多彩な魅力を凝縮!九州の人気観光スポット35選
7つの県から成る「九州地方」は、豊かな自然が織りなす絶景、歴史文化を感じられる建造物や街並み、疲れた体と心を癒やしてくれる温泉郷など、多彩な魅力で溢れている。
それだけでなく、福岡を筆頭に各県に絶品ご当地グルメが多く、観光の合間に様々なグルメを味わえるのも魅力だ。
そんな魅力盛りだくさんの九州の各県の人気観光スポットを紹介しよう。
九州のどこで観光するか迷っている方は、ぜひ参考にしてほしい。
目次
九州ってどんなところ?
本州の南西に位置し、福岡県・佐賀県・長崎県・大分県・熊本県・宮崎県・鹿児島県から成る九州地方。
現在は8つの県に分けられているが、かつては9つのエリアに分けられていた名残で九州と呼ばれている。
2つの暖流が流れるため平均気温は高いが、北部と南部では気温差が大きくなりやすい。
九州には火山が多く、世界最大規模のカルデラ(噴火によって形成された巨大な凹地)など、火山によって形成された自然景観も見どころ。
また、火山活動が活発であるため温泉地も多く、日本全国の約35%の源泉を有する。
山だけでなく川と海もあり、九州各地には美しい自然景観を見られる絶景スポットが点在している。離島に足を運べば、手付かずの自然にも触れられるだろう。
日本から朝鮮半島まで最短距離に位置しており、九州では古くから朝鮮半島と交流があるため、朝鮮半島の文化の影響を受けた歴史的建造物や、交流があったことを示す遺跡があるのも特徴だ。
また、グルメ天国と呼ばれる福岡を筆頭に、九州各地では絶品ご当地グルメを食べられることも魅力のひとつ。
九州のおすすめの観光シーズンは?
様々な魅力を持つ九州は、どの季節に訪れても楽しめる。自然景観を満喫したいなら、春か秋がお勧めだ。
春には桜をはじめ、チューリップや藤の花など各地を様々な花が彩る。
秋には各地の絶景スポットを紅葉が彩り、情緒溢れる風景を楽しめるだろう。
九州の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
九州への移動方法は?
九州の各県にはそれぞれ空港があり、離島も含めると約20もの空港がある。
そのため、九州以外の地域からのアクセスは基本的に飛行機となる。
国際定期便を運行している空港もあるため、海外からのアクセスも良好。
新大阪駅から福岡県の博多駅まで、山陽新幹線も通っているため、関西地方からは新幹線でもアクセス可能だ。
九州観光の主要交通手段
九州の観光スポットを巡る場合、主要交通手段は電車とバスだ。
離島や一部の地域を除けば、公共交通機関だけで不自由なくアクセスできる。
また、九州地域には新幹線が通っているため、九州新幹線・西九州新幹線を利用すれば、福岡・佐賀・熊本・鹿児島・長崎間を短時間で行き来できる。
多彩な魅力あふれる福岡の人気観光スポット5選
九州最北部に位置する福岡は、国際線を有する「福岡空港」や新幹線が乗り入れる「博多駅」があるため、九州の玄関口となっている。
九州で最も栄えた県であり、特に福岡市は東京・大阪と比較しても遜色ないほど都会だ。
その一方で海・山・川と自然にも恵まれており、都会的な楽しみ方だけでなく、自然景観や自然の中でのアクティビティも楽しめる。
全国的に有名なご当地グルメも多く、歴史文化を感じられるスポットもあり、多種多様な楽しみ方ができる。
そんな福岡で特に人気の高い観光スポットを紹介しよう。
1. 太宰府天満宮
天神さま(菅原道真公)を祀る全国10,000社の総本宮。
菅原道真公は、無実ながら政略により京都から大宰府に左遷され、この地で亡くなった。御本殿はその墓所の上に建立され、1100年以上の歴史の中で天神信仰の聖地として大切に守られてきた。
2. 福岡タワー
1989年に開催された「アジア太平洋博覧会(通称:よかトピア)」のモニュメントとして建設された福岡市のランドマーク。高さ234mを誇り、最上階の展望室からは福岡市の市街地を360度の大パノラマで一望できる。
