日本本土最北端の地ならではの絶景を満喫!稚内の人気観光スポット11選

日本本土最北端の地ならではの絶景を満喫!稚内の人気観光スポット11選

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

日本列島の最北に位置する北海道。その最北端、つまり日本本土最北の地である「稚内」。
北海道の内陸部では見られない、雄大な自然景観が広がる場所だ。
そんな稚内の人気観光スポットを中心に、その魅力や定番ショッピングスポット、お勧めの宿泊施設などを紹介していこう。

稚内ってどんなところ?

北海道の最北端に位置する「稚内」。
その最大の魅力は、海岸線沿いから見える圧倒的スケールの自然景観だ。
視界いっぱいに広がる海と、遠くに望む「サハリン(旧樺太)」や「利尻富士」が織りなす絶景は、日本本土最北の地ならでは。冬には海一面に浮かぶ流氷を見られることも。
地元の漁港で水揚げされた魚介を使った海鮮グルメも魅力のひとつ。
鮭とイクラをたっぷりのせた親子丼や、贅沢にウニを使ったウニ丼、様々な魚介を豪快にのせた海鮮丼は特に人気が高い。
ホタテやホッケ、シマエビを使った海鮮グルメも絶品だ。
「稚内牛乳」も有名で、濃厚な風味を生かしたスイーツや乳製品も楽しめる。
日本本土最北の地で雄大な自然と多彩なグルメを満喫しよう。

日本本土最北端に位置する稚内駅
日本本土最北端に位置する稚内駅

稚内のおすすめの観光シーズンは?

稚内を訪れるなら、爽やかな風を感じられる夏がお勧め。
夏でも最高気温は30度を超えることがほとんどなく、梅雨もないため、快適な気候で観光スポットを巡れる。
旬のホッキ貝やウニを味わえるのも、夏の稚内の魅力だ。

稚内の季節ごとの着衣例

  • 春(3月 - 5月):ダウンジャケット、コート、厚手のセーター、マフラー、手袋
  • 夏(6月 - 8月): 半そで、長袖シャツ、薄手のセーター
  • 秋(9月 - 11月):コート、ジャケット、セーター
  • 冬(12月 - 2月): ダウンジャケット、コート、厚手のセーター、マフラー、手袋

稚内への移動方法は?

北海道の空の玄関口「新千歳空港」を起点とする「稚内」へのアクセスは、以下の表にまとめた。
電車でもアクセスできるが、「快速エアポート」から「JR特急列車」に乗り継いでも、6時間以上かかる。
稚内には日本最北の空港「稚内空港」があり、最短で移動できる飛行機の利用がお勧めだ。

経路
1. 新千歳空港から稚内空港へ
2. 宗谷バスに乗車し、「稚内駅前バスターミナル」で下車
所要時間
約1時間30分

稚内観光の主要交通手段

電車や路線バスもあるが、アクセスしづらい場所も多いため、レンタカーやタクシーを利用した方がスムーズに観光できる。
もしくは、定番の観光スポットを巡る「定期観光バス」の利用がお勧めだ。

日本本土最北端の絶景と歴史を満喫!稚内の人気観光スポット11選

稚内の美しい自然景観と歴史を楽しめる人気観光スポットを紹介しよう。
これから紹介するスポットへ足を運べば、稚内ならではの絶景、稚内の歴史や文化を満喫できるはずだ。

1. 宗谷岬

日本本土最北端にある岬。北緯45度31分22秒の宗谷岬の突端に立つ「日本最北端の地の碑」は、絶好の撮影スポットだ。
碑は、北国のシンボルである北極星の一稜をモチーフにした三角錐をデザインしたもので、中央部に施された「N」の文字は北を表し、台座の円形は平和と協調を表している。

遠く、サハリンを望むことができる日本本土最北端の岬
遠く、サハリンを望むことができる日本本土最北端の岬

2. 宗谷丘陵 繫体字未

稚内市の北部に位置する「宗谷岬」の近くに広がる丘陵地帯「宗谷丘陵」。
氷河期の地盤の凍結と融解の繰り返しで形成された「周氷河地形」で、丸みを帯びた独特の起伏が特徴だ。
遠くから眺めると波状の丘陵となっており、その珍しさと美しさから「北海道遺産」にも指定されている。
散策を楽しむための「宗谷丘陵フットパスコース」には絶景の数々が待っている。
57基の風車が並ぶ壮大な景色と、ホタテの貝殻で舗装された「白い道」は特に有名だ。

