アウトレットだけじゃない！多彩な魅力を持つ御殿場の人気観光スポット11選

シーズンごとに異なる魅力が光る御殿場は、季節に関わらず訪れる価値がある。
そのため、自身の都合が付くタイミングで行っても楽しめるが、強いて時期を挙げるならば春か秋をお勧めしたい。
御殿場は桜の名所が多く、綺麗に咲き誇る桜と富士山のコラボレーションは格別の美しさを誇る。
比較的観光客の少ない秋はゆっくりと観光でき、赤黄色に染まる紅葉も美しい。

御殿場は箱根・横浜・山梨といった、東京や神奈川の人気観光地からのアクセスにも優れており、利便性が高い点も魅力のひとつ。
ここでは、主要駅から代表して「新宿駅」・「箱根湯本駅」・「河口湖駅」から「御殿場駅」までの移動方法を紹介する。

2000年に誕生した国内最大の店舗面積を持つアウトレットモール。
箱根や伊豆、富士山といった有名観光地からアクセスしやすく、観光途中に立ち寄ることができるスポットとして人気が高い。
イーストゾーン、ウエストゾーン、さらに2020年にオープンしたヒルサイドの3エリアに分かれ、約290店舗が軒を連ねる。

自然に囲まれたリフレッシュリゾート施設・御殿場高原 時之栖。
富士山を望む絶景スポットに2種類の天然温泉、地ビール工場醸造所併設の「御殿場高原ビール」、バイキングに焼肉、会席料理や鰻、地元グルメを味わえるレストランやカフェなど食事処だけでも8箇所も集まっている。
その他にも広大な敷地に、日本一の金魚の水族館、日本一の噴水レーザーショー、キャンプ場、ホテル、ボルダリング体験、いちご狩りなど、多彩なアクティビティがあり、老若男女を問わず１日中楽しめる点も魅力だ。
なかでも、園内を幻想的な光が包む冬のイルミネーションイベントは全国屈指の規模で、高い人気を誇る。

「富士山御胎内清宏園（おたいないせいこうえん）」は、1707年の富士山噴火をきっかけに生まれた溶岩地帯にできた森林。
園内には桜・ツツジなどの四季折々の花が咲き、富士・箱根山系の高山植物や野鳥の姿も楽しめる。
見どころには全長68メートルの熔岩隧道、国指定天然記念物「御胎内」を挙げたい。
人体の内部に似ていることからその名が付けられ、安産・子宝祈願に人気のパワースポットだ。

約1万年前の新富士噴火で生まれた日本最大級の溶岩洞窟。
市内では”かざあな”の愛称で親しまれており、冒険心をくすぐる非日常的な気分を味わえるスポットだ。
洞窟内は一年中13℃という涼しさを保ち、溶岩鍾乳石や肋骨状溶岩といった、自然の造形を間近で観察できる。
その神秘的な美しさに感動するに違いない。

第56・57代内閣総理大臣を務めた岸信介（きしのぶすけ）が、晩年の17年間を過ごした邸宅。
日本の近代建築を代表する建築家・吉田五十八（よしだいそや）が設計しており、彼の住宅作品が一般公開（１階部分のみ）されている数少ない建造物でもある。
風情あるモダンな外観をはじめ、伝統的な数寄屋造りの美しさと現代的な機能性が融合した内部のこだわりのデザインは、古さを感じさせずとてもクールだ。
2021年に登録有形文化財として登録。

御殿場市を一望できる高台にある通称「平和公園」。
公園の象徴とも言える白亜の仏舎利塔は、インド初代首相・故ネール氏から贈られたお釈迦様の分骨を納めるために建立された。
四季折々の自然が園内を彩るなかで、特に富士山との調和が素晴らしく、桜が山の中腹を埋め尽くす春の景色は必見だ。

