基本情報から見どころまで全て網羅! 大阪・関西万博の完全ガイド

基本情報から見どころまで全て網羅! 大阪・関西万博の完全ガイド

更新 :
筆者 : GOOD LUCK TRIP
監修 : 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会(大阪・関西万博に関する情報のみ監修)

2025年4月13日にはじまる大阪・関西万博。
各国との文化交流や世界の最先端技術に直接触れられるのが最大の魅力。この記事では、万博のテーマ・コンセプトを通じて、見どころやどんな体験ができるかをご紹介。
開催地である関西を満喫するために必要な情報もあわせてチェックすれば、大阪・関西万博をさらに満喫することができるはず。
大阪・関西万博を目指して、関西への旅を計画してみてはいかが?

目次

EXPO 2025 大阪・関西万博ってなに?

新しい技術や国・文化の交流を促進し、世界共通の課題に取り組む国際的なイベント「国際万国博覧会(万博)」。
開催国やテーマを変え、大規模な万博は5年に一度のペースで開催される。
2025年に開催予定の「2025年日本国際博覧会(通称:大阪・関西万博)」のテーマは、”いのち輝く未来社会のデザイン”。
大阪・関西万博の概要は以下の表でご紹介。公式サイトもあわせて確認しよう。

テーマ
いのち輝く未来社会のデザイン
(Designing Future Society for Our Lives)
サブテーマ
・いのちを救う(Saving Lives)
・いのちに力を与える(Empowering Lives)
・いのちをつなぐ(Connecting Lives)
コンセプト
People’s Living Lab(未来社会の実験場)
開催場所
大阪 夢洲(ゆめしま)
開催期間(予定)
2025年4月13日~2025年10月13日 ※184日間
”いのち輝く未来社会のデザイン”がテーマの大阪・関西万博
提供:2025年日本国際博覧会協会 ”いのち輝く未来社会のデザイン”がテーマの大阪・関西万博

大阪・関西万博でどんな体験ができるの?

まだ知らない世界に触れ、各国の文化や未来社会を肌で感じられるのが万博の魅力のひとつ。
ここからは大阪・関西万博では、どのような体験ができるのか、3つのポイントをご紹介。

1. 世界最先端の技術を体験できる

大阪・関西万博には、161の国・地域と9の国際機関が参加を表明(2024年11月時点)。
”People’s Living Lab(未来社会の実験場)”のコンセプトを実現すべく、最先端の技術やシステムが集結、来場者は新しい社会を体感できるのが魅力だ。
たとえば、“未来社会ショーケース”として、カーボンニュートラル・デジタル技術・次世代モビリティといった技術を実装予定。また、ARやVRを活用した”バーチャル万博”も開かれるため、世界中のどこからでも万博の雰囲気を味わうことができる。
主な展示内容は以下の通り。(2024年10月時点)

空飛ぶクルマ
会場内と会場外をつなぐ2地点間や会場湾岸エリアでの飛行を予定。
最新鋭のEVバス(自動運転するEVバスや、走行しながら自動充電するEVバス)
会場内外のルート走行を楽しめる。
自動翻訳(逐次翻訳・自動同時通訳)システム
言葉の壁を越えたグローバルなコミュニケーション環境の実現。
「未来の都市」パビリオン
多彩なイノベーションで実現する「幸せの都市」を仮想体験。
来場者向けパーソナルエージェント(EXPO2025 Personal Agentアプリ)
AIによる1日のプラン提案やあなたの嗜好に合わせた体験の提案等快適な来場体験をアプリでサポート。
会場内を走るEVバスのイメージ
提供:関西電力・Osaka Metro 会場内を走るEVバスのイメージ
未来社会ショーケースの展示のひとつ「未来の都市」の外観イメージ
提供:2025年日本国際博覧会協会 未来社会ショーケースの展示のひとつ「未来の都市」の外観イメージ
AIによるパーソナライズされた情報提供をおこなうアプリ「来場者向けパーソナルエージェント」
提供:日本電信電話株式会社 AIによるパーソナライズされた情報提供をおこなうアプリ「来場者向けパーソナルエージェント」

