ユニークな入浴法と豊かな自然でリフレッシュ!指宿の人気観光スポット8選

ユニークな入浴法と豊かな自然でリフレッシュ!指宿の人気観光スポット8選

更新 :
筆者 : GOOD LUCK TRIP

鹿児島県の最南端に位置する「指宿(いぶすき)」。
日本百名山の「開聞岳(かいもんだけ)」を筆頭とする風光明媚な観光スポットと、ユニークな入浴方法で知られる「砂むし温泉」は特に有名。
日本の昔話「浦島太郎」伝説が残るスポットも点在し、文化や歴史も楽しめる。
この記事では、指宿の人気の観光スポットや訪れるべき温泉施設などを紹介していく。
指宿の魅力が詰まった観光スポットを巡れば、身も心も癒やされる旅になるだろう。

目次

指宿ってどんなところ?

九州地方の鹿児島県薩摩半島の最南端に位置する指宿。
指宿といえば、世界的にも珍しい「砂むし温泉」が有名だ。
古くから湯治場として栄え、多くの泉源が市内各所に点在している。
海岸に湧いた温泉で温められた砂に全身を埋め、体を温めて発汗を促すユニークな入浴方法だ。
血行促進やデトックス効果があり、体の芯からリフレッシュできるだろう。
一般的な温泉も多く、絶景を楽しめる露天風呂や日帰り温泉、足湯などさまざまな温泉施設がある。
もちろん、指宿の魅力はそれだけではない。三方を海に囲まれ、九州最大のカルデラ湖「池田湖」や指宿のシンボル「開聞岳(かいもんだけ)」が聳える、豊かで多様な自然景観も必見。
指宿ならではのグルメも楽しみのひとつ。
温泉の蒸気を利用して調理する「温泉蒸し黒豚のしゃぶしゃぶ」や、鹿児島の名産「さつま揚げ」「芋焼酎」など、ここでしか味わえない風味豊かな料理を味わおう。

開聞岳を背景にした指宿の街並み
開聞岳を背景にした指宿の街並み

指宿のおすすめの観光シーズンは?

指宿観光に最も適した季節は、快適な気候と自然の美しさを最大限に楽しめる春と秋。
桜や色とりどりの花が咲き誇る春は、快適な気候で観光やアウトドアを存分に楽しめる。
秋には山々が紅葉に彩られ、美しい自然風景を堪能できる。
少し肌寒い時期に、温泉や砂むし温泉で体を芯から温めれば癒やしを感じられるだろう。

指宿の季節ごとの着衣例

  • 春(3月 - 5月):軽めのジャケットおよび薄手のセーター
  • 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
  • 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
  • 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット

指宿への移動方法は?

指宿は鹿児島の南端にあるため、「鹿児島空港」から少し時間がかかる。
東京羽田空港)からは約1時間50分、大阪(伊丹空港または関西空港)からは約1時間15分で鹿児島空港へ到着。
鹿児島空港からは1時間30分から2時間30分程度かかる。
鹿児島空港から指宿への移動方法と所要時間の詳細は、以下の表を参考にしてほしい。

経路
1.空港リムジンバスに乗車し、「鹿児島中央駅」で下車
2.JR指宿枕崎線に乗り換え、「指宿駅」下車
(特急「指宿のたまて箱」利用時は約50分と時間短縮できる)
所要時間
約1時間30分~2時間33分

福岡(博多駅)からのアクセスは、「鹿児島中央駅」まで九州新幹線を利用すれば、約1時間19分と短時間で移動可能だ。
また、鹿児島空港の国際線は規模が小さいものの、台湾や韓国などアジア圏からのアクセスも良好。

