【掛川日帰りモデルコース】日本有数の茶産地・掛川で体験!日本茶と自然、地産グルメに触れる旅

【掛川日帰りモデルコース】日本有数の茶産地・掛川で体験!日本茶と自然、地産グルメに触れる旅

更新 :
筆者 : GOOD LUCK TRIP
監修 : 掛川市

富士山でも知られる静岡県の西部に位置し、東海の名城「掛川城」や日本有数のお茶の産地として知られるまち、静岡県掛川市。
この記事では、掛川駅を起点としたお茶の文化や美しい自然、地産グルメに触れる日帰りモデルコースを紹介。
初心者でも気軽に楽しめるお茶席や、フルーツ、景色も楽しめるカフェなどお茶好きや自然を感じる旅をしたい人にぴったりの内容だ。

掛川はどんなまち?

アクセス

掛川市は日本のほぼ真ん中に位置するため、どこからでもアクセスしやすいのが魅力。
東海道新幹線「掛川駅」までは、東京から約1時間50分、名古屋から約1時間、新大阪からも約2時間10分で到着する。
東西の主要都市をつなぐ絶好のロケーションにあり、気軽に訪れることができるまちだ。

歴史

掛川は昔からお茶が有名な地域で、栽培が始まったのは江戸時代
温かい気候とよい土壌に恵まれ、高品質なお茶が育つ。
特に世界農業遺産に認定された「茶草場農法」という方法で作られるお茶は、環境にも優しく味がまろやかでおいしいと評判だ。
全国でもその品質の高さが認められ、品評会では数々の賞を受賞している。

市内のいたるところで茶畑を見ることができる
市内のいたるところで茶畑を見ることができる

“お茶のまち”を楽しむ日帰り静岡県掛川の旅へ

お茶の生産量も全国トップクラスで、人々の暮らしにもお茶が深く根づく掛川。
今回はそんな掛川のお茶を中心に、本場ならではのグルメや自然との触れ合いを満喫できる日帰りコースを紹介していきたい。

9:30 旅の始まりは「掛川駅」から

全国で唯一、東海道新幹線の停まる駅で木造駅舎が残る「掛川駅」。温かみのあるレトロな外観に旅気分が高まる。
ここを起点に掛川旅をスタート。

85年以上形状を保つ木造駅舎は雰囲気抜群
85年以上形状を保つ木造駅舎は雰囲気抜群

10:00 本格お茶席で味わう和菓子と癒しの時間

日本100名城にも選ばれているまちのシンボル「掛川城」。
天守閣からはまちを一望でき、天気に恵まれると富士山が見えることもある格別な場所だ。

青空に映える白漆喰が美しい
青空に映える白漆喰が美しい

そんな美しい景色を望む城の公園内にあるのが「二の丸茶室」。
日本有数の生産量を誇る「掛川茶」の深蒸し煎茶や抹茶を楽しむことができる。

ゆったりとした和の空間でお茶をいただく
ゆったりとした和の空間でお茶をいただく

渋みが少なくまろやかさを感じる「掛川深蒸し茶」と一緒にいただけるのは、地元和菓子屋が手掛ける季節を少し先取りしたモチーフの和菓子。
滑らかなあんこの舌触りと甘さにほっとする。
茶室に飾られた四季折々の花や掛け軸、外に目を向けると広がる風情ある日本庭園を眺めながらゆったりとした非日常を味わおう。

季節やお茶の種類によって変わる茶器も楽しみのひとつ
季節やお茶の種類によって変わる茶器も楽しみのひとつ
日本庭園を眺めて過ごす癒しの時間
日本庭園を眺めて過ごす癒しの時間

11:00 至近距離で感じる鳥たちの楽園!「掛川花鳥園」で特別な触れ合う体験を

全天候型施設の「掛川花鳥園」では一年中快適に美しい花々や鳥との触れあいが楽しめる。

ガラスハウスで季節や天候問わず快適に過ごせる園内
ガラスハウスで季節や天候問わず快適に過ごせる園内

驚くのはその近さ!
鳥たちが放し飼いにされているエリア内では何羽も群れて頭上を飛んでいく。
その様子はまるで鳥の楽園に迷い込んだかのよう。
購入した専用のエサを手に持って鳥たちが自然とやってくるのをドキドキしながら待つ。
手に乗ってくれた鳥の温もりを感じられ、カラフルな羽の美しさを間近で見られるのはふれあい体験ならではだ。

エサをあげながら鳥たちの美しさを間近で感じる
エサをあげながら鳥たちの美しさを間近で感じる
フクロウやミミズクを腕に乗せ記念撮影もできる
フクロウやミミズクを腕に乗せ記念撮影もできる
ペンギンとふれあえる貴重な体験(毎日先着順)※10組限定
ペンギンとふれあえる貴重な体験(毎日先着順)※10組限定

