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【道後温泉の観光ガイド】日本最古の温泉で日本の風情に浸かる
温泉大国である日本の中でも、特に古い歴史を持つ「道後温泉」。
720年に成立した「日本書紀」にも「道後温泉」に関する記述が見られ、日本における最古の温泉のひとつとされている。
「道後温泉」の長い歴史で培われた、日本ならではの風情を楽しむために、知っておきたい基本情報からお勧めの旅館やグルメまで、「道後温泉」の魅力を徹底的に紹介しよう。
道後温泉ってどんなところ?
愛媛県松山市に湧き出る「道後温泉」は、日本最古の歴史書である「日本書紀」にも登場する、「日本三古湯」のひとつだ。
「道後温泉」のシンボルとされるのが白鷺(しらさぎ)であり、太古の昔に傷を負った白鷺が温泉に足を浸けたところ傷が回復し、これが温泉発見のきっかけになったという伝説がある。
格式高い神様たちに愛されていることや、病気の療養のために聖徳太子(しょうとくたいし)が訪れたとする記述も存在する。
「道後温泉」は夏目漱石(なつめそうせき)の有名な小説「坊ちゃん」の舞台としても知られている。
「道後温泉」の大きな魅力は風情のある街並みの中で湯巡りができることであり、日帰り入浴での利用もできるので気軽に訪れられる。
神経痛や皮膚病に効くとされている「道後温泉」の湯だが、無色透明である点も特徴的だ。
「道後温泉」には鯛めしなどの名物グルメも豊富なので、訪れた際にはぜひ堪能してほしい。

道後温泉へのアクセス
国際線を有しており、愛媛観光の要所となる「松山空港」を起点とした「道後温泉」へのアクセスをご紹介。
- 経路
- 「松山空港」でリムジンバスである「伊予鉄バス」の「道後温泉駅行」に乗車し、「道後温泉駅」で下車
- 所要時間
- 約40分
日帰りでも楽しめる!道後温泉3つの外湯
「道後温泉」には日帰り入浴を楽しめる外湯があり、いわゆる公衆浴場だ。
公衆浴場とは大衆が気軽に利用できる入浴施設で、日本における銭湯が該当する。
観光で「道後温泉」に訪れたら、ぜひ浴衣に着替えて外湯巡りを楽しんでほしい。
浴衣は着心地が良く、風通しも良いので入浴後に着るには最適だ。
また、情緒のある街並みに浴衣姿で溶け込むことで、より一層「道後温泉」の風情を楽しめる。
1. 道後温泉本館
道後温泉本館は国の重要文化財にも指定されており、歴史を感じさせる壮麗な建築物。
現在は保存修理工事中だが、「営業しながらの工事」を行っており、入浴できるこの時期にしか見られない様々なイベントもチェックしたい。
アルカリ性単純泉の湯質は、肌に優しいなめらかなお湯で、刺激が少なく湯治や美容にも適している。

2. 道後温泉別館 飛鳥乃湯泉
新たな温泉文化を発信する拠点として2017年にオープンした施設。
「太古の道後」をテーマに日本最古といわれる道後温泉にふさわしい、飛鳥時代の建築様式を取り入れている。
加温も加水もしていない源泉かけ流しの湯を満喫でき、露天風呂など本館にはない要素も多くある。
いくつかの入浴コースが設定されており、利用できる浴室や休憩室などが異なる。

3. 道後温泉 椿の湯
国の重要文化財に指定される「道後温泉本館」の姉妹館が「道後温泉 椿の湯」だ。
「道後温泉 椿の湯」は道後商店街のほぼ中央、「道後温泉本館」からも徒歩3分ほどの場所に1953年に建設。
その後の改築を経て、2017年にリニューアルオープンした。
浴室は本館と同様花崗岩を使用。天井が高く広々とした浴場には、道後温泉の湯釜も置かれており、名湯・道後の湯を無加温・無加水の源泉かけ流しで贅沢に楽しめる。

