【名古屋城観光ガイド】遊び尽くしたい方必見!

【名古屋城観光ガイド】遊び尽くしたい方必見!

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

名古屋で人気の観光スポットであり、シンボルでもある「名古屋城」。
ただ、天守閣の屋根に設置された「金の鯱」は知っているが、具体的な見どころを知らない方も少なくない。
この記事では「名古屋城」を遊び尽くすために知っておきたい、見どころとその歴史を詳しくご紹介。
あなたがまだ知らない「名古屋城」の魅力を、ぜひ知ってほしい。

目次

名古屋城ってどんなところ?

愛知県名古屋市の「名古屋城」は、約25万㎡の広大な敷地と日本最大級の城郭から「日本三大名城」に数えられている。
天守閣の屋根に設置された雌雄2体の「金の鯱」は特に有名で、「金鯱城」や「金城」とも呼ばれる。
「名古屋城」は江戸幕府を開いた初代将軍・徳川家康(とくがわ いえやす)の命により、築城された。
江戸幕府の地盤を固める役割を果たし、徳川御三家筆頭(徳川家の血を引く最も格が高い大名)の「尾張徳川家」の居城となった。
築城技術が極まった時期に、当時の最高権力者の財力を使い、高い築城技術を持った大名によって建てられた「名古屋城」はまさに豪華絢爛。
豪華なだけではなく、日本画史上最大の画派である狩野派による障壁画など、芸術性も高い。
1952年には国の特別史跡として指定されている。

名古屋城・都市夜景
名古屋城・都市夜景

名古屋城の歴史・成り立ち

江戸幕府を開いた将軍・徳川家康の命令で、1610年に築城開始。
その目的は政権を脅かす可能性を持つ豊臣家・大名への牽制と、関東を防衛する拠点の2つだった。
「名古屋城」の築城は大名に委任され、委任された大名はその威信をかけて築城に臨んだ。
1615年には尾張藩(現在の愛知県)の藩主の住居、行政の場所となる「本丸御殿」が完成。
「本丸御殿」は美しい障壁画や装飾金具などで飾られた、豪華絢爛な空間となった。

その後も増築・改築は進み、豪華絢爛さが増していく。
その中でも1634年の第3代江戸幕府将軍・徳川家光(とくがわいえみつ)が上洛する際に増築された、「上洛殿」は最高傑作と言われている。
襖絵・天井板絵・彫刻欄間などはいずれも美術品としても価値が高く、狩野探幽(かのう たんゆう)によって描かれた「帝鑑図」や「雪中梅竹鳥図」は特に価値が高い。
1871年の廃藩置県で尾張藩が名古屋県となったことがきっかけで、城郭の一部が撤去されるものの、名古屋城を保存すべきという声が高まり、永久保存されることに。

地震で石垣などが崩落したり、空襲によって天守閣が焼失したりするものの、国内外からの寄付で再建。
耐震性や老朽化の問題から2018年より、天守閣は閉館。
木造での復元を目指して調査が進められている。

極まった築城技術と時の最高権力者の財力によって完成した「名古屋城」
極まった築城技術と時の最高権力者の財力によって完成した「名古屋城」

名古屋城へのアクセス

名古屋観光で必ず訪れる「名古屋駅」から「名古屋城」のアクセスをご紹介。
「名古屋城」までの交通手段は地下鉄・バス・徒歩、3つの方法がある。
約30分と時間はかかるが、「名古屋駅」から徒歩だけでもアクセスできる距離にある。
地下鉄を利用する場合は、JR名古屋駅から名古屋市営桜通線に乗って、「久屋大通駅」へ。名城線に乗り換えれば最寄り駅の「名古屋城駅」に到着。
「名古屋城駅」からは徒歩5分で、「名古屋城」に辿り着く。
バスを利用する場合は、JR名古屋駅の市バスターミナルから幹名駅1のバスに乗車し、バス停「名古屋城正門前」で下車。バス停から徒歩1分で「名古屋城」に到着する。

名古屋城の開園時間・観覧料

名古屋城の開園時間と観覧料は、下記の通り。
休園日は12月29日から翌年1月1日の4日間だが、イベントなどによって休園日が設けられることもあるので、公式サイトも確認しよう。
「名古屋城」の見どころのひとつである、天守閣は老朽化や耐震性の問題に対応するため、2024年5月時点では閉館しているため、注意してほしい。

