【上野動物園の観光ガイド】見どころ・飲食店・お土産屋まで完全網羅!

【上野動物園の観光ガイド】見どころ・飲食店・お土産屋まで完全網羅!

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

上野動物園」は、1882年に開園した日本最古の動物園である。
東京都心部にありながら、豊かな自然環境を維持し、ジャイアントパンダをはじめ、多種多様な動物に出会える人気スポットだ。
動物たちの魅力を感じながら、生態系や文化にも触れられる場所でもあり、子どもから大人まで楽しめる見どころが盛りだくさん。
この記事では、「上野動物園」の基本情報・各エリアの詳細を中心に紹介していく。
初めて訪れる人でも満喫できるように、知っておくと役立つ情報も含めた完全ガイドになっているので、ぜひ最後まで読んでほしい。

上野動物園ってどんなところ?

東京都台東区の上野恩賜公園内にある「上野動物園」。
動物園の来場者数は日本一を誇り、世界中から集まった約300種・3,000点の個性豊かな動物たちと出会える観光スポットだ。
緑に囲まれた広大な敷地は東園と西園に分かれ、エリアごとに有名な動物から珍獣まで自然に近い環境で飼育している。
「上野動物園」を紹介する上で欠かせないのが、シンボルとも言えるジャイアントパンダ。
1972年に日中国交正常化を記念して来園し、空前のパンダブームを引き起こし、その人気は社会現象にもなった。
また、フォッサやアイアイといった「上野動物園」だけで見られる動物がいるほか、園内には歴史的建造物が点在するなど、見どころが満載だ。

多種多様な動物に出会える上野動物園
多種多様な動物に出会える上野動物園

上野動物園へのアクセス

「上野動物園」には正門・弁天門・池之端門の3つの出入口があり、いずれも最寄り駅より徒歩数分でアクセスできる。
お目当ての動物や巡り方によって最適な入口が異なるため、下記も参考にどの門から入るかを事前に決めておくのがお勧め。
なお、改札を出てからほぼ直進で行きやすいメインの正門が最も混雑する。

出入口(エリア) 最寄り駅・改札、所要時間 入口付近の動物展示
正門(東園) JR「上野駅」公園口改札から徒歩約5分 ゾウ・ホッキョクグマ・ゴリラなど
弁天門(西園) ・JR「上野駅」不忍口改札から徒歩約5分
・京成線「京成上野駅」から徒歩約4分
ジャイアントパンダ、ペンギンなど
池之端門(西園) 東京メトロ千代田線「根津駅」から徒歩約5分 キリン、カバ、サイなど

※池之端門は10時開門、券売開始

上野動物園の開園時間と入場料

上野動物園の開園時間と入場料は、以下の通りだ。

開園時間
9:30-17:00(入園は16:00まで)
※変更の場合あり。
休園日
月曜日(祝日の場合はその翌日)、12月29日〜1月1日
※変更の場合あり。
料金
・一般:600円
・65才以上:300円
・中学生:200円(都内在住・在学の中学生は無料)
・小学生まで:無料
※ 無料開園日:3月20日、5月4日、10月1日。
5月5日中学生以下無料、9月15日〜21日60歳以上と付添者1名無料。

※2025年3月時点の情報

上野動物園のチケットの購入方法

各門にある窓口でチケットを購入すれば「上野動物園」に入園できる。
現金以外にも一部のクレジットカードと電子マネーでの決済が可能。
予約は不要で当日券のみ販売しているが、混雑時は待ち時間が発生する。
スムーズに入園したい場合は、日付指定のオンラインチケットの事前購入も検討しよう。
公式サイトから希望来園日(入園の30日前まで可)・種別・必要事項を入力し、支払い手続きを済ませるとQRコード付きのチケットが発行される。
そして、スマートフォンにチケットを保存し、係員に見せて入園するという流れだ。

正門・弁天門・池之端門でチケットを直接購入できる
正門・弁天門・池之端門でチケットを直接購入できる

上野動物園のお勧め観光シーズンは?

