他では出会えないご当地グルメに出会える!熊本のカテゴリー別人気飲食店21選

他では出会えないご当地グルメに出会える!熊本のカテゴリー別人気飲食店21選

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

訪れる人々を圧倒する雄大な自然景観が広がる「熊本県」。
世界有数のカルデラを有する阿蘇山から「火の国」、恵まれた清流から「水の国」とも呼ばれ、多彩な魅力を持った観光地である。
その恩恵は熊本ならではの食文化にも影響を与え、代表格の「馬刺し」を筆頭に個性的で珍しい郷土料理が多い。
この記事では、熊本のご当地グルメをジャンルごとに分けて、人気飲食店と一緒に紹介していく。
日本や熊本の食文化に詳しくなくても魅力が伝わるようにまとめたので、内容を参考に熊本の味覚をぜひ楽しんでほしい。

熊本を代表する「あか牛」を味わえる人気飲食店3選

「あか牛」とは、熊本県を代表する和牛の一種で、正式名称は「褐毛和種(あかげわしゅ)」だ。
黒毛和牛に比べて脂肪分が控えめでうまみが凝縮された肉質を持ちつつも、柔らかくジューシーな食感が楽しめるのが特徴。
赤身の多さと程よい脂身のバランスが良く、食後の胃もたれ感が少ないヘルシーな牛肉として人気を集める。
熊本の自然豊かな環境でストレスを抑えた放牧が行われ、安全で高品質な肉が提供される点も魅力のひとつ。
代表的な料理には、「あか牛丼」・「あか牛ステーキ」・「あか牛のハンバーグ」などが挙げられる。
これらのメニューが食べられるお店を紹介していくのでぜひ足を運んでほしい。

1. 阿蘇 はなびし

「阿蘇神社」から徒歩すぐの場所にある阿蘇の郷土料理レストラン。
メニューは牛カツ重からすき焼き、そば、郷土料理のだご汁など和洋食が揃いバラエティ豊かだ。
中でもとくに人気なのが、阿蘇で育った和牛「あか牛」を使ったメニュー。ヘルシーな赤身の牛カツをレアに焼き上げた「あか牛〈炙り〉牛カツ重」やご当地グルメの「あか牛丼」など、がっつり食べられるあか牛料理が充実している。

阿蘇神社のすぐそばで阿蘇の郷土料理を提供
阿蘇神社のすぐそばで阿蘇の郷土料理を提供

2. 鉄板焼 阿蘇まーぼー

「阿蘇神社」近くの門前町商店街にある、あか牛専門の鉄板焼き店。
阿蘇名産の「あか牛」を使ったボリューム満点のメニューを提供している。
一番人気のメニューは「あか牛ガーリックライス」。
ガーリックライスの上にスパイスを効かせたあか牛のステーキがのった食欲そそられる一品。程よく脂の乗ったステーキは岩塩やわさびとの相性抜群。
そのほかのメニューもすべてあか牛を使用しており、数量限定の「あか牛ロースト丼」や「あか牛漬重」なども人気。

阿蘇名産「あか牛」のステーキがのったガーリックライスが人気
阿蘇名産「あか牛」のステーキがのったガーリックライスが人気

3. あか牛Dining yoka-yokaサクラマチクマモト店

熊本城のすぐそば、大型複合施設「サクラマチクマモト」内にある「あか牛Dining yoka-yokaサクラマチクマモト店」では、自社牧場で大切に育てた熊本が誇るブランド牛「あか牛」を使用した料理を提供している。
ミディアムレアに焼き上げたあか牛がたっぷり乗った「あか牛丼」は、半熟卵とわさびのアクセントが絶妙で、食欲をそそる一品だ。
また、その日のおすすめ部位を贅沢に楽しめる「本日の厳選ステーキ」や、目の前で焼き上げるパフォーマンスも楽しい「炎のハンバーグ」など、メニューを豊富に取り揃えている。