2. 日本だけでなく、さまざまな世界の文化を体験できる

大阪・関西万博の目玉のひとつがパビリオン。
2024年11月時点で世界161カ国・地域、9国際機関の参加も発表されており、世界の文化・技術に触れることができる。
参加国や詳細は公式ホームページから確認可能だが、随時サイトをチェックしていくのがおすすめ。
ここではすでに発表している国の中から2カ国の概要をご紹介。

国名 メインテーマ 概要
アメリカ 共に創出できることを想像しよ 侘び寂びから着想を得た三角形の木造建造物が特徴。ライトアップされたキューブが配置され、2面のLEDスクリーンからはアメリカの名所が映し出される。来場者は人類の英知を前進させるような未来を描く体験がかなう。
オーストラリア Chasing the Sun ― 太陽の大地へ ユーカリの花から着想を得たパビリオンデザインが国の活気と多様性を象徴している。持続可能性を考慮し、過去の国際イベントで使用された資材を再利用している。最新技術や文化、ダイナミックな社会を体験できるイベントやビジネスプログラムが充実し、来場者は没入型体験を通じて、オーストラリアの魅力を新たに発見できる。
アメリカのパビリオンのイメージ
Images credited to Trahan Architects アメリカのパビリオンのイメージ
オーストラリアのパビリオンのイメージ
Design by Buchan, Render by Flood オーストラリアのパビリオンのイメージ

3. 社会課題が“自分ごと”になる体験ができる

大阪・関西万博では、SDGsを代表とする社会課題を”自分ごと”として認識するきっかけに出会える。
その筆頭となるのが、円環状の構造をした「日本館」のパビリオンだ。
「いのちと、いのちの、あいだに」をテーマに掲げ、展示を通じて人間は循環の中で生かされている存在だと体感できる。
また、会場内で出たごみを微生物が分解するバイオガスプラントや、最先端のCO2リサイクル技術を活用する”生きたパビリオン” としての役割も果たす。

円環状の構造が特徴の日本館の外観イメージ
提供:経済産業省 円環状の構造が特徴の日本館の外観イメージ

大阪・関西万博の開催場所とアクセス

大阪・関西万博の開催場所は、大阪市此花区の人工島・”夢洲(ゆめしま)”。
会場周辺(夢洲)には駐車場はなく、原則、電車・バスなどの公共交通機関の利用が推奨されている。

経路 所要時間
電車 1. 「関西空港駅」から南海空港線・南海本線で「南海なんば駅」へ移動 / 2. Osaka Metro御堂筋線に乗り換え、「本町駅」に移動 / 3. Osaka Metro中央線に乗り換え、「夢洲駅」に移動し、徒歩数分で会場に到着 約1時間15分
電車+駅シャトルバス 1. 「関西空港駅」からJR関西空港線・阪和線・大阪環状線・ゆめ咲線で「桜島駅」へ移動 / 2. 「桜島駅」から「桜島駅シャトルバスターミナル」まで徒歩で移動 / 3. 桜島駅シャトルバスターミナルから駅シャトルバスに乗車 / 4. 夢洲第1交通ターミナルで降車後、徒歩数分で会場に到着 約1時間50分※交通状況によって前後する
空港直行バス 1. 「関西国際空港」からリムジンバスのりばに徒歩で移動 / 2. リムジンバスのりばから空港直行バスに乗車 / 3. 夢洲第1交通ターミナルで降車後、徒歩数分で会場に到着 約1時間10分※交通状況によって前後する

※会場は原則、大型荷物持込禁止のため、事前に宿泊ホテルへの配送や出発地付近の駅・空港のロッカー等の利用が必要。
※その他、船舶等の運航や交通アクセスの詳細:「EXPO 2025 交通インフォメーション」

大阪市の最西端にある夢洲が会場となる
提供:2025年日本国際博覧会協会 大阪市の最西端にある夢洲が会場となる

大阪・関西万博のチケットの種類

大阪・関西万博の入場チケットはさまざまな種類のチケットがある。入場したい時期や回数に合わせて、自分に合うチケットを購入しよう!

※満年齢=2025年4月1日時点の実年齢、3歳以下無料

前売限定チケット

大阪・関西万博の開幕日の前日まで購入できるチケット。
万博に行くことが決まっている方は、会期中の一日券と比べて安く設定されているので、こちらがおすすめ。4月13日以降は購入できないお得な前売り限定チケットを購入しよう。
チケットの種類によって、入場できる期間と価格が異なるので、注意しよう!

