
【掛川日帰りモデルコース】日本有数の茶産地・掛川で体験!日本茶と自然、地産グルメに触れる旅
富士山でも知られる静岡県の西部に位置し、東海の名城「掛川城」や日本有数のお茶の産地として知られるまち、静岡県掛川市。
この記事では、掛川駅を起点としたお茶の文化や美しい自然、地産グルメに触れる日帰りモデルコースを紹介。
初心者でも気軽に楽しめるお茶席や、フルーツ、景色も楽しめるカフェなどお茶好きや自然を感じる旅をしたい人にぴったりの内容だ。
掛川はどんなまち?
アクセス
歴史
掛川は昔からお茶が有名な地域で、栽培が始まったのは江戸時代。
温かい気候とよい土壌に恵まれ、高品質なお茶が育つ。
特に世界農業遺産に認定された「茶草場農法」という方法で作られるお茶は、環境にも優しく味がまろやかでおいしいと評判だ。
全国でもその品質の高さが認められ、品評会では数々の賞を受賞している。

“お茶のまち”を楽しむ日帰り静岡県掛川の旅へ
お茶の生産量も全国トップクラスで、人々の暮らしにもお茶が深く根づく掛川。
今回はそんな掛川のお茶を中心に、本場ならではのグルメや自然との触れ合いを満喫できる日帰りコースを紹介していきたい。
9:30 旅の始まりは「掛川駅」から
全国で唯一、東海道新幹線の停まる駅で木造駅舎が残る「掛川駅」。温かみのあるレトロな外観に旅気分が高まる。
ここを起点に掛川旅をスタート。

10:00 本格お茶席で味わう和菓子と癒しの時間
日本100名城にも選ばれているまちのシンボル「掛川城」。
天守閣からはまちを一望でき、天気に恵まれると富士山が見えることもある格別な場所だ。

そんな美しい景色を望む城の公園内にあるのが「二の丸茶室」。
日本有数の生産量を誇る「掛川茶」の深蒸し煎茶や抹茶を楽しむことができる。

渋みが少なくまろやかさを感じる「掛川深蒸し茶」と一緒にいただけるのは、地元和菓子屋が手掛ける季節を少し先取りしたモチーフの和菓子。
滑らかなあんこの舌触りと甘さにほっとする。
茶室に飾られた四季折々の花や掛け軸、外に目を向けると広がる風情ある日本庭園を眺めながらゆったりとした非日常を味わおう。


11:00 至近距離で感じる鳥たちの楽園!「掛川花鳥園」で特別な触れ合う体験を
全天候型施設の「掛川花鳥園」では一年中快適に美しい花々や鳥との触れあいが楽しめる。

驚くのはその近さ!
鳥たちが放し飼いにされているエリア内では何羽も群れて頭上を飛んでいく。
その様子はまるで鳥の楽園に迷い込んだかのよう。
購入した専用のエサを手に持って鳥たちが自然とやってくるのをドキドキしながら待つ。
手に乗ってくれた鳥の温もりを感じられ、カラフルな羽の美しさを間近で見られるのはふれあい体験ならではだ。



バードショーやペンギンとの記念撮影などを楽しんだ後は、満開の花々の下の「フードカフェハナハナ」でひと休み。
鳥をイメージした可愛らしい本格スイーツを味わおう。
おすすめは掛川茶の風味が豊かな「掛川茶ラテ」。
掛川茶ゼリーと甘さすっきりの生クリームを合わせた食感も楽しめる一品だ。

12:30 「日本茶きみくら本店」でお茶と旬の食材で楽しむ上質ランチタイム
お茶席やスイーツなどでお茶を楽しんだ後は、日本茶専門店で味わうランチに。
「日本茶きみくら本店」では、お茶を随所に使った「茶の香御膳」が人気だ。

抹茶と旬の食材を合わせた季節限定の「春の抹茶ご飯」はその美しさを目でも楽しめる。
昆布の旨味たっぷりのお吸い物には玉露、白身魚のあんかけには煎茶の茶葉がそれぞれあしらわれており、お茶の繊細な風味が感じられる。
飾られている茶器や日本庭園を眺めながら高級感漂う店内でゆったりとした心地よいランチタイムを過ごそう。


1階のショップでは静岡県内はもちろん全国から厳選されたこだわりのお茶やお菓子、茶器も購入できる。
自分へはもちろん、大切な人へのちょっと特別なお土産としてセレクトしたい。

14:00 「キウイフルーツカントリーJapan」にしかない品種に出会う
10ヘクタールの広大な農園で楽しめるのはキウイフルーツの食べ放題!
しかも様々な品種を味わえ食べ比べができる「キウイフルーツカントリーJapan」。
年間を通して全15種類の中から食べ頃の2~3種類を楽しめる。

