
【美山かやぶきの里の観光完全ガイド】日本の原風景と古き良き文化を体験
京都市内から公共交通手段で約2時間の場所にある「美山かやぶきの里」は、日本の古き良き情景が息づく貴重な観光地だ。
里のほとんどが森林の美しい山々に囲まれた一帯の北集落には、珍しいかやぶき屋根の民家が建ち並び、ノスタルジックな風景が広がる。
実際に足を運べば、地元住民たちが守り続けてきた文化・景観を通じて、美山ならではの素敵な体験ができるだろう。
この記事では美山かやぶきの里の楽しみ方や四季折々の魅力、里内の主要スポットを中心に紹介していく。
お勧めのイベントや見どころなど、観光に役立つ情報を網羅的にまとめたので、ぜひ最後まで読んでほしい。
美山かやぶきの里ってどんなところ?
京都府南丹市の美山町は歴史と自然が調和する、風光明媚な人気観光地。
そんな美山町の北側を流れる由良川の一角に広がり、39棟の伝統的なかやぶき屋根の民家が軒を連ねる集落が美山かやぶきの里である。
四季折々の自然に彩られた山並みをはじめ、街全体に昔懐かしい日本の原風景を色濃く残し、1993年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。
かやぶき民家の多くが江戸時代(1603年~1868年)末期に建てられたもので、古くから現在まで続く日本文化を体験できるのが魅力だ。
また、実際に母屋や裏側を見学すれば、当時の暮らしぶりが伝わって、まるでタイムスリップしたかのような気分を味わえる。

美山かやぶきの里へのアクセス
JR「京都駅」を起点とした、美山かやぶきの里へのアクセスを以下の表にまとめた。
まずは最寄り駅のJR「日吉駅」を目指し、そこから市営バスで向かうのが基本ルートだ。
ただし、電車は1時間に1~2本、バスは1時間に1本程度と本数が非常に少ない。
特に美山かやぶきの里からの終発バスは、平日が18時台、土曜日が17時台、日曜日・祝日が16時台になっている。
そのため、事前に時刻表を確認し、行きと帰りのスケジュールを組んでおくのがお勧め。
- 経路
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1. JR「京都駅」からJR嵯峨野線快速・園部行に乗車し、JR「園部駅」で下車
2. JR「園部駅」からJR山陰本線に乗車し、「日吉駅」で下車、バスターミナルまで徒歩で移動
3. バス停「日吉駅」から南丹市営バス・知見口方面などに乗車し、「北(美山かやぶきの里)」で降車、到着 - 所要時間
- 約1時間50分
【季節別】美山かやぶきの里の魅力
四季折々の美しさをはっきりと映し出す美山かやぶきの里は、いつ訪れても楽しませてくれる。
まるで昔話に出てくるような日本の原風景が広がり、季節ごとに移り変わる景観も魅力的。
春の桜やレンゲ、初夏の紫陽花やサルスベリなどの鮮やかに咲き誇る花々や、秋の紅葉も注目のポイントだ。
各季節の見どころを紹介していくので、お気に入りの風景を見つけてほしい。
若葉と桜と調和する風景が魅力の「春の美山かやぶきの里」
春の美山かやぶきの里は、新緑と日本の原風景が美しく調和する魅力的な季節。
冬の雪景色から一変し、周囲の山々は若葉に包まれ桜や菜の花が咲き誇り、お花見やウォーキングを楽しめる。
かやぶき屋根の民家と淡いピンクの桜が織りなす景色は、どこか懐かしく穏やかな雰囲気が漂う。
「大野ダム公園」には、様々な種類の桜が1,000本以上植えられており、例年開催されるさくら祭りは美山の春を満喫できるとたくさんの人で賑わう。
また、穏やかな春の日差しの下で、のどかな風景を楽しむサイクリングもお勧めだ。

アクティビティも満喫できる「夏の美山かやぶきの里」
都市部より2〜3度気温が低い美山かやぶきの里は、夏でも過ごしやすく、避暑地としても知られる。
新緑が広がる一帯には、清らかな川のせせらぎが心地よい涼をもたらす。
特に人気なのは、夏ならではの体験ができる美山リバーアクティビティだ。
川下りやラフティングをはじめ、鮎のつかみ取り・沢登りなど、美しい清流と雄大なフィールドを存分に楽しむ爽快なアクティビティが盛りだくさん。
初心者や小さな子供でも参加できるツアーも多く、夏の暑さを吹き飛ばすのにピッタリ。
都会では見られないほどの輝きを放つ、きらびやかな夜の星空も見どころ。

