可能な施設が充実しています。また、江田島市には呉市から延びるサイクリングロード「かきしま海道」が整備されており、併置からヒルクライムまで多彩なコースで、サイクリストからの人気を集めています。
島の恵みを生かしたグルメも魅力。牡蠣の名産地であることから、牡蠣を使った料理や加工品が豊富です。また、温暖な気候を活用したオリーブ栽培も盛んで、オリーブオイル「安芸の島の実 江田島搾り」はイタリアの国際コンテストで高く評価されました。
宿泊は、温泉宿からホテル、旅館、民宿など多彩な施設が揃い、旅の目的に合わせてチョイスできます。
交通アクセス
- 広島駅から=路面電車で約35分の広島港・宇品からフェリーまたは高速船で約20~40分(到着港により異なる)
- 呉から=天応(呉ポートピア)からフェリーで約12分、呉港からフェリー約20分・高速船約10分(小用港)、呉港から旅客船約13分(秋月港)
- 江田島市内のアクセス(路線バス)
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5. 海田町
旧宿場町の歴史風情と豊かな自然が息づくアクセス至便な観光拠点、海田町。
広島市の東側に隣接し、歴史と自然が息づく町、海田町。江戸時代には、山陽道(西国街道)の宿場町として栄えました。町内の旧街道沿いには、かつて要職を務めた千葉家の旧宅「旧千葉家住宅」など歴史的建造物が建ち並び、情緒あふれる町並みが残されています。
町の中心から少し離れると、豊かな自然が広がるエリア。町北東部の「海田総合公園」には、県内有数の大型遊具が揃う広場をはじめ、さまざまな施設が充実しています。町北部の「日浦山」は気軽なハイキングスポットで、標高345.4mの山頂からの眺めは絶景です。
そして、海田のグルメといえば「海田さつま」。季節の魚を焼いてすり潰し、骨の出汁と焼き味噌をあわせた郷土料理で、ご飯のお供として親しまれています。2021年に地元の高校生とメーカーが共同開発した「海田さつまの素」は、お土産にも最適です。
宿泊は、海田市駅周辺のシティホテルがおすすめ。広島駅、呉駅ともに好アクセスで、観光の拠点としても便利です。
交通アクセス
広島駅から=JR山陽本線・呉線で約10分
呉駅から=JR呉線で約40分
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6. 熊野町
世界に名を馳せる「熊野筆」の産地、熊野町。自然遊び、銘酒、B級グルメも
広島県西部に位置し、四方を山に囲まれた熊野町。豊かな自然と、広島市や呉市、東広島市と隣接する好アクセスが魅力です。
熊野の名を広く知らしめているのが、国内外から高い人気を集める特産品の「熊野筆」。町内には、筆をテーマにしたミュージアム「筆の里工房」や筆塚がある「榊山神社」など、筆にまつわる見どころが充実しています。
また、豊かな自然を生かしたスポットも点在。里山遊びがテーマのプレイパーク「トモビオパーク」、5月には芝生広場の上を鯉のぼりが泳ぐ「深原地区公園」などは、大人も童心にかえって楽しめる人気スポットです。
もちろん、熊野ならではのご当地グルメも。100年以上の歴史をもつ「馬上酒造」では、「嵩之露」と「大號令」の銘酒をお土産に。町内の飲食店が力を合わせて開発したB級グルメ「ふわふわ納豆焼き」や「鳥コーローやきそば」は、ぜひ味わいたい名物です。
宿泊施設は、キャンプも可能な「トモビオパーク」や心和む民宿がおすすめ。
交通アクセス
- 広島駅から=広島電鉄バスで約45分
- 呉駅から=広島電鉄バスで約40分
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7. 坂町
広島や呉から日帰り圏の坂町で、海、山、里のアクティビティを満喫
広島市と呉市の間に位置し、海と山が身近で、自然に親しみながらアクティブに過ごせる坂町。
沿岸部には約1.2kmにわたって砂浜が続く「ベイサイドビーチ坂」があり、海水浴、ビーチスポーツ、マリンスポーツなど多彩な海のアクティビティが充実。現在、「mont-bell」とのコラボによる新施設を建設中で、楽しみの幅はさらに広がりそうです。
また、海、里、山の多彩なウォーキングコースが整備されていることも魅力。コースのひとつがある「きらり・さかなぎさ公園」からは、映画「ドライブ・マイ・カー」に登場した海田大橋を眺められます。
広島駅から約16分、呉駅から約25分という好アクセスで、広島や呉を拠点にした日帰り旅にも絶好のロケーション。24時間営業のスパ施設「アジアンリゾート・スパシーレ」で1泊というのも、また一興です。
坂町産のムラサキ麦を使った「芸州坂うどん」や、町木の梅にちなんだ本格醸造ワイン「梅の薫」など、地元のグルメもお忘れなく。
交通アクセス
- 広島駅から=JR呉線で約16分、
- 呉駅から=JR呉線で約25分
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8. 大崎上島町
瀬戸内海で2番目に大きい無架橋離島、大崎上島。離島ならではの旅情に浸る
芸予諸島の中ほどに位置し、橋で繋がっていない離島では瀬戸内海で2番目に大きい大崎上島。離島ならではの暮らしや文化が息づく美しい島は、「東京家族」や「家族はつらいよ」などの映画ロケ地にもなりました。
島で体験できるアクティビティは、シーカヤック、SUP、サイクリング、フルーツ狩り、染物など実に多彩。展望台を全て巡ると115の島が見渡せるといわれる、「神峰山」のハイキングも人気です。島内の新たな移動手段として、超小型BEV「C+pod」のシェアリングも2021年にスタートしています。
また、島の恵みである山海の幸も豊富です。地元野菜や地魚、出来たての惣菜が並ぶ「南の里 朝市」は、毎週土曜の朝9時から開催。地元漁師が立ち上げ毎週木曜朝に行われている「漁師の朝市」では、島近海の鮮魚がお値打ち価格で手に入ります。
そして、島旅の醍醐味である宿泊。島随一の温泉宿「きのえ温泉 ホテル清風館」をはじめ、旅館、民宿、民泊、ゲストハウスなど多彩な施設が揃います。
交通アクセス
- 呉駅から=さんようバス飛島ライナーで約1時間25分、小長港下車。小長港からフェリーで約15分(明石港)
- 広島駅から=JR呉線で約2時間、竹原駅下車。竹原駅からバスで約10分、竹原港下車。竹原港からフェリーで約30分(垂水港)