【国営讃岐まんのう公園の観光ガイド】四国の自然・文化で遊び心を満たそう
「国営讃岐まんのう公園」は、季節ごとに「ネモフィラ」や「アジサイ」といった花々が彩りを与える自然に恵まれた四国で唯一の国営公園。
広々とした空間に様々なレジャースポットが集結する香川県でお勧めの観光名所だ。
この記事では、初めて「国営讃岐まんのう公園」を訪れる人でも満喫できるように、具体的な見どころと楽しみ方を中心に紹介していく。
その魅力に感動し、一度は行ってみたいと思えるはずなので、ぜひ最後まで読んでほしい。
国営讃岐まんのう公園ってどんなところ?
香川県の仲多度郡(なかたどぐん)に位置する「国営讃岐まんのう公園」は、四国で唯一の国営公園だ。
350haもの広大な敷地面積を誇り、名勝に指定された「満濃池(まんのういけ)」のほとりに広がっている。
そんな「国営讃岐まんのう公園」は、自然・文化との触れあいを1日中飽きずに楽しめるのが魅力で、アウトドアにもピッタリ。
園内は四季折々の花・木々が彩り、子供たちに人気の大型遊具や日本最大級の芝生広場、オートキャンプ場など遊べるスポットが充実している。
里山の環境を保全している「自然生態園」では、1955年〜1964年頃の光景や特有の動植物を観察できる。
年間を通して様々なイベントや体験教室を開催しているため、家族・友人との想い出作りにもお勧めの場所だ。
国営讃岐まんのう公園へのアクセス
香川観光の移動拠点である「高松駅」を起点とした「国営讃岐まんのう公園」へのアクセスを紹介しよう。
イルミネーションのイベント期間中に限り、「JR琴平駅」・「ことでん琴平駅」からシャトルバスが運行する。
「国営讃岐まんのう公園」へイルミネーションを見に行くなら、シャトルバスの利用も検討しよう。
- 経路
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1.「JR高松駅」からJR予讃線(よさんせん)の特急に乗車
2.「多度津(たどつ)駅」でJR予讃線の琴平行に乗り換え、「JR琴平(ことひら)駅」で下車
3. バス停「琴平駅前」で琴参バスに乗車し、約15分で「まんのう公園口」に到着 - 所要時間
- 約1時間15分
国営讃岐まんのう公園の開園時間と入場料
国営讃岐まんのう公園の開園時間と入場料は、以下の表を参考にしてほしい。
- 開園時間
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・3月1日~7月19日 9:30~17:00
・7月20日~8月31日 9:30~18:00
・9月1日~10月31日 9:30~17:00
・11月1日~2月末日 9:30~16:30 - 利用料金
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・大人(15歳以上):450円
・シルバー(65歳以上):210円
・こども(中学生以下):無料
季節によって異なる国営讃岐まんのう公園の魅力
四季ごとに異なる顔を持つ「国営讃岐まんのう公園」は、一年中どの時期に訪れても感動させてくれる。
特に季節で変わる美しい花々の光景に、心が癒されるはずだ。
そこで、季節別の魅力と見どころについて詳しく紹介していこう。
説明する内容を参考に「国営讃岐まんのう公園」へ訪れる時期を決めてほしい。
なお、気候条件によって開花のタイミングが毎年変わるので、公式サイトもチェックしよう。
色とりどりの花々が咲き誇る春の絶景が魅力「春の国営讃岐まんのう公園」
春の「国営讃岐まんのう公園」は、花が好きな方に特にお勧めだ。
3月中旬に見ごろを迎える「サクラ(11品種・400本)」・「スイセン(70品種・20万本)」を皮切りに、「チューリップ(32品種・4万本)」と次々に花が咲き誇っていく。
フラワーリレーのような形で約8種類の花々、品種ごとの形・色の違いを楽しめる。
綺麗にデザインされた「チューリップ」の花壇は、本場・オランダの花畑を彷彿させる美しさ。
さらに、4月上旬から下旬にかけて見られる「ネモフィラ(55万本)」の景色を堪能してほしい。
辺り一面に青い絨毯が広がる光景は、格別の美しさを誇る。
心地良い春の陽気を感じながら、小道を散策するのに最高のシチュエーションだ。
夏ならではの風情を感じられる花々を見に行こう!夏の国営讃岐まんのう公園
夏の「国営讃岐まんのう公園」の見どころは大きく2つに分かれる。
まずは、初夏の6月上旬から下旬にかけて見ごろを迎える「アジサイ」。
「あじさい苑」では約40品種2万本の色鮮やかな「アジサイ」が咲き誇り、梅雨時期に降る雨が最高のスパイスになる。