より一層日本情緒が深まる「秋の美山かやぶきの里」
山並みや川沿いを紅葉が彩り、里全体をカラフルに染める秋の美山かやぶきの里。
例年11月中旬~下旬にかけて見ごろを迎え、モミジなどが赤・黄・オレンジに色づくと、郷愁が漂うフォトジェニックな里山風景に姿を変える。
伝統的なかやぶき屋根と紅葉のコラボレーションは、美山ならではの絵画のような情景だ。
道沿いにはススキが金色に輝き、どこからともなく漂うキンモクセイの香りが風情を添える。
また、雪の結晶に例えられる「そばの花」も魅力のひとつ。
秋の深まりとともに9月中旬ごろに、一面を可憐な白色で埋め尽し、風に揺られる様子は見る人にやすらぎを与える。
-
紅葉彩る秋の里山では、より一層日本情緒を感じられる
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一面にそばの花が咲き誇る美山かやぶきの里
静謐な白銀の世界が広がる「冬の美山かやぶきの里」
冬の美山かやぶきの里は一面が白銀の世界に包まれる。
雪に覆われたかやぶき屋根の家々が幻想的な風景を作り出し、まるで絵本の中に迷い込んだかのような絶景が広がる。
雪景色の中にぽつりと灯る柔らかな明かりは、心温まる日本の冬の原風景を感じさせ、見ているだけで感動的だ。
なかでも、毎年開催される「雪灯廊(ゆきとうろう)」は外せないイベントだ。
路地に並べられた、たくさんの行燈(あんどん)やLED灯籠によって、里全体が美しくライトアップされる。
打ち上げ花火や屋台などもあり、お祭り気分を楽しめるのも魅力だ。
例年12月から3月まで雪が降り、厳しい寒さが身体に堪えるため、足元には気を付けていつもより暖かい服装をしよう。

美山かやぶきの里を満喫できる3つの楽しみ方
美山かやぶきの里は都会や他のエリアにはない魅力がたくさん詰まっており、年齢や国籍を問わず満喫できる。
これまで知らなかった素敵な景色が新しい発見を生み、住民のやさしさが温かい気持ちにさせてくれるだろう。ここでは主な楽しみ方について3つ紹介する。
内容を参考に美山町ならではの特別な体験をしてほしい。
1. 日本の原風景・里山を散策
里山とは、人々の暮らしと山・森・水田などの自然が共存し、持続可能な生活を営む地域を指す。
農業や林業を営みながら豊かな自然環境を維持し続け、生態系の保全・文化の継承の場としても重要な役割を担っている。
美山かやぶきの里にはそんな里山の魅力が色濃く残り、かやぶき屋根の家々が立ち並ぶ昔ながらの日本の原風景が広がる。
澄んだ空気に包まれた里内を散策すると、のどかな田園風景や四季折々の美しい景観、住民との触れ合いを通じて、心が洗われていくような体験ができるだろう。

2. 地元の食材を使ったグルメを食べ歩き
美山かやぶきの里には、そば屋・カフェ2軒・ホットサンドイッチのテイクアウト専門店の全部で4つの飲食店がある。
いずれも地元の食材や恵まれた自然環境を活かしており、素朴でやさしい料理を堪能できるのが特徴だ。
代表的なグルメには、美山牛乳や卵を使ったプリン、ソフトクリーム、だし巻きのホットサンドが挙げられる。
ランチには、美山産のそば粉を職人が手打ちで仕上げるそばをお勧めしたい。
また、かやぶき屋根の趣深い建物の中で食事が楽しめるため、古き良き日本の風情を感じながら、ゆったりとした時間を過ごせるのも嬉しいポイント。