専門店でじっくり味わう、「あか牛」の旨み
専門店でじっくり味わう、「あか牛」の旨み

熊本グルメの代表格を満喫!人気の馬肉料理専門店3選

熊本県における郷土料理の代表といえる「馬肉料理」。
古くから馬肉を食べる文化が根付く熊本では、牛肉や鶏肉にも引けを取らないほど人気だ。
馬肉は高たんぱく・低脂肪、鉄分やビタミンも豊富に含まれているため、ヘルシーかつ栄養価が高く、とろけるようにさっぱりと食べられるのが魅力。
料理のバリエーションも豊富で、「桜鍋(すき焼き)」・「馬焼肉」・「馬肉ユッケ」など様々な形で提供される。
特に有名な「馬刺し」は馬肉のうまみを最大限に引き出し、赤身・フタエゴ・たてがみといった異なる部位ごとの食感や味わいを楽しめる。
新鮮な馬肉を使った美味しい料理に舌鼓を打てるお店を紹介するので、観光途中に立ち寄ってほしい。

1. 菅乃屋 本場熊本・馬肉料理専門店 銀座通り店

熊本・阿蘇の大自然の中にある約90万坪もの広大な自社ファームでじっくり飼育した馬肉を使った馬肉料理専門店。
栄養豊富な牧草と清廉な名水、こだわりの自家製肥料で丹精込めた馬は、肉質柔らかで旨みも濃厚。
馬肉一筋の専門店だからこそ、部位ごとの特性を見極め、最もおいしい調理法で仕上げている。名物の「鮮馬刺し」や「ハリハリ鍋」をはじめ、「バラ肉のレアカツ」や「タンシチュー」などバラエティ豊かなメニューが充実。

本場で味わう至高の馬肉料理を堪能
本場で味わう至高の馬肉料理を堪能

2. 馬桜 熊本下通り店

熊本市内の繁華街にある「馬桜」は、馬刺しをはじめとする豊富なメニューが人気の店だ。
自慢の馬刺しは、鮮度抜群の厳選された国産馬肉を使用。
定番の赤身を筆頭に、フタエゴやたてがみといった味や食感の異なる6種の部位を食べ比べできる「特選馬刺し盛り」がおすすめ。
生ウニを薬味代わりにしていただく「桜ウニ刺し」やユッケも人気が高い。

刺身や創作料理など、多彩なメニューで上質な馬肉を味わえるダイニング
刺身や創作料理など、多彩なメニューで上質な馬肉を味わえるダイニング

3. 熊本馬肉横丁

「熊本馬肉横丁」は、熊本市の繁華街・下通エリアにある馬肉料理専門店。
良質な馬肉を使った多彩な料理を、気軽に堪能できるカジュアルなお店だ。
店内は活気にあふれており、一人でも気軽に訪れやすいカウンター席から、グループで利用できるテーブル席まで完備されている。
お勧めのメニューには、「特選馬刺し五種盛り(赤身・たてがみ・フタエゴ・三角バラ・バラウス)」。
しょうが・ニンニク・ネギ・レモンと一緒に味わう逸品で、異なる部位の食べ比べを楽しめる。
また、希少なハツ(心臓)を分厚くカットし、ジューシーに焼き上げた数量限定の「ごろっと馬ハツステーキ」もお勧め。
※2025年2月現在休業中、新店舗が見つかり次第、リニューアルオープン予定

新鮮な馬肉を様々な薬味と一緒にいただこう(※写真はイメージです。)
新鮮な馬肉を様々な薬味と一緒にいただこう(※写真はイメージです。)

ご当地ラーメンを食べるならココ!熊本ラーメンの人気飲食店3選

「熊本ラーメン」は福岡県久留米市から伝わり、発展した熊本県のご当地ラーメン。
豚骨をベースに鶏ガラや野菜を加えて、コクがありながらもやさしい味わいに仕上げるのが特徴。
さらに「マー油」と呼ばれる焦がしニンニク油を入れて、スープに深みと香ばしい風味を与える。
これらの工夫によって豚骨のうまみを活かしつつも、臭みやクセが少なく食べやすい。
主流の中太ストレート麺は歯応えがありスープとの相性が良く、具材はチャーシュー・キクラゲ・もやし・青ネギなどシンプルな構成だ。
一口でやみつきになる老舗ラーメン屋を3つ紹介するので、ぜひ足を運んでみよう。