日本のてっぺんにある丘陵地帯で、大自然に包まれる
日本のてっぺんにある丘陵地帯で、大自然に包まれる

3. ノシャップ岬

稚内市の最西端、宗谷海峡に突き出しているのが「ノシャップ岬」だ。
西には秀峰・利尻山や花の浮島と呼ばれる礼文島、北にはサハリン島の島影を一望できる。
夕日が美しい景勝地としても有名で、海全体をオレンジ色に染めながら夕日が水平線に沈む景色は感動的。利尻島のシルエットが浮かびあがる様子も趣がある。

日本のてっぺんで望む美しい夕景に感動!
日本のてっぺんで望む美しい夕景に感動!

4. 旧瀬戸邸

1945年に沖合底曳漁業の親方・瀬戸常蔵(せとつねぞう)氏の邸宅として建てられ、稚内市初の国の登録有形文化財に指定された。
和と洋を融合させた近代和風建築で、赤レンガの煙突が特徴的な美しい邸宅。
邸内には、当時の生活様式を感じられる和室や茶室、厨房を見学でき、当時の宴席風景や稚内の漁業に関する展示物が並んでいる。
漁業が盛んな時期の稚内の生活を垣間見れる、貴重なスポットだ。

漁業が盛んな時期の稚内の隆盛を感じられるスポット
漁業が盛んな時期の稚内の隆盛を感じられるスポット

5. 稚内港北防波堤ドーム

「風のまち」といわれるほど、四季を通じて強い風が吹くこの地にある、ひときわ目を惹く建造物が、2001年に北海道遺産に指定された「稚内港北防波堤ドーム」だ。
1936年に完成したこのドームは、全長427メートル、高さ13.6メートルの半アーチ型構造で、70本の太い円柱が並ぶ、古代ローマ建築を思わせるような壮麗なデザインが特徴。

壮大なアーチが魅力!北海道のフォトジェニックなスポット
壮大なアーチが魅力!北海道のフォトジェニックなスポット

6. 稚内公園

市街地を一望できる高台に広がる「稚内公園」。
隣接する「森林公園」と合わせて約100haの広さを誇る、豊かな自然と歴史的モニュメントが共存する総合公園だ。
公園内には、稚内の開基100年を記念した「開基百年記念塔・北方記念館」や、樺太島民の慰霊碑「氷雪の門」など、多くの歴史的モニュメントが点在する。
高台を活かした絶景スポットもあり、氷雪の門付近から見える稚内市内の美しい夜景は「日本夜景遺産」に登録されている。
5月中旬には、エゾヤマザクラやヤエザクラが咲き誇る桜の名所としても知られ、美しいオホーツク海と桜が織りなす絶景も魅力のひとつだ。

絶景と稚内の歴史を楽しめる稚内公園
絶景と稚内の歴史を楽しめる稚内公園

7. 樺太島民慰霊碑 氷雪の門

稚内公園内に建立された、かつて日本の一部であった樺太(現在のサハリン)で亡くなった人びとを追悼するモニュメント。
かつて樺太と日本を結ぶ重要な拠点であり、多くの人が行き交う場所だったこの地に立つ。
モニュメントは、札幌出身の世界的な彫刻家・本郷新によって制作され、望郷の門、女性像、霊石の三位一体で構成されている。
女性像は雪と氷の中で生き抜き、敗戦の失意から再び立ち上がった人びとの力強さを表している。

稚内公園のシンボル、歴史を感じるひと時を
稚内公園のシンボル、歴史を感じるひと時を

8. ノシャップ寒流水族館

ノシャップ岬にある「ノシャップ寒流水族館」は、日本最北端の水族館。
寒流に生息する生き物を中心に約120種、1,300点の生物が飼育・展示されている。
90tの回遊水槽では、「幻の魚」イトウをはじめとする魚群が泳ぎ、様々な生態を観察できる。
「アザラシ」と「フンボルトペンギン」も飼育されており、食事する姿やボール遊びする姿を見られるショーも開催。
まるい体が水槽に浮く可愛らしい姿が人気の「フウセンウオ」も見逃せない。