「上野動物園」に訪れるなら、春をお勧めしたい。
春は気温が穏やかで過ごしやすいため、屋外の動物たちが活発に動く様子を楽しめる。
動物の出産ラッシュの時期でもあり、生まれたばかりの可愛い子どもの姿を見られるのもポイント。
また、園内に植えられた9品種・66本の桜が満開になり、きれいに咲き誇る美しい景色とのコラボレーションが素晴らしい。
上野公園は桜の名所として有名で、動物園と併せて花見も満喫できる。

春ならお花見も同時に楽しめる
春ならお花見も同時に楽しめる

上野動物園が混雑するシーズンは?

アクセスしやすく、幅広い世代に人気の「上野動物園」は年間を通して賑わう。
特に春休み(3月中旬~4月下旬)、ゴールデンウィーク(4月末~5月頭)、お盆(8月中旬)は、混雑しやすい。
その中でも、入園料が無料の3月20日と5月4日は1年で最も混雑と言えるほどの人手となる。
また紅葉やイルミネーションなど、上野公園周辺のイベント時のタイミングも混雑しやすい。
これらの期間に訪れる場合際は、混雑状況をリアルタイムで表示している公式サイトを活用するのがお勧め。

花見の季節の上野動物園周辺
花見の季節の上野動物園周辺

上野動物園の各エリアの主な見どころ

「上野動物園」は東園と西園の2つの大きなエリアに分かれており、それぞれ展示動物や特徴、魅力が異なる。
中央の「いっそぷ橋」を渡れば両エリアを行き来できるが、敷地面積はとても広い。
これから各エリアの主なゾーンや見どころ、出会える動物たちを紹介するので、巡る時の参考にしよう。
効率的に回るには園内マップを見ながら散策するのがお勧めだ。

定番の動物たちにも出会える!東園エリアの見どころ5選

上野動物園の正門で駅からアクセスしやすい「東園エリア」は、多くの人で賑わうメインエリア。
ゴリラ・トラ・ホッキョクグマをはじめ、動物園で王道の人気を誇る大型・肉食動物たちと出会えるのが特徴。
その他にも、夜行性動物(フクロウ・コウモリなど)、日本の動物と野鳥(エゾシカ・ニホンリスなど)・様々な種類のクマも展示されており、見応えが抜群だ。
東園エリアの主なゾーンおよび見どころを紹介していく。

1. ゾウのすむ森

東園の中央にある「ゾウのすむ森」は、広々とした環境でのびのびと暮らすアジアゾウを観察できる人気ゾーンのひとつ。
放飼所・寝室など複数の施設に分かれ、ゾウの自然な行動を引き出す工夫が施されている。
現在は家族3頭で仲良く暮らしており、タイミングが合うと砂浴びや就寝中の姿、群れで生活する様子など、様々な角度から生態を楽しめるのが魅力だ。
特に餌やりやプールでの水浴びの時間には、ゾウたちがダイナミックな動きを披露し、観光客を盛り上げる。

アジアゾウの生態をゆっくり観察してみよう
アジアゾウの生態をゆっくり観察してみよう

2. クマたちの丘

東園の中央、ゾウのすむ森エリアの奥にある「クマたちの丘」は、複数のクマを観察できるゾーン。
細長い施設で自然な生息環境を再現し、現在は体格・生息地が異なる3種類のクマを展示している。
ニホンツキノワグマの胸元あたりの白い三日月模様、王者の風格が漂うヒグマ、木登りが得意なマレーグマの姿などそれぞれに見どころがあり、比べてみるのも面白い。
冬眠する様子を楽しめる冬のブースもお勧め。
また、小さなスペースに展示されるカワウソも可愛らしくて人気だ。

樹上生活に適応したマレーグマなど複数のクマを観察できる
樹上生活に適応したマレーグマなど複数のクマを観察できる

3. ゴリラ・トラの住む森

東園の最奥にある「ゴリラ・トラの住む森」は、熱帯雨林の環境をイメージした広大なゾーン。
主にゴリラ(ニシローランドゴリラ)とトラ(スマトラトラ)の展示がメインで、別々の施設で飼育されている。
ゴリラゾーンでは、群れで生活するゴリラの社会性やふれあい、親のリーダーシップ、子どもゴリラの遊ぶ姿を楽しめる。
一方、スマトラトラは野生では減少している絶滅危惧種で、美しい縞模様と鋭い眼光が魅力かつ見どころだ。
運が良ければ、水辺を歩く姿や鋭い爪を使って木に登る様子など、野生に近い貴重な行動を間近で観察できる。