風情を感じながら寛げる!道後温泉でお勧めの旅館4選
昔ながらの風情を残しつつ、ゆったりとくつろげる旅館が豊富な「道後温泉」。
観光スポットや温泉、グルメなどさまざまな魅力を持つ「道後温泉」を満喫するには日帰りではなく、最低でも1泊での観光が望ましい。
そんな数多ある旅館の中でも、特にお勧めの旅館を厳選して紹介する。
1. 道後温泉 ふなや
江戸時代、1627年頃に創業。
松山にゆかりのある作家・夏目漱石や俳人・正岡子規をはじめ多くの文人・著名人をもてなした老舗温泉旅館が「道後温泉 ふなや」だ。
全58室の客室は、数寄屋造りの特別室をはじめ和室・和洋室・洋室とさまざまなタイプを用意。
心地よいステイを提供している。

2. 茶玻瑠
道後温泉本館からも近い温泉街の中心地に位置し、道後温泉で初めての露天風呂を備えた温泉宿。
自慢の露天風呂は、最上階の10階にあり松山城や石槌山などを望む眺望が魅力。
夜には満天の星空を眺めつつの湯浴みが楽しめる。
また、ご婦人の湯では土・日曜の17〜22時に露天バラ風呂を実施。
茶玻瑠ならではのゴージャスな入浴を堪能できる。
湯上がり後は、展望ラウンジで一休みするのもお勧めだ。
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3. 道後プリンスホテル
日本最古の温泉といわれる「道後温泉」。多くの温泉宿が立ち並ぶ温泉街のなかでも、最大規模の温泉宿が、道後プリンスホテルだ。
純和風のお部屋をはじめ洋室や露天風呂付きの特別室もあり、くつろぎのステイを楽しむことができる。

4. 道後温泉 花ゆづき
道後温泉の人気スポット「道後温泉本館」から徒歩すぐの場所に佇む温泉宿。
「あつ湯」と「ぬる湯」で好みの湯加減で楽しむことができる展望露天風呂をはじめ約100名を収容する広々とした大浴場で、日本最古の温泉ともいわれる道後温泉の湯を堪能することができる。

温泉だけじゃない!道後温泉の周辺観光スポット5選
道後温泉周辺には、温泉以外にも魅力的な観光スポットが満載だ。
ここからは、特に観光で訪れてほしいスポットを紹介していく。
お土産品が購入できるお店や「道後温泉」にゆかりのある施設など、「道後温泉」をさまざまな角度から楽しめるはずだ。
1. 道後商店街 (道後ハイカラ通り)
道後温泉本館の建物に隣接し、「道後ハイカラ通り」の愛称で親しまれている道後商店街。伊予鉄道の路面電車の終点・道後温泉駅から、道後温泉本館を結ぶ、約250mのL字型アーケード。
沢山の土産店や飲食店などが軒を連ねており、道後温泉に入った後は、そのまま浴衣姿で散歩するのも温泉街ならではの楽しみ。
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2. 大和屋本店 足湯カフェ「ふとほと」
1868年創業の道後温泉の老舗旅館「大和屋本店」と、道後温泉のメインストリート「道後ハイカラ通り」で営業する人気カフェ「道後の町屋」のコラボレーションで2021年にオープン。
足湯に浸かりながらドリンクやスイーツを楽しむことができるのが、こちらの「足湯カフェ」だ。
道後温泉本館のすぐ横という立地で、道後温泉散策のひと休みにもぴったり。歩き疲れたら足湯に浸かりながらのカフェタイムで癒やされよう。
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3. 坊っちゃんカラクリ時計
道後温泉本館建設百周年記念事業として、1994年に市電「道後温泉」駅前の放生園につくられたカラクリ時計。
朝8時から22時までの1時間ごとにカラクリ時計の音にあわせて上演、道後温泉を訪れる人を華やかに出迎えてくれる。

