将軍家の歴史・文化スポットを巡る!水戸の人気観光スポット6選
豊かな歴史と文化、多彩な名物グルメが魅力の「水戸」。
東京から約1時間でアクセスできるため、東京からの日帰り旅行先にもピッタリだ。
水戸を満喫するために知っておくべき、基本情報から人気観光スポット、飲食店や宿泊施設を記事では紹介する。
記事を参考に水戸を巡って、その魅力をぜひ満喫してほしい。
水戸ってどんなところ?
東京の北東、千葉の北部に接する茨城県のほぼ中央に位置する水戸市。
茨城で最も人口を有する、県内最大の都市だ。
江戸時代(1603年〜1868年)には、江戸幕府を開いた徳川家康の血を継ぎ、高い地位を持っていた「水戸徳川家」が治めていた歴史を持つ。
その時代に水戸城の城下町として栄え、現在でもその歴史を感じられるスポットは多い。
その中でも特に人気が高いスポットは、「日本三名園」のひとつ「偕楽園」だ。
また、諸説あるものの納豆の発祥地であり、古くから水戸の納豆は評判が高く、「納豆のまち」とも呼ばれている。
納豆の天ぷらのほか、オクラや山芋などのネバネバの食材と共に納豆をご飯に乗せて食べるねばり丼など、珍しい納豆グルメを味わえる。
茨城で獲れた絶品のあんこうを使った「あんこう鍋」や、麺に特産品のレンコンを練り込んだ「水戸藩らーめん」なども有名で、多種多様な絶品グルメを味わえるのも水戸の大きな魅力だ。
水戸のおすすめの観光シーズンは?
水戸を訪れるなら、梅が見頃を迎える早春がお勧め。
梅の見頃である2月〜3月にかけて、例年「水戸の梅まつり」が開催される。
偕楽園では約100種・3,000本ほどの梅が咲き誇り、同じく人気観光スポットの「弘道館」では、約60品種・800本ほどの梅が咲き誇る様子を鑑賞できる。
その他にも、梅酒の飲み比べができる「梅酒まつり」や、日没後にプロジェクションマッピングが開催されるなど、様々なイベントが開催される。
水戸の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
水戸への移動方法は?
東京からは特急に乗れば、約1時間15分。
国際線を有する「茨城空港」から「水戸駅」はバスで約45分と、アクセスしやすい。
ただ、大阪からは少し時間がかかり、新幹線と在来線を乗り継いで約4時間かかる。
水戸観光の主要交通手段
水戸観光の主要交通手段はバスになる。
対象区間と指定のバスが1日乗り放題になるお得なフリーパスもあるので、水戸を観光するならバスがお勧め。
レンタサイクルやレンタカー、タクシーも選択肢に入るが、バスだけで事足りるだろう。
本数も充実しているため、不便に感じることはないはずだ。
水戸観光で利用すべき「水戸漫遊1日フリーきっぷ」
茨城交通、関東鉄道、関鉄グリーンバスの3社共通で利用できる1日フリー乗車券。
対象区間はいずれも水戸駅を起点とした路線で、これさえあれば周辺の主要な観光スポットをくまなく巡ることができる。
料金はお得で、例えば水戸駅~偕楽園間を茨城交通バスで往復すれば通常540円かかるが、同乗車券であれば大人500円、小児250円のみ。さらに入館料金割引の特典がセットになっている。
水戸の歴史文化を満喫できる人気観光スポット6選
水戸を観光するなら、街の歴史と文化を感じられる観光スポットを巡ろう。
「日本三名園」のひとつである偕楽園を中心とする観光プランを組むのがお勧めだ。
観光プランを組む際、これから紹介する人気観光スポットを参考にしてほしい。
1. 偕楽園
由緒ある水戸藩の第九代藩主・徳川斉昭公によって造園。金沢の兼六園、岡山の後楽園とともに日本三名園のひとつに名を連ねる。
およそ13haにもおよぶ園内は見所が随所に。
同園の東門から入った先に見えてくるのが、木造二層三階建ての「好文亭」。
こちらは斉昭公の別邸として建てられたもので、柿葺き&茅葺きの2棟構成の姿は素朴ながらも清雅な風情が漂っている。
2. 弘道館
弘道館は、水戸藩第9代藩主徳川斉昭(1800〜1860)が、天保12(1841)年に開設した藩校で、日本最大の規模を誇る教育施設であった。
創建当時の建物の多くは、明治元(1868)年の藩内の抗争や、空襲により焼失したが、弘道館の中心的建物で、藩主臨席のもと文武の試験が行われた「正庁」、その奥にある「至善堂」のほか、藩主の来館や特別行事のみに開門された「正門」が現存している。
いずれも国の重要文化財に指定されている。
3. 水戸城跡
水戸城は、那珂川と千波湖にはさまれた、馬の背状の台地の先端に築かれた平山城。
水戸藩の居城で、旧本丸 には「薬医門」が残るほか、旧三の丸に建つ藩校の「弘道館」、地形を巧みに利用した「空堀」、「土塁」を見ることができる。
令和に入って「大手門」、「二の丸角櫓」の復元整備が完成し、往時の姿をよみがえらせた。
4. 千波公園
水戸市街の中央部に位置する、千波湖周辺に整備された市民憩いの場。
偕楽園に隣接する約78.4haの広さを誇る園内には、湖面に立ったような気分が味わえる木製の「親水デッキ」や、フィールドアスレチックを備えた「少年の森」、複合遊具やブランコなどがある「児童広場」、湧水を利用した小川で水遊びが楽しめる「せせらぎ広場」など、さまざまな楽しみや設備が集まる。