チケット種別/価格 大人(満18歳以上) 中人(満12歳以上17歳以下) 小人(満4歳以上11歳以下) 備考
開幕券 4,000円 2,200円 1,000円 ・2025/4/13~2025/4/26の期間のみ入場可・2025/4/12まで販売中
前期券 5,000円 3,000円 1,200円 ・2025/4/13~2025/7/18の期間のみ入場可・2025/4/12まで販売中
早割一日券 6,700円 3,700円 1,700円 ・会期中いつでも1回入場可能・2025/4/12まで販売中

複数回入場パス

大阪・関西万博に何回も入場したい方におすすめのパス。
日程(入場可能日)別で2種類のパスがあるので、自分に合ったパスを選ぼう!

チケット種別/価格 大人(満18歳以上) 中人(満12歳以上17歳以下) 小人(満4歳以上11歳以下) 備考
通期パス 30,000円 17,000円 7,000円 ・2025/4/13~2025/10/3の11時以降何回でも入場可・2025/10/4以降は利用不可・来場前に最大3回の来場日時等の予約が可
夏パス 12,000円 7,000円 3,000円 ・2025/7/19~2025/8/31の11時以降何回でも入場可・来場前に最大2回の来場日時等の予約が可

※1回の来場後、次の来場日時が予約可能となり、以降も同様です。

特別割引券

障がい者手帳等をお持ちの方と、同伴者(介助者)1名が購入できる。

※適用範囲については公式ホームページ参照。

チケット種別/価格 大人(満18歳以上) 中人(満12歳以上17歳以下) 小人(満4歳以上11歳以下) 備考
特別割引券 3,700円 2,000円 1,000円 ・会期中いつでも1回入場可能

会期中販売チケット

大阪・関西万博の開幕日から購入できるチケット。
一日券のほか、平日限定で入場できる平日券や17時以降から入場できる夜間券がある。

チケット種別/価格 大人(満18歳以上) 中人(満12歳以上17歳以下) 小人(満4歳以上11歳以下) 備考
一日券 7,500円 4,200円 1,800円 ・いつでも1回入場可能
平日券 6,000円 3,500円 1,500円 ・平日の11時以降に入場可
夜間券 3,700円 2,000円 1,000円 ・17時以降に入場可

大阪・関西万博のチケットの購入・来場日時等の予約方法

大阪・関西万博の購入・来場日時等の予約方法は、公式ホームページもしくは指定の旅行代理店等から行う。予約から当日までは下記の5ステップで進んでいく。

  1. 万博IDの登録
  2. 入場チケットの購入(公式ホームページ・旅行代理店等)
  3. 来場日時の予約
  4. パビリオン・イベントなどの観覧予約
  5. 予約日時に会場に向かう

1. 万博IDの登録

万博IDとは、「EXPO 2025 大阪・関西万博」の各種サービスを利用する際の共通IDのこと。
万博IDを通じて、チケットの購入やさまざまなコンテンツの体験が可能になるため、万博を楽しむには欠かせないサービスだ。
事前にメールアドレスの準備のうえ、パソコン・スマホから公式ホームページにアクセス、「1.仮登録→2.プロフィール登録→3.初回ログイン(本人確認)」の3段階で登録が完了する。
詳細や不明点は公式ホームページのマニュアルを確認しよう。

まずは万博IDに登録してみよう
まずは万博IDに登録してみよう

2. 入場チケットの購入

万博IDを登録したら、公式ホームページもしくは旅行代理店等で入場チケットを購入する。
旅行代理店等で購入した場合は、購入元から送付されるチケットIDを登録した万博IDへの追加登録が必要になる。

万博IDを入手したら入場チケットを購入
万博IDを入手したら入場チケットを購入

3. 来場日時の予約

入場チケットの購入で終わりでなく、来場日時の予約まで必要だ。
原則として、来場希望日の6ヶ月前から予約が可能で、先着順で受け付ける仕組みになっている。
チケットの入場期間内であれば変更は3回まで、複数回入場パスは何回でも変更が可能だ。
万博に行きたい日が決まっていれば、6か月前に忘れず予約しよう!