力強い体格と知的な表情が特徴で、人懐っこい一面も見せるニシローランドゴリラ
力強い体格と知的な表情が特徴で、人懐っこい一面も見せるニシローランドゴリラ

4. 夜の森

ゴリラ・トラの住む森と隣接する「夜の森」は、夜行性の動物を観察できる室内施設。
2023年に館内の照明設備を全改装し、昼間でも暗い状態が保てる昼夜逆転の環境が作られた。
一歩足を踏み入れると、多数のブラックライトで照らされた幻想的な光景が広がる。
普段はなかなかお目にかかれない、ひと味変わった夜間に行う動物たちの活動的な姿を見られるのが魅力。
特に暗闇の中を静かに飛ぶフクロウや、素早く動き回るジャコウネコの姿、コウモリが飛び回る様子は見応えが抜群だ。
他エリアとは一線を画す、光と闇が織りなす不思議な世界を楽しもう。

フクロウなどの夜行性動物の活動的な姿が見られる
フクロウなどの夜行性動物の活動的な姿が見られる

5. ホッキョクグマとアザラシの海

東園の北側、いそっぷ橋の近くにある「ホッキョクグマとアザラシの海」は、海や寒冷地に生息する動物を観察できるゾーン。
広々とした水槽や岩場が設置され、ホッキョクグマ・ゼニガタアザラシ・アシカをメインに展示している。
ホッキョクグマゾーンでは、水中での素早い動きや大きな前足を使って泳ぐ様子のほか、地上を自由に歩き回る姿を大きなガラス越しに楽しめる。
一方、ゼニガタアザラシは水中をスイスイと泳ぎながら遊ぶ姿が愛らしく、活発に動くので見ていて飽きない。
寒冷地の動物たちの適応能力を学びつつ、その魅力を存分に感じられるだろう。

大きなガラス越しに眺められるホッキョクグマ
大きなガラス越しに眺められるホッキョクグマ

パンダを筆頭に珍しい動物たちに出会える!西園エリアの見どころ5選

敷地の約半分を不忍池(しのばずいけ)が占める「西園エリア」。
園内で一番人気のジャイアントパンダをはじめ、アイアイやハシビロコウといった、普段は中々見られない貴重な動物たちの展示が特徴だ。
その他、カバや両生類・爬虫類(オオサンショウウオ・ヤドクガエルなど)ら、隠れた人気を持つ動物たちも多い。
各ゾーンは自然に近い環境を再現しており、一つひとつのゾーンが個性的で楽しい体験ができるのも魅力のひとつ。

1. パンダのもり

西園エリアの中心にある「パンダのもり」は、2020年にオープンしたジャイアントパンダの飼育施設。
中国・四川省をモデルにした生息環境を再現し、ジャイアントパンダが自然に近い環境で暮らせるように木・岩・水場などに様々な工夫がされている。
屋内外には放飼場があり、パンダの生態や行動をじっくりと観察できるのが魅力。
双子のシャオシャオ・レイレイも一見似ているが、性格・個性が違うので楽しめるだろう。
見どころは竹を食べる様子や遊具で遊ぶ姿で、愛らしい仕草に癒されてほっこりする。
混雑状況により入場制限が設けられることがあるため、訪問時は公式情報をチェックしよう。

しぐさも可愛いパンダたちが待っている
しぐさも可愛いパンダたちが待っている

2. アイアイのすむ森

弁天門入口の奥、不忍池・池之端門のそばにある「アイアイのすむ森」は、マダガスカル島に生息する多種多様な動物たちを飼育しているゾーン。
特に珍しいのは国内では上野動物園でしか出会えないアイアイだ。
館内は暗く保たれ、夜行性のアイアイが自然な姿で動き回る様子を間近で観察できる。
なかでも、長い指を使って木の幹を叩く姿や、器用に餌を食べる姿が見どころ。c
また、ワオキツネザル・ホウシャガメ・フサオマキザルなどの希少種も展示されており、独特の生態系を学べる点も魅力。
夜行性動物の不思議な世界に浸れるだろう。

