関東で訪れるべき人気観光スポット21選

徳川家康（とくがわいえやす）が江戸幕府（将軍を頂点とする政権）を江戸（現在の東京）に開いた江戸時代から、東京は政治・文化・経済の中心地として栄えてきた。
それ以前の鎌倉時代（1185年〜1333年）に鎌倉で幕府が開かれたが、その前後は首都が関西に属する奈良か京都にあったため、関東地方は発展が遅れていた。
しかし、江戸時代には江戸の周辺である現在の関東地方も少しずつ栄えていく。
江戸幕府の末期に起きた、幕府から天皇に権力を返させる「大政奉還」をきっかけに、1868年に天皇と政府が京都から江戸に移り、徳川幕府の居城が天皇の御所となる。
同じタイミングで「江戸」が「東京」に改称され、京都から東京へと首都が移された。
首都が東京に変わったタイミングは諸説あるものの、1868年に遷都したとする説が一般的だ。
関東にはこのような歴史があり、幕府が置かれた鎌倉や東京には、当時の史跡や街並み、神社仏閣が残っている。
紹介してきた歴史を知っていれば、関東の歴史的建造物をより深く楽しめるだろう。

関東には都市部が多く、商業施設やテーマパークなど屋内で楽しめる施設が集まっており、どの季節に訪れても楽しめる。
そのため、好みに合わせて観光時期を調整しよう。
桜の名所も紅葉の名所も多いため、春や秋もお勧めの観光シーズンだ。

関東には成田空港・羽田空港・茨城空港があり国際線も運航している。
茨城県を除く全ての都県に新幹線が停車する駅もあるため、日本国内・海外どちらからもアクセスしやすいエリアだ。

関東の主要交通手段は鉄道とバスだ。
基本的にはどの都県も公共交通手段が充実しているため、不自由なく観光できるだろう。
ただ、群馬や栃木、茨城の一部の地域では、公共交通機関だけでは巡るのが難しく、レンタカーやタクシー、観光バスなどを利用した方が観光しやすい。

明治神宮は明治天皇と皇后の昭憲皇太后をお祀りする神社として1920年に創建された。
本殿や御苑などがある清らかで森厳な内苑を中心に、聖徳記念絵画館を始め数多くの優れたスポーツ施設を持つ外苑と、総合結婚式場である明治記念館からなっている。
全国各地から奉納された約10万本の樹木を植栽して作られた人工林は、都心とは思えないほど豊かな森となり神秘的な雰囲気が漂う。そして、パワースポットとしても有名。

浅草を代表する観光名所で、年間の参拝者数は3000万人以上。初詣や節分など様々な年中行事が行われる東京都を代表するお寺。
浅草のシンボルといえる雷門には、大きな赤い提灯がかかっており、左右に風神、雷神が配置されている。

東京都墨田区押上に位置する電波塔兼、観光施設の「東京スカイツリー」。
「東京タワー」と並ぶ東京のランドマークであり、人気の観光スポットだ。
地上634ｍの「東京スカイツリー」は、世界一高いタワーとして「ギネス世界記録」に認定されている。最大の見どころは、関東平野を一望できる天望フロアだ。

相模湾に面し、富士山と江ノ島を見渡す絶好のロケーションを活かした水族館。
相模湾と太平洋、そこに暮らす生物を基本テーマに展示やショーを行っている。
「イルカショースタジアム」では、江ノ島と富士山の美しい景色を背景に、イルカやアシカたちの素晴らしいパフォーマンスが楽しめる。
イルカやウミガメ、ペンギンやアザラシなどかわいい海洋生物とも会える。

大涌谷や桃源台など、箱根の絶景スポットが点在する芦ノ湖のほど近くにある「箱根神社」は、御祭神「箱根大神(ハコネノオオカミ)」を祀る、関東屈指の名社。
その歴史は1260年以上も昔、奈良朝の初期までさかのぼり、源頼朝や徳川家康など、歴史に名を残す数多の武将にも篤く崇敬され、その名を高めてきた。

文人にして実業家の原三溪によって造られた日本庭園。
17万5000㎡の広大な園内に、京都や鎌倉などから移築された国の重要文化財などの建築物が、巧みに配置されている。
園内では季節ごとにさまざまな花が咲き、それらの花を楽しむ催しが開かれている。

都心から約１時間という近さにもかかわらず、趣のある街並みを楽しめる川越。
この街を代表する観光名所のひとつが時の鐘だ。
昔ながらの蔵造りが並ぶ通りの中で、ひときわ存在感を放つランドマークとなっている。
木造３層のやぐらで、高さは約16メートル。６時、正午、15時、18時の１日４回、鐘が鳴り時を告げる。

三峯神社は日本武尊（ヤマトタケルノミコト）により国の平和を祈るため創祀されたと言われており、境内には日本武尊の大きな像がある。
三峯神社の神の使いであるオオカミは、さまざまな災いを除くといわれ、御守りなどにもオオカミが描かれており、珍しいと人気を集めている。

