【十和田湖の観光ガイド】多様な自然が織りなす雄大な景色を楽しもう
雄大な自然景観が魅力の「十和田湖」。
ハイキングやキャンプ、カヌーなどで美しい自然を間近で観察・体感したり、展望台や周囲の山々から「十和田湖」の全景を眺めたり、湖畔に建てられたカフェや宿泊施設で美しい景観を見て癒されたりと、様々な楽しみ方ができる。
見どころも楽しみ方も多く、どのように観光したら良いか迷ってしまうほどだ。
でも安心してほしい。
記事で紹介する「十和田湖」の魅力や観光スポット、人気飲食店などを参考にすれば、「十和田湖」の観光プランが立てられるはずだ。
目次
十和田湖ってどんなところ?
「十和田八幡平国立公園」を代表する景勝地「十和田湖」は、青森県と秋田県にまたがる、およそ61㎢の面積を誇るカルデラ湖。
カルデラとは噴火によって形成された窪みのことで、その窪みに雨水が溜まって出来た湖が「カルデラ湖」だ。
日本で3番目に深い湖であり、日本屈指の透明度を誇る湖水も特徴のひとつ。
北には「八甲田山」がそびえ、湖畔にも豊かな自然が広がる。
春は新緑、夏には青々とした空と湖。秋には紅葉、冬は氷点下で凍結した波しぶきが塊となった「しぶき氷」と、四季折々の美しい自然景観が最大の魅力。
その美しさと特有の自然環境から、「十和田湖」は「奥入瀬(おいらせ)渓流」と共に、国の特別名勝と天然記念物に指定されている。
そんな「十和田湖」周辺は、5つのエリアに分けられる。
エリアの特色を知って観光プランを立てれば、「十和田湖」をより満喫できるはずだ。
様々な絶景に出会える「渓流散策エリア」
「十和田湖」から見て、北東に広がるのが「奥入瀬渓流」のある渓流散策エリア。
鬱蒼とした林の中に、躍動感のある川や滝が流れる様子からは自然の美しさを存分に感じられるだろう。
多種多様な植物と野生動物が生息しているため、このエリア内だけでも様々な景色に出会える。
車道と遊歩道が整備されているため、散策しやすいのも嬉しいポイントだ。
「十和田湖」と奥入瀬渓流を満喫したいなら、渓流美と森林美を堪能できる「渓流散策エリア」にはぜひ足を運んでほしい。
色んな楽しみ方ができる「十和田湖漫遊エリア」
「十和田湖」南東にある、十和田湖漫遊エリア。
「十和田湖」の雄大な姿を望める展望台や山々が多いだけでなく、伝説が残る神社や民宿もあり、トレッキングやカヌーなどのアクティビティも楽しめるエリアだ。
キャンプ場もあり、腰を据えて様々な時間帯の「十和田湖」の美しい景色を楽しめる。
晴れた青空を映す「十和田湖」の湖面も美しいが、夕焼けに染まる「十和田湖」の姿は特に美しい。
「十和田湖」を様々な方法で、遊び尽くしたい方にお勧めのエリアだ。
十和田湖の観光拠点となる「お食事・宿泊エリア」
お食事・宿泊エリアは「十和田湖」の南、十和田湖漫遊エリアの南西に位置する。
「十和田湖」の美しい景色を眺められる宿泊施設や食事処、お土産店などが集まるエリアで、「十和田湖」のシンボルである「乙女の像」もここにある。
遊覧船も発着する、「十和田湖」の観光拠点となる場所だ。
「十和田湖」の自然を散策しながら、気軽に楽しめるウォーキングコースもある。
「十和田湖」を観光する時間があまりない方に、お勧めのエリアだ。
自分だけのビュースポットを見つけよう「十和田湖展望エリア」
「十和田湖」の西側一帯に広がる十和田湖展望エリアには、「十和田湖」の全景を眺められる屈指のビュースポットが集まっている。
展望台や峠、高台から「十和田湖」を見下ろせるほか、様々な角度から「十和田湖」を楽しめる。
ぜひ、お気に入りのスポットを見つけてほしい。
湖畔と異なる景観が広がる「癒しの秘境・温泉エリア」
「十和田湖」から北東の方角、渓流散策エリアを超えた場所にあるのが「癒しの秘境・温泉エリア」だ。
原生林が広がり八甲田山の山並みを間近で見られるため、「十和田湖」の湖畔とは異なる景観を楽しめる。
秘境のような景観の中には温泉宿が佇み、美しい景色と風情を感じながら、温泉でゆっくりできる。
時間があるなら、渓流散策エリアを通って「癒しの秘境・温泉エリア」まで、ぜひ足を運んでほしい。
十和田湖へのアクセス
東北新幹線が停まる「新青森駅」から、「十和田湖」へのアクセスを紹介しよう。
「秋田空港」や「青森空港」からは、公共交通機関ではアクセスしづらいので注意してほしい。
- 経路
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1.「新青森駅」にて十和田湖休屋行のJRバスに乗車
2.バス停「休屋」で下車し、徒歩2分 - 所要時間
- 約3時間
十和田湖のお勧め観光シーズンは?