1. 熊本ラーメン 黒亭 本店

昭和32年(1957)、熊本市二本木で創業。白濁したクリーミーな豚骨スープに香ばしい焦がしにんにく油を合わせる熊本ラーメンの伝統を守りながら、進化を続け、どこにもないオンリーワンの味を提供している。
自慢のスープは、脂肪分が少ない豚の頭骨を大量に炊き上げるため、コクがありつつも後口あっさりで味わい深い仕上がりに。
こちらの一番の特徴である焦がしにんにく油は、専任の職人が時間をかけて粒感や焦がし加減にこだわって丹精込めて作り上げる。

進化し続ける昭和32年創業の熊本ラーメンの名店
進化し続ける昭和32年創業の熊本ラーメンの名店

2. こむらさき 上通中央店

熊本県にある「こむらさき」は、熊本ラーメンを語る上で欠かせない老舗ラーメン店。1954年の創業以来、地元の人はもちろん、全国から訪れるラーメンファンを魅了してきた名店で、熊本ラーメンの元祖とも呼ばれている。
こむらさきのラーメンの特徴は、なんといっても豚骨スープの濃厚なコク。
じっくりと炊き出した豚骨スープは、クリーミーでありながら、後味はあっさりとしていて食べやすいと評判。

元祖・熊本ラーメンの店で、クリーミーな濃厚スープの虜に!
元祖・熊本ラーメンの店で、クリーミーな濃厚スープの虜に!

3. 桂花 熊本本店

1955年創業の老舗「桂花 熊本本店」は、熊本ラーメンを全国に広めた名店のひとつ。
地元の人々だけでなく観光客からも評判が高い名店で、本場の味覚を存分に堪能できる。
最大の特徴は、濃厚な豚骨スープに香ばしい焦がしマー油が加えた深い味わい。
中太ストレート麺との相性が抜群のスープは、マイルドながらも後味がすっきりしており、キャベツやキクラゲなどの具材とともに、個性的な一杯を楽しめる。
マー油の風味が際立つ王道の「桂花ラーメン」はもちろん、栄養満点の「太肉麺(ターローメン)」もお勧め。
大きな豚バラ肉の角煮がトッピングされ、とろとろの食感と甘辛い味付けがスープと絶妙にマッチする、満足感の高い一品だ。

トッピングの豚角煮「太肉」は口の中でとろける食感(※写真はイメージです)
トッピングの豚角煮「太肉」は口の中でとろける食感(※写真はイメージです)

古くから地元民に愛されてきた「いきなり団子」の名店3選

「いきなり団子」とは、輪切りにしたさつまいもを甘さ控えめの小豆あんをねりもちと小麦粉の生地で包み、蒸し上げた郷土菓子。
“いきなり”は熊本の方言で「簡単に」・「すぐに」という意味があり、急な来客にも手早くおもてなしできる料理、というのが名前の由来とされる。
最大の魅力はさつまいもの自然な甘みとホクホクした食感、小豆あんのやさしい甘さ、生地のもちもち感が一体となった素朴な味わい。
蒸したての熱々はもちろん、冷めても美味しく、小腹を満たすおやつとして熊本では昔から一般家庭でも作られてきた。
手作りの心温まる「いきなり団子」を味わえる、お勧めのお店を紹介しよう。

1. 長寿庵 春日店

熊本県熊本市にある「長寿庵春日店」は、地元の人に愛される和菓子店。
隣接する製造工場から届く、できたての「いきなり団子」を味わえる。
スタンダードな「白」のほか、黒糖を練り込んだ「黒」、紫いも粉を使った「紫」など、味のバリエーションも豊富。どれも素材本来の味を活かした、飽きのこないおいしさだ。