5. 水戸東照宮
元和7年(1621)に水戸藩の初代藩主を務めた徳川頼房公が、父である徳川家康公を祀る神社として創建したのがはじまり。
昭和11年(1936)には頼房公も祭祀され、現在は二柱を祀る。唐門や社殿は、天下を納めた徳川家康公を祀るにふさわしい豪華絢爛な造り。
随所に設けられた細やかな意匠や華麗な装飾は必見だ。
6. 常磐神社
水戸黄門として日本人に親しまれる水戸藩第2代藩主・徳川光圀公と、第9代藩主である徳川斉昭公を祀る神社。
明治初年に両公の徳を慕う多くの人びとが偕楽園内に祠堂を創立したのがはじまりで、明治7年(1874)に、偕楽園の一部を境内地として現在地に遷座された。
水戸の文化発展に貢献した二柱が御祭神であることから、学業成就にご利益ありとされる。
水戸の名物グルメを味わえる人気飲食店3選
茨城最大の都市である水戸には飲食店も多いが、その中でも名物グルメを味わえる、人気飲食店を厳選してご紹介。
紹介する店舗へ足を運べば、あんこうや納豆、軍鶏など、地元の名産品を使った逸品に出会えるはずだ。
1. 五鐵夢境庵
安心で高品質な茨城の食が味わえる証として、県から「うまいもんどころ」に認定されている料理店。
約40年前に創業して以来、一貫して提供し続けるのは茨城県民がこよなく愛する郷土に根付いたメニューの数々だ。
イチオシは地元の名産である奥久慈軍鶏を用いた逸品。
2. 居酒屋 TENMASA -てんまさ-
「水戸駅」から徒歩3分とアクセスが良い場所にある「居酒屋 TENMASA -てんまさ-」。
水戸の名物グルメである「あんこう鍋」と納豆料理を中心に、あん肝や唐揚げなど、あんこうを心ゆくまで堪能できる「あんこうフルコース」がイチオシメニュー。
様々な地酒がラインナップされており、相性抜群の日本酒とあんこう鍋を堪能できる。
3. 蒲焼割烹 水戸 ぬりや
「水戸駅」から車で10分の場所にある老舗「蒲焼割烹 水戸 ぬりや」。
水戸の名物である「あんこう鍋」も用意されているが、「蒲焼割烹 水戸 ぬりや」で食べるべきはうなぎ。
人気メニューは鰻重(うなじゅう)だが、刺身や蒲焼、肝吸などうなぎの魅力を味わい尽くせる鰻御膳も人気が高い。
ふっくらしたうなぎの食感と、濃厚かつ風味豊かな味わいを楽しんでほしい。
水戸を観光するなら外せない!お土産にもピッタリな水戸納豆
前述した通り、古くから水戸の納豆は評判が高く、現在も水戸納豆は全国で人気だ。
そのため、水戸へ訪れるなら、ぜひ納豆を味わってほしい。
賞味期限は製造から約10日ほどなので、お土産にもできる。
水戸納豆の中でも特にお勧めの商品を紹介するので、参考にしてほしい。
天狗納豆株式会社「水戸元祖天狗納豆」
天狗納豆株式会社は、「天狗納豆」の始祖であり、今日の水戸納豆の礎と築いたといわれる初代笹沼清左衛門の次男が立ち上げ、現在では4代目が伝統の味を守っている。
温度や湿度によって仕上がりが大きく左右するため、職人が手作業で製造。
厳選された大豆を使い、強い粘りと旨み、香ばしい香り、ほどよい歯応えにこだわった水戸が誇る名物をぜひ。
水戸に泊まるならココ!利便性もデザイン性も高いお勧め宿泊施設2選
水戸には観光スポットも名物グルメも多いため、満喫するなら1泊2日がお勧め。
もし水戸に宿泊するなら、利便性もデザイン性も高く、清潔感のある空間が魅力の宿泊施設を紹介するので、ぜひ利用してみてほしい。
1. 水戸三の丸ホテル
ホテルの近くには「偕楽園」、「水戸城跡」、「茨城県立近代美術館」など、観光スポットが点在。
また、最寄り駅からの移動時間が徒歩で約2分という、利便性抜群の好立地で、旅の観光拠点にふさわしい。
客室はグリーンの壁面でモダンな印象のデザイナーズタイプと、すっきりとしたシンプル設計で過ごしやすいスタンダードタイプの2種類。
どの部屋にもシモンズ製ベッドが配置されていて、旅の疲れをゆったりと癒してくれる。
2. 水戸プラザホテル
バイパス沿いにある緑豊かな森林の一画に位置するホテル。
発明王トーマス・エジソンの子孫である、ジョン・デビッド・エジソンがデザインした5階建ての建物内は、ヨーロピアンクラシック調のインテリアでコーディネートする一方で、随所に格子模様のあしらいが施されるなど和のエッセンスもちりばめられている。
水戸観光に関するよくある質問
Q
短い時間で水戸を満喫するためには、どこに行けば良い?
周囲に観光スポットや飲食店が多い、偕楽園駅と水戸駅がお勧めです。
Q
水戸の桜の見頃は?
桜の品種やその年の気温などにより異なりますが、3月下旬から4月上旬です。
まとめ
この記事では水戸の人気観光スポットや飲食店のほか、観光にお勧めのシーズンなどを紹介してきた。
水戸の魅力である豊かな歴史と文化、名物グルメを満喫しにいこう。
水戸以外の茨城の地域にも足を運ぶ予定なら、茨城の人気観光スポットを紹介している、こちらの記事も参考にしてほしい。