
日本でも有数の温泉地を中心に巡る!登別の人気観光スポット11選
「登別温泉」で知られる「登別市」では、豊かな自然の中、硫黄の香り漂う乳白色の温泉に浸かり、癒しのひとときを過ごせる。
さらに、火山活動で形成された迫力ある景観も見どころのひとつだ。
その他にも、登別の漁港で水揚げされた魚介を使ったグルメなど、魅力が盛りだくさん。
この記事では、その魅力を満喫するために知っておくべき、登別のお勧め観光シーズンや人気観光スポットなどをご紹介。
登別ってどんなところ?
北海道の南西部にあり、札幌から約1時間30分でアクセスできる「登別」。
日本でも有数の温泉地として知られる「登別温泉」だけでなく、隠れた名湯と言われる「カルルス温泉」もある。2つの温泉だけで10種類の泉質を持つ、珍しい温泉地だ。
日帰り入浴できる施設や足湯もあり、気軽に温泉を堪能できる。
また、火山活動によって形成された雄大な自然景観も魅力のひとつ。
火口跡から源泉が湧き出し、煙を出しながら煮えたぎる風景から「鬼が棲む地獄」と称され、「登別地獄谷」と名付けられたスポットは特に有名。
その他にも原始林や渓谷など、様々な自然景観を楽しめる。
「閻魔ラーメン」や「温泉プリン」などのご当地グルメ、登別牛や新鮮な魚介類を使ったグルメなどを味わえるのも魅力だ。

登別のおすすめの観光シーズンは?
登別を満喫するなら、夏か秋がお勧めだ。
登別は夏でも比較的涼しく、快適な気候で観光スポットを巡れる。
また、8月の最終土曜日と日曜日には、「登別地獄まつり」が開催される。
鬼を模した高さ約6mの山車に乗った閻魔大王や、鬼に扮した人々が街を練り歩く、ユニークな祭りも夏の登別ならでは。
秋には景勝地が紅葉で染まり、ダイナミックな景観に彩りを加える。
紅葉に彩られた温泉街は風情を増し、散策をより一層楽しめるだろう。
登別の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月):ダウンジャケット、コート、厚手のセーター、マフラー、手袋
- 夏(6月 - 8月): 半そで、長袖シャツ、薄手のセーター
- 秋(9月 - 11月):コート、ジャケット、セーター
- 冬(12月 – 2月): ダウンジャケット、コート、厚手のセーター、マフラー、手袋
登別への移動方法は?
登別は札幌だけでなく、新千歳空港からのアクセスも良好だ。
最短でアクセスできる経路と所要時間を以下の表にまとめたので、ぜひ参考にしてほしい。
南千歳駅で「特急北斗8号」に乗り換えず、各駅停車の列車に乗っても約1時間30分で到着できる。
- 経路
-
1. 新千歳空港からJR千歳線 快速エアポートに乗車し、「南千歳駅」で下車。
2. 特急北斗8号に乗り換え、「登別駅」で下車。 - 所要時間
- 約50分
登別観光の主要交通手段
登別市内の主な交通手段はバスとなる。
ほとんどの人気観光スポットには、登別駅から路線バスでアクセス可能。
また、登別温泉には多くの観光スポットが集まっているため、徒歩だけでも多くのスポットを巡れる。
登別の魅力を満喫できる人気観光スポット11選
登別を代表するダイナミックな景観を楽しめるスポットはもちろん、家族で楽しめるテーマパークや登別グルメを味わえるスポット、温泉地ならではの体験ができるスポットもご紹介。
紹介するスポットを巡れば、登別の魅力を余すことなく満喫できるだろう。
1. 登別地獄谷
登別の人気観光スポット、地獄谷は日和山の火山活動によって形成された爆裂火口跡。
直径450m、面積約11haの谷は現在も活発に活動を続けており、1日1万トンもの湧出量を誇る登別温泉の源泉としても知られている。
むき出しになった岩肌にいくつもの湧出口や噴気孔が開き、白煙を上げる様子はまさに地獄。
一帯を20分程度で巡る遊歩道が整備されており、源泉が湧き出す様子や湯の流れを間近で見て楽しむことができる。

2. のぼりべつクマ牧場
標高550mの四方嶺山頂にあり、登別温泉街の山麓駅からロープウェイを使って約7分でアクセスできる「のぼりべつクマ牧場」。
60頭以上のヒグマが生き生きと暮らしている。ヒグマたちはオス・メスでエリアを分けて公開。
オスのいる第1牧場には「ヒトのオリ」と呼ばれるガラス張りの部屋があり、部屋を取り囲むように動き回るクマの姿を観察できる。

