大阪を象徴する景観とグルメを堪能!道頓堀の観光ガイド
「天下の台所」と呼ばれた「道頓堀」。
江戸時代には蔵屋敷が連なり、日本の食文化を育ててきた歴史がある。
今も「食い倒れの街」と呼ばれ、「道頓堀」では大阪グルメをはじめとする、様々な絶品グルメが楽しめる。
グルメだけでなく、大阪を象徴する景観や観光スポットもあり、大阪観光なら外せないエリアだ。
そんな「道頓堀」にある観光スポットや飲食店、合わせて訪れたい観光エリアを紹介しよう。
目次
道頓堀ってどんなところ?
大阪府大阪市中央区に位置し、道頓堀川周辺に広がる繁華街「道頓堀」。
北には「宗右衛門町」、南には「法善寺横丁」という歓楽街があり、数多くの飲食店や観光スポット、お土産屋などが集まっている。
「道頓堀」には観光客がイメージする、「大阪らしさ」が凝縮されているので、大阪を観光するなら外せないスポットと言っても過言ではない。
道頓堀川に架けられた「戎橋」では、グリコの看板をはじめとする、さまざまな巨大な看板が立ち並ぶ大阪を象徴する光景を見られる。
ほかにも「かに道楽」の巨大な看板や「くいだおれ太郎」の人形、「コナモンミュージアム」のたこ看板など、道中には大阪らしい景色が広がっている。
それだけでなく、たこ焼きやお好み焼きはもちろん、とんぺい焼きや串カツといった大阪グルメを満喫できる。
道頓堀川クルーズや文化や芸能を楽しめる劇場など、遊べるスポットも充実。
ゲームセンターの地下にある釣り堀や食品サンプルづくりなど、ユニークな遊び場にも注目してほしい。
道頓堀へのアクセス
大阪観光の移動拠点となる「JR大阪駅」から、「道頓堀」までのアクセスを紹介しよう。
「道頓堀」には最寄り駅がいくつかあるため、アクセスが何通りも存在する。
その中でも最も乗り換えが少なく、簡単にアクセスできる経路を紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。
- 経路
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1. 「JR大阪駅」から「OsakaMetro梅田駅」へ徒歩で乗り換え
2. 御堂筋線に乗車し、「なんば駅」で下車
3. 地下街の「なんばウォーク」を通って、B12出口から地上に出る
4. 戎橋筋商店街を北に進むと「道頓堀」に到着 - 所要時間
- 約20分
道頓堀のお勧め観光シーズンは?
「道頓堀」はいつ訪れても楽しいが、お勧めの観光シーズンは圧倒的に夏だ。
その理由は夏に開催される「道頓堀川万灯祭」で、日本風情を強く感じられるから。
開催期間中は道頓堀川沿いの約800mの区間が、1,300個の提灯で照らされる。
提灯の温もりある明かりに照らされた「道頓堀」を、浴衣を着て歩いて、日本の夏の風情を感じよう。
大阪グルメだけじゃない!道頓堀で楽しむべき観光スポットとショップ7選
「道頓堀」といえば大阪グルメというイメージが強いかもしれないが、観光スポットも多い。
大阪グルメと一緒に楽しむべき、観光スポットとお土産選びにピッタリなショップを厳選して紹介しよう。
1. 戎橋
道頓堀川の開削とほぼ同時に架けられたとされる戎橋。
600年ごろに創建されたと伝わる今宮戎神社の参道であり、橋の近くにあった操り芝居の小屋などへ行くため、古くからさまざまな人に利用されてきた。
心斎橋商店街から戎橋筋商店街への通り道のため、今でも人通りが絶えない橋となっている。
ミナミの繁華街の中心でもあるため、待ち合わせスポットとして活用する人も多い。
橋の上からグリコランナーが描かれた巨大看板など、大阪らしい景色を見られるため、観光スポットにもなっている。
訪れた際はグリコランナーと同じポーズで、写真撮影するのをお忘れなく。
2. とんぼりリバークルーズ
きらめくネオンやユニークな立体看板が彩る、繁華街・ミナミエリア内の道頓堀川を進むクルーズツアー。
1便約20分間というコンパクトな運航コースながら、見どころ・楽しみどころは十分で普段は体験できない川からの眺望に驚きや感動が詰まっている。
今も昔も賑わい続けるエリアを、地上とは違った目線から観賞して水都と称される大阪の魅力に迫りたい。
3. 法善寺横丁
「法善寺横丁」とは、浄土宗天龍山法善寺の境内にある2本の石畳の路地で、明治時代(1868~1912年)から参詣者が絶えず訪れている日本有数の観光名所だ。
横丁は長さ約80m、幅約3mの2本の路地で、東西に延びている。
巨大な看板が彩られ、にぎやかな道頓堀のすぐそばにありながら、落ち着いた街並みで、雨の日は特に雨に濡れた石畳がしっとりとした風情を醸し出している。