2019年、開業30周年を記念してリニューアル。「福岡の空を楽しみ、景色で遊ぶ」をコンセプトに、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)の技術を駆使した「天空の世界」で非日常の世界を味わえる。
3. 門司港レトロ
明治初期に開港し国際貿易港として栄えた門司港には、明治から昭和初期にかけて建築された趣ある建物が今も残っていて、歩きながら建物をめぐるのが楽しい。
「旧門司三井倶楽部」、「旧大阪商船」、「旧門司税関」、「新海運ビル」、「九州鉄道記念館」などなど、見どころ満載。
散策途中くつろげるレストランやカフェなどもあるので、名物「焼きカレー」を味わいながら、ゆっくりと時間をかけてめぐると良い。
4. マリンワールド海の中道
1989年に開館した「マリンワールド海の中道」は「九州の海」をテーマに約350種類・3万点の生物を展示する水族館。
2017年の大規模リニューアルでは、水深7mの外洋大水槽をはじめ水槽の9割を入れ替え。
九州の海がよりリアルに再現され、生き物たちの生態を自然に近い形で見学できるようになった。
5. 櫛田神社
奈良時代に創建されたと伝わる博多の総鎮守で、博多の人々から“お櫛田さん”の愛称で呼ばれている。
毎年7月に行われ、博多の町に夏を告げる「博多祇園山笠」が奉納される神社で、境内には迫力ある「飾り山笠」を一年中(6月を除く)見学できる
日本の自然と歴史文化を満喫!佐賀の人気観光スポット5選
福岡西部に隣接する佐賀は、南北が海に面しており、山も多く自然に恵まれている。
国の特別名勝である「虹の松原」をはじめとする雄大な自然景観と、新鮮な海と山の幸から作られる名物グルメの数々が魅力だ。
神社仏閣やお城など、日本の歴史文化に触れられる観光スポットも多く、日本の自然と歴史文化を満喫できるだろう。
1,300年の歴史を誇る「武雄温泉」も魅力のひとつなので、これから紹介する人気観光スポットと併せて足を運んでみてほしい。
1. 吉野ヶ里歴史公園
国の特別史跡。
総面積117ヘクタールと日本最大規模の弥生時代(紀元前5世紀~紀元後3世紀)の環壕集落遺跡。1986年からの発掘調査によって発見された。
火おこし体験(参加費100円)や、勾玉づくり(参加費200円~)など体験プログラムも豊富。
2. 祐徳稲荷神社
伏見稲荷(京都)と笠間稲荷(茨城)とともに日本三大稲荷に数えられる神社。貞享4(1687)年、肥前鹿島藩主・鍋島直朝公の夫人・花山院萬子媛が京都から輿入れする際、朝廷の勅願所だった稲荷大神の御分霊を勧請して創建された。
衣食住の守護、また商売繁盛や家運繁栄、縁結びなどの神様として信仰され、地元では「祐徳さん」の名で親しまれている。
3. 唐津城
豊臣秀吉の家臣であった、唐津藩の初代藩主・寺沢広高により、慶長7(1602)年から7年かけて完成。
築城には九州の諸大名が加勢し、名護屋城(唐津市)の解体資材を利用したともいわれている。
城を要にし、東西に伸びる松原が翼を広げた鶴のように見えることから、別名・舞鶴城と呼ばれている。
4. 御船山楽園
武雄のシンボルでもある御船山の断崖を借景に、鍋島藩の第28代武雄領主・鍋島茂義が3年の歳月をかけて弘化2(1845)年に築いた庭園。
大きな池のある池泉回遊式庭園で、東京ドーム約10個分、約15万坪の広大な敷地を誇る。
園内には、数十万本の植物が植えられており、四季折々の花が咲き誇る名所として、いつも多くの人でにぎわう。
5. 虹の松原
唐津湾沿いに広がる虹の弧のように連なる松原で、国の特別名勝に指定。
17世紀のはじめに、唐津藩初代藩主・寺沢広高が、防風・防潮林として植林したのが始まりで、全長約4.5km、幅約500mにわたって約100万本のクロマツが群生している。
今では、三保の松原、気比の松原とともに日本三大松原の一つに数えられている。
異国情緒と自然美が魅力!長崎の人気観光スポット5選
東部は佐賀と隣接し、その他の三方は海に面している長崎。
離島の数は日本で最も多く、日本で2番目に海岸線が長いという特徴を持つ。
複雑に入り組んだリアス式海岸に、離島が浮かぶ絶景は長崎ならでは。