開園時間
9:00〜16:30
※本丸御殿・西の丸御蔵城宝館の入場は16:00まで
観覧料
大人:500円
中学生以下:無料

名古屋城のお勧め観光シーズン

「名古屋城」を観光するなら春がお勧め。
敷地内にはソメイヨシノやシダレザクラなど10種類の桜が、約1,000本も植えられている。
桜の見頃には日本最大級の城郭と桜が咲き誇る、日本らしい景観が見られる。
3月下旬から4月下旬まで開催される「名古屋城春まつり」では、様々なイベントとライトアップされた桜が楽しめるので、時期を調整できるなら春に訪れよう。

約1,000本もの桜が咲き誇る「名古屋城」
約1,000本もの桜が咲き誇る「名古屋城」

迷ったらまずはココ!名古屋城の見どころ5選

「名古屋城」には見どころが多いだけでなく、敷地も広いため、どこから観光するか迷ってしまうかもしれない。
そんな時はこれから紹介する5つの見どころから、巡ってみよう。
「名古屋城」の見どころである豪華絢爛な空間や金の鯱を見られるだけでなく、築城時の様子を思い浮かべるスポットや、重要文化財も楽しめる。

1. 圧倒されるほど豪華絢爛な空間が広がる「本丸御殿」

尾張藩主の住居や行政の場として建てられ、江戸幕府将軍の宿泊施設ともなった「本丸御殿」。
戦争によって焼失するも、名古屋市が総工費約150億円と10年をかけて復元した。
「本丸御殿」の魅力はなんといっても、その豪華絢爛さ。
狩野探幽によって描かれた障壁画はもちろん、彫刻欄間・飾金具などの細部にいたるまで芸術性が高く、金色と極彩色で彩られた空間に圧倒されること間違いなし。
「本丸御殿」内はどこでも撮影可能だが、フラッシュと三脚の使用が禁止されているため、注意してほしい。

その豪華さと芸術性の高さに圧倒される
その豪華さと芸術性の高さに圧倒される

2. 金の鯱で有名なシンボル的存在「天守閣」

「名古屋城」のシンボルとも言える「天守閣」。
史上最大級の延床面積を誇る、五層五階地下一階の建造物で、城郭として初めて国宝に指定された。
その屋根に設置された2体の「金の鯱」は、あまりにも有名。
「鯱」とは海の「シャチ」ではなく、頭が龍または虎で、胴が魚の姿をした想像上の生物。
火災から守ってくれるという伝説があり、建物の守り神として祀られている。

※現在は老朽化や耐震性の問題に対応するために閉館しており、内部の見学はできないが、天守閣の木造復元を目指しており、2032年度の完成を目標としているそうだ。

名古屋城のシンボルである天守閣は必見
名古屋城のシンボルである天守閣は必見

3. 江戸時代の大名が短期間で築いた「石垣・清正石」

様々な大名がその威信をかけて築いた「名古屋城」。
近世城郭の到達点とも表されるお城は、石垣でさえも「見どころ」となる。
城全体の石垣の総延長はなんと8.2km。
最も重要な天守台の石垣は、築城の名手である加藤清正(かとう きよまさ)が、3ヵ月もかけずに築いた。
城郭全体の石垣もわずか1年程度で築いたと伝わっており、現地で石垣を見ながら、築城の様子に思い馳せてみるのも面白いはずだ。
石垣の中でも一際目を引くのは「清正石」と呼ばれる、「名古屋城」の石垣で最大の巨石。重さ推定10tと言われている。

推定10tの巨大な「清正石」
推定10tの巨大な「清正石」

4. 全国でも数少ない特徴が見られる「二之丸庭園」

「名古屋城」の城主が過ごした「二之丸御殿」の北側に位置する「二之丸庭園」。
北御庭・前庭・二之丸東庭園の3つのエリアからなる庭園で、面積は約3万㎡にも及ぶ。
1953年に北御庭・前庭が名勝に指定され、2018年には庭園のほぼ全域が名勝に指定された。
北御庭では、築山の間から滝を落とし、滝の上に石橋を架けるのが特徴である「玉澗流」が見られる。
宋の有名な水墨画家の「玉澗」の描いた山水画をモチーフにした、「玉澗流」が見られる庭園は全国でも数少ない。

名勝に指定されている「二之丸庭園」
名勝に指定されている「二之丸庭園」

5. 創建時のまま現存する重要文化財「隅櫓」

「名古屋城」の見どころである「本丸御殿」や「天守閣」は、火災で焼失し復興されたものであるが、3つの「隅櫓」は創建時のまま現存し、重要文化財に指定されている。
本丸の南西隅に位置する「西南隅櫓」、南東隅に位置する「東南隅櫓」、御深井丸の北西隅に位置する「西北隅櫓」とそれぞれ構造も大きさも異なるため、見比べてみると面白いはずだ。