キウイの違いが分かるか心配だったが、見た目だけで一目瞭然。
香りや果肉の柔らかさ甘さなど、キウイがこんなにも個性豊かな果物だったのかと新しい発見だ。
食べ比べをして見つけたお気に入りの品種は、併設のショップで購入も可能。
農園内は自由に散策する事ができ、絶景スポットで写真を撮ったり、羊などの動物と触れ合ったりできる。


他にもBBQやお茶の本場掛川ならではの「茶摘み体験」など、アクティビティが盛り沢山。
子供から大人までのびのびと自然を満喫しよう。


15:30 茶畑に囲まれ五感で楽しむ絶景抹茶カフェ「茶の庭」へ
店内の大きな窓から茶畑を眺めるのも、テラス席でお茶の香りに包まれながら過ごすのも気持ちがいい絶景カフェ「茶の庭」。
お店の外にいても漂う香りはリラックス効果抜群だ。

抹茶ラテなどのカジュアルなメニューから自分で抹茶を点てられる本格的なものまで、幅広く味わうことができる。
「抹茶スイーツセット」は全てに掛川抹茶を使用したテリーヌ、ブリュレ、アイスの3種セット。
抹茶を一番おいしく感じられるバランスにこだわって作られ、テリーヌの濃厚な口当たりやブリュレのとろりとした滑らかさなど、抹茶スイーツの奥深さを感じる組み合わせだ。
お茶やお菓子のオリジナル商品から茶器など、お茶の時間が充実しそうなグッズが揃う併設のショップにもぜひ立ち寄ろう。



16:30 「これっしか処」で掛川ならではのお土産を見つけよう
駅構内にある「これっしか処」は旬のフルーツや地域ならではの商品が並ぶお土産スポット。

お茶だけでも50種類以上を取り揃え、その全てが静岡県産。
なかでも特に人気なのはやはり「掛川深蒸し茶」だ。
デザインや大きさなど豊富な種類から選ぶことができる。


お菓子の取り扱いも多く、しっかりと厚みのあるホワイトチョコをサクサクの濃い茶ラングドシャクッキーで挟んだ「濃い茶みるく」もおすすめ。
甘さとほろ苦さが後引くおいしさだ。

さらに、地元の人気パン屋が作る「掛川茶メロンパン」は毎日お昼頃に焼きたてが届く。
掛川茶を使ったクッキー生地に小豆が入った掛川茶の餡子が合わさり、まさにお茶づくし。
もっちりとした食感は食べ応えも抜群。
旅の締めくくりに、ここだけの味をぜひお土産にしてみてはいかがだろうか。

1泊して立ち寄りたい「東山エリア」
もう1泊して掛川を満喫するなら、更なる絶景を楽しめる「東山エリア」がおすすめ。
掛川市の中でも特にお茶の生産が盛んなエリアで、広大な茶畑が広がる美しい地域だ。
世界農業遺産に認定された生物の多様性を守る「茶草場農法」を受け継ぎながら、まろやかな風味の高品質な茶葉を育てている。
地域のシンボルである「粟ヶ岳」の山頂は広大な茶園や南アルプスなどが一望できる絶景スポット。
初心者でも挑戦しやすいハイキングコースでは途中茶畑を通る道もあり、茶畑を眺めながら登山をするという珍しい体験ができる。
東山の「茶文字」
粟ヶ岳の山肌に見える「茶」の文字。
遠くからでも見えるタイミングはあるが、ぜひ「茶草場農法ビューポイント」に立ち寄ってほしい。
檜で作られた茶文字は縦横およそ130m。
周りの建物とも比べるとその迫力ある大きさに驚く。
茶畑と粟ヶ岳と茶文字、掛川のシンボリックな景色を体感しよう。

かっぽしテラス
標高532mの粟ヶ岳山頂にある、富士山や駿河湾を望む爽快な絶景スポット。
2階からはパノラマビューで景色を楽しめ、1階には地元のお茶を使ったランチやスイーツなどが味わえるカフェを併設。
山麓にある「東山いっぷく処」から、ハイキングなら約1時間、車なら10分程でたどり着ける。

掛川を楽しむコツとおすすめシーズン
移動はタクシーが便利!
掛川のグルメや自然を効率よく満喫するには、タクシーの利用がおすすめだ。
一年を通して風情あるまち並みが楽しめる。

おすすめは4月下旬〜5月上旬頃
新茶の季節は例年4月下旬頃から〜5月上旬頃。
この期間は新茶の茶畑は鮮やかな緑に染まり、茶摘みや茶刈りなどお茶の本場ならではの風景が広がる。
爽やかな香りと旨味が増す、この時期だけの特別なお茶を味わいたい人におすすめの季節だ。

まとめ
本格的な味わいからスイーツまで様々な楽しみ方ができるのは、お茶の本場ならでは。
味わうだけでなく、美しい景色や香りを五感で感じて心身ともにリフレッシュする旅を、日本有数の茶産地「掛川」で楽しもう。
掛川に行きたいと思いますか?
ご回答ありがとうございました。