秩父のシンボル武甲山の麓、秩父市と横瀬町との間に位置する羊山公園内の芝桜の丘。
４月の中旬から５月初旬にかけて見頃を迎える秩父の春を代表する観光スポットだ。
色とりどりの芝桜が絨毯のように植栽されている圧巻のグラデーションの花回廊。その中央部分が谷になっており、起伏を利用して高い所から全体を眺めたり、低い所から見上げたりと色々な景色を楽しめる。

千葉県鴨川市にある鴨川シーワールドは、「海の世界との出会い」をテーマに、約800種11,000点の海の動物や魚たちが飼育されている水族館テーマパーク。
鴨川シーワールドで特に人気なのが海の王者・シャチのダイナミックなパフォーマンス。
太平洋をバックにした「オーシャンスタジアム」で開催され、体長5ｍもの大きな体で繰り広げられる豪快で華麗な技の数々は見る人を圧倒する。

“夢と魔法の王国”のキャッチコピーで愛される東京駅から電車で約15分の大型テーマパーク。
「スプラッシュ・マウンテン」や「イッツ・ア・スモールワールド」といった人気のアトラクションはもちろん、パレードなどのエンターテインメントも見逃せない。
とりわけ、光と音楽で夢の世界に誘ってくれる「東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ」は必見だ。

250ヘクタールもの広大な敷地面積を誇る「マザー牧場」。
ここでは羊やアルパカ、カピバラ、ダチョウなどたくさんの動物がお出迎え。
見るだけでなく、エサやりや牛の乳しぼり、乗馬などの体験ができるほか約150頭もの羊の群れが大地を駆け抜ける「ひつじの大行進」（7、8月はお休み）や羊の毛刈りを間近に見られる「シープショー」などのショーも楽しめる。

通常、滝の観光名所と言えば見上げてそのダイナミズムを感じるもの。
しかし吹割の滝は一味違う。滝を見下ろしながら自然の雄大な力を感じられる、非常に珍しいスポットだ。
滝の落差は7m、横幅が約30mもあることから「東洋のナイアガラ」とも称されている。

榛名山の南西麓にある榛名神社。
創建は6世紀とされる。開運、商売繁盛などのご利益があるといわれ、最近では縁結びのパワースポットとして人気がある。
随神門から境内に入り、参道を上ると、国の重要文化財に指定されている重厚な建物、七福神の像、修験者の霊場である行者渓、武田信玄が戦勝を祈念して矢を射立てたという矢立杉を過ぎ、双龍門をくぐると社殿に到着する。

大塩湖に隣接する丘陵地に作られた広大な自然動物園。車やバスの中から、キリンやホワイトタイガー、ライオンなど、約100種類の野生動物を間近で見られる。
園内のバスは、ライオン＆草食動物たちにエサをあげる迫力満点のエサやり体験バスなど、バスツアーも盛りだくさん。

開園面積約215haの大きな公園。
春にはスイセンやチューリップ、ネモフィラ。初夏にはバラ、夏にはジニア、ヒマワリ。秋にはコキアやコスモス。冬はアイスチューリップ、と四季折々の草花を見られる。
特に、4月中旬から5月上旬に咲くネモフィラは、花・空・海で青一色の絶景となり高い評価を受けている。

奥久慈地方を流れる久慈川支流の滝川に存在するのが、茨城県代表する観光スポット袋田の滝。
高さ120ｍ、幅73ｍの大きさを誇る大瀑布は、栃木県の「華厳の滝」、和歌山県の「那智の滝」に並ぶ日本三名瀑のひとつに挙げられ、日本の滝百選にも選定されている。
滝の流れが大岩壁を四段に落下することから、別名「四度(よど)の滝」と呼ばれ、一説には、西行法師が訪れた際に「この滝は四季に一度ずつ来てみなければ真の風情は味わえない」と絶賛したことが由来とも伝えられる。

由緒ある水戸藩の第九代藩主・徳川斉昭公によって造園。
金沢の兼六園、岡山の後楽園とともに日本三名園のひとつに名を連ねる。
早春には約100品種・3000本もの梅が見頃に。毎年2月中旬〜3月下旬は「水戸の梅まつり」が行われる。

およそ2万年前に男体山の噴火による溶岩で渓谷がせき止められ、原形ができたといわれている。
海抜高度1269メートルに位置しており、日本屈指の高さを誇る。男体山のふもとに広がるのどかな湖畔からは、四季折々の景色が広がる。特に初夏のツツジ、秋の紅葉のシーズンが見事である。

日光東照宮は、江戸幕府初代将軍・徳川家康を祀る神社。
世界遺産「日光の社寺」散策のメインともいえるスポットで、国宝8棟、重要文化財34棟を含む55棟の豪華絢爛な社殿群を見られる。
建物全体がおびただしい数の極彩色の彫刻で覆われ、一日中見ていても飽きないということから、「日暮御門」とも称されている「陽明門」など、見どころが沢山ある。

日光には数多くの滝が流れているが、その中でも最も有名とも言えるのが華厳ノ滝である。
中禅寺湖の水が高さ97メートルの岸壁を一気に落下する壮大な滝であり、自然の迫力と、造形美を楽しめる。
エレベーターで滝つぼの近くまで降りられる観爆台からは、滝の轟音と水しぶきを間近で感じられる。