体の芯から温まる!健康と地域貢献への願いから生まれた入浴剤「高尾ホットタブ」
入浴は日本人に深く根付いている文化の1つ。
しっかり温まって疲れを取ったり、心身をリラックスさせたり。
体を清潔にするだけでなく、健康のためにも欠かせない大事な習慣となっている。
そのひとときを温泉と同様の効果が得られるように開発されたのが、入浴剤「高尾ホットタブ」だ。癒しの時間を与えてくれるアイテムがどのように生まれたのか、開発秘話や商品ラインアップについて紹介していく。
「世の中をよりよくしたい」という想いが開発の原点
「高尾ホットタブ」は、人気芸能人や一流アスリートが愛用している入浴剤「ホットタブ」シリーズの一つ。開発したのは株式会社ホットアルバム炭酸泉タブレットの代表取締役、小星重治氏だ。
小星氏はもともと世界的な写真フィルムメーカーで研究者として活躍していた。「研究を通じて、世の中をよりよくしていきたい」という想いを胸に、世界初環境保護の発明特許を680も取得。その取り組みが評価され、学問・芸術・発明などの分野で大きな功績のあった人に贈られる紫綬褒章を1999年に受章した。当時の天皇陛下からは、「これからも社会のために頑張ってください」と声をかけていただいたのだそう。このお声がけに感激した小星氏は社会貢献への想いをさらに強くし、定年後八王子に入浴剤の会社を立ち上げた。
ドイツで出合った自然炭酸泉の入浴体験が、ひらめきを与える
社会貢献をするにしてもさまざまな方法がある中、小星氏はなぜ入浴剤を選んだのか。その着想は写真フィルムメーカーに勤務していた時代へさかのぼる。
ドイツへ出張に出かけた際、長時間のフライトでヘトヘトになった小星氏。
出張先にあったぬるめの自然炭酸泉に入ったところ、その晩はぐっすり眠れて、翌朝の目覚めはスッキリ。前日の疲れがすっかり取れ、むしろ活力が湧いてくるという不思議な体験をした。
小星氏は心身の変化に驚くと同時に、「これが家庭でも再現できれば、お風呂好きの日本人に喜ばれるのではないか」とひらめく。
そこで同様の効果が体感できる入浴剤を開発して、社会に役立てようと決意したのだった。
帰国後日本中を渡り歩き、さまざまな温泉の泉質を分析。
その結果、中性の重炭酸イオンがドイツでの温浴体験を再現させるカギとなることがわかった。
そこで小星氏は、中性の重炭酸イオンが発生する入浴剤の開発を目指し研究を重ね、重曹とクエン酸を反応させれば理想の入浴剤を作ることができると突き止めた。
しかし、ここで大きな壁に直面する。
この2つの素材はわずかな湿度でも自然発泡してしまい、包材が破裂してしまうという問題を抱えていたのだ。
ここで小星氏は諦めず研究と開発に取り組み、たどり着いた解決策が写真フィルムメーカー時代に培った写真技術の応用だった。
重曹とクエン酸、それぞれを厚さの違う膜で包んで錠剤化する「マイクロカプセル造粒技術」を用い、課題を解決することに成功。こうして2009年に画期的な入浴剤「ホットタブ」が誕生する。
地元八王子への恩返しとして生まれた「高尾ホットタブ」
こうして世の中へ貢献する一歩を踏み出した小星氏。さらに写真フィルムメーカー時代から縁があり本社を構えた土地、八王子を後押しするような商品を作りたいと考えるようになった。そこで生まれたのが、八王子限定の「高尾ホットタブ」だ。
「高尾」の名前は八王子の観光名所であり、世界に誇る日本遺産「高尾山」から拝借。
商品ラベルはその山中にある寺院、高尾山薬王院から直筆でいただいた「高尾」の文字をロゴ化した。
しかもこのラベルは購入した人々の健康と心願成就を願い、護摩焚き(火を焚いて仏に祈りを捧げる儀式)をしていただくという徹底ぶり。
高尾山薬王院のお墨付きを得た商品となった。
さらに、「高尾ホットタブ」を八王子市のふるさと納税(日本の地方自治体に寄付を行うことで、寄付金の一部が税金から控除される制度。地域の特産品やサービスを受け取ることができる)の返礼品に登録。
結果、全国各地から注文が相次ぎ、人々の健康と八王子市への貢献につながっている。
そんな「高尾ホットタブ」は、3種類のサイズが用意されている。
9錠入り(3日分)
45錠入り(15日分)
90錠入り(30日分)
商品が購入できるのは、JR八王子駅直結「はちまるステーション」と「八王子すみれ庵」の2か所。オンラインショップからも手に入れることができる。
そのほかのホットタブ商品3つの特長
ホットタブシリーズには、以下の商品ラインナップも取り揃えられている。
1. 薬用 HOT TAB WELLNESS
2. 薬用 HOT TAB RECOVERY
3. HOT TAB Natural ZEN Shower(浴用化粧料)
いずれも余分な成分は使わず、無香料・無着色のまろやかな湯ざわりが得られるのが特長。
配合された有効成分が温浴効果を高め(医薬部外品※のみ)、血行を促進して冷えや肩こり、腰痛など諸症状を緩和する。
しかもお湯に溶けた重炭酸イオンの濃度は長時間持続するとのこと。あとから入浴する家族も、追い焚きすることで同じ温浴効果を楽しめる。
いずれもオンラインショップから購入可能だ。
※医薬部外品とは、薬機法によって定められた医薬品と化粧品の中間の製品。
ホットタブの利用方法
使い方はとても簡単。約160Lのお湯に3錠を入れて溶け切ってから入浴。36~41℃のぬるま湯に30分以上ゆっくり浸かると温浴効果(医薬部外品のみ)が実感できる。
浴用化粧料のHOT TAB Natural ZEN Showerなら入浴料として使うだけでなく、専用シャワーヘッドに1錠セットすることで重炭酸シャワーも楽しめる。
季節を問わず毎日の入浴に使えるのがうれしいポイントだ。
まとめ
ホットタブは人々の健康や環境を徹底的に考え、こだわりぬいて作られた入浴剤。
発売から累計出荷4億錠を突破した人気もうなずける。
心身ともに疲れがちな世の中だからこそ、「高尾ホットタブ」を使って充実したバスタイムを過ごしてみてほしい。