チケット購入後、来場日時の予約が必要なので忘れずに
チケット購入後、来場日時の予約が必要なので忘れずに

4. パビリオン・展示などの観覧予約および抽選

来場日時の予約ができたら、次はパビリオン・イベントの観覧予約の抽選に申し込もう!
複数のチケットをまとめて申し込み可能なので、家族や友人と一緒に観覧予定の方は、必ずまとめて申し込もう。
来場日までに3回の予約機会があるが、予約しなくても入れるパビリオン・イベントもある。

  1. 2か月前抽選…来場日の3か月前抽選申込期間、2か月前に当落確定
  2. 7日前抽選…来場日の1か月前抽選申込期間、2か月前に当落確定
  3. 空き枠先着…来場時の3日前から前日までの期間に先着で予約確定
気になるパビリオンなどがあれば、観覧予約しておこう
© Dai Nippon Printing Co., Ltd. (DNP) & KURAGE Project. 気になるパビリオンなどがあれば、観覧予約しておこう

5. 予約日時に会場に向かう

予約日時に会場に向かい、二次元コードをかざして入場しよう!
二次元コードは事前に印刷をしたり、形にのこる記念チケットにすることも可能だ。

チケットの二次元バーコードを忘れずに会場へ向かおう!
チケットの二次元バーコードを忘れずに会場へ向かおう!

大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」

大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」。細胞と清い水が一体となって生まれた不思議な生き物で、万博のシンボルとして注目を集めている。
赤い部分は”細胞”を、青い部分は”水”を表し、人懐っこいがおっちょこちょいな性格をしたキャラクター。
現在は人間を真似た姿を模しているがその正体は謎に包まれており、さまざまな形に変身できるのが特徴だ。
「ミャクミャク」は人間のDNAや知恵・技術、文化など、これまで受け継がれてきた可能性を身に宿し、”脈々”と未来に繋いでほしいという希望を込めて名付けられた。
既に公式ライセンス商品も販売中でオンラインストアのほか、関西圏を中心に全国でオフィシャルストアを展開中。「ぬいぐるみ」や「キーホルダー」が人気で、こちらもチェックしよう。

インパクトのあるデザインが特徴の公式キャラクター「ミャクミャク」
@Expo 2025 インパクトのあるデザインが特徴の公式キャラクター「ミャクミャク」

大阪・関西万博の会場を構成する8つのゾーン

大阪・関西万博の会場は、以下8つのゾーンで構成。

  1. コネクティングゾーン
  2. エンパワーリングゾーン
  3. セービングゾーン
  4. 静けさの森ゾーン
  5. シグネチャーゾーン
  6. フューチャーライフゾーン
  7. 西ゲートゾーン
  8. 東ゲートゾーン

会場の中心には、テーマ事業である「シグネチャープロジェクト」のパビリオンが設置され、大阪・関西万博のシンボルとなる「大屋根リング」が、各ゾーンを繋ぐ通路となる。

大阪・関西万博の会場マップ
提供:2025年日本国際博覧会協会 大阪・関西万博の会場マップ

大阪・関西万博で押さえておくべき6つの見どころ

万博会場も広く、見どころが多彩な大阪・関西万博。
一度ですべてを回るのは難しいため、ここでは万博を最大限に楽しむために押さえておきたい6つのポイントをご紹介。

1. シンボルとしてだけでなく機能性も併せ持つ「大屋根リング」

1周約2km、建築面積約60,000㎡、高さ12m(外側は20m)、内径約615mに及ぶ世界最大級の木造建築物として、高い注目を集めている。※~2025年1〜2月頃完成。
特徴的と言える円形の大屋根は、機能性(来場者の分散や日よけ)と象徴(記憶に残りやすい強い形)の2つの役割をもつ。
リングの下は、雨風や日差しを遮りながら、各パビリオンの円滑な通路の機能を果たし、快適な滞留空間を提供。
さらに、スカイウォークからは会場全体を見渡せ、瀬戸内海の自然や夕陽を浴びた景色など、周囲の美しい景観を楽しめるのも魅力だ。