3. かやぶき屋根の家屋に宿泊する
美山かやぶきの里には2つの民宿施設があり、伝統的なかやぶき屋根の家屋で宿泊できる。
四季折々に移り変わる美しい景観を思う存分に楽しめ、短い滞在時間では味わえない、その土地での生活を体験できるのが宿泊の醍醐味だ。
地元産の新鮮な食材を使った昔ながらの田舎料理も絶品で、みんなで囲炉裏(いろり)を囲む体験も記憶に刻まれるだろう。
ただし、里全体でも宿泊可能な人数は少ない。繁忙期は何か月も前から満室になってしまうため、早めの予約がお勧め。
また、美山町は自然と共存する静かな地域である。
都会のような利便性はなく、コンビニや商業施設が少なく、人によっては不便に思うかもしれない。

多彩な体験ができる美山かやぶきの里の主要スポット
美山かやぶきの里にある、主要スポット9カ所と民宿施設2カ所の見どころを全て紹介しよう。
いずれも比較的近い距離に位置しているため、数時間あれば全てのスポットを観光できる。
それぞれ異なる魅力を持ち、美山町に受け継がれる文化や歴史、日本の原風景に触れられるので、気になった場所にはぜひ足を運んでほしい。
1. 美山民俗資料館
国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定される、地域のかつての暮らしを伝えるさまざまな資料を展示している。
施設は茅葺き屋根の主屋と納屋、倉の3棟で構成。
復元建築とはいえ、40棟近くの茅葺き住宅が残る美山かやぶきの里内で唯一内部の見学が可能。屋根裏部分など、特徴的な建築様式を間近で見ることができる。

2. ちいさな藍美術館
藍染め作家・新道弘之(しんどうひろゆき)氏が、2004年に開設された私設美術館。
「かやぶきの里」で知られる重要伝統的建造物群保存地区内に位置し、美術館も江戸時代(1603年~1868年)のかやぶき屋根の古民家を利用している。
7本の千木(ちぎ/屋根の部材)に支えられる天井をはじめ、全体的に趣深い雰囲気が漂う。
1階の作業場では伝統的な藍染めの工程を見学でき、2階では新道氏が長年にわたり収集した藍染めの貴重なコレクションを楽しめる。
インドネシアやナイジェリアの絞り染め、江戸時代の作業着、中国の苗族の衣装など、世界中の多様で珍しい藍染文化に触れられるのが魅力だ。

3. 知井八幡神社
京都府南丹市美山町の中心部にある由緒正しき神社。
1,000年近くの長い歴史を持ち、地域の人々からの信仰も厚い。
社殿は美しい木造建築で、本殿は菊の花・鳩・虎・象・鳳凰・鯉といった様々な彫刻が繊細に施され、京都府の指定文化財となっている。
京都府文化財環境保全地区の指定も受けており、静かな自然の中に佇むその姿は心地よい安らぎを与えてくれる。
春に咲き誇る桜や秋に境内を鮮やかに彩る紅葉など、季節の訪れを感じさせる光景は圧巻だ。

4. お食事処きたむら
京都の美しい自然に包まれた「お食事処きたむら」は、古き良き日本の風景が残る「かやぶきの里」の目の前にある食事処だ。
店の自慢は、美山産のそば粉を石臼で挽き、職人が手打ちで仕上げる絶品のそば。
30年以上の経験を持つ職人が心を込めて毎日打ち上げるそばは、喉越しが良く、豊かな風味と甘みが魅力だ。

5. カフェギャラリー 彩花
「カフェギャラリー 彩花」は、かやぶき集落にひっそりと佇む隠れ家的カフェ。
古民家を改装した店内は木の温もりを感じる畳部屋で、全体的に落ち着いた和の雰囲気が漂う。
昭和レトロな丸いちゃぶ台・格子のガラス・縁側などが居心地の良い空間を作り出し、美しい庭を眺めながらのんびりと過ごせる。
ギャラリーとしての一面もあり、地元作家の陶芸や工芸品が展示・販売されているため、美山の伝統文化に触れられるのも魅力。
メニューには地元産の食材を使った手作りスイーツやドリンクが並び、お勧めは贅沢な「きび工房のお団子セット」だ。
3色のお団子・美山牛乳入りのソフトクリーム・おかきに黒豆茶が付いており、美山グルメを堪能できる。