外からは二階建てに見えるが内部は3階建てと珍しい構造の「西南隅櫓」
外からは二階建てに見えるが内部は3階建てと珍しい構造の「西南隅櫓」

名古屋グルメも楽しめる「金シャチ横丁」

日本最大級の城郭であるため、見どころを回るためには、かなりの距離を歩かなければいけない。
歩き疲れたら名古屋城下に広がる一大グルメスポット「金シャチ横丁」で、パワーをチャージしよう。
「金シャチ横丁」は2つのゾーンに分かれており、ひとつは名古屋グルメが満喫できる「義直ゾーン」。
二つ目はポップな雰囲気のレストランやカフェなどが多い「宗春ゾーン」。
「金シャチ横丁」で充電したら、再び名古屋城を散策しよう。

名古屋の名物料理が名古屋城下の横丁に結集!
名古屋の名物料理が名古屋城下の横丁に結集!

名古屋城周辺の観光スポット3選

名古屋城周辺には、「名古屋城」を一望できる自然豊かな公園や「名古屋城」と並ぶ名古屋のシンボルなど、魅力的な観光スポットが多い。
「名古屋城」を中心とした観光プランを考えている方は、ぜひこれから紹介する3つの観光スポットも巡ってほしい。

1. 名城公園

約80haの広大な敷地に広がる総合公園。
季節の花々が咲く花壇や芝生広場、名古屋城が一望できるおふけ池、野球場などのスポーツ施設などがあり、名古屋市民憩いの場となっている。
名城公園フラワープラザには、自然光を採り込んだ明るい雰囲気のアトリウムやサニールームがあり、花や緑に関係したさまざまな展示会を開催している。
また、花に囲まれながらティータイムを過ごせるカフェも併設。

名古屋城の膝もとに広がる市民憩いの公園
名古屋城の膝もとに広がる市民憩いの公園

2. 名古屋市役所本庁舎

現在の名古屋市役所本庁舎は三代目の庁舎。
中央には高さ53.5mの時計塔がそびえる。塔の頂上には四方にらみのしゃちを載せ、より名古屋らしさを意識したデザインとなっている。
西洋的な建築様式に日本的な要素を巧みに取り入れた、昭和初期の建築の特徴が如実に表れている点が高く評価され、2014年には隣接する愛知県庁本庁舎とともに、国の重要文化財に指定された。

国の重要文化財に指定された、庁舎建築の最高峰のひとつ
国の重要文化財に指定された、庁舎建築の最高峰のひとつ

3. 中部電力 MIRAI TOWER

観光とテレビ放送用電波発信のために「名古屋テレビ塔」として建設され、1954年(昭和29年)に完成した名古屋のシンボルタワー。
2020年に大規模工事を終え、塔内をリニューアル。塔の4・5階にはホテルも誕生。2021年5月からは、新名称「中部電力 MIRAI TOWER」として新たにスタートした。
地上90メートルに位置する屋内展望台「スカイデッキ 」からは、名古屋の景色や遠くの山々を一望することができる。夜の景色は「日本夜景遺産」にも認定されており、展望台の天井と足下に設置されたミラーに外の景色が映り込む景観は必見。

スカイデッキからは街並みを一望。名古屋のシンボルに宿泊する特別な体験も
スカイデッキからは街並みを一望。名古屋のシンボルに宿泊する特別な体験も

名古屋城に関するよくある質問

Q

名古屋城は誰が建てたの?

A

江戸幕府の初代将軍「徳川家康」が築城を命じました。

Q

名古屋城の見どころは?

A

豪華絢爛な空間に圧倒される「本丸御殿」と名古屋のシンボルでもある「天守閣」は特に人気が高い見どころです。

Q

「天守閣」の中には入れる?

A

2024年5月時点では入れません。耐久性の問題などに対応するため、閉館しています。

まとめ

「名古屋城」を遊びつくために知っておきたい、見どころと歴史を紹介してきた。
この記事を参考に見どころを回れば、「名古屋城」を満喫できること間違いなしだ。
「名古屋城」とその周辺以外にも、名古屋には魅力的なスポットがまだまだ多い。
名古屋の魅力的な観光スポットを厳選して紹介している、こちらの記事もぜひ参考にしてほしい。