世界最大級の木造建築となる円形の大屋根リング
提供:2025年日本国際博覧会協会 世界最大級の木造建築となる円形の大屋根リング
大屋根からは美しい瀬戸内海と夕日を臨める
提供:2025年日本国際博覧会協会 大屋根からは美しい瀬戸内海と夕日を臨める

2. “いのち”について考えるきっかけとなる「シグネチャーパビリオン」

”いのち輝く未来社会のデザイン”をテーマに、各界で活躍中のプロデューサー8人が各自の視点からメッセージを発信するパビリオン。
いのちについて考えるきっかけに出会え、他者・地球のために創造的な行動を促す。
ここでは、3人のプロデューサーが展開するパビリオンのテーマと概要を紹介しよう。

プロデューサー テーマ 概要
宮田 裕章(慶応義塾大学教授) いのちを響き合わせる 森と一体化する境界のないパビリオン。共鳴する未来の中で何を本質として見出すのか。アートを軸にした共鳴体験を通して、人と人、人と世界、人と未来についての問いを共有する。
落合 陽一(メディアアーティスト) いのちを磨く ヌルヌルと変形する建築は周囲の風景を歪め、デジタルヒューマンと出会う鏡のシアター。
河瀨 直美(映画作家) いのちを守る 「対話」を通じて、世界の至るところにある「分断」を明らかにし、解決を試みる実験場。
宮田 裕章氏が手掛けるパビリオン「Better Co-Being」のイメージ
©SANAA 宮田 裕章氏が手掛けるパビリオン「Better Co-Being」のイメージ
落合 陽一氏が手掛けるパビリオン「null²」のイメージ
©2024 Yoichi Ochiai / 設計:NOIZ / Sustainable Pavilion 2025 Inc. All Rights Reserved. 落合 陽一氏が手掛けるパビリオン「null²」のイメージ
河瀨 直美氏が手掛けるパビリオン「Dialogue Theater-いのちのあかし-」のイメージ図
Naomi Kawase / SUO, All Rights Reserved. 河瀨 直美氏が手掛けるパビリオン「Dialogue Theater-いのちのあかし-」のイメージ図

3. さまざまな未来社会に出会える「民間パビリオン」

万博のテーマに沿って13の企業・団体が、趣向を凝らした展示や演出を行うパビリオン。
それぞれが個性を活かし、多彩な未来社会を提供することで、来場者は感動・共感体験ができる。
概要については3社をピックアップして紹介しよう。

企業・団体 パビリオン名 概要
電気事業連合会 電力館 可能性のタマゴたち カーボンニュートラルのさらにその先を見据え、社会の基盤を支える電力業界ならではの視点で未来社会を描く。未来におけるさまざまなエネルギーの可能性について、楽しく学ぶことができる。
吉本興業ホールディングス株式会社 よしもと waraii myraii館 笑顔の球体をメインエントランスに、さまざまなイベントやショーを楽しむことができる広場。言語や文化を超えて笑顔でつながることができる、楽しい展示やコンテンツを展開する。
一般社団法人大阪外食産業協会 ORA外食パビリオン『宴~UTAGE~』 新しい外食のあり方を定着させていき、食文化の革新・外食産業の発展を5つのアクションを通じて目指す。パビリオンでは、人が賑わう「熱量のある外食」を体験できる。
パビリオン「電力館 可能性のタマゴたち」の外観イメージ
提供:電気事業連合会 パビリオン「電力館 可能性のタマゴたち」の外観イメージ
パビリオン「よしもと waraii myraii館」の外観イメージ
提供:吉本興業 パビリオン「よしもと waraii myraii館」の外観イメージ
パビリオン「一般社団法人大阪外食産業協会」の外観イメージ
提供:一般社団法人 大阪外食産業協会 パビリオン「一般社団法人大阪外食産業協会」の外観イメージ