3. 登別マリンパークニクス
デンマークに実在する「イーエスコー城」をモデルに造られた、「ニクス城」を中心とする水族館。約400種・20,000点の生き物を展示。
レンガ造り風の美しいお城の内部は、すべて水族館として利用されている。
エントランスでは「クリスタルタワー」という高さ8mの柱状の大きな水槽を泳ぐナポレオンフィッシュがお出迎え。

4. 新登別大橋
登別渓谷に架かる全長240mの朱色のアーチ橋。
アーチの上に柱を立てて橋を支える「逆ローゼ橋」と呼ばれる構造が特徴だ。
橋から谷底までは最深部で約120mと、北海道一の高さを誇る。
歩道から谷底を見下ろすと、その圧倒的な高さから思わず息を呑んでしまうだろう。
橋のたもとにある展望台からは、四季折々の渓谷と新登別大橋が織りなす美しい景色を一望できる。
渓谷が鮮やかな紅葉に包まれる秋の景色は格別で、赤い橋もより一層映える。

5. 大湯沼
登別温泉の「大湯沼」は、日和山の噴火によって山の一部が吹き飛ばされた火口跡で、周囲1kmのひょうたん型の沼。
約130度の高温の硫黄泉が噴出し、沼の表面温度は40℃から50℃に達する。
立ち上る煙が周囲の自然と調和し、温泉地ならではの美しい景観を作り出す。
登別地獄谷から続く遊歩道の途中に展望台があり、硫黄の香りが漂う中で、大湯沼と周囲の山々を見渡す絶景を楽しめる。

6. 奥の湯
大湯沼と隣接している「奥の湯」も、日和山の噴火によって山の一部が吹き飛ばされた火口跡の一部。
円錐形の沼となっており、表面温度は75℃〜85℃と非常に高温で、硫黄泉が激しく噴出する迫力ある光景を見られる。
辺りには濃い硫黄の香りが漂っているため、温泉地に訪れたことをより強く実感できるだろう。

7. 大湯沼川天然足湯
登別温泉の大湯沼から流れ出た温泉を利用した天然の足湯。
登別地獄谷近くの「登別パークサービスセンター」から続く森の中の遊歩道を歩き、約30分の場所に位置する。
川のように流れる温泉で足湯を楽しみながら森林浴を満喫すれば、心身ともにリラックスできるだろう。無料で利用できるのも嬉しいポイントだ。
足を拭くためのタオルなどは忘れずに持参してほしい。

8. 登別伊達時代村
「登別伊達時代村」は、江戸時代(1603〜1868年)の町並みを再現したテーマパーク。
手裏剣投げや弓矢術といった忍者修行ができる「体験道場」、こけしに絵付けしてお土産にできる「江戸屋」、昔ながらの縁日を再現した「遊戯館」といった体験施設が充実。
さらに、忍者ショーや侍ショーなどを観覧できる忍者屋敷や劇場もあり、迫力満点のパフォーマンスを楽しめる。
その他にも、資料館や本格的な日本庭園もあり、楽しみながら日本の歴史や文化を体験できるのが魅力。
着物や忍者衣装をレンタルして散策することも可能だ。

9. オロフレ峠
北海道の壮瞥町と登別市の境に位置する峠。
標高約940mの地点には展望台があり、「羊蹄山」や「洞爺湖」、「噴火湾」などを一望できる大パノラマが広がる。
夏には高山植物の花々が咲き誇り、秋には紅葉、冬には幻想的な樹氷と、四季折々の景色を見られる。気候条件が揃えば雲海も見られる、登別でも随一の絶景スポットだ。
ただ、冬季は夜間通行止めがあるため、訪れる時期・時間帯には注意が必要だ。

10. 泉源公園
登別温泉の中心部にある「泉源公園」。
ユニークな鬼の像や金棒のモニュメント、温泉と湯けむりが約3時間ごとに噴き出す「間欠泉」もあり、温泉街を散策するなら必ず立ち寄りたいスポットだ。
登別温泉には古くより鬼の伝説が伝わり、温泉を守る神様として信じられている。
登別温泉ならではの特徴と歴史を感じられるのが、泉源公園の魅力だ。