古風な趣が感じられる和傘(無料レンタル)を持って周辺を歩くのがお勧め。
夏本番の7月下旬から8月上旬になると、暑さに負けず力強い姿を見せる約8,000本の「ヒマワリ」から元気をもらえる。
まん丸でかわいい「コキア」が園内を緑で彩る景色にも注目してほしい。
約6,000本、90cmほどに成長した「コキア」が等間隔で並んでおり、風に揺られると生きている動物のようで癒される。
ほんのり光で照らさせた幻想的な空間を作り出す、ライトアップ(8月中旬の夜の期間)も必見。
季節の移り変わりを感じられる「秋の国営讃岐まんのう公園」
秋の風物詩と言えば「コスモス」。
「国営讃岐まんのう公園」には、「チョコレートコスモス」や「キバナコスモス」など約6品種28万本あり、色の違い(白・赤・黄)と香りを楽しめる。
品種ごとに開花時期が異なるため、花・木々たちが園内を徐々に秋色に染め始めていく。
季節の移り変わりを目の当たりにできるのも見どころのひとつ。
上述した「コキア」はこの時期になると緑色から赤色に、グラデーションを交えながら最後は小麦色に変化していく。
また、9月中旬から10月下旬は「秋!色どりフェスタ」が開催され、期間中はグルメ・音楽・スポーツと様々なイベントで園内が盛り上がる。
2023年は体験型のアウトドアイベント等、2022年はフォトコンテスト等、毎年違った内容が企画されているのも嬉しい。
四国最大のイルミネーションが開催!冬の国営讃岐まんのう公園
「国営讃岐まんのう公園」は、イルミネーションスポットとしても有名で、四国最大規模の「ウィンターファンタジー」が開催する時期には全国から人が集まる。
開園時間が延長される11月末からお正月のイベント期間中は、園内に様々な仕掛けが施されており、昼間とは様変わりした夜の姿に驚くだろう。
エントランスには、高さ10mのシンボルツリーが登場し、芝生エリアは約65万球のLEDによって、全体が優雅な光の空間に包まれる。
「光のトンネル」や装飾された「昇竜の滝」の水面に映るイルミネーションも、味わい深い。
毎回コンセプトが変わるため、年度ごとの違いを楽しめるのも特徴。
イルミネーションが終わり1月下旬に入ると、再び「クリスマスローズ」や「ウメ」といった冬の花が園内を盛り上げ、春の訪れを待つ。
国営讃岐まんのう公園の多様な魅力を満喫できる5つの楽しみ方
遊び場の宝庫という言葉が良く似合う「国営讃岐まんのう公園」は、あちこちに魅力的な施設がある。
見渡す限り自然に溢れる園内で、絶景に癒される、広場で体を動かす、体験イベントできるなど、見どころが尽きない。
そんな中でも、外せないポイントを厳選して5つ紹介しよう。
じっくり満喫するには1日では足りないかもしれない。
1. 自然と人工物が調和する美しい園内を散策
広大な敷地ながら整備が隅々まで行き届き、多彩で美しい光景を心地良い気分で見られるのが、「国営讃岐まんのう公園」の人気の理由。
自然と人工が絶妙に調和しており、園内を散策するだけでも十分に楽しめるはず。
入り口は、まんのう町のシンボルかつ同公園のマスコットキャラクターである、花で作られたオブジェの「ドラ夢」が出迎える。
両側を石垣で囲む「緑と石のヴェスタ」を通って、エントランスから広場へ進むといよいよ自然が広がる世界の始まり。
ちなみに、「緑と石のヴェスタ」は先に行くほど道幅が狭くなり、奥行きが感じられる面白い仕掛けがあるのを忘れないように。
さらに進むと、現れる人口滝「昇竜の滝」の落差約9mの迫力や豪快な水しぶきに圧倒されるだろう。
これらはほんのわずかに過ぎず、他にも絶景スポットがたくさんある。
写真では伝えきれない最高の空間にぜひ足を運んでほしい。
2. 広大な自然景観を楽しむ
「国営讃岐まんのう公園」は四季折々の花・木々にのみならず、豊かな自然景観に囲まれているのも特徴。
「昇竜の滝」を池越しに眺める「飛竜池」は、新緑が池に映り静寂に包まれた最高の雰囲気を演出する。
自然を満喫してくれと言わんばかりに設置された、眺望ポイントにある木製のデッキでゆっくり味わおう。
特に5月ごろは池の上を鯉のぼりが泳ぎ、赤い「オンツツジ」が華やかなのでお勧め。
また、学びと遊びが共存した「さぬきの森」も外せない。
標高277メートルに位置する「見はらしの山展望台」からは、「満濃池」・「瀬戸内海」などの素晴らしい景色を望める。
樹木が辺り一帯に広がる「葉隠れ峠」では、新鮮で気持ちの良い空気を吸ってリラックスできる。
3. 子供も大興奮の大型遊具で遊ぶ
「国営讃岐まんのう公園」には、日常では体験できないスケールのある大型遊具が多く、子供の心をあっという間に掴む。
その中でも、トランポリンのように飛び跳ねができ、雲の上を歩くような不思議な感覚を味わえる「ふわふわドーム(小学校以下限定)」は特に人気が高い。