路地を挟むようにして老舗の割烹やお好み焼き店、串カツ店、バーなどがひしめいている。
4. 法善寺 水掛不動尊
大阪ミナミの繁華街から一歩路地に入ると現れる浄土宗の寺院・法善寺。
繁華街の雰囲気から一変し、情緒あふれる石畳の境内には、金毘羅堂をはじめ、二河白道堂やお初大神などが建っている。
その中でも有名なのが、西向不動明王。緑のコケに包まれた珍しい姿で、水掛不動尊とも呼ばれ親しまれている。戦後に一人の女性が、お供えされていた水をすくい、お不動様に水をかけたことが始まりだとか。
ご利益は病気平癒、商売繁盛、縁結びなど。水掛不動尊に水を掛け、願を掛ける。
ここでしか味わえない特別な体験をぜひ。
5. 大阪松竹座
1923年に建築、開場された関西初の本格的な洋式劇場。
1997年には、道頓堀の凱旋門とも呼ばれ親しまれたネオ・ルネッサンス様式の正面ファサードを残し、最新設備を導入した劇場としてリニューアル。
歌舞伎、現代劇、喜劇公演はもちろん、コンサート、ミュージカル、落語会など、さまざまなコンテンツを公演し続けている。
6. 上方浮世絵館
上方で制作された浮世絵を収蔵、展示する美術館。
4階建ての美術館で、企画展示のある2階へと続く階段には、壁面に江戸時代の道頓堀の様子が描かれた『摂津名所図会』がパネル展示され、浮世絵の世界へと誘ってくれる。
上方の浮世絵の世界へどっぷり浸かった後は、1階ミュージアムショップでのお買い物もお忘れなく。
7. なにわ名物いちびり庵 道頓堀店
地下1階から地上6階まで、さまざまなショップが入る中座くいだおれビルの1階で営業するお土産店。
粉もん材料や調味料をはじめ、クスッと笑えるユニークなものまで大阪らしいお土産を約4,000種揃える。
併設のくいだおれ太郎オフィシャルショップ「くいだおれ太郎本舗」では、くいだおれ太郎のイラストが描かれたグッズを多数販売。
迷ったらココ!道頓堀で大阪グルメを楽しめる定番飲食店5選
「道頓堀」ではたこ焼きやお好み焼き、串カツといった定番の大阪グルメだけでなく、かに料理や中華料理など様々なグルメを堪能できる。
大阪で食い倒れするなら、ぜひ「道頓堀」に訪れてほしい。
ただ、飲食店が多いからこそ、何を食べるか迷ってしまうだろう。
そんな時はこれから紹介する、「道頓堀」の定番とも言える飲食店から巡ろう。
1. 551蓬莱本店
1945年に創業した、大阪では知らない人がいないほどの有名な中華料理店。
1階はテイクアウトの商品を販売。名物は、「当日生産・当日販売」にこだわり、ひとつずつ手包みで作られている「豚まん」。
ほんのり甘くて弾力のある皮の中には、ダイス状にカットされた豚肉と玉ねぎの餡が入っている。
ジューシーな豚肉と玉ねぎの甘みがバランス良く口の中で広がって、クセになる美味しさ。
2. かに道楽 道頓堀本店
関西を中心に、全国で41店舗展開する、かに料理専門店。
こちらはその総本山で、看板の動くかには、大阪道頓堀の風物詩として親しまれている。
かにの季節に合わせて使用されるズワイかには、4月から9月まではオホーツク海産、10月から4月までは北日本海産のものが味わえる。
さらに、かに漁が解禁される11月6日から3月20日までは山陰の松葉かにが登場し、年間を通じてさまざまなカニを楽しめる。
3. たこ八 道頓堀総本店
大阪のソウルフード・たこ焼を提供する1979年創業のお店。
たこ焼きに銅板が使用され、熟練の職人が外はこんがり、中はふんわりとろけるように焼き上げている。
具材にもこだわりがあり、天然のエビやカニ、貝類を食べて成長したマダコを使用。
大ぶりにカットされたタコは食べ応えも満点だ。
4. お好み焼 美津の
1945年の創業以来長きに渡り地元民に愛される老舗で、ミシュランガイドで6年連続ビブグルマンに選ばれる名店中の名店だ。
お好み焼に入れる具材は、大阪の台所と呼ばれる黒門市場を中心に、肉は精肉店、魚は鮮魚店とプロから仕入れるのが美津ののこだわり。お店のルーツである「洋食焼」、卵の効いた麺を乗せると「洋食モダン焼」といったメニューがラインアップ。複数で訪れるなら、いろんな味が楽しめるセットメニューを注文するのもあり。
5. 道頓堀くくるコナモンミュージアム
大きな赤いたこの看板が目印。大阪グルメでお馴染みの“粉もん”にスポットを当てた、「作って、知って、食べる」がテーマのたこ焼きづくしのミュージアム。
B1の「たこ焼道場くくる 匠」では、オリジナルたこ焼きが作れる。
好きな食材から中に入れる具を選び、プロの道具を使って焼く。スタッフがサポートしてくれるので、初心者でも安心。
道頓堀で買うべきお土産4選