指宿観光の主要交通手段

指宿観光の主な交通手段はバスとタクシーになる。
JR指宿駅から平日3往復・土日祝日2往復運行されている「のったり・おりたりマイプラン」バスはお勧めだ。
乗り降り自由の1日乗車券を購入すれば、指宿の主要観光スポットを巡れる。
他にも市内循環バスも運行しているので、目的地や観光プランに合わせて利用してみよう。
バスの乗車時間を気にせず観光スポットを巡りたいなら、定額の「指宿遊覧タクシー」の利用をお勧めする。
遊覧タクシーでは、様々な観光コースが選べるのも嬉しいポイントだ。
また、自分のペースで観光を楽しみたいなら、レンタカーの利用も検討してみてほしい。

指宿の自然と歴史文化を満喫できる人気観光スポット8選

指宿には、豊かな自然と歴史が息づく魅力的な観光スポットが点在している。
美しい山々や湖、四季折々の花々が織りなす風景は、訪れる人々を癒やし、心を満たしてくれる。
また、鹿児島や指宿の文化や伝統を感じられる施設も多い。
そんな指宿の魅力が詰まった人気の観光スポットを紹介しよう。

1. 池田湖

指宿の中央に位置する「池田湖」は、周囲約15km、最大深度233mの、九州最大のカルデラ湖。
周囲には季節の花々が咲き乱れ、湖と薩摩富士と呼ばれる「開聞岳」の美しい景観が広がる。
体長1.8m・胸回り60cm・体重20kgの大うなぎが多く生息し、謎の巨大生物「イッシー」が棲むと伝えられる神秘に満ちた湖でも有名だ。
四季折々で移り変わる景観やニジマス釣り、ボート遊びも楽しめるとあって、指宿の代表的な観光スポットだ。

四季折々に様々な表情をみせる指宿きっての景勝地
四季折々に様々な表情をみせる指宿きっての景勝地

2. 開聞岳

薩摩半島の最南端にそびえる開聞岳は「日本百名山」にも数えられる標高924mの活火山。南薩摩の大半のエリアから目にすることができる整った円錐形の美しい姿から「薩摩富士」の異名を持ち、指宿(いぶすき)のシンボルとして愛されている。
ゆるやかならせん状の登山道が整備され、山頂まで約5kmの道のりを約3時間で登ることができ、年齢を問わず気軽に登山を楽しめると人気を集めている。

山頂から鹿児島の名所をパノラマ絶景で楽しめる美しい「薩摩富士」
山頂から鹿児島の名所をパノラマ絶景で楽しめる美しい「薩摩富士」

3. 知林ヶ島

指宿が面する鹿児島湾に浮かぶ、周囲3㎞・面積60haの小さな無人島。
干潮時に出現する約800mの「砂の道(砂州)」が特徴だ。
春から秋にかけて、大潮または中潮の干潮時に砂の道が現れ、歩いて島まで渡れる。
知林ヶ島の公式サイトで干潮時刻を記した潮見表を確認できるので、事前にチェックしておこう。
砂の道は「ちりりんロード」として親しまれ、島と陸地を繋ぐことから「縁結び・愛の道」として人気のパワースポットにもなっている。
島内はハイキングや、展望台からの美しい海と開聞岳の絶景を楽しめる。

島と陸地を繋ぐ砂州があることから「縁結びの島」といわれる
島と陸地を繋ぐ砂州があることから「縁結びの島」といわれる

4. 長崎鼻

薩摩半島の最南端に位置する「長崎鼻(ながさきばな)」 。
太平洋に突き出した岬には白い灯台が建ち、美しい海と開聞岳を間近に望める景勝地だ。
巨大カルデラ群が生み出した、大自然の景観が素晴らしい「霧島錦江湾国立公園」内にあり、迫力ある海と夕日の絶景も見逃せない。
昔話「浦島太郎」で主人公が竜宮城へ旅立った場所とされていることから、「竜宮鼻」とも呼ばれている。
周辺には海の神「豊玉姫命(とよたまひめのみこと) 」を祀り、縁結びのご利益でも知られる「龍宮神社」は、人気の観光スポット。

