普段着とスニーカーでも大丈夫?高尾山の登山に適した服装選び

普段着とスニーカーでも大丈夫?高尾山の登山に適した服装選び

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

東京都心から約1時間でアクセスでき、気軽に登山を楽しめる「高尾山」。
ただ、登山コースによっては急な坂道や凸凹が激しい道を歩き、市街地とは気候が異なることもあり、気候とコースに合わせた服装選びは重要だ。
高尾山の登山に適した服装を詳しく紹介していくので、記事を参考に服装を選び、安全かつ快適に高尾山の登山を楽しんでほしい。

高尾山は歩くルートに合わせた服装選びが重要

高尾山の主な登山コースは8つあるが、コースによって難易度が大きく異なる。
そのため、コースに合わせた服装が選びも大切だ。
山麓から山頂を繋ぐ、1号路と6号路、稲荷山コースを歩く際の服装選びのポイントを紹介しよう。

1号路を歩くなら普段着+スニーカーでもOK!

1号路はほとんどの道が舗装されており、ケーブルカーとリフトもある、初心者向けのコースだ。
1号路のスタート地点から30分程度は急な斜面が続くものの、その後は比較的緩やかな傾斜となっている。
急な斜面になっている部分も、ケーブルカーとリフトに乗れば歩かずに済む。
道中には休憩所や茶屋といった施設も多く、普段着とスニーカーでも問題ない。
ただ、ハイヒールやサンダルといった歩きづらい靴は避けよう。
1号路と接続する2号路から5号路は、舗装路が少なく山道となっているため、歩く予定があれば登山靴がお勧めだ。

高尾山の麓から中腹まで運行しているケーブルカー
高尾山の麓から中腹まで運行しているケーブルカー

6号路・稲荷山コースなら本格的な登山の服装を準備しよう

高尾山の登山コースの中では、難易度の高い6号路と稲荷山コース。
6号路は沢沿いを進みながら、木々に囲まれた道を歩く。稲荷山コースはアップダウンと凸凹の多い山道を歩くルートだ。
どちらのコースも未舗装の道が続き、滑りやすい箇所や起伏のある場所が多い。
そのため、足元の安定感や安全性を考えると登山靴がお勧めだ。
6号路と稲荷山コースを登るなら、本格的な登山の服装で挑もう。

安全に登山を楽しむためにも登山靴を用意しておこう
安全に登山を楽しむためにも登山靴を用意しておこう

高尾山の月別平均気温

適切な服装を選ぶためにも、高尾山が位置する八王子市と高尾山山頂の平均気温も把握しておこう。
八王子市内と高尾山の山頂では気温差があるので、体温を調整しやすい服装で高尾山に登ろう。

八王子市の平均気温

1月の平均気温
3.4℃
2月の平均気温
4.5℃
3月の平均気温
8.0℃
4月の平均気温
13.3℃
5月の平均気温
18.1℃
6月の平均気温
21.4℃
7月の平均気温
25.4℃
8月の平均気温
26.4℃
9月の平均気温
22.6℃
10月の平均気温
16.9℃
11月の平均気温
11.1℃
12月の平均気温
5.9℃

高尾山山頂の平均気温

1月の平均気温
-0.2℃
2月の平均気温
0.9℃
3月の平均気温
4.4℃
4月の平均気温
9.7℃
5月の平均気温
14.5℃
6月の平均気温
17.8℃
7月の平均気温
21.8℃
8月の平均気温
22.8℃
9月の平均気温
19℃
10月の平均気温
13.3℃
11月の平均気温
7.5℃
12月の平均気温
2.3℃

【季節別】高尾山の登山にお勧めの服装

ここからは、季節ごとの高尾山の登山にお勧めの服装を紹介しよう。
いずれも6号路と稲荷山コースを歩くことを想定した服装だが、1号路を歩く場合でも参考にしてほしい。
季節によってポイントは異なるものの、高尾山の登山に適した服装は、以下のイラストをベースに考えて欲しい。

高尾山の登山に適した服装
高尾山の登山に適した服装

春(3月〜5月)の高尾山にお勧めの服装

桜と新緑が美しい3月から5月の高尾山。歩きやすい快適な気温で絶好の登山シーズンだ。
ただ、朝晩は冷え込み、日中でも山頂の気温が10℃を下回ることもある。気温差に対応できるよう、重ね着していこう。
以下の服装を参考に、気候の変化や寒暖差への備えを忘れず、安全に春の山歩きを満喫しよう。

