
日帰り観光も可能!札幌の近郊・郊外の観光地と人気観光スポット
「札幌」を中心に巡る、北海道の観光プランを考えている方は多いだろう。
札幌の郊外と近郊には、雄大な自然景観やノスタルジックな街並みをはじめ、札幌にはない魅力を持った観光地が点在している。
この記事では、その中でも札幌から日帰りで観光できる札幌近郊と札幌郊外の観光地の魅力と、それぞれの人気観光スポットを厳選してご紹介。
記事を参考に観光プランを組み立てれば、より一層充実した札幌観光を楽しめるだろう。
美しい街並みと心に残る夜景が魅力!小樽の人気観光スポット3選
札幌から電車で1時間以内の場所にある「小樽」。
ノスタルジックな街並みと、「北海道三大夜景」に選ばれた美しい夜景が魅力の人気観光地だ。
小樽を代表する人気観光スポット「小樽運河」を中心に、様々なショップやご当地グルメが味わえる飲食店を巡ってみよう。日没後に夜景スポットへ足を運ぶのも忘れずに。
ここからは、小樽に数ある観光スポットの中から、特に人気の高い観光スポットを厳選して紹介しよう。
1. 小樽運河
北海道開拓の玄関口として発展してきた小樽港。
取り扱う荷物量が年々増加し、その運搬作業を効率化するため、大正12年(1923)に完成したのが「小樽運河」だ。
海岸の沖合を埋め立てることによって造られたため、直線ではなくゆるやかなカーブを描いているのが特徴。
戦後に運河としての役割を終え、現在は散策路や街園が整備され、小樽を代表する観光スポットへと生まれ変わった。

2. 小樽オルゴール堂 本館
小樽市内を中心に、函館や富良野、横浜、鎌倉、京都などにも店を構える、オルゴール専門店。
そのメインショップとなる本館は、大正4年(1915)建築で小樽市指定歴史的建造物に認定されており、古きよき時代の面影を色濃く残している。
赤レンガ造りと石造りの2棟からなる館内は5つのフロアに分かれ、フロアごとに異なるコンセプトのオルゴールを展示販売。

3. 小樽天狗山展望台
標高532.4mの小樽のシンボル的な山である小樽天狗山。
山頂には「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」に一つ星として掲載されている山頂展望台があり、山頂からは市街や日本海が見渡せる。
夜には藻岩山、函館山と並び『北海道三大夜景』と呼ばれる美しい小樽の夜景を一望できる。

多彩なスポットを満喫!旭川の人気観光スポット3選
雄大な自然と調和する都市「旭川」には、四季折々の美しい風景を眺められるスポットや家族で楽しめるテーマパークなど、多彩なスポットが揃っている。
「北海道3大ラーメン」のひとつである「旭川ラーメン」も魅力のひとつだ。
札幌から旭川には、電車で約1時間30分とアクセスも良好。
旭川の中でも特に人気の観光スポットを紹介するので、札幌からぜひ足を伸ばしてみてほしい。
1. 上野ファーム
北国の気候風土で育つ宿根草を中心とした植物が彩る北海道ならではガーデン。
開花期や鮮やかな花の色が季節によって変化することから、その様子からドラマチックガーデンと呼ばれている。
幾つかの庭で構成された上野ファームの中心となるノームの庭では、素朴な美しさをもつ野草やオーナメンタルグラスが華やかな花と共生する自然風庭園となっている。

2. 旭川市 旭山動物園
日本最北の動物園「旭川市 旭山動物園」は、動物の生態に合わせて快適な空間を作り、動物本来の行動を引き出して見てもらう行動展示で知られる人気の動物園。
水中トンネルをペンギンが自由に泳ぎまわる「ぺんぎん館」をはじめ、円柱水槽を上下に行き来する「あざらし館」など、動物が生き生きと生活する様子を見ることができる。

3. 就実の丘
大雪山国立公園の北端の愛別岳から南端の南富良野岳まで、南北60kmを一望することができる絶景の地として愛されてきた丘。
就実の丘と名称をつけたのは、地元のカメラマンだとも言われ、美しい田園風景を駆け抜けるように延々と続く道が一望できる、北海道ならではの風景だ。

温泉郷を中心に巡る!登別の人気観光スポット3選
札幌からバスで約2時間、電車なら約1時間30分でアクセス可能な「登別」。
「登別温泉」の豊富な湯量・多種類の泉質と、火山活動によるダイナミックな景観で知られている。
その他にも、日本では北海道のみに生息するヒグマを観察できる施設や、ユニークな水族館など、魅力的な観光スポットは多い。
これから紹介する観光スポットを中心に、登別観光を満喫しよう。
1. 登別温泉
ひとつの温泉に多種類の泉種をもつ非常に珍しい場所として、江戸時代からその存在が知られている。
いたるところから湧き出る源泉の多くは、約1万年前の火山活動により生じた「地獄谷」から湧出。
1日1万トンと豊富な湯量を誇り、旅館やホテルなどが趣向を凝らした多彩な湯船や浴槽で堪能できる。
地球の息吹を感じられるスポットは複数あるが、火山活動によって出来た直径450mの火口跡「地獄谷」から白煙が立ち上がる、迫力満点の景色は必見だ。