11. 温泉市場
温泉地として有名な登別だが、北海道でも屈指の漁港を有する地域でもある。
登別の漁港で水揚げされた新鮮な魚介を味わえるのが、登別温泉街にある「温泉市場」だ。
市場内の食事処では、新鮮な魚介を使った海鮮丼や鉄板焼き、お刺身などを楽しめる。
キムチの辛さとカニの風味が絶妙にマッチする「地獄のかにめし」や、登別初のご当地グルメ「登別閻魔やきそば」も人気メニューだ。
また、北海道の地酒や登別の地ビールをはじめとする、アルコール類が豊富に揃っているのも嬉しいポイント。
また、登別ブランドや北海道産の特産品が販売されており、お土産選びも楽しめる。

日本でも有数の温泉地として知られる「登別温泉」
北海道南西部にある「胆振」地域に位置する名湯。
ひとつの温泉に多種類の泉種をもつ非常に珍しい場所として、江戸時代からその存在が知られている。
いたるところから湧き出る源泉の多くは、約1万年前の火山活動により生じた地獄谷から湧出。
1日1万トンと豊富な湯量を誇り、旅館やホテルなどが趣向を凝らした多彩な湯船や浴槽で堪能できる。
あちこちから湯けむりがあがり温泉情緒たっぷりの温泉街には、さまざまな鬼のモニュメントがあり、旅行客を出迎えている。
登別を観光するなら「登別温泉」は外せない。登別温泉を中心にこれまで紹介してきたスポットを巡ってほしい。

登別温泉を堪能する寛ぎの時間を!登別のお勧め宿泊施設3選
温泉地として有名な登別に泊まるなら、温泉に入れる旅館やホテルを利用しよう。
温泉街には様々な宿泊施設はあるが、その中でも特にお勧めの宿泊施設を厳選してご紹介。
1. 登別万世閣
JR「登別駅」からバスで約20分、登別温泉街の中にある「登別万世閣」。
広々とした内風呂と開放感あふれる露天風呂では、硫黄香る白濁色の温泉を楽しめる。
サウナにも力を入れており、フィンランド式ロウリュサウナを完備。
国産の檜と白樺を使用したサウナ室では、木の香りに包まれながら、気持ちよく発汗できる。サウナ後に温泉水を使用した珍しい水風呂に浸かれるのも嬉しいポイント。
滞在スタイルに合わせて選べる様々なタイプの客室、オリジナルブレンドコーヒーを楽しめるレトロ&モダンカフェなど、寛げる空間も充実。
完全予約制・有料ではあるが札幌から送迎バスも出ており、アクセスも良好だ。

2. 登別石水亭
登別温泉街にある寛ぎの空間と時間を提供する温泉宿。
窓越しに登別の豊かな自然を眺められる「空中大浴場」、開放感あふれる空間で温泉に浸かれる「空中露天風呂」が最大の特徴だ。
貸切風呂・貸切岩盤浴もあり、プライベートな空間の中、家族やカップルで気兼ねなくリラックスできる。
バイキングと会席膳、シーンに合わせて食事のスタイルを選べるのも魅力のひとつ。
温泉と食事を満喫したら、窓から登別の自然景観を眺められる客室で、旅の疲れをゆっくりと癒そう。

3. 滝乃家別館玉乃湯
木の温もりを感じられるロビーが、温かく旅人を迎える「滝乃家別館玉乃湯」。
館内にも趣のある和の空間が広がり、客室では旅情に浸りながら、ゆったりと寛げる。
大浴場には露天風呂もあり、登別の星空を眺めながら、乳白色の温泉に浸かれるのが魅力だ。
家族や夫婦でプライベートな時間を過ごせる貸切風呂があるのも嬉しいポイント。
夕食には、料理長が厳選した北海道の食材を使用した会席膳を堪能できる。
素材本来の味わいを活かした料理を、落ち着いた空間でじっくりと楽しもう。

登別観光に関するよくある質問
Q
登別は札幌から日帰りで観光できる?
電車もしくは車で約1時間半の距離にあるため、日帰りでも充分楽しめます。
Q
登別でお勧めのグルメは?
登別で水揚げされた魚介を使った海鮮グルメ、「地獄のかにめし」や「登別閻魔やきそば」といったご当地グルメがお勧めです。
まとめ
登別の人気観光スポットとお勧め宿泊施設を中心に、その魅力を紹介してきた。
記事を参考にすれば、火山活動で形成された迫力ある景観と温泉はもちろん、その他の登別の魅力も満喫できるはずだ。
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