日本の書店で必ず目にするガイドブック「地球の歩き方」に、英語版が登場!

日本の書店で必ず目にするガイドブック「地球の歩き方」に、英語版が登場!

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

日本を旅行中に、書店を見つけたら立ち寄ってみよう。日本語で書かれた本ばかりが並んでいるが、個性豊かな本や雑誌は、手に取って装丁や写真を眺めているだけでも楽しい。書店の棚の陳列も、実は見どころのひとつ。書店ごとのオリジナリティや書店員さんの思い入れが反映されていて、そこでは日本の出版文化の一端を感じることができるはずだ。
旅のヒントを探しに旅行書のコーナーへと足を向けると、思わぬ出会いが待っているかもしれない。旅行ガイドブックもさまざまなタイプがあるが、ひと際目立つのが、「地球の歩き方」だ。1979年に創刊し、世界160の国と地域を網羅する旅行ガイドブックの代表的存在で、インターネットで情報が得られない時代には、数少ない情報のひとつとして重宝され、今もなお旅する日本人の間で愛されている。

表紙はビビッドな黄色と情景豊かに描き込まれたイラストが特徴
© 丸善 丸の内本店 表紙はビビッドな黄色と情景豊かに描き込まれたイラストが特徴

長らく、日本以外の国々を紹介してきた「地球の歩き方」が、2020年以降日本国内版のラインアップを続々と増やしている。北海道、沖縄、京都、四国など地域ごとに1冊になっており、分厚いなかに情報が凝縮されている。ページをめくっていくと日本人の旅の視点と、生真面目さ、そして遊び心を感じるかもしれない。ただ、すべて日本語で書かれている。日本語以外の言語で発行されていたら……、という外国人旅行者の願いが通じたのか、英語版が「ダイジェスト版」として発行されることになった。

「地球の歩き方」初の英語版である「東京23区編」の表紙
「地球の歩き方」初の英語版である「東京23区編」の表紙

実際に書店に並んでいるわけではなく、無料の電子ブックとしての発行なので、本記事からリンクで飛んで読んでみてほしい。
初の英語版は、「東京23区編」だ。東京都は、東部にある「23の特別区」と、「多摩」と呼ばれる自然豊かな西部の地域、それから島しょ地域に分けることができる。本書は、そのなかの「23の特別区(東京23区)」を紹介するガイドブックである。

「東京23区編」の目次
「東京23区編」の目次

もともと、印刷した本として日本語で発売されている「地球の歩き方 東京23区編」は、480ページあるが、ダイジェスト版として発行される英語版は、その中の約170ページを抜粋したものとなっている。そのため、誌面に掲載しているページリンク(例:→P.178)は、正しいページ先に対応していないので、その点だけ注意が必要だ。ただ、読み応えは十分にある。

東京のローカルグルメについて知識を深めよう
東京のローカルグルメについて知識を深めよう

写真が豊富な巻頭特集と実用的な交通情報は全ページを収録。テーマに基づいて展開する特集記事では、「アニメ&マンガの聖地」や、調理道具などが何でも手に入ることで有名な「かっぱ橋道具街」をはじめとした問屋街などを取り上げている。「地球の歩き方」ガイドブックシリーズに共通した「エリアガイド」とよばれる各地域の詳細な紹介ページでは、質の高いショッピングやグルメが楽しめる銀座エリアと、音楽や演劇などカルチャーの発信地である下北沢エリアがピックアップされている。日本語版で人気が高かった、日本人が好きな「年表」も、ダイジェスト版では切り捨てられることなく、丸ごと収録されているので、必見だ。

この機会に、Made in JAPANのガイドブックで旅を楽しんでみては、いかがだろう。

なお、回答者全員、特製のスマホ待ち受け画像(「東京バージョン」と「日本バージョン」)がもらえるアンケートを実施している。本書を読んで回答してみよう。

スマホを見るたびに日本を感じられる
スマホを見るたびに日本を感じられる