2. のぼりべつクマ牧場
標高550mの四方嶺山頂にあり、登別温泉街の山麓駅からロープウェイを使って約7分でアクセスできる「のぼりべつクマ牧場」。60頭以上のヒグマが生き生きと暮らしている。
ヒグマたちはオス・メスでエリアを分けて公開。オスのいる第1牧場には「ヒトのオリ」と呼ばれるガラス張りの部屋があり、部屋を取り囲むように動き回るクマの姿を観察できる。
施設内にはヒグマ専門の博物館やアイヌ生活資料館、カフェなどを併設。

3. 登別マリンパークニクス
デンマークに実在する「イーエスコー城」をモデルに造られた、「ニクス城」を中心とする水族館。約400種・20,000点の生き物を展示。
レンガ造り風の美しいお城の内部は、すべて水族館として利用されている。
エントランスでは「クリスタルタワー」という高さ8mの柱状の大きな水槽を泳ぐナポレオンフィッシュがお出迎え。

想像以上のスケールで広がる花畑が魅力!富良野の人気観光スポット3選
札幌から特急列車と普通列車を乗り継ぎ、約2時間でアクセスできる「富良野」。
最大の魅力は四季折々の美しい花々と田園風景で、訪れるたびに異なる表情を見られる。
特に見頃を迎える初夏のラベンダー畑は必見。辺り一面にラベンダーが咲き誇る景色は圧巻の美しさだ。
花々と田園風景が織りなす絶景を見に、富良野にも足を運んでみよう。
1. ファーム富田
大スケールで広がる優美なラベンダー畑で有名な北海道中富良野町にある観光農園。
壮大なラベンダー畑のほか、紫のラベンダーに白のカスミソウに赤のポピーなど、鮮やかな花の帯がなだらかな斜面のキャンバスに描かれる「彩りの畑」が代表的存在。
ほかにも、ビオラやマリーゴールドなど色とりどりの花が咲く「花人の畑」や、小さな庭の中に120種類近くの植物が共存している「花人ガーデン」など、園内にはさまざまな花畑があり、訪れる人の目を楽しませている。

2. 麓郷展望台
富良野市東麓郷にある「ふらのジャム園」。
施設内の「麓郷展望台」は、四季折々の美しい風景を楽しめる人気のスポットだ。
春には新緑と花々が色鮮やかに広がり、夏にはラベンダーやポピー、ひまわりなどが咲き誇る。秋には紅葉、冬には雪景色に出会える。
展望台からは「夕張山地」や「大雪十勝連峰」を一望できるほか、「日本農村百景」にも選ばれた絶景が広がる。
また、施設内にある「ジャム工房」では手作りジャムの体験や購入ができ、スイーツ工房では、オリジナルスイーツやソフトクリームも味わえる。

3. 北星山ラベンダー園
冬にはスキー場として人気を集める中富良野町のシンボル、北星山。
その中腹には町営のラベンダー畑が作られ、夏になると美しい花々を楽しむことができる。
4種類のラベンダーが栽培されており、見頃は7月中旬~8月上旬。
一般的な紫の品種はもちろん、山頂展望台付近では秋田県美郷町から贈られた白いラベンダー「美郷雪華」も花を付ける。

バリエーション豊かな絶景が広がる!美瑛の人気観光スポット3選
「美瑛」は札幌から特急と普通車を乗り継ぎ、約2時間。富良野からも電車で約30分と近く、併せて訪れる観光客も多い。
広大な丘陵地帯が織りなす美しい自然景観と、多種多様な絶景スポットが美瑛の魅力だ。
幻想的な風景が広がる「白金青い池」や、丘一面に広がる花畑は特に有名。
北海道の都市部では見られない、絵画のような風景が広がるスポットへ、足を運んでみよう。
1. 白ひげの滝
「びえい白金温泉街」を代表する観光スポットのひとつで、その名の通り白いひげのように渓谷の断崖から約30mの落差で美瑛川に流れ落ちていく滝。
岸壁の割れ目から地下水が流れ落ちる「潜流瀑」という日本では珍しいタイプに分類されている。
十勝岳から流れ出した水に含まれる火山ならではの成分が光の反射に影響を与え、水面がコバルトブルーに輝く美瑛川に白い滝がしぶきを上げて注ぎ込む様子は迫力満点。