また、国際的な貿易港として栄えた歴史を持ち、ヨーロッパや中国の影響を強く感じられる街並みや食文化も特徴だ。
異国情緒溢れる街並みの散策と併せて、これから紹介する人気観光スポットも楽しもう。
1. グラバー園
160年以上前、海を越えて長崎にやってきた商人たちの居留地を保存した野外博物館。
立地するのは長崎港を見渡せる丘陵地で、園内にはさまざまな見どころが点在している。
目玉となるのが9棟の伝統的建築物で、なかでも日本の近代化に貢献したトーマス・ブレーク・グラバーが住んでいた「旧グラバー住宅」は、世界遺産登録された貴重なもの。
2. ハウステンボス
ヨーロッパのような美しい街並みと海につながる運河が流れる日本一広いテーマパーク。パーク内は四季折々の花や光のイルミネーションで彩られ、最新のアトラクションも充実している。
多彩なイベントも開催されワクワクと感動がいっぱいだ。
3. 九十九島パールシーリゾート
九十九島(くじゅうくしま)は複雑に入り組んだリアス海岸と208の島々からなる海域。九十九とは数えきれないほどたくさんという意味の例え言葉のこと。
九十九島パールシーリゾートはその玄関口にあり、遊覧船やマリンレジャー、水族館、動物園などが楽しめる複合施設だ。
4. 軍艦島(端島)
端島、通称「軍艦島」は、長崎港から約18kmの海上にある無人島。
島の周囲がコンクリートの岸壁で覆われ、高層アパートが建ち並ぶその外観が軍艦「土佐」に似ていることから「軍艦島」と呼ばれている。
建物の老朽化が進み、まさに廃墟の島となったが、その独特の雰囲気が人々を魅了している。
5. 稲佐山展望台
標高333m、長崎市内の中心にある稲佐山の頂上にたたずむ。
カフェやレストランを備える展望台からは、長崎湾の周辺はもとより遥か向こうに雲仙・天草・五島列島も見渡せる。
また日中だけでなく、夜の時間帯の美しさも一見の価値あり。
1000万ドルの夜景とも称される絶景は、2021年に開催された「夜景サミット in 長崎」で、モナコ・上海の2大都市と並ぶ「世界新三大夜景」に再認定されたほど。
絶景と温泉を満喫!大分の人気観光スポット5選
福岡の東南に位置する大分は、温泉の湧出量・源泉数ともに日本で最も多く、大分には数多くの温泉地がある。
特に「別府温泉」と「由布院温泉」が知られているが、そのほかにも魅力的な温泉郷は多い。
美しい自然景観も魅力のひとつで、露天風呂から豊かな自然を眺めたり、温泉郷を拠点に絶景スポットを巡ったりと、温泉郷を中心とする観光プランを立てるのがお勧めだ。
これから紹介する人気観光スポットを参考に、プランを組み立てれば、大分の魅力を満喫できるはずだ。
1. 由布院温泉(湯布院温泉)
由布院温泉は、大分県のほぼ中央に位置する由布岳の麓に佇む温泉郷。
大型ホテルはなくしっとりとした雰囲気の旅館が多い、女性に人気がある温泉郷だ。
湯量は全国第2位とされ、また源泉の数も多いことから温泉旅館が密集せずに点在し、全体にゆったりとした雰囲気の温泉地となっている。
泉質はおもにアルカリ性単純温泉で、湯は柔らかく神経痛、 冷え性、疲労回復などに効能がある 。
2. 九重“夢”大吊橋
くじゅう連山の麓、熊本県との県境付近に位置する標高777mの九酔渓に架かる観光用の大きなつり橋。
高さは、歩いて渡れるつり橋としては日本一の173mで、長さは390m。橋の上からは周囲に広がる渓谷の景色を満喫でき、スリル満点のビュースポットとして人気を集めている。
3. 別府温泉
別府温泉は、大分県別府市内各地にある温泉の総称。
源泉数2,847、一日の湧出量約13万キロリットルと、日本一の規模。別府温泉は8エリアに分かれるので、別府八湯や、別府温泉郷とも呼ばれる。
泉質や湯の色などもそれぞれ違うので、湯めぐりを楽しむのもお勧めだ。
4. 大分マリーンパレス水族館 うみたまご
「うみたまご」は別府湾に面した水族館。「動物たちとなかよくなる水族館」がテーマで、イルカやセイウチなどの海獣とも身近に触れ合える人気スポットとなっている。
前身は昭和39(1964)年オープンの大分生態水族館マリーンパレスで、豊後水道の魚約90種、1500匹が泳ぐ世界初の潮流式回遊水槽を導入し、日本初のラッコショーなどでも注目を集めた。