秩父宮雍仁親王（ちちぶのみややすひとしんのう）・勢津子妃・（せつこひ）が、10年ほど実際に暮らしていた別邸を整備した公園。
約18,000坪の広大な敷地面積を持ち、入り口付近には10ｍ～20ｍに渡って圧巻のヒノキ林が遊歩道を囲む。
季節の花々が咲き誇り、時期に合わせて「樹齢100年を優に超えるシダレザクラ」、「もみじ園」や「アジサイロード」など、園内に限定ロードや様々な植栽が出現する。
また、両殿下の愛用品などがご覧いただける、築300年以上の茅葺屋根母屋や展示室、日本の歴史にも触れられるのも魅力だ。

“ハサミを奉納”している珍しい神社。
病気や災厄を治療するための祈願所として、平安時代（794年～1185年）中期に創建された。
かつては願いが叶うとお礼を伝えるために、元のはさみよりも大きなはさみを奉納するというユニークな風習があった。
境内には大小の様々なはさみが奉納されており、他ではあまり見ない異様な光景が広がる。
現在は縁切りの神社でも有名で、悪縁を断ち切り良縁を結ぶ、勝ち運などのご利益が期待できる。
毎月17日には御祈祷が行われ、多くの参拝者で賑わう。

霊峰・富士の麓に位置するウイスキーの蒸溜所。
富士山の伏流水と年間を通して寒冷な気候が、ウイスキーづくりに最適な環境をもたらす。
同蒸溜所はモルトとグレーンの２つのウイスキーを製造し、仕込みからボトリングまで一貫して行う世界でも珍しい施設だ。
見学コース（20歳以上有料）では、当蒸溜所の特長であるグレーンウイスキー蒸留器をCG映像で見ることができる「原酒を感じるコーナー」や、ウイスキーに含まれるさまざまな香りをイメージパネルと一緒に体感できる「香り体験コーナー」、歴代キリンウイスキーアーカイブコーナー等を楽しめる。
屋上展望台からは晴れていれば直線距離で12kmにある富士山や御殿場市、蒸溜所の全景を眺められるのも魅力のひとつだ。

富士山の魅力を様々な形で、国内外に発信する新しい形の公園施設。
アスレチックや水遊び場、ふれあい広場など家族連れにピッタリな無料の遊び場のほか、地元御殿場の特産品の販売店、交流スペースもあり充実している。
お勧めは模型とCG映像を使った大迫力の「富士山天空シアター（有料）」。
雲の流れやご来光が差し込む山麓の姿をはじめ、徐々に変化する自然の表情をリアルに再現したダイナミックな演出に魅了されるだろう。

標高600メートルの高台にある日帰りの温泉施設。
最大の魅力は、御殿場の街を囲むように正面に広がる富士山の絶景だ。
内湯・露天風呂どちらからも一望でき、季節や時間で異なる表情を見せるのも特徴。
源泉100％の天然温泉は、神経痛や筋肉痛、冷え性、疲労回復に効能があるとされ、心身に癒しとくつろぎを与えてくれる。

”とらや工房”は、上述した「東山旧岸邸」に隣接している。
工房は全面ガラス張りになっており、きめ細かな職人技を間近で見られるライブ感が魅力だ。
カフェが併設されているため、一つひとつ丁寧に作られた和菓子をその場で味わえるのも嬉しい。
美しい庭園が特別な雰囲気を醸し出し、ゆったりとした時間を過ごせる。
お勧めのメニューは公式ロゴが入った定番のどら焼、限定品である季節のお菓子。
午後になると売り切れが続出するので、早めに訪れよう。

大迫力の富士山が見える絶景ロケーションが魅力のオシャレなモダンカフェ。
開放感あふれるウッドデッキやペットと一緒に楽しめるテラス席も用意され、ちょっとした休憩にも丁度良い。
フード・スイーツは地元で採れたこだわりの食材を使用しており、特に地元産・あしたか牛の100％ビーフパティを使った「FUJIMIバーガー」は、ジューシーながら野菜の甘みも感じられる人気メニューだ。