熊本、伝統の味を堪能!素朴な味わいの和菓子
熊本、伝統の味を堪能!素朴な味わいの和菓子

2. くま純

熊本県熊本市に位置する「くま純」は、地元の人々や観光客に愛されるいきなり団子の専門店。
九州産の厳選したさつまいもや小豆、そして生地を練るためのこだわりの水を使用し、一つひとつを丁寧に手作りされている。
もっちりとした薄皮の生地で包み、蒸し上げることで、ホクホクのさつまいもと甘さ控えめの粒あんが絶妙なバランスを生み出す。
また、別添えで付いた海藻から作られた藻塩が同店ならではの特徴。
団子に軽く振りかけると、食材本来の甘みがより引き立って美味しい。
名物のいきなり団子の他にも、大きな栗を包み込んだ「いもくり団子」・あっさりした味わいの「黒豆むらさき」など、様々な種類があるので食べ比べも楽しめる。

一つひとつ丁寧に手作りされた郷土菓子(※写真はイメージです
一つひとつ丁寧に手作りされた郷土菓子(※写真はイメージです

3. 肥後屋

熊本県熊本市にある「肥後屋」は、数々のメディアに紹介されている、いきなり団子の専門店。
素材にこだわり抜いて作られた皮はもちもち、味が染みこんださつまいもはホクホクで頬が落ちるほど美味しい。
さつまいもとあんこを交互に重ねた独自の三層構造(さつまいも+あんこ+さつまいも)が大きな特徴。
甘さが均等で最後の一口まで自然なうまみが広がる、いきなり団子本来の姿を楽しめるシンプルな逸品だ。
1個でも満足できるほどあんがたっぷり詰まった重量感だが、塩加減と甘さのバランスが丁度良くて飽きずに食べられる。
よもぎ・バター・くるみなど、商品のバリエーションも豊富に揃う。

お土産にもピッタリな郷土菓子だ(※写真はイメージです)
お土産にもピッタリな郷土菓子だ(※写真はイメージです)

郷土料理のだご汁を味わえる人気飲食店3選

「だご汁」とは、熊本や九州地方全般で親しまれている郷土料理である。
小麦粉を練って作った「だご(熊本弁で団子の意味)」を、具だくさん(里芋・根菜類・きのこ・豚肉・こんにゃく)の味噌や醤油仕立ての汁に入れて煮込むのが一般的。
だごはちぎって入れるものや薄く伸ばしたものなど、地域や家庭によって作り方が異なり、様々な形状を楽しめるのも魅力のひとつ。
手作りのだごはもちもちとした食感で、素材のうまみを引き出すスープに溶け込むと豊かな風味が漂う。
栄養価にも優れ、身体を温める効果もあるので秋冬や滋養をつけたい時にピッタリ。
これから紹介するお店に足を運び、熊本ならではの食文化を体験してほしい。

1. 御食事処 なかむら

御食事処 なかむら」は、熊本市東区にある、地元で愛され続ける老舗の食事処。
新鮮な食材を使用した「日替わり定食」やジューシーな「から揚げ定食」、熊本ならではの「馬ホルモン定食」などがあり、いずれもボリューム満点で満足度も高い。
なかでもおすすめは、熊本の郷土料理「だご汁」。カツオや干し椎茸から取ったダシはだご(熊本弁で団子の意味)との相性も抜群で、香り豊かな一杯に仕上がっている。

地元の味と温もりが詰まった食事処で、ご当地グルメを満喫
地元の味と温もりが詰まった食事処で、ご当地グルメを満喫

2. 峠の茶屋公園 だご汁や

「峠の茶屋公園 だご汁」は、熊本市西区にある金峰山の鳥越峠に位置する老舗の茶屋。
小説家・夏目漱石(なつめそうせき)の作品「草枕」の舞台としても知られ、文学ファンからも人気だ。
看板メニューの「だご汁」は肥後赤鶏の鶏ガラスープをベースにした醤油味のスープで、コクがあるのにさっぱりとした味わいが特徴。
自家製手打ち麺の団子はスープによく絡み、鶏肉・ネギ・白菜など地元野菜がたっぷり入っているのでボリュームも満点。
注文後に煮込んで調理するため、熱々の状態で楽しめるのもうれしいポイント。
単品でも頼めるが、あわご飯やたけのこご飯、焼き魚付きの定食で味わってほしい。
持ち帰りができる「茶屋まんじゅう」もお土産にお勧め。