5. 金鱗湖
金鱗湖は温泉地として知られる由布院の、人気観光スポットの一つ。
由布岳の下にある池なので、「岳下の池」と呼ばれていたが、1884年に、儒学者・毛利空桑が、湖で泳ぐ魚の鱗が夕日で金色に輝くのを見て「金鱗湖」と名付けたといわれている。
大自然の息吹を感じられる!熊本の人気観光スポット5選
九州のほぼ中央に位置する熊本は、世界有数の活火山である「阿蘇山」があることから「火の国」、加えて水源が豊富なことから「水の国」とも呼ばれている。
火山活動やカルデラなど、雄大な山々の迫力ある自然景観は必見。
その他にも、「日本三名城」に数えられるお城や、熊本ラーメン・馬刺しといった熊本グルメなど、魅力は尽きない。
そんな熊本でも特に人気の高い観光スポットを紹介しよう。
1. 熊本城
熊本城は、1607年に加藤清正が築いた名城。
当時の最先端技術と労力を投じて作られており、以後、日本のさまざまな歴史の重要な舞台となった。
1877年の西南戦争の際に、天守は焼失したが、1960年に現在の姿に再建。その後、2016年の熊本地震で甚大な被害を受けたが、2021年3月に天守閣復旧が完了した。
2. 黒川温泉
阿蘇の北の山間を流れる田の原川沿いに位置する温泉郷。
山里の立地を活かし、ひとつひとつの旅館が「離れ部屋」で通りは「渡り廊下」、温泉街全体をひとつの旅館とする「黒川温泉一旅館」をコンセプトに、自然な温泉街の雰囲気作りに成功している。
3. 阿蘇山
火の国熊本県のシンボルと言えるのが「阿蘇山」だ。
「阿蘇山」は熊本県の阿蘇地方に位置し、「阿蘇五岳」と呼ばれる5峰を中心とした東西に伸びる連山の総称。広く言えば、外輪山や火口原も含まれる。
雄大で力強い姿が魅力の「阿蘇山」だが、特筆すべき見どころは火口への見学ができること。
4. 水前寺成趣園
湧水を利用した回遊式庭園で、細川家の初代藩主忠利公が、阿蘇の伏流水が湧き出るこの地に、御茶屋を建てたのが由来となった。
その後3代藩主綱利公による大規模な作庭がなされ、陶淵明の詩から「成趣園」と呼ばれるようになった。
水前寺成趣園を含む地域は平成の名水百選にも選ばれ、出水神社境内に湧く「長寿の水」を目当てに来る人も多い。
5. くまモンスクエア
熊本県のPRキャラクター、くまモンは熊本県の営業部長兼しあわせ部長。
熊本の魅力を伝えるために各地を飛び回っている。グッズなどのくまモン利用商品の売上高は、累計1兆円に迫るといわれている。
ここは、そんなスーパー公務員である、くまモンのオフィス。タイミングが合えば、くまモンに会える。
美しく神秘的な絶景に出会える!宮崎の人気観光スポット5選
大分南部と隣接する宮崎は、美しく神秘的な自然景観が魅力。
日本神話の舞台であるため、神話と伝統文化を感じられるスポットやイベントが多い。
また、気温は暖かく海に面しているため、南国リゾートのような雰囲気が漂う。
リゾートホテルも多く、美しい自然にゆっくり癒やされることも可能だ。
リゾートホテルを拠点に、これから紹介する宮崎ならではの魅力を持つ人気観光スポットを巡ってみてはいかがだろうか。
1. 高千穂峡
阿蘇山の噴火で流れ出した溶岩を五ヶ瀬川が数万年かけて浸食して出来たV字峡谷。
高いところで100m、平均80mにも達する断崖が7㎞に渡って続く景観は見事。
国の名勝、天然記念物に指定されている。
2. 鵜戸神宮
海に面した断崖絶壁の洞窟内にある珍しい神社。
安産・育児・縁結び・漁業・航海のご利益があると伝わる。
鵜戸神宮を中心とする鵜戸地区一帯は国の名勝に指定されている。
3. 青島神社
青島は150mほどの橋で本土とつながっている周囲1.5㎞の小さな島。
島全体が青島神社の境内になっており、かつては神聖な島として一般人の出入りが禁じられていた。
一面ビロウジュをはじめとした熱帯・亜熱帯植物に覆われ、宮崎らしく南国感のある景観が広がっている。
4. 天安河原
日本神話のエピソードとして登場する、天照大神が隠れた「天岩戸」を御神体として祀る宮崎県高千穂町の天岩戸神社。