希少な動物の習性を観察してみよう
希少な動物の習性を観察してみよう

3. アフリカの動物

池之端門のそばにある「アフリカの動物」は、アフリカ・南アメリカ・オーストラリアに生息する動物たちが展示される西園のメインゾーン。
広々とした展示環境が整い、サバンナの雰囲気を感じながら自然な行動を楽しめる。
キリン・サイ・カバのような大型動物や、ハシビロコウ・クビワペッカリーといった珍しい動物に出会える。
長い首を伸ばして木の葉を食べるキリンの姿、シマウマの美しいストライプなど、見どころが満載。
なかでも、オカピとコビトカバの2種類の三大珍獣は外せない。
特にオカピは国内では3か所でしか見られず、その特徴的な模様と生態は注目のポイントだ。

アフリカに生息する動物たちに出会えるゾーン
アフリカに生息する動物たちに出会えるゾーン

4. 両生爬虫類館

池之端門の入口の右手にある「両生爬虫類館」は、コーナーごとに自然環境を再現したジャングルのような雰囲気の中で展示を楽しめる。
館内はビバリウムになっており、季節に関わらず湿度や温度が調整されている。
カメ・ヘビ・カエルをはじめ、世界中の両生類・爬虫類の野生に近い習性を近くで観察できるのが魅力だ。
200kgを超えるガラパゴスゾウガメが歩く姿、ニシアフリカコガタワニがゆっくりと水中を泳ぐ姿は見どころのひとつ。
また、日本では珍しいカメレオンや色鮮やかなカエルなど、ユニークな生態を持つ動物たちの特徴もじっくり学べる。

「タロウ」と「かめ吉」の2頭のガラパゴスゾウガメが飼育されている
「タロウ」と「かめ吉」の2頭のガラパゴスゾウガメが飼育されている

5. 子ども動物園すてっぷ

池之端門から入ってすぐの場所にある「子ども動物園すてっぷ」は、子どもたちが動物への思いやりや命の大切さを学べるゾーン。
ヤギ・ヒツジ・ニワトリなどの家畜動物を近い距離で観察できるほか、小動物の飼育方法や生態に触れるプログラムも充実し、楽しみながら理解を深められる。
特に人気なのはモルモットやウサギとのふれあい体験(要予約)で、膝の上にのせる・優しく撫でるといった直接的なコミュニケーションを取れる。
安心してたくさんの動物と出会えるため、家族連れにピッタリな場所だ。

小さな動物とのふれあい体験ができるゾーン
小さな動物とのふれあい体験ができるゾーン

見どころは動物だけじゃない!上野動物園の観光スポット3選

「上野動物園」の見どころは、動物の展示だけにとどまらない。
豊かな自然が作り出す四季折々の絶景や、上野の歴史と文化を肌で感じられる建造物など、視界には魅力的な光景が広がる。
賑やかな動物たちの様子を見てわくわくすることも、散策やベンチに座りながら静寂に包まれた落ち着きのある雰囲気を楽しむこともできる。
具体的なスポットを紹介していくので、動物の展示以外の見どころも満喫しよう。

1. 不忍池

上述の通り、上野動物園の西園エリアの半分近くを「不忍池」が占めている。
3つに分かれた池のうち、鵜(う)の池がエリアの南側に広がり、季節ごとに異なる風景を楽しめる。
「不忍池」には多くの水鳥・生き物が生息しており、動物と自然の調和を感じられるのが魅力。
特に蓮の花が池一面に咲き誇る夏の景色は圧巻で、都会の喧騒を忘れてリフレッシュできる。
また冬になると、オオバンやユリカモメなどの渡り鳥が飛来し、一帯はより賑やかな雰囲気に包まれる。
休憩がてら水面に映る鳥たちの様子をバードウォッチングするのもお勧め。