バードショーやペンギンとの記念撮影などを楽しんだ後は、満開の花々の下の「フードカフェハナハナ」でひと休み。
鳥をイメージした可愛らしい本格スイーツを味わおう。
おすすめは掛川茶の風味が豊かな「掛川茶ラテ」。
掛川茶ゼリーと甘さすっきりの生クリームを合わせた食感も楽しめる一品だ。

 「抹茶ふくろうロール」は抹茶クリームがたっぷり
「抹茶ふくろうロール」は抹茶クリームがたっぷり

12:30 「日本茶きみくら本店」でお茶と旬の食材で楽しむ上質ランチタイム

お茶席やスイーツなどでお茶を楽しんだ後は、日本茶専門店で味わうランチに。
日本茶きみくら本店」では、お茶を随所に使った「茶の香御膳」が人気だ。

木造建築の和モダンな雰囲気が印象的
木造建築の和モダンな雰囲気が印象的

抹茶と旬の食材を合わせた季節限定の「春の抹茶ご飯」はその美しさを目でも楽しめる。
昆布の旨味たっぷりのお吸い物には玉露、白身魚のあんかけには煎茶の茶葉がそれぞれあしらわれており、お茶の繊細な風味が感じられる。
飾られている茶器や日本庭園を眺めながら高級感漂う店内でゆったりとした心地よいランチタイムを過ごそう。

お茶と旬の食材が風味を引き立てあう「茶の香御膳」
お茶と旬の食材が風味を引き立てあう「茶の香御膳」
店員さんとお茶の話題で会話も弾む楽しい時間
店員さんとお茶の話題で会話も弾む楽しい時間

1階のショップでは静岡県内はもちろん全国から厳選されたこだわりのお茶やお菓子、茶器も購入できる。
自分へはもちろん、大切な人へのちょっと特別なお土産としてセレクトしたい。

1階は全国からセレクトされた商品が並ぶこだわりのショップ
1階は全国からセレクトされた商品が並ぶこだわりのショップ

14:00 「キウイフルーツカントリーJapan」にしかない品種に出会う

10ヘクタールの広大な農園で楽しめるのはキウイフルーツの食べ放題!
しかも様々な品種を味わえ食べ比べができる「キウイフルーツカントリーJapan」。
年間を通して全15種類の中から食べ頃の2~3種類を楽しめる。

可愛らしいキウイの看板が目印
可愛らしいキウイの看板が目印

キウイの違いが分かるか心配だったが、見た目だけで一目瞭然。
香りや果肉の柔らかさ甘さなど、キウイがこんなにも個性豊かな果物だったのかと新しい発見だ。
食べ比べをして見つけたお気に入りの品種は、併設のショップで購入も可能。
農園内は自由に散策する事ができ、絶景スポットで写真を撮ったり、羊などの動物と触れ合ったりできる。

農園オリジナル品種は全部で7種。食べられる品種は日によって異なる
農園オリジナル品種は全部で7種。食べられる品種は日によって異なる
スプーンを入れた瞬間に感じる違いに驚く
スプーンを入れた瞬間に感じる違いに驚く

他にもBBQやお茶の本場掛川ならではの「茶摘み体験」など、アクティビティが盛り沢山。
子供から大人までのびのびと自然を満喫しよう。

 一年中手ぶらでBBQも楽しめる
一年中手ぶらでBBQも楽しめる
4月上旬〜11月上旬頃までお茶摘み体験も可能
4月上旬〜11月上旬頃までお茶摘み体験も可能

15:30 茶畑に囲まれ五感で楽しむ絶景抹茶カフェ「茶の庭」へ

店内の大きな窓から茶畑を眺めるのも、テラス席でお茶の香りに包まれながら過ごすのも気持ちがいい絶景カフェ「茶の庭」。
お店の外にいても漂う香りはリラックス効果抜群だ。

ガラス張りの店内は解放感たっぷり
ガラス張りの店内は解放感たっぷり

抹茶ラテなどのカジュアルなメニューから自分で抹茶を点てられる本格的なものまで、幅広く味わうことができる。
「抹茶スイーツセット」は全てに掛川抹茶を使用したテリーヌ、ブリュレ、アイスの3種セット。
抹茶を一番おいしく感じられるバランスにこだわって作られ、テリーヌの濃厚な口当たりやブリュレのとろりとした滑らかさなど、抹茶スイーツの奥深さを感じる組み合わせだ。
お茶やお菓子のオリジナル商品から茶器など、お茶の時間が充実しそうなグッズが揃う併設のショップにもぜひ立ち寄ろう。