4. ミライの都市生活が体験できる「大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Reborn」

大阪府・大阪市が産学官民連携し、オール大阪の知恵とアイデアを結集させ、誰もがわくわくしながら、驚きや新たな発見に満ちた感動を味わえる参加型のパビリオン。
「REBORN」をテーマに、 「いのち」や「健康」の観点から、自分自身を見つめなおし、新たな一歩を踏み出すきっかけを提供。
リボーン体験ルートでは、健康データをもとに作成された25年後の自分(アバター)と出会い、ミライのヘルスケアや都市生活の体験が可能だ。
ほかにも、ミライのエンターテイメントや食文化、大阪の優れた中小企業・スタートアップの技術・サービスを展示するリボーンチャレンジなど、さまざまな体験ができる。

大阪ヘルスケアパビリオンの外観イメージ
提供:(公社)大阪パビリオン 大阪ヘルスケアパビリオンの外観イメージ
25年後の自分(アバター)と出会う
提供:(公社)大阪パビリオン 25年後の自分(アバター)と出会う

5. 関西旅行前に足を運ぶべき「関西パビリオン」

関西地方の豊かな自然・文化・技術を紹介し、来館者にまだ見ぬ関西の魅力を伝える高さ最大12メートルのパビリオン。
滋賀・京都・兵庫・奈良・和歌山・鳥取・徳島・福井・三重が参加し、関西の多様性と革新性を世界に向けて発信を行う。
“いのち輝く関西悠久の歴史と現在”のテーマのもと、各府県の特色を360°LEDサークルビジョンも活用しながら、主に観光面に関わる展示を体験できる。
灯籠をイメージした六角形の外観も印象的で、中央に関西全体を、周辺に参加府県のブースを配置するという工夫も凝らされている。
ここでは、福井・三重・和歌山ブースの概要を紹介しよう。

県名 テーマ 概要
福井県 恐竜王国福井 福井ならではの地域資源「恐竜」を活用した、記憶に残る時空を超えたレイヤー探索体験ができる。
三重県 日本のこころの原点 エンターテインメント型の空間演出で、三重に流れる時を超えた物語を自然や食の魅力とともに体験・体感できる。
和歌山県 和歌山百景-霊性の大地- 神話時代から続く、和歌山の精神文化(全てを受け入れ共存させてきた)を展示によって表現する。
関西パビリオンの外観イメージ
提供:関西広域連合 関西パビリオンの外観イメージ
関西地方の魅力を体験してみよう
提供:関西広域連合 関西地方の魅力を体験してみよう

6. 来場者を魅了する体験型エンターテインメント

気づき・発見に加えて、本格的なエンターテインメントを楽しめるのも大阪・関西万博の見どころのひとつ。関係団体・参加企業が知恵を絞り、開催に向けて鋭意準備中だ。
現在のところウォータープラザの水上ショーやEXPOホール「シャインハット」の外壁を彩るプロジェクションマッピングのほか、音楽や伝統芸能の催事など、賑わいと感動にあふれた多彩なプログラム・イベントが予定されている。
見て、触れて、感じる体験型のエンターテインメントは、間違いなく世界中の来場者を魅了するだろう。

多彩な体験ができるプログラムやイベントにも参加してみよう
提供:2025年日本国際博覧会協会 多彩な体験ができるプログラムやイベントにも参加してみよう

大阪・関西万博の前後に「万博記念公園」を訪れよう

大阪・関西万博の前後にぜひ足を運んでほしいのが、「万博記念公園」。1970年に開催された「日本万国博覧会」の跡地を整備した公園だ。
岡本太郎が制作した「太陽の塔」や、優れた工芸品を展示する「大阪日本民芸館」、当時の万博の貴重な資料が見られる「EXPO'70 パビリオン」など、見どころが多彩。過去の万博にふれ、人類の進化を肌で感じてみよう。

1970年に開催された「日本万国博覧会(大阪万博)」の跡地を利用した公園で、岡本太郎が手掛けた「太陽の塔」が出迎える
1970年に開催された「日本万国博覧会(大阪万博)」の跡地を利用した公園で、岡本太郎が手掛けた「太陽の塔」が出迎える

大阪・関西万博の拠点にピッタリな宿泊施設3選

大阪・関西万博にアクセスしやすい立地にあるおすすめのホテルをご紹介。
いずれも会場の最寄り駅・夢洲駅(予定)へ一本でアクセスできる場所に位置。大阪駅や関西国際空港から行きやすいという点もメリットのひとつだ。
ホスピタリティやサービスも好評なので、ホテル選びに迷っているのならばここから選んでほしい。