「十和田湖」を訪れるなら、特に秋がお勧め。
「十和田湖」の湖畔や周囲の山々が紅色や黄金色に染まった、秋の絶景を楽しめる。
展望台からは「十和田湖」の全景と紅葉に染まる山々を、散策コースなら紅葉を間近で鑑賞できたり、渓流と紅葉の織りなす絶景を見られたりと、多様な景色を楽しめる。
十和田湖の魅力を堪能できる観光スポット5選
ここからは、「十和田湖」の魅力を堪能するために訪れるべき観光スポットを紹介しよう。
「十和田湖」の湖畔には、観光スポットや見どころが多く、どこから観光するか迷ってしまうかもしれない。
そんな時はこれから紹介する観光スポットを軸に、観光プランを組み立てよう。
1. 乙女の像
十和田湖休屋の湖畔に建つ一対のブロンズ像。
十和田湖や奥入瀬を世に広く紹介し、国立公園指定に功績のあった、文人・大町桂月、当時の青森県知事・武田千代三郎、地元村長・小笠原耕一の3氏を称え、十和田湖国立公園指定15周年を記念して1953年に建てられた。
十和田湖のシンボルで、ブロンズ像越しに十和田湖を撮影するフォトスポットとしても人気だ。
2. 奥入瀬渓流
十和田湖から流れ出る奥入瀬川のうち、十和田湖畔の子ノ口から焼山まで約14km続く流れで、ミシュラングリーンガイドで二つ星に選ばれた観光名所。
国の特別名勝や天然記念物に指定され、滝や清流、巨大な岩、切り立った崖など多くの見どころが点在する。
3. 十和田神社
十和田湖に突き出た中山半島に位置する古社。
江戸時代には恐山と並ぶ二大霊場として信仰を集め、修行場として栄えた。
東北屈指のパワースポットとしても知られ、吉凶を占う「占場」が有名。宮司が神前に供えて祈念をこらした「おより紙」を湖に浮かべ、沈むと願いが叶うとされている。
4. 銚子大滝
十和田湖から流れ出た水が、奥入瀬渓流と交わる場所にある滝。
高さ約7m、幅約20mにもおよぶ奥入瀬渓流最大の滝で、本流にかかる唯一の滝でもある。十和田湖の形状をとっくりに見立て、銚子大滝がとっくりの注ぎ口に見えることが名前の由来。
5. 十和田湖遊覧船
約20万年前にはじまった火山活動により形成されたカルデラ湖で、景勝地として名高い十和田湖。その風光明媚な景色を、湖上から楽しめる。
休屋と子ノ口間の片道コースとなるAコース、休屋を出発し、西湖、日本で三番目の深さを誇る中湖を周遊するBコースがあり、乗船時間はどちらも約50分。旅の目的に合わせてセレクトしよう。
景色と地元の食材を楽しめる!十和田湖周辺の人気飲食店2選
「十和田湖」の周辺には雄大な景色を眺めながら、地元の食材を使用した料理を味わえる飲食店が多い。
その中でも特に人気の高い飲食店を紹介しよう。観光の合間の休憩に、ぜひ足を運んでほしい。
1. 十和田湖マリンブルー
十和田湖レークサイドホテルが営むカフェ。
国道と湖に面する湖畔唯一のカフェで、十和田湖の雄大な景色を眺めながら軽食やドリンクが楽しめる。
看板メニューはアップルパイ。「ふじ」を中心に、その時期の最適な青森県産のりんごをたっぷり使い、ひとつずつ手作りで丁寧に焼き上げている。
2. 石窯ピザ Ortolana(オルトラーナ)
奥入瀬渓流のほど近くに立つ一軒。
イタリア語で「菜園風」を意味する店名の「Ortolana(オルトラーナ)」には、地元の人が大切に育てた野菜を、その生産者の思いも一緒に添えて提供したいという願いが込められている。
ラインアップするメニューには、農家直送の青森産野菜をふんだんに使用。
2月に観光するなら参加するべき一大イベント「十和田湖冬物語」
「十和田湖冬物語」は、例年2月に開催される冬の一大イベント。
冬の澄み切った空に花火が打ち上げられ、数々の名物グルメを味わえる屋台も立ち並ぶ。
雪が降り積もる白銀の世界で、音楽に合わせて花火が打ち上げられる光景は幻想的だ。
屋台では「十和田」名物のバラ焼き(バラ肉と玉ねぎを甘辛いタレで炒めたもの)をはじめ、心身共に暖まるグルメが盛りだくさん。
その他にも、かまくらの中でお酒が楽しめる「かまくらバー」や、青森・秋田・岩手の伝統芸能を楽しめる「冬の国境まつり」など、見どころが多い。
十和田湖に関するよくある質問
Q
十和田湖の紅葉の見頃はいつ?
10月中旬から11月上旬です。
Q
十和田湖に伝わる伝説って何?
青森・岩手・秋田にまたがる三湖伝説の舞台として十和田湖が登場します。伝説に登場する人物がある出来事がきっかけで竜となり、その竜が十和田湖を作ったとされています。
まとめ
湖と山々、渓流が織りなす雄大な自然景観が魅力の「十和田湖」。
そんな「十和田湖」の魅力やエリアごとの特色、訪れるべき観光スポットなどを紹介してきた。
様々な楽しみ方ができる観光スポットなので、記事を参考に好みに合わせた観光プランを立ててみよう。
以下の記事では青森の定番観光スポットを厳選して紹介している。
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