美しい自然に囲まれたロケーションで、熊本伝統の味を
美しい自然に囲まれたロケーションで、熊本伝統の味を

3. だご汁茶寮 ここのつ

熊本市東区にある「だご汁茶寮 ここのつ」は、民家を改築しただご汁の専門店。
2020年のオープン以降、連日行列ができるほど人気の人気を誇る。
落ち着いた店内では、おばあちゃんの味を受け継いだ自慢のだご汁を味わえる。
上品な鶏ダシの香りが漂う澄まし仕立ての奥深いスープに、手延べ団子と阿蘇直送の野菜がたくさん入っているのが特徴。
味・ボリュームともに申し分なく、食後には身も心も癒されて、どこか懐かしい気分にさせてくれる。
人気メニューは木箱に盛られた彩り豊かな前菜5品・小鉢2品・だご汁・ご飯・ぜんざいがセットになった「ここのつご膳」。
前菜や小鉢も手間暇かけて作られており、見た目にも美しい満足度の高い逸品だ。

伝統の味を受け継いだ自慢のだご汁を味わってみよう(※写真はイメージです)
伝統の味を受け継いだ自慢のだご汁を味わってみよう(※写真はイメージです)

熊本のソウルフード・太平燕を味わえる人気飲食店3選

「太平燕(タイピーエン)」とは、中国・福建省にルーツを持つ中華料理が、日本の食材に合わせて独自の発展を遂げた熊本のソウルフード。
ラーメンとちゃんぽんをかけ合わせたようなユニークな料理で、麺の代わりに細い春雨を使用している。
スープは鶏ガラや豚骨ベースのものが多く、あっさりとした味わいが特徴だ。
具材には海老・イカ・豚肉のほか、キクラゲ・キャベツなどの野菜がたっぷり入り、最後に揚げ玉子を乗せるのが定番。
低カロリーでありながら栄養バランスに優れ、ラーメンよりも軽やかな食感と口当たりを楽しめる。
そんな「太平燕」食べられる人気店を紹介しよう。

1. 紅蘭亭 下通本店

熊本市中心部を代表する商店街、下通に位置する「紅蘭亭 下通本店」は、1934年創業の老舗中華料理店。
地元の人はもちろん、観光客からも愛され続けている人気店であり、特に熊本名物の「太平燕(タイピーエン)」は必食。
鶏ガラと豚骨をベースにした白濁スープに、緑豆100%の春雨、そして数種類の海鮮や野菜がたっぷり。シンプルながらも奥深い味わいは、1度食べたら忘れられない逸品。

必食の熊本グルメ「太平燕」を、老舗の中華店で
必食の熊本グルメ「太平燕」を、老舗の中華店で

2. 会楽園

熊本市中央区にある「会楽園」は、太平燕の発祥店として知られる1933年創業の老舗中華料理店。
店内は伝統的な中華の装飾や芸能人のサインがずらりと並んでいるが、親しみやすいスタッフの丁寧なサービスとともに落ち着いた雰囲気で食事が楽しめる。
ここを訪れたら、人気メニューの「太平燕」は外せない。
鶏ガラと豚骨をベースにした澄んだスープに、春雨・エビ・イカ・ハクサイ・キクラゲなどの具材が豊富に入り、揚げ卵がトッピングされた王道の一品だ。
ヘルシーかつあっさりながらも、コクの深さが感じられて初めて太平燕を食べる人もその美味しさに驚く。
中華粥+鶏の香り揚げセットを頼んで、県民の舌に馴染んだふるさとの味を堪能しよう。