6. カフェ美卵
中野養鶏場の卵直売所が運営する小さな喫茶店「カフェ・美卵(みらん)」。
観光途中にも立ち寄りやすく、散策の合間の休憩にピッタリな場所だ。
店名の通り、新鮮な平飼い卵をふんだんに使った様々な料理を楽しめるのが特徴。
一番の人気メニューは濃厚な卵と牧場の原乳が素材の「自家製プリン」。
卵の美味しさが全面に感じられ、カラメルが絡むと甘味と苦みが加わり、また違った味わいを堪能できる絶品だ。
このプリンはテイクアウト不可、オンライン販売も行っていないため、美山かやぶきの里だけで食べられる特別感もお勧めしたい理由のひとつ。
店内にはお土産コーナーもあるので、記念に何か購入するのも良いだろう。

7. カミツレ
かやぶき集落の中にある「カミツレ」は、2024年7月にオープンしたばかりのホットサンドイッチのテイクアウト専門店(敷地内のベンチで飲食可能)。
美山の平飼い卵を使った、ふわふわのやさしいだし巻きサンドが楽しめる。
基本メニューは「京風だし巻きのホットサンド」とだし巻きと鶏のホットサンド」の2品。
断面映えする見た目が美しく、2人で1つをシェアしてもよいほどボリュームも満点。
もちろん味も最高で、ジューシーな卵と中に入っている手作りマヨネーズのバランスが抜群で美味しい。
小麦粉ではなく米粉で作るパンへのこだわりも見られ、不思議な食感がオリジナルの味わいを生み出す。
深煎りのコーヒーとホットサンドとの相性も良く、非の打ち所がない素晴らしいお店だ。

8. お土産処 かやの里
「かやぶきの里」に佇む「お土産処かやの里」は、旅の思い出を彩ってくれる素敵な場所だ。
店内には美山の豊かな自然が育んだ、素朴ながらも奥深い味わいの品々が並んでいる。
もち米やキビを使った餅や団子、手作りクッキーなど、どれも素材の良さを活かした優しい味わいだ。
土日祝日のみオープンの「北村きび工房」では、できたての餅や団子を味わいながら、ホッとひと息つくこともできる。

9. かやぶきの里 野田商店
京都府南丹市美山町にある「かやぶきの里 野田商店」は、地元民の生活を支えてきた老舗の商店。
長らく閉店していたが、地域と来訪者をつなぐ場所として2024年に営業を再開した。
現在は日用品・お菓子のほか、美山ならではの魅力的な商品を取り揃えるお土産屋の役割も担う。
なかでも、かやぶきの情景をプリントした手ぬぐいやボールペン、缶バッチなどの「かやぶきの里応援グッズ」が観光客に人気だ。
これらの売上の一部は、「かやぶきの里」の景観・暮らしを守るための保存会活動に活用されるので、ぜひ何かしらのグッズの購入をしてほしい。
また野田商店では、観光パンフレットの配布・集落内の観光案内も行っているため、最初に立ち寄るのがお勧め。

10. かやぶきの宿 またべ
「かやぶきの宿 またべ」は、築100年以上のかやぶき屋根の家々が山と一体となった民宿。
風情のある外観に館内は木の温もりにあふれ、囲炉裏を囲んでゆったりとした時間を過ごせる。
夕食には地元で育った地どり、野菜を使ったすき焼きが提供され、四季折々の美しい里山の風景とともに美山町で暮らす人々と同じようなふるさと体験ができる。
そこには自然の豊かさや田舎ならではの魅力が詰まっており、観光するだけでは分からない古き良き時代の幸せを感じられるはずだ。
おもてなしの心を大切にする宿のオーナーやスタッフも親切で、都会の喧騒から離れた静寂のひとときは心身ともにリフレッシュとなるだろう。

11. 民宿 久や
美山かやぶきの里で里帰り気分を味わえると評判の「民宿 久や」。
築150年以上のかやぶき民家の中でランチやコーヒーを楽しめる喫茶店でもあったが、現在は民宿としてのみ営業。
集落の少し高台にあり、窓の外には素朴でノスタルジックな日本の原風景が広がる。
美しい景観を眺めるだけでなく、実際に肌で感じられるのが魅力で希望者はスタッフが案内もしてくれる。
もちろん、囲炉裏などがある部屋の居心地も申し分ない。
安心・安全に最大限考慮した結果、1日1組限定(一棟貸し)の宿舎に生まれ変わり、贅沢な空間を独占できるのもポイント。
また、手塩に掛けて育てた自家製野菜と地元の新鮮な食材を使った、伝統的料理や創作料理でのおもてなしも素晴らしい。