蓮の花が一面に広がる夏の不忍池
蓮の花が一面に広がる夏の不忍池

2. 旧寛永寺五重塔

上野動物園の東園エリア、正門より入ってすぐ左手にそびえ立つのが「旧寛永寺五重塔」。
この五重塔は1631年に建立された、上野公園内に残る江戸時代(1603年~1868年)の建築物のひとつ。
国の重要文化財に指定され、日本古来の美しい景観と歴史的な価値が訪れる人を魅了する。
32mにも及ぶ朱塗りの美しい塔は動物園や周囲の緑と調和し、園内でもひと際目を引く存在感を放つ。
内部への立ち入りは不可だが、外からでも十分に堪能できる。
秋には紅葉とのコントラストが映えるフォトスポットとしても人気だ。

江戸時代の建築美を感じられる旧寛永寺五重塔
江戸時代の建築美を感じられる旧寛永寺五重塔

3. 閑々亭

東園の北西側、スマトラトラの展示エリアのすぐ近くに佇む「閑々亭(かんかんてい)」は、伝統的な日本建築の茶室。
江戸幕府3代将軍・徳川家光(とくがわいえみつ)をもてなすために造られ、1878年に再建された。
かつては将軍や寛永寺の僧侶が休憩場所に使っていた趣が現在も残り、四季折々の風景とともに歴史の息吹を感じられるスポットだ。
動物園の賑やかさとは異なる静けさの中で、心落ち着く時間を過ごせるだろう。

静寂な庭園と歴史ある建物が調和している
静寂な庭園と歴史ある建物が調和している

事前に把握しておくべき上野動物園内の飲食店

現在「上野動物園」には、東園・西園エリアに2軒ずつ、計4店舗の飲食店がある。
それぞれのお店の場所と特徴、どのような料理を味わえるのかを紹介していく。
ランチ時や土日祝は混雑しやすいので、あらかじめお目当ての場所を決めておくのがお勧め。

1. さるやまキッチン

東園エリア、サル山ゾーンの目の前にある「さるやまキッチン」は、無料休憩所を併設する2階建ての完全屋内レストラン。
丼やうどんといった和食だけでなく、カレーやハンバーグなどのキッズ向けのメニューも揃う。
なかでもお勧めは、パンダのかまぼこが入った「牛肉orけんちんうどん」、さるのイラストが描かれた「さるまん(つぶあん・カスタードの2個セット)」だ。
いずれも上野動物園ならではの商品で美味しさはもちろん、思い出に残るのも嬉しいポイント。
また、ニホンザルを眺めながら食事を楽しめるのも魅力。

散策の合間に気軽に立ち寄れるレストラン
散策の合間に気軽に立ち寄れるレストラン

2. バードソング

「バードソング」は、東園エリア、ホッキョクグマとアザラシの海ゾーンのすぐそばにあるファストフード店。
チキンカレーセットやチュリトスなどの軽食と各種ドリンクを販売している。
テイクアウト式なので、購入後の食事は周囲のベンチか近くの藤棚休憩所を利用するのがお勧め。
人気メニューはパンダになった気分を味わえる「体験!パンダだんご」だ。
ジャイアントパンダが食べているおやつを、人間用の団子にアレンジしたもので、ほのかに甘くて歯応えのよさが特徴。
暑い夏は、上野動物園オリジナルの「パンダみるくアイス」もお勧め。

軽食やドリンクなど様々なメニューを楽しめる(※写真はイメージです。)
軽食やドリンクなど様々なメニューを楽しめる(※写真はイメージです。)

3. カフェカメレオン

西園エリア、不忍池のほとりにある「カフェカメレオン」は、ハンバーガーやフランクフルトなどの軽食とドリンクを販売するファストフード店。
テイクアウト専門だが、周辺にはテラス席やベンチが設置されており、観光の合間にひと息つくのにもピッタリ。
特にテラス席は不忍池を一望できる絶好のビュースポットで、渡り鳥のさえずりや飛び交う姿を食事とともに楽しめる。
お勧めのメニューは上野動物園限定の「竹皮パンダ弁当」。
竹の包みを外すと、炊き込みご飯をベースに、しいたけや黒豆を使って再現したパンダの顔が出てくる可愛らしいお弁当だ。