北の海の生態系を学びながら楽しめる
北の海の生態系を学びながら楽しめる

9. 稚内市青少年科学館

隣接する「ノシャップ寒流水族館」と一体の施設で、「わっかりうむ」という愛称で親しまれている科学館。
館内には、北海道で最も古いプラネタリウムがあり、季節ごとに内容を変更しながら夜空を投影。
また、デジタル映像システムで全天周に映し出される映像番組を上映している。星空を楽しみながら、宇宙の魅力を実感できる。
「南極展示コーナー」では、南極観測に関連する資料が展示され、歴代の砕氷船「宗谷」「ふじ」「しらせ」の模型や、南極で使われた居住棟、犬ぞりや雪上車などが並び、本物の南極の氷を手に取れる。

最北の科学館で科学と宇宙、環境、南極について学ぶ
最北の科学館で科学と宇宙、環境、南極について学ぶ

10. 北門神社

JR「稚内駅」から徒歩約15分の距離にある「北門神社」は、1785年に創建された、天照大神をご祭神とする歴史ある神社。
神職が常駐する神社、御朱印が授けられる神社としては日本最北端の神社だ。
カニを模ったおみくじを網で掬い、北海道の方言で書かれたユニークなおみくじ「いカニもいいみくじ」も特徴のひとつ。
日本本土最北端に訪れた記念に、御朱印とユニークなおみくじを授かろう。

白銀の世界に社殿の朱色が映える冬の北門神社
白銀の世界に社殿の朱色が映える冬の北門神社

11. 大沼野鳥観察館

稚内市声問村に位置し、秋と春に4,000羽の白鳥が飛来する「大沼」。
沼に面した「大沼野鳥観察館」では、観察室や展示コーナーが設けられ、双眼鏡や望遠鏡の無料貸出も行っている。
白鳥以外にも様々な水鳥が訪れるため、四季折々の風景を楽しみつつ、バードウォッチングできるのも魅力だ。
2023年から開催されている、カヌーで大沼の自然を楽しめる「カナディアンカヌークルージング」にも時期が合えば参加してほしい。

四季折々の自然景観と水鳥を観察できる施設
四季折々の自然景観と水鳥を観察できる施設

グルメもお土産選びも楽しめる!稚内の定番ショッピングスポット3選

稚内の定番ショッピングスポットをご紹介。
いずれもショッピングだけでなく、観光案内所が併設されていたり、グルメや温泉を満喫できたりと、多様な楽しみ方ができる。
観光の合間に立ち寄りやすい立地にあるため、紹介するショッピングスポットも、ぜひ観光プランに取り入れてほしい。

1. 稚内副港市場

稚内港に位置する複合施設「稚内副港市場」。
3階建ての施設には、飲食店やお土産屋、温泉など、様々な店舗や施設が入っている。
施設内には、市場から仕入れた食材を使ったグルメを味わえる飲食店だけでなく、昭和を感じられる飲み屋など、多彩な飲食店が並ぶ。
1940年から続く鮮魚店では、旬の魚の刺身や加工品だけでなく、北海道ならではのお土産を購入できる。
最上階には天然温泉を楽しめる「港のゆ」があり、露天風呂や港の風景を眺めながらリラックスできるスペースもある。

稚内の魅力が詰まった複合施設・稚内副港市場
稚内の魅力が詰まった複合施設・稚内副港市場

2. キタカラ

JR稚内駅直結の複合施設「キタカラ」には、バスターミナルがあるだけでなく、ショッピング・グルメ・観光案内など、様々な利用の仕方ができる。
ショップ&グルメコーナーには、稚内のブランド商品を購入できるお土産屋や、休憩にピッタリなカフェや食堂、スイーツ店もある。
稚内の観光情報を提供する施設もあるため、稚内の観光を始める前に立ち寄るのもお勧めだ。

