【岩手2泊3日モデルコース】城下町・盛岡と北三陸の絶景に癒される旅
本州一の広さを誇る岩手県。
ニューヨーク・タイムズ紙で「2023年に行くべき52ヶ所」に選出された城下町・盛岡市や世界遺産平泉、ダイナミックな海岸美が楽しめる北三陸など、歴史や文化、自然と多くの観光地があります。
今回は、盛岡市を起点に温泉や絶景を楽しむ2泊3日のモデルコースを紹介します!
目次
Day1|風情あふれる城下町・盛岡市を散策
今回の旅の起点は、東北新幹線の停車駅でもあるJR盛岡駅から始まります。
東北の広々とした空に、旅の期待も高まります!
「マリオス展望室」で、これから散策する盛岡市街地を一望!
まずは、盛岡駅西口から徒歩約3分の場所にある盛岡市のランドマークタワー、「マリオス」の最上階にある展望室へ向かいます。
高さ92mと、北東北随一の高層ビルの最上階にある展望室、マリオス展望室は無料で入場可能。北上川や雫石川が流れる盛岡の街並みはもちろん、岩手山なども見渡すことができます。これから旅する盛岡市街地をまずは上空から眺め、旅の気分を盛り上げちゃいましょう。
城下町を象徴する「盛岡城跡公園」を散策
マリオス展望室から徒歩約15分。続いて訪れるのは、城下町・盛岡を象徴する盛岡城跡公園(岩手公園)です。
盛岡城址公園(岩手公園)は、慶長2年(1597)に築城が始まった盛岡城を、明治39年(1906)に「岩手公園」として整備。現在は「盛岡城跡」として国指定史跡になっています。園内には2つの池(堀)と芝生公園などが整備されており、緑豊かで散策にぴったり。春の梅や桜、秋の紅葉など四季折々の景観も魅力的。
園内には、ほかにも城郭の面影を感じる石垣をはじめとする史跡や文化財などが見どころが多いので、のんびりと巡ってみるのもおすすめです。
桜の季節には、公園から徒歩7分ほどの場所にある盛岡地方裁判所の敷地内に佇む石割桜も訪れたいスポット。樹齢350〜400年のエドヒガンザクラが、巨大な花こう岩の隙間から石を割るようにして巨木を伸ばす、力強い姿は圧巻です。例年4月中旬から下旬が見ごろなので、旅の計画の参考にしてくださいね。
盛岡の名物グルメ、わんこそばの名店「東家 本店」でランチタイム
散策でお腹もペコペコ。お楽しみのランチは盛岡の名物グルメわんこそば! 盛岡城址公園(岩手公園)から徒歩7分ほどの場所にあるわんこそばの名店、東家 本店へ向かいます。
「はい、じゃんじゃん。はい、どんどん」というお給仕さんの掛け声に合わせて、ひと口ほどのそばが手元のお椀に次々と投げ込まれ、「ごちそうさま」と蓋を閉めるまで給仕が続く独特のスタイルでいただくわんこそば。岩手を訪れたらぜひ食べておきたい名物グルメです。美味しさに加え、お給仕さんとの掛け合いも楽しく、旅の忘れられない思い出になるはず!
明治時代のフォトジェニックなレトロ建築「岩手銀行赤レンガ館」を見学
わんこそばでお腹が満たされたら、東家 本店から徒歩1分の場所にある岩手銀行赤レンガ館へ。
明治44年(1911)に盛岡銀行本店として建てられたルネッサンス様式の建物で、レトロモダンな外観がフォトジェニック!辰野金吾・葛西萬司建築事務所の設計で、辰野金吾が設計した建築としては、東北地方に残る唯一の作品でもあります。無料で見学可能な多目的ホール(大)上部のシャンデリアなど、明治からの名残を感じることができるほか、岩手銀行赤レンガ館の歴史を映像で鑑賞することもできます。内部も撮影禁止場所を除いて撮影が可能なのもうれしいポイントですね。
「もりおか啄木・賢治青春館」で盛岡ゆかりの文学者について学ぶ
岩手銀行赤レンガ館から徒歩2分。国の重要文化財に指定される「旧第九十銀行本店本館」の建物を利用した資料館へ。
こちらは、盛岡で青春時代を過ごした石川啄木と宮沢賢治について紹介する資料館です。二人の青春時代などを紹介するほか、当時の盛岡の街についての展示もあります。館内にはレトロな喫茶コーナーもあるので、散策の一休みにもぴったりです。
境内に12の社がある「盛岡八幡宮」に参拝!
もりおか啄木・賢治青春館を後に、13分ほど歩いて盛岡八幡宮へ。
盛岡八幡宮は延宝8年建立と伝わる県内随一の大社。明治17年(1884)の盛岡大火など災害や風雪被害を受けた社殿は再建が繰り返されており、現在の社殿は1997年に建て直されたもの。境内には12の社が鎮座し、農業や商工業をはじめ生活に密接する神様が祀られています。盛岡のパワースポットに参拝して、運気をUPしちゃいましょう。
東北最大級の温泉エリア「花巻12湯」へ!
続いては盛岡八幡宮からこの日の宿泊先、花巻温泉郷「花巻12湯」へ。
八幡宮前バス停から盛岡駅へ。盛岡駅からは東北本線北上行きに乗車し、花巻駅で降ります。宿泊者無料のシャトルバスに乗って、花巻温泉郷へ!