カメレオンのユニークな外観が目印
カメレオンのユニークな外観が目印

4. 西園休憩所

「西園休憩所」は、西園エリアの小獣館前にあるセルフサービス形式のフードショップ。
スパゲッティやオムライスなどの洋食を中心に、チーズケーキ・モンブランといったスイーツも提供している。
大人から子どもまで幅広い世代から人気の「とろっとたまごのオムハヤシライス」・「三元豚のヒレカツカレー」が人気メニュー。
いずれもボリューム満点で上野動物園オリジナルの一品だ。
周りは飼育舎になっており、動物たちが外に出ていれば、キリン・カバ・サイに囲まれて食事を楽しめるのも魅力のひとつ。

人気メニューのとろっとたまごのオムハヤシライス(※写真はイメージです。)
人気メニューのとろっとたまごのオムハヤシライス(※写真はイメージです。)

オリジナルグッズをお土産に!上野動物園内のギフトショップ

園内には、東園・西園エリアにそれぞれ1ヶ所ずつギフトショップがある。
それぞれ、「上野動物園」ならではのグッズを豊富に揃えており、見て回るだけでもとても楽しい。
デザインに工夫を凝らしたクオリティの高いアイテムも多く、自分用にも贈り物用にもピッタリのお土産が手に入るはずだ。
ショップの場所とお勧めの商品を紹介するので、参考にしてほしい。

1. ギフトショップ リトルトランク

「リトルトランク」は、東園エリアの中央、アジアゾウ運動場前にあるギフトショップ。
“ゾウの鼻”と”荷物入れ”の2つの意味をかけ合わせたのが名前の由来で、ぬいぐるみやキーホルダーをはじめ、様々なオリジナルグッズが充実している。
やはり人気なのはジャイアントパンダ関連の商品だ。
生後の大きさをモデルに細部まで再現された各種「パンダのぬいぐるみ」、5頭が勢揃いした、ふわふわ手触りの「ブランケット 上野のパンダ」などがお勧め。
また、お土産やプレゼントに最適な文房具やお菓子類も多く、他の動物が好きな方が訪れても楽しめる。

上野動物園のシンボル「ジャイアントパンダ」関連の商品が人気
上野動物園のシンボル「ジャイアントパンダ」関連の商品が人気

2. ギフトショップ プチカメレオン

「プチカメレオン」は、西園エリア、不忍池テラスの脇にあるギフトショップ。
リトルトランクと同様に幅広いグッズを取り扱っており、靴下やクリアファイル、ジッパーバッグなど日常使いできるアイテムも豊富。
特に、園内で人気の動物をモチーフに作られたオリジナル商品が充実している。
お勧めは、愛くるしい表情が魅力の「ハシビロコウのチャーム」、可愛らしいデザインでロングセラーの「缶入りクッキーパンダ」だ。
また、園内の配置をイメージした構成で上野動物園の仲間たちが集まる「ジグソーパズル100P 上野動物園」もユニークでお土産にピッタリ。

人気の動物をモチーフにしたオリジナルグッズが豊富なギフトショップ
人気の動物をモチーフにしたオリジナルグッズが豊富なギフトショップ

小さな子供連れでも安心して楽しめる施設とサービス

「上野動物園」に家族で訪れる予定の方も多いだろう。
園内の各所には、小さな子ども連れの家族にうれしい施設の設置や配慮がなされており、子どもと一緒でも安心して楽しめる。
ここでは、そんな便利なサービスの一部を紹介する。

ベビーカーの貸し出し

「上野動物園」では、それぞれのエリアの入口付近でベビーカー(リクライニング機能付きB型ベビーカー)のレンタルできる。
子どもが乗らない時も荷物置き場としても利用できる一方、混雑時は移動が大変になるため、状況に応じて借りるかを判断してほしい。
なお大型ベビーカーやスーツケースなどがある場合は、貸出所の近くの大型手荷物コインロッカーに預けることも可能だ。※ベビーカー置き場なし
ベビーカー貸し出しの詳細は以下の通り。