1. アートホテル大阪ベイタワー

地上200mから見渡すダイナミックな眺望を堪能できるアートホテル大阪ベイタワー
JR・大阪メトロ「弁天町」駅に直結し、有名テーマパークや空庭温泉 OSAKA BAY TOWER海遊館、京セラドームなどの人気観光スポットが集まる大阪ベイエリアのランドマークだ。
客室はすべて23階以上の高層階にあり、洗練されたインテリアの客室で、ビジネスや観光などあらゆるニーズにこたえる。

地上200m・51階建、大阪で有数の夜景のきれいなホテル
地上200m・51階建、大阪で有数の夜景のきれいなホテル

2. HOTEL SHE, OSAKA

ビンテージビルや煉瓦造りの倉庫が立ち並ぶ、弁天町にたたずむホテル。
ホテル内はクラフト感とグラマラス感をあわせもつ青色のレンガを基調としたデザインで統一。ゲストらが集いコミュニケーションできる共有スペースでは、アーティストの展示会やDJイベントも開催し、クリエイティブな日本の文化を積極的に発信している。

クリエイティブな日本の文化を大阪の港町から発信
クリエイティブな日本の文化を大阪の港町から発信

3. モクシー大阪本町

世界最大の規模を誇るホテルブランド「マリオットインターナショナル」がトータルプロデュース。
ビジネス、レジャーの両面でゲストのライフスタイルに寄り添ったサービスを心がけており、館内のカフェ&バーなど、ストレスフリーな滞在を約束する。
毎週末にはDJナイトが開催されるなど、周辺で大阪ならではの観光やグルメを満喫した後のホテルでのアミューズメントも楽しみ。

ライフスタイルに寄り添ったマリオットならではのおもてなし
ライフスタイルに寄り添ったマリオットならではのおもてなし

大阪・関西万博と併せて楽しみたい大阪の人気観光スポット3選

観光地として国内外から人気が高い大阪。ここでは大阪・関西万博とあわせて楽しめる、大阪市内の人気の定番スポットをご紹介。

1. 大阪城天守閣

安土桃山時代(1568−1600年)に天下統一を果たした豊臣秀吉が、1583年に築城を開始、1585年に完成した大阪城天守閣。内部は歴史資料館になっており、大坂夏の陣図屏風をフィギュアで再現した「ミニチュア夏の陣」や秀吉が愛用した黄金の茶室を原寸大で再現した模型などを常設展示。ほか、企画展・特別展なども随時開催している。

大阪市民の寄付により再建、現在は博物館として常設展、企画展などを開催する
大阪市民の寄付により再建、現在は博物館として常設展、企画展などを開催する

2. 道頓堀

カニ、タコ、牛、鶴…と立体的な巨大看板が通りにせり出し、にぎやかな光景を創出している道頓堀。北側を流れる道頓堀川と南側のメインストリートには、多くの飲食店が軒を連ねる。メインストリートは歩行者天国になっており、多くの観光客で賑わっている。

立体的な巨大な看板がせり出す、「くいだおれのまち、大阪」を象徴するグルメスポット
立体的な巨大な看板がせり出す、「くいだおれのまち、大阪」を象徴するグルメスポット

3. あべのハルカス

高さ地上300mの高さを誇る超高層複合ビル。
展望台「ハルカス300(展望台)」は58階、59階、60階の三層構造。16階の入場ゲートから専用エレベーターで到着する最上部の60階は、足元から天井までガラス張りの屋内回廊で、空中散歩しているような体験ができる驚きの空間だ。気候条件が良ければ京都から六甲山系、明石海峡大橋から淡路島、生駒山系などまでが一望できる。

高さ(地上)300mを誇る超高層複合ビル。最上階にある展望台からは広く大阪を一望できる
高さ(地上)300mを誇る超高層複合ビル。最上階にある展望台からは広く大阪を一望できる

大阪と併せて旅行したい関西の人気観光地3選

大阪のある関西地方は古き良き歴史や文化が詰まっており、東京にはない独自の魅力であふれている。
そのためスケジュールに余裕があれば、周辺の地域もあわせて巡るのがおすすめ。
ここでは、特に人気の高い3つの観光地を大阪駅からのアクセス・所要時間とともに紹介する。