JR稚内駅直結の複合施設・キタカラ
JR稚内駅直結の複合施設・キタカラ

3. 道の駅 わっかない

日本最北端の道の駅として知られる「道の駅 わっかない」。
JR稚内駅や主要観光スポットと近く、気軽に立ち寄れるのが魅力だ。
施設内のショップでは、稚内や北海道各地の特産品を厳選して取り揃え、お土産選びを楽しめる。
地元ブランド牛「宗谷黒牛」を使ったハンバーグサンドや、ハヤシライスを味わえるカフェも見逃せない。
さらに、ボールプールやクライミングウォールを備えたキッズルームもあり、家族連れでもゆっくり楽しめる。
「地域交流センター」では、稚内の観光情報を入手でき、安心して稚内を観光できる。

JR稚内駅や主要観光スポットとも近い道の駅 わっかない
JR稚内駅や主要観光スポットとも近い道の駅 わっかない

観光拠点に最適!稚内のお勧め宿泊施設3選

稚内の観光拠点としてお勧めしたいホテルを紹介しよう。
紹介するホテルは稚内の絶景や温泉を楽しめたり、地元食材を使った料理を味わえたりと、サービスが充実している。
また、いずれもJR稚内駅・南稚内駅からのアクセスも良好だ。

1. ホテル 美雪

JR稚内駅から徒歩4分ほど、稚内公園や宗谷岬などへのアクセスも良好な「ホテル 美雪」。
最大6名まで利用できる家族連れにもピッタリな和室、シンプルで落ち着いた雰囲気の洋室だけでなく、車イスに対応した洋室も用意されており、様々なシチュエーションで利用できる。
周辺にはホテルと提携した飲食店をはじめ、隠れた名店が点在。夕食は地元の名店で舌鼓を打とう。

JR稚内から徒歩圏内というアクセス良好なホテル
JR稚内から徒歩圏内というアクセス良好なホテル

2. サフィールホテル稚内

JR稚内駅から徒歩約3分の距離にあり、観光拠点にピッタリな「サフィールホテル稚内」。
宗谷湾に面し、 客室や館内のレストラン、バーラウンジから、壮大な海の景色を楽しめる。
眺めが良くゆっくり寛げる客室はもちろん、館内の4つのレストランも魅力のひとつ。
どのレストランでも、地元の新鮮な食材を活かしたグルメを味わえる。
和食・洋食・鉄板焼きなど多彩なスタイルを楽しめるのも嬉しいポイントだ。
人気の創作カクテルを味わいながら宗谷湾の夜景を眺める、ロマンティックな時間を過ごせるバーラウンジもお勧め。

サフィールホテル稚内の豪華なエントラスト
サフィールホテル稚内の豪華なエントラスト

3. ホテル 御園

稚内温泉に浸かれる大浴場が魅力の「ホテル 御園」。
泉質はナトリウム-強塩化物・炭酸水素塩温泉、効能は疲労回復・慢性皮膚病などと、旅の疲れを癒やすのにピッタリな温泉だ。
シングル・タブルだけでなく、家族旅行やグループ旅行に適したトリプルルームも用意。
館内にはレストランがあり、稚内で獲れた魚介を使った和朝食を味わえるのも嬉しいポイントだ。

JR南稚内の徒歩圏内とアクセスも良好
JR南稚内の徒歩圏内とアクセスも良好

稚内観光に関するよくある質問

Q

稚内で有名なグルメは?

A

稚内周辺の海で収穫される魚介を使った、海鮮丼やウニ丼などの海鮮グルメが有名です。

Q

冬に稚内を観光する場合のお勧めスポットは?

A

スノーアクティビティが楽しめる「宗谷ふれあい公園スノーランド」などがお勧めです。

まとめ

稚内の魅力や人気観光スポット、ショッピングスポット、宿泊施設などを紹介してきたが、いかがだっただろうか。
この記事で紹介してきたスポットを巡れば、日本本土最北の地ならではの体験ができるだろう。
稚内以外にも北海道の人気観光地を巡る予定がある方は、北海道の人気観光スポットや飲食店などを紹介している、こちらの記事も参考にしてほしい。