長袖のインナー
吸湿発散性の高い、メリノウールかポリエステルが素材のインナーがお勧め。
薄手のフリース
肌寒い日も多いため、通気性の高い薄手のフリースを着ていこう。
防風ジャケット
春の強風や突然の雨にも対応できる、防風ジャケットをアウターに選ぼう。
薄手のパンツ
紫外線や虫刺されから肌を守れる長ズボンがお勧め。
桜が彩る春の高尾山
桜が彩る春の高尾山

夏(6月〜8月)の高尾山にお勧めの服装

暑い時期に高尾山を登るなら、熱中症対策と紫外線対策は必須。
紫外線から身を守る服装を選び、こまめな水分・塩分補給と休憩を心がけよう。

ハットタイプの帽子
顔周りの広い範囲に日陰を作り、髪と顔を紫外線から守ってくれるハットタイプがお勧め。
部分的にメッシュ素材になった通気性の高いものを選ぼう。
サングラス
疲労の原因となる紫外線から目を守るために、UVカット効果のあるサングラスを用意しておこう。
半袖+アンダーウェア or アームカバー
紫外線から肌を守るために、できるだけ肌の露出をなくそう。
吸汗速乾性の高い長袖シャツか、半袖の下に接触冷感のアンダーウェアを着るのがお勧め。
ショートパンツ+タイツ
ショートパンツとタイツを組み合わせれば、動きやすく涼しいのでお勧め。
青々とした緑が美しい夏の高尾山
青々とした緑が美しい夏の高尾山

秋(9月〜11月)の高尾山にお勧めの服装

紅葉が見頃を迎える秋の高尾山。年間を通して、高尾山が最も美しい時期と言えるだろう。
登山するにもちょうど良い気温だが、朝晩と山頂の冷え込みに備えた服装を心がけよう。

長袖のインナー
吸湿発散性の高い、メリノウールかポリエステルが素材のインナーがお勧め。
薄手のフリース
肌寒い日も多いため、通気性の高い薄手のフリースを着ていこう。
ダウンジャケット
朝晩や山頂での冷え込みに対応できるよう、薄手の軽いダウンジャケットを持っていこう。
長ズボン
動きやすいように伸縮性の高いズボンを選ぼう。
美しい紅葉を見られる秋の高尾山
美しい紅葉を見られる秋の高尾山

冬(12月〜2月)の高尾山にお勧めの服装

空気が澄み、山頂からの景色もより美しくなる冬の高尾山。
気温が低く風も冷たいので、しっかりとした防寒対策が必要だ。
また、日照時間が短いため、早めに登山を開始し、日没前の下山をお勧めする。
冬は混雑を避けられて、静かな山登りを楽しめるが、気温や雪による滑りやすさに注意が必要。
以下の内容を参考に、安全に冬の登山を楽しもう。

厚手のインナー
冬の冷え込みに対応できるように、保温性の高いインナーで体温を逃がさず保温するのが重要。汗で身体を冷やさないように速乾性の高さも大切だ。
中厚手のフリース
保温力の高い中厚手のフリースがお勧め。
防風ジャケット
冷たい風と急な雨から身を守るため、汗を外気へと流すために、防風性・防水性・透湿性の高いジャケットを着ていこう。
ダウンジャケット
休憩中に身体を冷やさないために、ダウンジャケットも持っていこう。
折り畳めてリュックサックに入れられるものを選んでほしい。
防水・防寒の登山靴
雪や氷、湿った道に対応でき、滑りにくい登山靴がお勧め。
防水性と防寒性を備えたものを選ぼう。
手袋
手元の冷えを防ぐために必要だ。
高尾山の山頂から望む雪化粧した富士山
高尾山の山頂から望む雪化粧した富士山

高尾山の登山服装に関するよくある質問

Q

スニーカーでも登山できる?

A

1号路を登るならスニーカーでも登山できますが、1号路以外を登る場合は登山靴をお勧めします。

Q

普段着でも大丈夫?

A

1号路でロープウェイかリフトを利用するなら、普段着でも登山できます。ただ、動きやすい服装をお勧めします。

Q

ヒールやサンダルだと大変?

A

ヒールやサンダルでの登山は危険なので避けましょう。

まとめ

この記事では、快適に高尾山の登山を楽しめるように、コース別・季節別にお勧めの服装を紹介してきた。
高尾山を満喫するために、登山に適した服装を準備していこう。
高尾山の魅力や見どころを知りたいなら、こちらの記事も併せてチェックしてほしい。