日本の文化・歴史を感じられるスポット盛りだくさんの「京都」

日本でも有数の人気観光地“京都”。
「古都京都の文化財」のひとつとしてユネスコ世界遺産に登録される「清水寺」をはじめ、歴史的な建造物や神社仏閣が多く、日本らしさを感じることができるスポットが盛りだくさん。
春の桜や秋の紅葉など、季節ごとに異なる魅力を感じることができる。
石畳の小径に京町家が佇む風情あふれるまち並みは、散策するだけでも楽しい。
大阪駅から京都駅までのアクセスは以下の通り。

経路
「JR大阪駅」からJR京都線・京都方面行に乗車し、「JR京都駅」で降車し到着
所要時間
約30分
運賃
580円
日本ならではの風情・情緒を京都で感じてみよう
日本ならではの風情・情緒を京都で感じてみよう

京都よりも古い歴史を持つ都「奈良」

1,300年の歴史を紡ぐ古都・“奈良”は、現代と昔が調和した美しさを持つエリア。
大仏が有名な「東大寺」や世界最古の木造建築「法隆寺」など、歴史的に価値の高い世界遺産・重要文化財に囲まれており、日本という国のはじまりを体感できる。文化遺産を背景に、自由に歩き回る野生のシカと触れ合える「奈良公園」も、奈良を代表するスポットだ。
大阪駅から奈良駅までは1時間ほどだが、一本で行けるのでアクセスも良好である。

経路
「JR大阪駅」からJR大阪環状線内回り・西九条方面行に乗車し、「JR奈良駅」で降車し到着
所要時間
約1時間
運賃
820円
京都よりも落ち着いた雰囲気が漂う奈良
京都よりも落ち着いた雰囲気が漂う奈良

日本の様々な魅力がコンパクトに詰まった「兵庫・神戸」

日本有数の港町である兵庫県神戸市は、多彩な文化が交錯・融合した街。
海を間近に感じられる開放的なウォーターフロントや、異国情緒あふれる「北野異人館街」など、日本および西洋文化の両方の良さを感じられる。
“1,000万ドルの夜景”とも称される夜景も魅力で、”六甲山からの眺望”・”摩耶山の掬星台(きくせいだい)”など、絶景スポットが至る所に点在する。また、人気の温泉地「有馬温泉」も神戸にある。
大阪駅から神戸駅へのアクセスは下記を参考にしてほしい。

経路
「JR大阪駅」からJR神戸線新快速に乗車し、「JR三ノ宮駅」で降車し到着
所要時間
約30分
運賃
460円
神戸の美しい夜景も大きな見どころ
神戸の美しい夜景も大きな見どころ

その他にも魅力的な地域が盛りだくさんの「関西地方」

紹介してきた京都府・奈良県・兵庫県、大阪・関西万博が開催される大阪府以外にも、関西地方には滋賀県和歌山県三重県の3つの県がある。
古くは政治・経済・文化の中心が関西地方だったこともあり、脈々と受け継がれる日本の食文化・伝統文化・歴史を感じられるスポットが多い。
また、海・山・川といった豊かな自然にも恵まれており、四季折々の絶景も楽しめる。
この記事では紹介できなかった地域にも、それぞれ異なる魅力があるため、大阪を中心に関西地方を旅してみよう。

大阪・関西万博に関するよくある質問

Q

大阪で開催された前回の万博から何年ぶり?

A

1970年の吹田市以来、55年ぶり2回目の開催になります。

Q

大阪・関西万博のチケットはいくら?

A

チケットは購入するタイミングや入場回数・時間などによって、大きく4種類に分かれています。価格帯は大人1枚あたり、3,700円~30,000円です。

まとめ

この記事では大阪・関西万博のテーマ、開催目的を中心に押さえておきたい魅力および見どころなどを網羅的に紹介してきた。
英知が集結する万博は、時代が抱える課題解決や異文化交流など、新たなイノベーションを創出する意義深い世界的なイベントである。
多様性があふれる世界を理解し、未来社会の在り方について考える良い機会になるだろう。
新たな気づき・発見を通じて、未来へのヒントも得られるはずだ。