4. 道後温泉駅
日本最古の温泉として知られる「道後温泉」の最寄り駅である、伊予鉄道市内電車の道後温泉駅。
松山市駅から道後温泉駅までを運行する「坊っちゃん列車」の終着駅で、駅の奥で「坊っちゃん列車」が方向転換する様子を見られる貴重なスポットだ。
1911年に建てられた旧駅舎を復元した現在の駅舎と、明治から昭和にかけて市内を走っていた蒸気機関車を復元した「坊っちゃん列車」を一度に見られ、ノスタルジックな温泉街の風情を感じられる。
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5. 道後公園(湯築城跡)
国の史跡に指定される湯築城跡に整備された、約8.6ヘクタールの広大な都市公園。
公園全体が、14世紀前半から16世紀後半にかけて城があった場所で、現在も土塁や堀など城の遺構があり、「湯築城跡」として国の史跡にも指定されている。
直径約350メートルのほぼ亀甲型をしており、中央部は約30メートルほどの丘陵になっている。
展望台からは松山平野を一望できる絶景スポットとしても人気だ。
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松山の名物グルメを味わえる!道後温泉で人気の飲食店3選
「道後温泉」には鯛めしや団子、タルトなど、「松山」や「愛媛」の名物グルメを存分に楽しめる飲食店も数多く存在する。
観光客向けの飲食店も潤沢にあるので、お店選びに迷ってしまうことも少なくないだろう。
そこで、「道後温泉」を観光するなら特にお勧めしたい飲食店を紹介しよう。
1. 道後麦酒館
道後温泉本館の向かいに店を構える蔵元が直営する「道後麦酒館(ばくしゅかん)」。
日本最古の湯ともいわれる、道後温泉の湯に浸かったあとの一杯が楽しめると人気のお店だ。
こちらでいただけるのは、ブルワリーから直送する通称「坊っちゃんビール」と呼ばれるケルシュや「マドンナビール」と呼ばれるアルト、「漱石ビール」と呼ばれるスタウト、「のぼさんビール」と呼ばれるヴァイツェンの4種類の道後ビール。
ほかにも蔵元直営ならではの限定ビールや地酒、焼酎など、多彩なラインアップが魅力だ。
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2. 食事処&カフェ「一六茶寮」
四国を代表する銘菓「一六タルト」で知られる一六本舗の2階で営業する食事処&カフェ「一六茶寮」。
一六タルトをはじめ、スイーツや食事を楽しめる。
こちらで注目なのが、SNSでも話題の「一六タルトの天ぷら」だ。
愛媛県産の柚子風味の餡をスポンジで巻いた一六タルトを天ぷらにした新食感のスイーツは、サクサクとして意外な組み合わせながら美味しいと評判。
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3. かどや 大街道店
愛媛県宇和島市で1955年に町の食堂としてオープンした「かどや」の松山市にある店舗の一つ「かどや 大街道店」。
松山城や道後温泉、松山市街地へのアクセス抜群の好立地で、「季節感」「素材感」「臨場感」にこだわった郷土料理を提供する。
こちらに訪れたら、まずは食べておきたいのが愛媛県の郷土料理の代表格「宇和島鯛めし」だ。
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道後温泉と合わせて訪れるべき観光スポット「松山城」
松山市のシンボルになっており、難攻不落の城としても名高い「松山城」。
天守を含めて21もの重要文化財があり、天守や一ノ門、紫竹門といった見所も多い。
天守の内部には、貴重な資料も展示されている。
格子窓形式の突揚げ戸や、狭間や石落といった難攻不落の工夫を見学するのも楽しい。
甲冑の試着や、火縄銃の体験コーナーなどもあり、写真撮影を楽しみながら歴史を体感できる。
「道後温泉」から、たった20〜30分の距離にあるので、ぜひ合わせて訪れてほしい。
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道後温泉に関するよくある質問
Q
道後温泉が映画「千と千尋の神隠し」の浴場のモデルって本当?
公式に認められてはいないが、「油屋」のモデルのひとつと噂されています。
Q
道後温泉の魅力は?
日本古来の風情が感じられる街並みと、ゆっくりくつろげる温泉施設の数々が魅力です。
まとめ
「道後温泉」の魅力や周辺の観光スポット、お勧めの名物グルメまで余すことなく紹介してきた。
温泉大国である日本らしい文化を存分に楽しめるとともに、癒される観光スポットでもある「道後温泉」にはぜひ一度訪れてほしい。
今回の記事をひとつのガイドブックとして、「道後温泉」を堪能してみよう。
「道後温泉」のある松山でどこに行くか迷ったら、以下の記事も参考にしてもらいたい。