アジア人で初めてフランス版ミシュランガイドで三ツ星を獲得した小林圭シェフと、老舗和菓子屋の「とらや」がコラボレーションによって誕生したフレンチレストラン。
“Maison KEI”の料理は小林シェフの料理哲学が息づくもので、素材のおいしさを最大限引き出した一皿一皿には五感を呼び覚ます力強さがある。
メニューはランチとディナーともにコースのみで、地産地消をテーマにした、いわゆる「大地の料理」が提供される。
富士山の雄大な景色を背景に創意工夫を凝らした絶品を味わう経験は、忘れがたいプレミアムなものになるだろう。

御殿場駅から徒歩15分、富士山の絶景を望めるロケーションにあるリゾートホテル。
全室44平米以上の広々とした空間にクイーンベッドの完備ほか、加湿器機能付き空気清浄機やLEDライトなど、施設・アメニティの充実が魅力だ。
レストランは、会席・鉄板焼・イタリアンの3つのレストランがあり、多彩なプランが用意され、快適で極上なひと時を過ごせる。

御殿場市深沢にある4つ星のラグジュアリーホテル。
最大の魅力は様々な角度から楽しめる富士山麓の絶景だ。
ロビーをはじめ、全部屋、天然温泉が流れる露天風呂、館内随一の眺めとも言われるワーケーションスペースと、至るところから圧巻の景色が伺える。
まさに富士山三昧とも言えるホテルで、富士山に見守られているような非日常感を味わえるだろう。

「御殿場プレミアム・アウトレット」内の高台に位置する８階建てのリゾートホテル。
利便性の高さに加えて、各部屋は最高の富士山ビューが見られる設計になっており、ショッピングと癒しの両方を兼ね備える。
宿泊者利用無料の温泉施設「木の花の湯」も同ホテルならではの魅力だ。
自家源泉が流れる露天風呂と3つの内湯のほか、ロウリュウ付きのサウナも完備され、高いリフレッシュ効果が期待できる。
また、2024年6月より、レストラン「ダイニング花衣」がオールタイムビュッフェレストランとしてリニューアルした。
正面に富士山の大パノラマを望む絶景と和を感じるモダンな空間で洋食・和食・中華など約50種類の幅広いメニューをビュッフェ形式で楽しめる。

「秩父宮記念公園」を中心に毎年３月末から４月上旬の土日に開催される。
冠雪を頂いた富士山と満開の桜が同時に楽しめる御殿場を代表する春のお祭りだ。
１km以上続くソメイヨシノの桜並木や、約1,000本にも及ぶ多品種の桜が咲き誇る「富士仏舎利塔平和公園」をはじめ、見どころが盛りだくさん。
日本夜景遺産認定の夜桜ライトアップ、琴演奏らの文化体験、屋台の出展など、様々な形で春の訪れを堪能できるのも特徴のひとつ。

古くから御殿場市民と馴染みの深い”わらじ”を題材に、富士登山の安全・健脚を祈念する伝統的なお祭り。
巨大なわらじを神輿に仕立てた「わらじ神輿」を女性が担ぎ祈願を行うのが大きな特徴。
例年、御殿場市の夏まつり歩行者天国内で８月上旬に１日間開催されるが、状況次第で中止もあり得る。
開催の有無や日時は公式ホームページを確認してほしい。

1986年に「日本一の富士山で日本一の太鼓の祭典を」というスローガンに始まったお祭り。
メインイベントは富士山の標高3,776mにちなんだ、世界最大級の和太鼓「富士山太鼓（地上高３m77cm６mm）」を使用した「大太鼓日本一決定戦」。
全国から集まった和太鼓演奏者が腕前を競い合う演奏は、迫力満点で見応えたっぷり。
「富士山樹空の森」を会場に基本的に７月末の土日に開催される。