貸出場所
東園:正門前、西園:弁天門前
返却場所
東園:正門前、西園:弁天門前、池之端門
料金
1台1日500円
保有数
400台
対象年齢
生後7ヵ月〜4歳ほど(体重18kg目安)※首が座った子どものみ
子ども連れには嬉しいサービスも満載
子ども連れには嬉しいサービスも満載

ベビールーム

ベビールーム(授乳室)は以下のように園内に全部で3ヶ所あり、授乳用チェア・ミルク用のお湯・ベビーベッドを完備している。

東園
さるやまキッチン内(無料休憩所)
※女性専用スペース有り
西園
・弁天門入口のすぐ左手 ※女性専用スペース有り
・西園休憩所内(無料休憩所)※女性の利用がなければ男性も利用可

その他、一部の男性トイレを除き、園内の各お手洗いにはおむつの交換ができるベビーベッドが設置されている。
授乳室や屋外のいす・テーブルをはじめ、救護室・総合案内所の場所がわからない時は、園内マップを確認しよう。

ベビールームが3カ所もあるのは嬉しいポイント(※写真はイメージです。)
ベビールームが3カ所もあるのは嬉しいポイント(※写真はイメージです。)

併せて訪れたい上野動物園の周辺観光スポット3選

最後に上野駅周辺にある、お勧めの美術館と商店街を紹介しよう。
いずれも都内を代表する人気スポットで、芸術鑑賞やショッピング、食べ歩きを楽しめる。
ぜひ「上野動物園」と併せて巡って、より充実した観光を満喫してほしい。

1. 東京国立博物館

東京国立博物館」は、1872年に創立された日本で最も歴史の長い博物館。
本館(日本ギャラリー)、東洋館(アジアギャラリー)、法隆寺宝物館、平成館、表慶館、黒田記念館の合計6つの展示館から成っている。日本や東洋の美術作品と考古遺物を収蔵。
その数は約12万件に上り、なかには国宝89件と重要文化財646件もある。

日本とアジアの美術を網羅する日本で最も歴史の長い博物館でお宝に出逢う
日本とアジアの美術を網羅する日本で最も歴史の長い博物館でお宝に出逢う

2. 東京都美術館

上野の森に佇むレンガ色のタイル貼りの建物が特徴的で、1926年に開館以来、美術の殿堂としての役割を担ってきた美術館。
日本国内外の名品を楽しめる特別展や自主企画展、公募展など多くの展覧会を開催する。
レストランやミュージアムショップも充実。

すべての人に開かれた「アートへの入口」。上野公園の東京都美術館
すべての人に開かれた「アートへの入口」。上野公園の東京都美術館

3. アメ横商店街

JR上野駅からJR御徒町駅間の、約500mの距離に約400店の店が並ぶ商店街で、「アメ横」の愛称で親しまれている。食品や菓子、衣類、雑貨、宝飾品などさまざまな業種の店が集まる。
食べ歩きメニューも種類豊富なので、グルメ目的の観光も楽しい。

食べ物から衣料品まであらゆるものが揃う人気商店街
食べ物から衣料品まであらゆるものが揃う人気商店街

上野動物園に関するよくある質問

Q

上野動物園の観光にかかる時間は?

A

観光の仕方やお目当ての動物にもよりますが、1時間30分~3時間30分ほど滞在する人が多いです。

Q

上野動物園が混雑するシーズンは?

A

春休み・ゴールデンウィーク・お盆期間中は混雑します。特に入園料が無料の3月20日と5月4日は非常に混み合うので注意してください。

まとめ

日本初の動物園である「上野動物園」の楽しみ方や魅力、エリアごとに注目のポイントを中心に紹介してきた。
ジャイアントパンダに話題がいきがちだが、園内には約300種・3,000点もの動物たちがおり、見どころが盛りだくさん。
季節や行くタイミングで異なる表情や仕草、成長が見られるため、何度訪れても新しい発見があって楽しめるのも魅力だ。
アクセスに優れて入園料もリーズナブルなので、ぜひ一度「上野動物園」へ観光してほしい。
上野で人気の観光名所・お勧めのショッピングスポットなどをまとめた、こちらの記事も一緒に読んで旅行を満喫しよう。