頂上を目指して登る・トンネルを走るなど、子供の自由な創造力を育む「竜型の大型ネット式ジャングル」もお勧め。
また、異なる場所にある「エックススライダー」の存在も忘れないでほしい。
長さ65メートルと50メートルのローラーがXの形で交わった滑り台で、落差約14mを下る爽快さに興奮し、何度も滑りたいと思うはずだ。
ここでは3つに絞って紹介したが、他にも魅力的なアトラクションが盛りだくさんで、家族連れでも楽しめると評判。
4. 日本の様々な文化を体験する
「国営讃岐まんのう公園」では、豊かな自然を生かした異なる体験イベントが毎月開かれている。
例えば、園内で収穫した草花を使い花かご・リースを作る「ハーブ教室」や、間伐材(かんばつざい/森林の成長過程で伐採する木材)の窯入れ・出しをする「炭焼き体験」が挙げられる。
また、地元の達人に昔の遊び・竹細工などを教えてもらえる交流イベント、香川の郷土料理・うどんを粉から生地をこねあげて作る「うどん作り教室」では歴史・文化とも触れ会える。
プログラムの種類が豊富で、様々な形で楽しめるのも嬉しいポイントだ。
体験イベントに参加予定の場合は、事前に公式サイトで観光当日の実施内容や申込必要の有無などをチェックしておこう。
5. 充実した施設でキャンプを楽しむ
園内にはオートキャンプ場「ホッ!とステイまんのう」が併設されている。
同キャンプ場は、日本オートキャンプ協会から最高基準の五つ星の認定を受けており、優れたサービスへの評価が高い。
五つ星の施設は全国に10カ所しかなく、四国地方で初めて認定されたと説明すれば、その凄さが伝わるだろう。
「カーサイト」・「フリーサイト」・「キャビン」など様々なサイトが用意されているため、キャンパーはもちろん初心者でも楽しめる。
設備の充実も素晴らしく、温水対応の水道・流し台・トイレに加えて、コインシャワーや電源までも完備と、何不自由なくキャンプに没頭できるはずだ。
近くの管理センターでは、テント・寝袋・ランタンなどのキャンプ必需品のレンタルのほか、まき・調味料の購入も可能なので、手ぶらで行っても安心。
国営讃岐まんのう公園の周辺観光スポット2選
最後に「国営讃岐まんのう公園」の周辺にあるお勧めの観光スポットを2つ紹介しよう。
いずれも長く深い歴史を持っており、日本の文化を肌で感じられる。
「国営讃岐まんのう公園」にも劣らない絶景が見られる他、趣の異なる魅力があるため、合わせて足を運んでほしい。
1. 栗林公園
高松藩主松平家の別邸として、歴代藩主が修築を重ね300年近く前に完成した栗林公園。
平庭部の広さは、16ヘクタールととても大きいが、背景となっている紫雲山を含めた面積は、なんと約75ヘクタールにも及ぶ。国の特別名勝に指定されている文化財庭園の中で、日本一の大きさを誇る。
6つの池と13の築山からなる回遊式庭園であり、「一歩一景」と言われるように、歩くたびに違った美しい景色を眺められる。
2. 金刀比羅宮
象頭山に建つ、金刀比羅神社の総本山。年間約400万人もの参拝客が訪れる。
門前町から御本殿までは、長い石段の階段が続き、その数なんと785段。
一段一段に願いを込めてゆっくり上っていこう。
途中、金刀比羅宮所蔵の文化財や美術品を鑑賞できるアートスポットやカフェ&レストラン神椿でひと休みするのもお勧め。
国営讃岐まんのう公園に関するよくある質問
Q
国営讃岐まんのう公園から栗林公園までのアクセスは?
タクシーで「琴平駅」まで戻り、「琴電琴平駅」から琴平線・高松築港行に乗車し、「栗林公園駅」で下車。駅から徒歩約10分で着きます。(所要時間:約1時間30分)
Q
国営讃岐まんのう公園から父母ヶ浜までのアクセスは?
タクシーで「琴平駅」まで戻り、「JR琴平駅」からJR土讃線・高松行に乗車し、「多度津駅」で下車。JR予讃線・観音寺行に乗り換え、「詫間(たくま)駅」で下車します。「詫間駅」から仁尾線・三豊総合病院行きバスに乗車し、バス停「父母ヶ浜」で降車し到着です。(所要時間:約1時間15分)
Q
国営讃岐まんのう公園のイルミネーションはいつからいつまで?
11月第4週の土曜日から1月上旬までです。
まとめ
四季折々に異なる自然・花々が美しい「国営讃岐まんのう公園」の見どころや楽しみ方を紹介してきた。
園内は遊び場が充実しており、どの時期に行っても満喫できるのが大きな魅力だ。
まずは「国営讃岐まんのう公園」に一度観光してもらいたいが、時期を変えて二度、三度と訪れて違いも味わうのもお勧め。
こちらの記事では、香川の観光プランの作成に役に立つ、定番お勧めスポット・グルメをまとめているので、合わせて読んでほしい。