それぞれ違った抹茶の風味を味わえる「抹茶スイーツセット」
それぞれ違った抹茶の風味を味わえる「抹茶スイーツセット」
茶畑を眺めながら抹茶スイーツを楽しもう
茶畑を眺めながら抹茶スイーツを楽しもう
ショップでは家でもお茶を楽しみたくなる商品が揃う
ショップでは家でもお茶を楽しみたくなる商品が揃う

16:30 「これっしか処」で掛川ならではのお土産を見つけよう

駅構内にある「これっしか処」は旬のフルーツや地域ならではの商品が並ぶお土産スポット。

壁に描かれた掛川城や大獅子などのイラストが目印
壁に描かれた掛川城や大獅子などのイラストが目印

お茶だけでも50種類以上を取り揃え、その全てが静岡県産。
なかでも特に人気なのはやはり「掛川深蒸し茶」だ。
デザインや大きさなど豊富な種類から選ぶことができる。

店内には所狭しと、地域ならではの商品が並ぶ
店内には所狭しと、地域ならではの商品が並ぶ
一番人気の「掛川深蒸し茶」
一番人気の「掛川深蒸し茶」

お菓子の取り扱いも多く、しっかりと厚みのあるホワイトチョコをサクサクの濃い茶ラングドシャクッキーで挟んだ「濃い茶みるく」もおすすめ。
甘さとほろ苦さが後引くおいしさだ。

掛川茶を使ったお菓子も多く揃う
掛川茶を使ったお菓子も多く揃う

さらに、地元の人気パン屋が作る「掛川茶メロンパン」は毎日お昼頃に焼きたてが届く。
掛川茶を使ったクッキー生地に小豆が入った掛川茶の餡子が合わさり、まさにお茶づくし。
もっちりとした食感は食べ応えも抜群。
旅の締めくくりに、ここだけの味をぜひお土産にしてみてはいかがだろうか。

掛川茶がふんだんに使われた「掛川茶メロンパン」
掛川茶がふんだんに使われた「掛川茶メロンパン」

1泊して立ち寄りたい「東山エリア」

もう1泊して掛川を満喫するなら、更なる絶景を楽しめる「東山エリア」がおすすめ。
掛川市の中でも特にお茶の生産が盛んなエリアで、広大な茶畑が広がる美しい地域だ。
世界農業遺産に認定された生物の多様性を守る「茶草場農法」を受け継ぎながら、まろやかな風味の高品質な茶葉を育てている。
地域のシンボルである「粟ヶ岳」の山頂は広大な茶園や南アルプスなどが一望できる絶景スポット。
初心者でも挑戦しやすいハイキングコースでは途中茶畑を通る道もあり、茶畑を眺めながら登山をするという珍しい体験ができる。

東山の「茶文字」

粟ヶ岳の山肌に見える「茶」の文字。
遠くからでも見えるタイミングはあるが、ぜひ「茶草場農法ビューポイント」に立ち寄ってほしい。
檜で作られた茶文字は縦横およそ130m。
周りの建物とも比べるとその迫力ある大きさに驚く。
茶畑と粟ヶ岳と茶文字、掛川のシンボリックな景色を体感しよう。

ビュースポットから見る「茶文字」は圧巻
ビュースポットから見る「茶文字」は圧巻

かっぽしテラス

標高532mの粟ヶ岳山頂にある、富士山や駿河湾を望む爽快な絶景スポット。
2階からはパノラマビューで景色を楽しめ、1階には地元のお茶を使ったランチやスイーツなどが味わえるカフェを併設。
山麓にある「東山いっぷく処」から、ハイキングなら約1時間、車なら10分程でたどり着ける。

絶景とお茶が一緒に楽しめる「かっぽしテラス」
絶景とお茶が一緒に楽しめる「かっぽしテラス」

掛川を楽しむコツとおすすめシーズン

移動はタクシーが便利!

掛川のグルメや自然を効率よく満喫するには、タクシーの利用がおすすめだ。
一年を通して風情あるまち並みが楽しめる。

駅前ロータリーに停まっているタクシーでまちを巡ろう
駅前ロータリーに停まっているタクシーでまちを巡ろう

おすすめは4月下旬〜5月上旬頃

新茶の季節は例年4月下旬頃から〜5月上旬頃。
この期間は新茶の茶畑は鮮やかな緑に染まり、茶摘みや茶刈りなどお茶の本場ならではの風景が広がる。
爽やかな香りと旨味が増す、この時期だけの特別なお茶を味わいたい人におすすめの季節だ。

新茶の季節の茶畑は眩しい美しさだ
新茶の季節の茶畑は眩しい美しさだ

まとめ

本格的な味わいからスイーツまで様々な楽しみ方ができるのは、お茶の本場ならでは。
味わうだけでなく、美しい景色や香りを五感で感じて心身ともにリフレッシュする旅を、日本有数の茶産地「掛川」で楽しもう。

掛川に行きたいと思いますか?

ご回答ありがとうございました。