花巻温泉、台温泉、大沢温泉など12の温泉があることから「花巻12湯」と呼ばれる花巻温泉郷は、東北最大級の温泉エリアです。昔ながらの温泉街に立つ湯治宿をはじめリゾートホテルや旅館などさまざまな温泉宿が揃っています。1日目の夜は、こちらの温泉郷でゆったり温泉に浸かって旅の疲れを癒やします!
Day2|2日目は花巻12湯から北三陸・宮古へ
2日目は少し早めに出発! 遠野経由で北三陸・宮古を目指します。
遠野駅で途中下車、「とおの物語の館」で日本の昔話の世界を体験!
花巻駅からJR釜石線に乗車して約1時間、の遠野駅で途中下車。日本の昔話の世界を体験できるとおの物語の館へ向かいます。
とおの物語の館では、柳田国男が遠野地方の民話や民間伝承などをまとめた著作『遠野物語』の世界観を体験できるスポット。遠野で語り継がれてきた逸話を映像や音声で体感できる「昔話蔵」や柳田国男の生涯と功績を紹介する「柳田国男展示室」、1回20分ほどで語り部が遠野の方言で昔話を語ってくれる劇場空間「遠野座」など見どころも豊富。日本の昔話の世界に触れることができる貴重な体験ができます。
遠野の名物グルメ、遠野ジンギスカンの老舗「じんぎすかんあんべ」でランチタイム
せっかく遠野で途中下車したので、ランチも遠野の名物グルメを。タクシーで3分ほど移動して、遠野ジンギスカンの老舗、じんぎすかんあんべへ向かいます。
実は岩手県遠野市もジンギスカンが盛ん。「遠野ジンギスカン」の元祖として多くの人が訪れる人気店が、創業70年以上のこちら。酸味のきいたさっぱり辛口の秘伝のタレが絶品で、肉だけでなく野菜まで美味しくなると評判です。ランチタイムは定食メニューも充実しているのがうれしいポイントです。
「三陸鉄道」三陸リアス線で宮古へ!
食事のあとは、いよいよ宮古へ! お店からタクシーで移動して遠野駅へ、そこからは、JR釜石線快速に乗車、50分ほどで釜石駅に到着します。
釜石駅からは、“さんてつ”の愛称で親しまれているローカル鉄道、三陸鉄道に乗車! 日本初の第三セクター鉄道として開通、車窓からはリアス式海岸独特の切り立った断崖や海岸沿いののどかな暮らしなどを眺めることができます。トリコロールカラーの可愛らしい車両に乗って、約80分ののんびりとした電車旅を楽しみます。
浄土ヶ浜を一望できる絶景ホテル「浄土ヶ浜パークホテル」にチェックイン!
三陸鉄道宮古駅で下車、宮古駅前バス停からバスで約15分。この日の宿泊先、浄土ヶ浜パークホテルに到着!
三陸を代表する名勝地、浄土ヶ浜を望む高台に位置するこちらのホテルは、海を望む眺望が素晴らしいと評判! 正面玄関をくぐり、ロビーに到着すると窓一面に広がる宮古湾の絶景に目を奪われてしまいます。お楽しみの食事は、ビュッフェ形式が基本スタイル。岩手三陸の旬の海山の幸を使った料理を楽しむことができる。また、銘酒が多い岩手の地酒も揃うので、食事とあわせて楽しみたいですね。
Day3|3日目は浄土ヶ浜の絶景を堪能!
岩手の旅最終日は、浮世離れした絶景が堪能できる浄土ヶ浜の絶景に癒やされます!
まるで“極楽浄土”のような日本を代表する景勝地「浄土ヶ浜」へ。
浄土ヶ浜パークホテルから徒歩約10分。散策を楽しみつつ向かうのは、日本を代表する景勝地、浄土ヶ浜。
三陸海岸に面した岩浜の入江で、白い石浜や澄んだ海面、複雑な地形と浮世離れした絶景を見ることができます。約5200万年前に形成された奇岩の数々が生み出すビュースポットも多数! デッキが整備された入り江の散策コースをのんびりと歩いて、美しい景観を堪能します。
陽光と透明度の高い海水によって、青い空間が生み出される「青の洞窟」と呼ばれる人気のスポット「八戸穴」もあり、サッパ船で奥まで行くこともできるので、こちらもあわせて訪れてみるのもおすすめですよ。
旅の締めくくりは「蛇の目本店」で三陸の海の幸を満喫!
浄土ヶ浜パークホテルまで戻り、ホテル前からバスで宮古駅前へ移動。駅前から徒歩1分ほどの場所にある蛇の目本店へ向かいます。
三陸の海の幸がリーズナブルに味わえると、地元でも人気のこちら。ウニやイクラ、マグロなど北三陸で穫れた新鮮な魚介類が15種類も載った名物の北三陸ご飯をいただきます! また、旬の海鮮食材を牛乳瓶に詰め込んだ、宮古のご当地丼「瓶ドン」もあり、こちらも要チェック。
ご当地ならではの新鮮な魚介を存分に味わって、旅の締めくくりとします!
岩手2泊3日モデルコースのスケジュール
Day1
Day2
- 11:00
- とおの物語の館
- 12:00
-
じんぎすかんあんべ
三陸鉄道 - 16:20
- 浄土ヶ浜パークホテル
Day3
まとめ
城下町・盛岡と北三陸の絶景に癒やされる、岩手県2泊3日の旅はいかがでしたか?
東北随一の広さを誇る岩手県には、今回ご紹介した旅で訪れるスポット外にも、多彩な観光地が数多くあります。
旅の計画を立てる際は、ぜひ岩手ならではの魅力を味わい尽くす旅行ガイドも読んで参考にしてくださいね。