2. 白金青い池
鮮やかなブルーに目を奪われる「白金青い池」は、美瑛随一の観光スポットとして有名。
十勝岳の火山泥流を防ぐための防災工事で、美瑛川に設置されたブロック堤防に水が貯まって偶然できた人造湖。
不思議なほど美しい青色をたたえた湖は、周囲の豊かな自然や立ち枯れたカラマツとも相まって、まるで童話の世界のような幻想的な雰囲気をみせる。

3. 新栄の丘展望公園
いくつもの丘が波のように連なり、雄大な景色が広がる美瑛でも屈指の絶景スポット。
牧草ロールを積み上げた人形が目印の公園で、丘陵から美瑛の自然豊かな風景を360度のパノラマで一望できる。
東側からは標高2,077mの十勝岳を主峰とする十勝岳連峰をはじめ、大雪山系の山々とモザイク状に広がる農地、フォトジェニックな赤い屋根の家が織りなす北海道らしい景観を楽しめる。

息をのむほどの絶景を見に行こう!積丹半島の人気観光スポット3選
日本海側に突き出す「積丹半島」には、札幌から高速バスで約2時間30分。
海岸沿いには断崖絶壁が続き、岩礁、奇岩が織りなすダイナミックな絶景が広がる。
「積丹ブルー」と呼ばれる、鮮やかなエメラルドグリーンやターコイズブルーに輝く、まるで宝石のように美しい海の色も見逃せない。
積丹半島の絶景を見られる観光スポットを紹介するので、ぜひ実際に足を運んでみてほしい。
1. 神威岬
ニセコ積丹小樽海岸国定公園に属し、積丹半島北西部から日本海に細長く伸びている岬。
駐車場から岬の先端までは約770mあり、アップダウンのある遊歩道を通って20分程でたどり着く。
歩きながら見える自然あふれる景観や積丹ブルーと呼ばれる青く澄んだ海が続く景色は正に絶景。
先端には、神威岩や神威岬灯台があり、周囲300度の丸みを帯びた水平線を見ることができる。

2. 島武意海岸
北海道積丹半島に位置する「島武意海岸」は、透明度の高い海と切り立つ断崖が魅力の絶景スポットだ。
「日本の渚百選」にも選ばれており、透明度が高く美しい海は、積丹ブルーと呼ばれている。
この海岸へは、歩行者専用のトンネルを抜けてアクセスする。暗いトンネルを進んだ先に広がるのは、巨大な岩や絶壁が連なるダイナミックな景観と、輝く青い海だ。

3. 黄金岬
北海道積丹町にある「黄金岬」は、小樽市から約44km北西に位置する、美国港から海に突き出た岬だ。
黄金岬の最大の魅力は、切り立った断崖と美しい海が織りなす絶景。
「チャシナの小道」と呼ばれる緩やかな散策路を歩くと、「宝島」と呼ばれる小さな島を望む展望台に辿り着く。
黄金岬の近くにある美国港から出航する、積丹水中展望船「ニューしゃこたん号」に乗り、積丹半島の絶景スポットを巡りつつ、積丹ブルーの美しい海中世界を楽しむのもお勧め。

札幌郊外の「定山渓」で心も身体もリフレッシュ
札幌近郊だけでなく、札幌からはバスで約1時間、札幌郊外にある「定山渓」にも足を運んでほしい。
「支笏洞爺国立公園(しこつとうやこくりつこうえん)」内に位置し、周囲は渓谷や森林など豊かな自然環境に恵まれ、”札幌の奥座敷”とも呼ばれている。
日本有数の温泉街としても名高く、国内外から年間240万人の旅行客が足を運ぶ風光明媚な観光地だ。
春には春紅葉(はるもみじ)と桜を楽しみ、夏にはカヌーやSUPなどの水上アクティビティ、秋には紅葉に染まる山々、冬には雪景色とスキーなど、四季折々の楽しみ方ができる。
ナトリウム・塩化物泉の温泉と自然景観を満喫できる宿泊施設もあるため、心も身体もリフレッシュできる観光地だ。

札幌の近郊エリアに関するよくある質問
Q
札幌から日帰り観光できる人気観光地は?
この記事で紹介してきた、小樽や登別温泉、美瑛などの観光地は全て日帰り観光できます。
Q
札幌近郊へのアクセスはレンタカーがあった方が便利?
各観光地までのアクセスは公共交通機関でも不便しませんが、小樽以外の観光地ではレンタカーを利用した方が観光スポット間の移動がスムーズです。
まとめ
この記事では、札幌近郊・郊外の観光地の魅力と人気観光スポットを紹介してきた。
いずれも札幌にはない魅力を持ち、札幌の都市部から日帰りでの観光も可能。
札幌・北海道の観光プランを充実させたい方は、ぜひ参考にしてほしい。
札幌の定番・穴場スポットを知りたい方は、以下の記事も併せてチェックしてみよう。