タイミングが合えば参加すべき美山かやぶきの里のイベント
美山かやぶきの里では1年を通じて、数多くのイベントが開催されている。
豊かな自然環境を活かした体験型のイベントから歴史風情を感じられる祭りまで、種類も多彩で行くタイミングごとに新しい楽しみがある。
ここでは、美山町ならでは景観や伝統を体験できる3つの代表的なイベントを紹介しよう。
里のことがより好きになるはずなので、スケジュールが合えば、ぜひ参加してほしい。
1. 美山かやぶきの里雪灯廊
毎年1月下旬から2月上旬にかけて開催される、「美山かやぶきの里雪灯廊」。これは、集落の人が雪深い冬の美山に訪れる人をもてなそうとはじめた、幻想的なイベントだ。
期間中は、雪でつくられた灯籠、路地を照らす行灯やLED灯籠、さらに提灯などさまざまな種類の明かりが集落全体を包み込む。
さらに雪化粧をした茅葺き屋根の民家もライトアップされ、まるで日本の昔話の世界に迷い込んだかのような美しい景観を見ることができると評判だ。

2. 美山かやぶきの里 一斉放水
「美山かやぶきの里の一斉放水」は、毎年春と秋(例年5月と12月)の年に2回行われる防火訓練の一環。
かやぶき屋根は火にとても弱く、貴重な文化遺産を火災から守るための重要な取り組みである。
地域住民が集まり、各家に設置された放水銃の点検や火災予防講習を行う。
最大の見どころは、放水銃から一斉に水が噴き出す迫力満点の瞬間だ。
約10分間にわたって一斉に水柱が舞い上がり、まるで里全体が霧に包まれたような圧巻の光景が広がる。
青空の下では虹がかかることもあり、フォトジェニックなスポットとしても人気が高い。
また、秋の放水は美しい紅葉と相まって、一層美しい風景を作り出す。
観光客も楽しめる内容となっており、多くの人で盛り上がる一大イベントだ。

3. 知井八幡神社例祭
「知井八幡神社例祭」は、創建1071年の知井八幡神社で毎年10月初旬に行われる歴史ある祭り。
五穀豊穣や無病息災、家内安全を祈願し、古くからの風習を今に伝える。
神社の本殿で笛・太鼓・笙などによる雅楽の奉納や神事が行われ、境内は厳かでありながらも活気に満ちた雰囲気が漂う。
伝統的な衣装を身にまとった人々の姿、神社周辺の美しい自然との調和、雅楽の響きはこの祭りならではの魅力だ。
年度によっては住民が力を合わせて神輿(みこし)を担ぎ、集落内を練り歩く「神幸祭(神輿巡行)」も開催される。
観光客にとっても、美山町の伝統文化と地域の結びつきを体感できる貴重な機会であり、忘れられない思い出となるだろう。

美山かやぶきの里に関するよくある質問
Q
美山かやぶきの里の営業時間と入場料は?
営業時間は季節・各施設によって異なりますが10時~17時のお店が多いです。入場料はかかりません。(施設の入館料を除く)
Q
美山かやぶきの里を観光するのに必要な時間は?
観光の仕方にもよりますが、1時間~2時間を目安に考えておけば十分に満喫できるでしょう。
Q
美山かやぶきの里周辺にも観光スポットはある?
日本最古の農家型住宅「石田家住宅」、美山の美味しい食材と出会える「道の駅 美山ふれあい広場」など、里周辺にも魅力的なスポットがあります。
まとめ
美山かやぶきの里の見どころや楽しみ方、季節ごとの魅力を中心に紹介してきた。
今となっては数少ないかやぶき屋根の民家が現存する美山かやぶきの里は、多くの人が訪れる人気観光地だ。
後世に渡って残したい豊かな自然や美しい景観は、日本の象徴的な原風景であり、ふるさとに帰ったような体験ができる。
古くより受け継がれる伝統や生活を守り続ける住民のやさしさに触れれば、温かい気持ちになるだろう。
美山かやぶきの里周辺、美山町で人気の観光スポットやお勧めの飲食店などをまとめた、こちらの記事も一緒に読んで京都旅行を最大限に満喫しよう。