熊本ソウルフード「太平燕(タイピーエン)」を発祥店で味わう
熊本ソウルフード「太平燕(タイピーエン)」を発祥店で味わう

3. 儷郷

「儷郷(れいきょう)」は、熊本市中央区にある本格中華料理の高級レストラン。
気品が漂う店内には円卓のほか、個室やお座敷も完備されており、デートや接待など、様々なシチュエーションで利用できる。
経験豊富なオーナーシェフの感性で創り出すこだわりの四川料理が魅力だ。
季節や曜日ごとに変わるランチ・ディナーコースを基本に「麻婆豆腐」・「エビチリ」といった定番の中華が食べられる。
ここでは、グランドメニューの「太平燕」を紹介しよう。
九重赤鶏をベースに2種類をブレンドしたスープと、全18種類の具材が絶妙なバランスを生み出す。
緑豆春雨やゆで玉子、タコなどの他ではあまりない具材も入っており、儷郷ならではの味を楽しめるだろう。

本格四川料理店で自慢の太平燕を(※写真はイメージです)
本格四川料理店で自慢の太平燕を(※写真はイメージです)

熊本で最も有名な郷土料理・高菜めしを味わえる人気飲食店3選

「高菜めし」とは、しっかり炒めた高菜漬けとご飯を混ぜ、その上に炒り卵を乗せた料理。
一般家庭の食卓にもよく並ぶ、熊本で最もポピュラーな郷土料理のひとつ。
ちなみに高菜漬けとは、からし菜を塩漬け後、調味料で味付けをしたもので、独特の風味とピリッとした辛さが特徴だ。
香りが豊かで食欲をそそる阿蘇高菜を使うことが多く、シンプルながらも奥深さを感じられるのが魅力。
ごまやちりめんじゃこを加えれば風味が豊かになり、アレンジや合わせ方次第で様々な料理と一緒に味わえる。
これから紹介するお店では素朴な郷土の味を楽しめるため、阿蘇地方を観光する際はぜひ足を運んでほしい。

1. あそ路

1968年に創業した国道57号線沿いに立つ食事処。
あか牛の陶板焼き、馬刺し、だご汁といった熊本名物のほか、おでんや塩さば、肉うどんといった多彩なメニューが味わえる。
イチオシは、熊本県阿蘇地方を代表する郷土料理の「たかなめし」。
あそ路は、それまで各家庭で食べられてきた「たかなめし」を、レストランメニューとして提供した元祖店として知られている。

阿蘇地方の郷土料理「たかなめし」を提供した元祖店
阿蘇地方の郷土料理「たかなめし」を提供した元祖店

2. 郷土料理 八菜家

阿蘇郡南小国町の瀬の本高原に位置する「郷土料理 八菜家(やさいや)」は、農家直営のレストラン。
木の温もりが感じられる造りで、薪ストーブのある落ち着いた雰囲気が魅力。
テラス席で高原の美しい景色を眺めながら、食事を楽しめるのも特徴だ。
自家農場で育てた新鮮な野菜やお米を使用し、地元の食材を活かした安心かつ安全な料理を提供している。
味噌仕立ての地元の郷土料理「田舎のだご汁」、自慢の大根おろしでいただく「おろしそば定食」が人気メニュー。
もちろん、ピリ辛の高菜とご飯が絶妙に絡む「高菜めし定食」も絶品なのでお勧めだ。
自信を持って作られた自家製漬け物が食べ放題なのもうれしいポイント。

自家農場で栽培した新鮮野菜を使った多彩なメニューが揃う(※写真はイメージです)
自家農場で栽培した新鮮野菜を使った多彩なメニューが揃う(※写真はイメージです)

3. 阿蘇料理 ひめ路

国道57号線沿い(通称:だご汁街道)に立つ「ひめ路」は、熊本や阿蘇ならではの郷土料理を提供する食事処。
上述の「あか牛」・「だご汁」・「馬刺し」をはじめ、数多くのご当地グルメを提供しているので、阿蘇観光の途中にぜひ立ち寄りたいお店だ。
定食から単品までメニューが揃い、どれもボリューム満点で美味しいと評判が高い。
100%自家製コシヒカリを使用した「高菜めし」は、たっぷりの高菜漬けが均一に混ぜ込まれ、ほどよく柔らかいご飯との相性が最高。
やさしい味わいはメイン料理も引き立てるだけでなく、お酒の締めにもピッタリ。
定番の「高菜めし定食」以外にも単品・セットと、様々な形で食べられるのも嬉しい。

