歴史と自然が生み出す絶景を満喫!弘前公園の観光ガイド
「弘前城」があり、「桜の名所」として有名な「弘前公園」は、青森県を代表する観光スポットだ。
「弘前公園」では歴史的建造物と四季折々の自然が調和した、日本ならではの美しい景色を楽しめる。
桜が見頃を迎える春が最も美しい季節だが、実は秋や冬にも絶景を眺められる。
この記事では「弘前公園」の定番とも言える見どころだけでなく、あまり知られていない見どころや魅力も紹介しよう。
目次
弘前公園ってどんなところ?
「弘前公園」は弘前市の中心部に位置する、492,000㎡もの広大な敷地を持つ公園。
1908年に大正天皇が訪れた際に、鷹が悠然と飛ぶようなゆったりした公園を意味する「鷹揚園」と命名したことから「鷹揚(おうよう)公園」とも呼ばれている。
「弘前公園」を観光するなら、国の重要文化財に指定される「弘前城」と「桜」は見逃せない。
江戸時代に建築された天守や城門、櫓などがほぼ当時のまま残っている。
江戸時代に想いを馳せながら城内に残る、歴史的建造物を巡ってみよう。
「弘前公園」は東北を代表する桜の名所として、「みちのく三大桜名所」のひとつにも選ばれている。
園内には2,000本を超える桜が植えられており、「弘前城」と桜のコラボレーションやお堀に沿って咲き誇る桜のトンネルなど、各所で春の絶景を楽しめる。
弘前公園へのアクセス
国際線もある青森空港を起点とする「弘前公園」へのアクセスは、バスがお勧め。
電車でもアクセス可能だが、バスの方が乗り換えも歩く時間も少ない。
バスでアクセスする場合の簡単な経路と所要時間は、下記の表を参考にしてほしい。
- 経路
-
「青森空港」のパスターミナルから「空港連絡バス」へ乗車し、「弘前駅」にて下車。
「弘前駅」から「土手町循環100円バス」に乗車し、「市役所前」で下車。
バス停から徒歩4分。 - 所要時間
- 約1時間30分
弘前公園の利用料と開館時間
「弘前公園」は無料区域と有料区域に分かれている。
有料区域の営業時間と入園料は以下の通りだ。
弘前城本丸・北の郭
- 営業時間
-
・4月1日~11月23日 9:00~17:00
・さくらまつり期間 7:00~21:00 - 入園料
-
・大人 320円
・子供 100円
弘前城植物園
- 営業時間
-
・4月中旬~11月23日 9:00~17:00(券販売16:30まで)
・さくらまつり期間 9:00~18:00(券販売17:30まで) - 入園料
-
・大人 320円
・子供 100円
四季折々の絶景と歴史的建造物を楽しもう!弘前公園の見どころ5選
「弘前公園」の最大の魅力は、歴史的建造物と自然が調和する美しい景観だ。
桜の名所ということもあり、最もおすすめの季節は春だが、それ以外の季節にも美しい景色を見られる。
春の見どころはもちろん、それ以外の季節の見どころや「弘前城」の見どころを紹介していこう。
1. 観光するなら絶対に春がお勧め「弘前さくらまつり」
東北随一の桜の名所である「弘前公園」には、ソメイヨシノやシダレザクラを中心に、約2,600本の桜が植えられている。
お城を背景に咲き誇る桜や、お堀に沿って大量の桜が咲き乱れる様子はまさに絶景。
桜の見頃である4月中旬から5月上旬に開催される「弘前さくらまつり」には、例年約200万人の観光客が訪れる。
「弘前さくらまつり」の期間中は屋台が立ち並び、桜を見ながら焼きそばやお好み焼きなどの屋台グルメを満喫できる。
お化け屋敷なども出店している大きなお祭りなので、桜だけでなく日本のお祭り文化も楽しめるはずだ。
日没後は桜がライトアップされ、お堀の水面に桜と光が映る幻想的な光景が現れる。
観光する時期を自由に調整できるなら、春に訪れるべきだ。
2. 満開後にしか見られない絶景「弘前公園外濠の花筏」
満開になった桜が散り始めると、弘前公園の外濠には大量の桜の花びらが浮かび、花筏(はないかだ)と呼ばれる光景が見られる。
水面を桜の花びらが埋めつくすことから、桜の絨毯とも呼ばれる花筏。
満開後も桜が生み出す絶景を楽しめるのは、「弘前公園」のならではの魅力だ。
花筏が見られる時期は、例年4月中旬頃。
3. 春とはまた違った艶やかな魅力を持つ「紅葉が彩る弘前公園」
桜の名所として有名な「弘前公園」だが、実は紅葉の名所でもある。
