【井の頭自然文化園楽しみ方ガイド】生きものたちの愛らしさに心が和む、とっておきの場所
子どもと一緒でも、恋人とのデートでも、ひとりの時間を楽しむときも、素敵な時間を過ごせるオアシスのような場所が東京・吉祥寺にある。井の頭恩賜公園の一角にある井の頭自然文化園だ。都会の喧騒から少し離れて、自然のなかでひと息つくのはいかが?
目次
吉祥寺駅から散歩気分で向かおう
JR中央線・総武線か、京王井の頭線で吉祥寺駅に降り立ったら南口(公園口)へ。バスも出ているが、井の頭自然文化園までは徒歩10分。ちょっとした散歩気分で歩いてみよう。駅前のにぎやかな街並みから井の頭恩賜公園の緑豊かな景色に変わるとやがて井の頭自然文化園の正門が見えてくる。
看板の文字や細かいデザインからもすでに「かわいい」があふれていて、園内へと足早に向かいたくなるはず。
園内は木立に囲まれていて思わず深呼吸したくなる気持ちよさ。
井の頭自然文化園のひとつのポイントは、子供目線でもうれしいことが詰まっていること。園内には遊具や、乗り物が設置されているので、動物たちに会いに行くだけでなく、気分次第で楽しみ方を少し変えることだってできる。大人目線だと、小さな子供を連れて行っても飽きさせることがないので、これまた安心なのだ。
かわいい!の最高潮を真っ先に目指そう
お楽しみは最後に、という人もいるかもしれないが、いきなり人気スポットを目指してもいいだろう。それは、「リスの小径」とよばれるリスが自由に走り回る空間にお邪魔できる場所だ。
ここでは、50頭ほどの二ホンリスが飼育されている。リスは探すまでもなく、周囲をくるくると走り回っている。思い思いに過ごす愛らしい姿に大人も子供も夢中になること必至。フラッシュを使わなければ、スマホで撮影してもOK。目の前にひょっこり現れることもあるので、シャッターチャンスは逃さずに!
日本ならではの生きものたちに会いに行く
リスにたっぷり癒やされた後には、園内をめぐりさまざまな動物に会いに行こう。
井の頭自然文化園では170種を超える動物を飼育しており、そのうち日本ならではの生き物は約140種類もいるんです、と案内してくれたのは飼育展示係の野村さん。
まず、リスの小径の近くにある「和鳥舎」では、日本の野山や草地で見られる鳥を展示している。ヤマドリは、キジ科の日本固有種でオスは容姿がひと際美しく目を引く。
タンチョウやオナガなど、日本で見られる鳥を眺めたあとは、ヤマネコの展示へ。
アムールヤマネコとツシマヤマネコを飼育しているが、ツシマヤマネコは日本では長崎県の対馬だけに生息しているヤマネコだ。国の天然記念物にも指定されている絶滅危惧種で、なかなか旅の途中でお目にかかれない動物。井の頭自然文化園ではヤマネコを含めた日本産動物の保全に力を入れている。
水辺にいる生きものに特化したエリア
一度、入園した正門から外に出て目の前の歩道橋を渡ると、井の頭自然文化園の分園である水生物園がある。チケットは、共通なので動物園で使用したチケットを提示して、中に入ろう。
水生物園は井の頭池の岸辺に設けられており、大きく水生物館と、隣接する水鳥の展示エリアのふたつに分けられる。日本人にとっては身近な存在の水鳥が多いが、じっくりとその姿を観察できるのは、大きな魅力。
お土産と食事は動物園(本園)側で
16時までは水生物園から動物園(本園)に再入場できるので、チケットを失くさないように気をつけよう。正門からすぐの場所に、軽食を楽しめる売店「こもれび」がある。園内を存分に楽しんでおなかが減ったら、ここで休憩したい。焼きそばやカレーもあるが、動物園らしくてついつい笑顔になるのは「ぞうさん弁当」だ。ケチャップライスとゆかりご飯とおかずで、ゾウが描かれている。包まれている竹の皮をほどき、ほかほかをいただこう。
デザートには、「リスの小径アイス」(380円)がおすすめ。メープルクッキーアイスにバニラアイスの二段重ね。さらに、周囲には砕いたビスケットが添えられていて、サクサクした食感がアイスとベストマッチ。
売店「こもれび」ではおみやげも購入できる。飼育係が監修したこだわりの動物のぬいぐるみや、普段使いしていてもかわいい雑貨・小物も豊富。
まとめ
園内はコンパクトにまわれる分、展示されている動物のためにゆっくり時間をかけて見られるのが井の頭自然文化園の良いところ。日本ならではの生きものや、見ているだけで癒やされる動物に会いに行こう。