「道頓堀」で購入できるお土産も絶品グルメばかり。
大阪や関西を代表する銘菓や、大阪らしいユニークなお土産を旅の思い出に買って帰ろう。
1. りくろーおじさんの焼きたてチーズケーキ
1984年の販売以来、ふわっふわの食感とそのおいしさから地元で人気を呼んでいる「りくろーおじさんの焼きたてチーズケーキ」。
その後評判は全国にひろがり、今では大阪銘菓として知られるようになった。
デンマークの伝統ある工場から直輸入した豊かな味わいのクリームチーズ、品質管理を徹底したたまご、出荷されたばかりの新鮮な牛乳など厳選食材を使用し、独特なふわふわ食感を作り上げている。
2. ケンズパス「アンドリューのエッグタルト」
マカオにある「ロードストーズベーカリー」の職人・アンドリュー氏により開発され、2000年ごろに大阪へ。
サクサクのタルト生地に、卵の風味が広がるカスタードクリームをたっぷり詰めた味わいは、日本人の味覚にも合い、一世を風靡した。
現在でも関西を中心に、6店舗あり、自宅のおやつや手土産として定着している。
3. ミナモアレ「道頓堀フルーツパーラー」
大阪の中心地である道頓堀に拠点を置くチョコレートブランド・ミナモアレ。
道頓堀ボンボンタウン、お好み焼き風クランチチョコレート、たこ焼きそっくりクッキーなど、ユニークな商品を生み出している。
なかでも、2019年に発売された「道頓堀フルーツパーラー」はイチオシ。
フルーツ感たっぷりの魅力的なチョコサンドクッキーで、さながらフルーツパーラーで味わっている雰囲気を感じられる。
4. Calbee 「かっぱえびせん たこ焼き味」
「やめられない、とまらない」でお馴染み、1964年から愛されているスナック菓子「かっぱえびせん」。
原料のエビは、キシエビ、サルエビ、アカエビ、ホッコクアカエビなどの数種の天然エビがブレンドされ、殻ごとまるごと入っているので、カルシウムも含まれている。
また、揚げずに香ばしく煎ることでサクサクした食感に仕上がっている。
道頓堀と合わせて訪れるべき観光エリア3選
「道頓堀」周辺には大阪ミナミを代表する繁華街、アメリカを感じられるエリアや大阪府の公認市場もある。
どのエリアも「道頓堀」から近いので、ぜひ合わせて観光してほしい
1. 心斎橋
「道頓堀」と並ぶ、大阪ミナミの繁華街のひとつ心斎橋。
心斎橋筋商店街や西心斎橋、東心斎橋の3つのエリアを指し、大阪メトロ御堂筋線・長堀鶴見緑地線「心斎橋」駅や四つ橋線「四ツ橋」駅が主に心斎橋への玄関口となっているほか、「難波」も徒歩圏内で大阪観光の拠点としてもアクセス至便。宿泊施設も多いのが魅力だ。
2. アメリカ村
1970年代に倉庫を改装した店でアメリカ西海岸から輸入した古着や中古レコード、雑貨を販売していることが話題になり、西心斎橋の一帯が「アメリカ村」と呼ばれるようになった。
シンボルは街のほぼ中心にある「三角公園」。
名称そのまま、三角形の敷地は待ち合わせや休憩スポットとしてにぎわっている。
公園の向かいには有名なタコ焼き店もあり、“粉もん”もまた若者のカルチャーの一つになっている。
ほかにも、ライブハウスや単館と言われるコアな映画館もある商業施設の「BIG STEP」や、可動式街頭ビジョンの「RIBIA」など、シンボリックな建物も多数。
3. 黒門市場
黒門市場は、大阪の中心部、ミナミの一角にあり、始まりは1822年ごろとされ、1902年に大阪府より公認市場として認可された。
市場近くにあった圓明寺の山門が黒かったことから「黒門市場」と呼ばれるように。
アーケードの全長は約580mで、約150の店舗が並んでいる。フグやスッポンなどの専門店のほか、野菜や果物、精肉、和菓子、洋菓子、食堂などジャンルは多岐にわたる。
店先に並べられた旬の素材からは、日本の四季や食文化を垣間見える。
食べ歩きメニューも豊富で、魚介の串焼きや果物のフレッシュジュース、ソフトクリームなど。それらを片手に散策が楽しめる。
道頓堀に関するよくある質問
Q
道頓堀ではどんなグルメが味わえる?
たこ焼きやお好み焼きなど、定番の大阪グルメを堪能できます。
Q
道頓堀に最もアクセスしやすい駅は?
地下鉄「なんば駅」です。
まとめ
「道頓堀」のお勧め観光スポットや飲食店、周辺の観光エリアを紹介してきたが、いかがだっただろうか。
大阪の文化が凝縮された「道頓堀」で、大阪らしい景観と大阪グルメを、ぜひ堪能してほしい。
難波には「道頓堀」以外にも、喜劇を鑑賞できる劇場や体験型グルメ、なんでも揃うショッピングエリアもある。
難波を観光する予定の方は、人気のスポットを紹介している、こちらの記事も参考にしよう。