その西本宮から岩戸川に沿って10分ほど歩いた場所にある「天安河原(あまのやすかわら)」は、八百万の神々が天照大神を岩戸から外に出すための相談をしたといわれる場所だ。
5. フローランテ宮崎
四季折々の花を楽しめ、季節ごとにイベントが開催される植物公園。
敷地内は芝生がきれいに整備され、さまざまなテーマのガーデンで花々を観賞できる。
温室では様々な植物が育成されており、ガーデニング相談なども行っている。
歴史・自然・美食に癒されよう!鹿児島の人気観光スポット5選
九州最南端に位置する鹿児島は、本土と多くの離島で構成されている。
鹿児島のシンボルである活火山の「桜島」、世界遺産である「屋久島」をはじめとする、雄大な自然が鹿児島の魅力だ。
それだけでなく、城下町として栄えた歴を残す街並み、珍しい入浴法を体験できる温泉地、ご当地グルメに焼酎と、さまざまな魅力に溢れている。
魅力たっぷりな鹿児島を観光する上で、訪れるべき人気観光スポットを紹介していこう。
1. 屋久島
鹿児島県佐多岬の南南西約60kmの位置にある屋久島は、1993年に世界自然遺産に登録されている。
周囲132km、面積505k㎡の島は、標高1,936mの九州最高峰の宮之浦岳をはじめ、1,000m超えの山が多い。島の9割が山林で、「洋上アルプス」とも称される。
2. 指宿温泉
鹿児島県薩摩半島の南端にある街「指宿(いぶすき)」は、火山の噴火が生んだ独特の地形で、市内には1,000以上もの源泉があると言われる湯量豊富な温泉地。
お湯につかる普通の温泉だけでなく、世界的にも珍しい「砂むし温泉」が楽しめるのが大きな特徴だ。
3. 霧島神宮
南九州を代表する神社。創建6世紀と古い歴史を誇る。
霧島山の噴火による焼失と再建を繰り返し、500年以上前に現在の場所に移された。建国神話の主人公である瓊々杵尊(ニニギノミコト)を祀る。
美しい朱色の社殿は、国の重要文化財に指定されている。
4. 桜島
桜島は錦江湾に浮かぶ複合火山。霧島錦江湾国立公園に指定されており、鹿児島のシンボルとなっている。
桜島は約26000年前に誕生し、17回の大噴火を繰り返してきた。以前はその名の通り「島」だったが、1914年の大正噴火で流れた溶岩によって海峡が埋め立てられ、大隅半島の一部となった。現在も毎日のように小規模な噴火を繰り返している。
5. 仙巌園
仙巌園は1658年、島津光久により島津家別邸として作られた日本庭園。50,000平方メートルの敷地面積を誇る。
桜島を築山に、錦江湾を池に見立てるなど、鹿児島の雄大な景色を利用した「借景式庭園」である。
琉球を通じて中国貿易を行っていた島津家にふさわしく、中国文化の影響がみられるのも特徴。
観光と併せて楽しむべき九州グルメ
全国的に有名なご当地グルメの多い九州。
海・山・川と自然に恵まれ、新鮮な海の幸、山の幸を活かした、様々な料理を味わえるグルメの宝庫だ。
例えば、濃厚な白濁色の豚骨スープとストレートの細麺が特徴の「博多ラーメン」や、抜群の透明感と食感、甘みから高い人気を誇る「呼子イカ」。
フリッターのような衣で、外側はカリッと中はふんわりとした独特の食感が癖になるほど美味しい「とり天」など、各県に魅力的なご当地グルメがある。
九州を観光するなら、ご当地グルメを事前に知り、各地のご当地グルメを味わるプランにするのがお勧めだ。
その際は九州の7県ごとに、ご当地グルメを厳選して紹介している、こちらの記事をぜひ参考にしてほしい。
九州観光に関するよくある質問
Q
車を使わずに九州地方を観光できますか?
一部の地域を除けば、公共交通機関だけでも観光できます。
Q
九州地方でお勧めの絶景は?
世界遺産でもある鹿児島の屋久島のほか、宮崎の高千穂峡がお勧めです。
まとめ
この記事では、九州を構成する7つの県ごとに人気観光スポットを紹介してきた。
記事では紹介しきれなかった、魅力的な観光スポットは多いので、気になった県を深堀してみよう。
日本のどこに行くか悩んでいる方は、日本各地の魅力と定番スポットを網羅的に紹介している、こちらの記事もぜひ参考にしてほしい。