高菜漬けがたっぷり入った絶品高菜めしを味わえる
高菜漬けがたっぷり入った絶品高菜めしを味わえる

忘れずに食べておきたい熊本グルメ

上述したご当地グルメ・郷土料理以外にも、熊本ならではの魅力的なグルメはまだまだ盛りだくさん。
その中でも、押さえておきたい代表的な2つの料理を最後に紹介しよう。
和食屋や居酒屋で提供されており、他の名物グルメと一緒に食べられる機会も多いので、観光中に忘れずに本場の味をぜひ堪能してほしい。

一文字ぐるぐる

「一文字ぐるぐる」とは、わけぎ(ネギの一種/別名:一文字)を軽く茹でて冷やし、白根部分を軸にぐるぐると巻きつけ、酢味噌をかけて食べる熊本の郷土料理。
諸説あるが、江戸時代(1603年~1868年)に出された倹約令がきっかけで生まれ、ネギをぐるぐると巻いて形を整えることが名前の由来と言われる。
使用食材はわけぎのみと非常にシンプルな料理だが、シャキシャキとした食感と酢味噌の甘酸っぱさが絶妙に調和して独特の香りと甘みを生み出す。
栄養豊富で食べ応えもしっかりとあり、お酒のつまみにピッタリな大人の味わいが魅力だ。
熊本市内の和食店や居酒屋などで提供されているので、そのユニークな見た目とともに楽しんでほしい。

シンプルながら風味豊かな郷土料理
シンプルながら風味豊かな郷土料理

からし蓮根

「からし蓮根」とは、レンコンの穴に辛子味噌を詰め込み、卵黄入りの小麦粉の衣をつけて揚げた熊本の伝統的な郷土料理。
肥後国(現在の熊本県)の初代藩主・細川忠利(ほそかわただよし)のために考案されたのがきっかけと言われる。
れんこんの断面が細川家の家紋に似ていることから、レシピは明治維新まで門外不出となっており、現在も熊本でしか作られない歴史的な背景を持つ。
ただ、全国的には有名で酒の肴・おかず・お弁当など幅広く親しまれており、サクッとしたレンコンの食感とツンと鼻に抜ける辛みを楽しめる一品だ。
市内の飲食店や商店街をはじめ、熊本県内であれば比較的どこでも手に入りやすいので、刺激的な味わいに挑戦してみよう。

そのままでも酢味噌やポン酢をつけても美味しく頂ける
そのままでも酢味噌やポン酢をつけても美味しく頂ける

熊本のグルメに関するよくある質問

Q

熊本県内で飲食店が多い地域はどこ?

A

熊本県の中心部である熊本市中央区には多くの飲食店が集まっています。特に幅広いジャンルのお店が立ち並ぶ繁華街の「下通り」・「上通り」周辺に行くと良いでしょう。

Q

熊本駅周辺にご当地グルメを食べられるお店やスポットはある?

A

駅構内にある「肥後よかモン市場」、駅直結の大型商業施設「アミュプラザくまもと」では様々なご当地グルメが食べられます。

まとめ

熊本を代表する郷土料理や人気のご当地グルメをカテゴリーに分けて、人気飲食店と一緒に紹介してきた。
「太平燕」・「いきなり団子」をはじめ、他ではあまり味わえない料理が多いので、1回1回の食事が楽しくて刺激的な時間になるはずだ。
何を食べるか迷った時、お勧めの飲食店を知りたい時は、ここで扱った内容を参考に選んでほしい。
歴史や文化とともに、熊本ならではの味も満喫すれば最高の旅行になるだろう。
熊本定番の観光名所・お勧めのショッピングスポットなど、観光の見どころをまとめた、こちらの記事も要チェック。