長崎鼻白い灯台と開聞岳
長崎鼻白い灯台と開聞岳

5. 薩摩伝承館

薩摩(現在の鹿児島)の歴史と文化に関する展示や、中国陶磁器などの美術品の数々を楽しめる文化施設「薩摩伝承館」。
世界遺産にも登録されている京都の「平等院」の鳳凰堂を参考に建てられた、施設そのものの建築も魅力のひとつ。
周りを囲む四季折々の自然を取り入れた庭園も美しく、「平等院」から株分けされた「平等院藤」は、特に見応えがある。
館内は地産地消をテーマとしたレストランもあり、本格的なイタリア料理も堪能できる。
薩摩焼や地元の特産品など, 旅の思い出や贈り物に最適なお土産も購入できる。
JR指宿駅からタクシーや車で7分とアクセスも良く、観光の合間に気軽に立ち寄れる。

平等院鳳凰堂にインスピレーションを得て設計された薩摩伝承館の外観
平等院鳳凰堂にインスピレーションを得て設計された薩摩伝承館の外観

6. 枚聞神社

指宿のJR開聞駅から徒歩で約10分の場所にある長い歴史を持つ神社。
古くから海の神「開聞神(かいもんじん)」をはじめとする8柱を祀り、交通や航海の安全、漁業の守護神として、人々の厚い信仰を集めてきた。
本殿は鹿児島県の重要文化財、宝物殿に収蔵されている「松梅蒔絵櫛笥(しょうばいまきえくしげ)」は、国の重要文化財に指定されている。
他にも琉球(現在の沖縄)から伝わった額や、武家・島津家に関連する古文書など、貴重な品々が展示され、見どころが多い。
浦島太郎伝説に登場する「玉手筥」、または「あけずの箱」と呼ばれる「松梅蒔絵櫛笥」は、竜宮神話にまつわる土地や伝承の多い指宿ならではの宝物だ。

優雅な佇まいの朱塗りの御社殿
優雅な佇まいの朱塗りの御社殿

7. 魚見岳

指宿の北部に位置する「魚見岳(うおみたけ)」は、ハワイのダイヤモンドヘッドに似た標高215mの山。
JR指宿駅から山頂まで車やタクシーを利用して20分程度なので、最初に訪れる観光スポットとしてプランに入れてもよいだろう。
漁師たちが魚の群れを探すために、この山へ登り海を見渡したことが「魚見」の名の由来にもなっている。
展望台は市街地をはじめ、知林ヶ島や開聞岳、遠くは桜島まで見渡せる絶景ポイント。夜は満天の星と夜景も楽しめる。
春には約600本のソメイヨシノが見られる、花見スポットとしても有名だ。

展望台から見る鹿児島湾と桜島の夕焼け
展望台から見る鹿児島湾と桜島の夕焼け

8. フラワーパークかごしま

指宿市の南部に位置する花と植物のテーマパーク。
さまざまな花々が咲き乱れる広大な敷地には、南アフリカやオーストラリアなどの亜熱帯植物や温帯植物が植栽されている。
園内は開聞岳を背景にした花広場や、海を一望できる展望回廊、工夫を凝らした様々な庭園が見どころだ。
美しい庭園や散策路が整備されており、ゆったりとした時間を過ごしながら花々を楽しめる。
園内のショップでは花苗や観葉植物、花に関連する雑貨やオリジナル商品など、ショッピングも楽しめる。

屋内庭園に咲き誇る美しいチューリップ
屋内庭園に咲き誇る美しいチューリップ

指宿観光で訪れるべき温泉3選

指宿は豊富な泉源を持ち、温泉施設が市内各所に点在している。
美しい自然に囲まれた絶景露天風呂から、公衆浴場・日帰り温泉・足湯まで、個性豊かな温泉が揃う。
なかでも温泉熱で暖められた砂に包まれる「砂むし温泉」は外せない。
これから紹介する温泉地・温泉施設で、指宿の温泉文化と癒しの時間を満喫してほしい。