10月に入ると園内の約1,000本のカエデと約2,600本の桜が色づき始める。
見頃である11月上旬になると、赤や黄色の紅葉が重なり、どこを歩いても鮮やかな景色を楽しめる。
日没後の紅葉は柔らかな光でライトアップされるため、日本らしい雰囲気を味わえるだろう。
この時期にはフラワーアートや市民による菊花展を見られる「弘前城菊と紅葉まつり」も開催される。
春に訪れたことがある方や春に観光できなかった方は、ぜひ紅葉を楽しんでほしい。
4. 冬に満開の桜が見られる?「冬に咲くさくらライトアップ」
冬の「弘前公園」では、「冬に咲くさくらライトアップ」が開催される。
雪が積もった枝や凍ったお堀がピンク色にライトアップされ、まるで桜が咲いているかのような美しさを堪能できる。
昨シーズンは12月1日から2月28日にかけて開催されていた。
春や秋に観光できない場合は、「冬に咲くさくらライトアップ」の期間を狙って観光してほしい。
5. 江戸時代から現存する貴重な建築物「弘前城の天守」
「弘前公園」ではこれまで紹介してきたように、四季折々の美しい自然景観が見られる。
でも「弘前公園」の魅力はそれだけではない。
園内には国内に12基しか存在しない、江戸時代から現存する天守のひとつがある。
東北唯一の現存天守であり、国指定の重要文化財に指定されている。
耐寒性が高く雪が降っても建物に負荷がかかりにくい、東北ならではの特徴を持っている天守は必見。
桜・紅葉・雪と天守を合わせて眺めれば、日本ならではの風情を感じられるはずだ。
「弘前城」の魅力や歴史については、こちらの記事もぜひ参考にしてほしい。
弘前公園と合わせて訪れたい青森の桜の名所3選
「弘前公園」の春の絶景を満喫したら、その他の桜の名所も巡ることをお勧めする。
同じ青森の桜の名所だが、それぞれ異なる魅力を持っている。
春の観光にピッタリな、桜の名所巡りにチャレンジしてみよう。
1. 三戸城
高低差約90mの台地に立つ城跡。
室町時代後期から江戸時代初頭まで三戸南部家の居城であったと伝わる。
江戸時代に盛岡が居城となったあとも要害であったことから城代が置かれる。
貞享年間(1684~88年)の城代廃止に伴い古城となってからも、御掃除奉行が設置されるなど、江戸時代を通して城は管理が続けられた。
城跡内の要所には、石垣、土塁、堀といった遺構が保存されており、往時の様子が伺える。
現在、城跡は城山公園として整備され、春にはさまざまな桜が咲く青森県南を代表する桜の名所となっている。
2. 芦野公園
青森県出身の作家、太宰治がよく遊んだ場所として知られる市民憩いの公園。
芦野湖を中心に広がる約80万㎡もの広大な園内には、1,500本もの桜が立ち並び、毎年春になると園内が春色一色に染まる。
津軽半島でも屈指の規模を誇り、「日本のさくら名所100選」にも選ばれている。
例年4月29日から5月7日には「金木桜まつり」が開催され、多くの人で賑わう。
3. 合浦公園
JR青森駅からバスで20分の距離にあり、青森港に面した合浦公園は全国的に見ても珍しい市街地の海浜公園。
水原衛作と柿崎巳十郎の兄弟が私財をなげうって造成し、明治27年(1894)に完成。
青森市に寄付された。
17haの広大な園内にはソメイヨシノを中心に約670本の桜があり、春には市民を中心に多くの花見客が訪れる。
また、夏は広い砂浜が続く海水浴場として家族連れを中心に賑わいを見せる。
桜で巡る春の東北旅がしたいなら・・・
東北の桜の名所をもっと知りたい方は、東北で人気のスポットを紹介している、こちらの記事も参考にしてほしい。
弘前公園に関するよくある質問
Q
弘前公園の桜の見頃は?
例年4月中旬から5月上旬が見頃です。
Q
弘前公園の紅葉の見頃は?
例年11月上旬が見頃です。
Q
「冬に咲くさくらライトアップ」では、どんな景観が見られる?
雪が積もった枝が桜色にライトアップされ、まるで桜が咲いているかのような景観が見られます。
まとめ
豊かな自然と歴史が生み出す絶景を楽しめる「弘前公園」。
定番とも言える春の「弘前公園」の見どころから、あまり知られていない秋と冬の見どころと魅力も紹介してきた。
観光する時期を自由に調整できるなら春、難しければ秋や冬の見頃に観光してほしい。
青森には桜の名所以外にも魅力的な観光スポットは多いので、青森の定番スポットをまとめたこちらの記事もぜひ参考にしてほしい。