1. 指宿温泉

鹿児島県薩摩半島の南端にある街「指宿(いぶすき)」は、火山の噴火が生んだ独特の地形で、市内には1,000以上もの源泉があると言われる湯量豊富な温泉地。
お湯につかる普通の温泉だけでなく、世界的にも珍しい「砂むし温泉」が楽しめるのが大きな特徴だ。

1,000以上もの源泉がある温泉地で楽しむ、世界的にも珍しい名物の「指宿砂むし温泉」
1,000以上もの源泉がある温泉地で楽しむ、世界的にも珍しい名物の「指宿砂むし温泉」

2. ヘルシーランドたまて箱温泉

開聞岳や池田湖、鰻池など火山活動によって形成された雄大な自然が広がる鹿児島県指宿市。その山川地区の伏目海岸沿いにある温泉施設「ヘルシーランド」では、絶景の日帰り露天風呂「たまて箱温泉」が人気。
和風露天風呂からは「薩摩富士」の別名を持つ壮麗な開聞岳を、洋風露天風呂からは「スヌーピー山」とも呼ばれる竹山を望む絶好のロケーション。

抜群の解放感!一度は入りたい指宿の絶景露天風呂
抜群の解放感!一度は入りたい指宿の絶景露天風呂

3. 砂むし会館 砂楽

海岸に自然湧出する温泉に温められた、熱い砂の中に入る「砂むし」という入浴法。およそ300年も前から続いていて、地元民らの間では和風のサウナとして親しまれている。
砂の温度は約55度と非常に高く、約10分で全身から汗が噴き出してくるはずだ。風流な波の音を耳にしながらの一時はこの上ないリラックスな環境で、心からデトックスできること間違いなし。

世界でも珍しいの砂むし入浴で爽快気分なデトックス
世界でも珍しいの砂むし入浴で爽快気分なデトックス

上質な空間と車窓からの絶景を満喫!特急 指宿のたまて箱

「鹿児島中央駅」から「指宿駅」まで、約50kmの区間を約1時間で結ぶ人気の特急列車。
昔話・浦島太郎の「竜宮伝説」をモチーフにしたデザインやインテリアが特徴で、細部にまでこだわりが詰まっている。
白と黒のインパクトある外観は、「黒髪だった浦島太郎が玉手箱を開けたら白髪になってしまった」というストーリーを表現。
列車のドアが開くと白い煙(ミスト)が出る演出は、浦島太郎が玉手箱を開けた瞬間に出る煙を再現している。
内装は鹿児島県産の杉材を使用したベンチシートや、和風テイストの座席など、落ち着いた空間となっている。
開放感のある大きな窓からは、薩摩湾(錦江湾)の海岸線や桜島、開聞岳、田園風景など、美しい景色を眺められる。
上質な空間で美しい景色を眺めながら旅したい方は、ぜひ利用してみてほしい。

白と黒のインパクトある外観が特徴の特急 指宿のたまて箱
白と黒のインパクトある外観が特徴の特急 指宿のたまて箱

指宿観光に関するよくある質問

Q

短い時間で指宿を満喫するためには、どこに行けば良い?

A

指宿駅周辺の砂むし温泉 「砂楽」や長崎鼻など、温泉と迫力ある自然を楽しめる観光スポットがお勧めです。

Q

指宿の名物グルメは?

A

黒豚料理やさつま揚げなどの郷土料理がお勧めです。

まとめ

この記事では指宿の人気観光スポットや温泉文化を満喫できる施設などを紹介してきた。
記事を参考に豊かな自然とユニークな温泉施設、鹿児島と指宿の歴史文化を満喫してほしい。
指宿以外にも、鹿児島には魅力ある観光スポットやグルメ・温泉が多い。
下記の記事も参考に、鹿児島の観光プランを立ててほしい。