
春の絶景を巡る旅へ出かけよう!福岡の人気お花見スポット17選
国内外からアクセスしやすく、ご当地グルメや多彩な観光スポット、様々な商業施設が揃う「福岡」。
大都市でありながら、海・山・川に恵まれ、桜の名所も数多く点在する。
春に福岡を訪れるなら、グルメと観光だけでなく、花見も満喫してほしい。
この記事で紹介する人気の桜の名所を参考に、春の福岡観光を計画してみよう。
福岡の桜開花予想
福岡の桜の見頃は、以下の表を参考にしてほしい。例年の見頃であるため、ある程度前後すると考えておこう。
また、花見スポットによっても見頃は変わるため、詳しくはこれから紹介する各スポットの例年の見頃を参考にしてほしい。
- 開花日
- 3月22日
- 満開日
- 3月31日
参考:気象庁 さくらの開花状況
参考:気象庁 さくらの満開状況
【2025年】福岡の桜開花予想
2025年3月10日に気象情報会社が「ウェザーマップ」で発表した、2025年の開花・満開予想日は以下の通り。
見頃は3月29日〜4月5日ごろとなる予定だ。
- 開花日
- 3月23日
- 満開日
- 3月30日
- 見頃
- 3月29日 〜 4月6日

足を運ぶべき福岡の花見・桜の名所17選
福岡に数ある桜の名所の中でも、特に人気の高いスポットを見頃とともに紹介しよう。
桜で彩られた名城や神社仏閣、周囲の自然と調和する桜の大木、美しい桜が咲き乱れる公園など、多彩な春の絶景を存分に楽しもう。
1. 福岡城跡
黒田孝高(官兵衛)・長政父子が1601年から7年をかけて築城。
江戸時代を通して治世が続いた福岡藩・黒田氏の居城として知られ、別名「舞鶴城」とも呼ばれる。
城の規模としては九州最大級といわれ、大中小の天守台と47の櫓があったと伝わる。
本丸から三の丸は舞鶴公園として、当時の外堀が大濠公園として整備されている。大濠公園は市民の憩いの場として人気で、ランニングやウォーキングを楽しむ人々が集う。
舞鶴公園は桜の名所としても知られており、見頃になると19種・1,000本ほどの桜が史跡を彩る。日没後はライトアップされ、一部の建物は夜間も特別開放される。
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1,000本ほどの桜が彩る史跡
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ライトアップされた桜がお堀に映る景色も美しい
- 桜の見頃(例年)
- 3月下旬 ~ 4月上旬
2. 北九州市立白野江植物公園
植物公園として80年近い歴史を有し、1年を通して植物が織りなす自然風景を満喫することができる小高い丘に広がる市民憩いの場。
春の桜をはじめ、ボタンやアジサイ、ハス、秋の野草や紅葉など四季折々の風景を眺めることができ、園内には随所に日本的な風情が漂っている。
なかでも桜は九州内でも有数のコレクションを誇り、60品種700本以上の桜を鑑賞可能。
入口広場にある、福岡県の天然記念物に指定されている「白野江のサトザクラ」は必見だ。

- 桜の見頃(例年)
- 3月中旬 ~ 4月上旬
3. 甘木公園
福岡県朝倉市にある31.7haの公園で、通称は「丸山公園」だ。
豊かな自然の中には、芝生広場や遊具広場、バーベキューのできる広場などがあり、
市民の憩いの場として親しまれている。
中央にあるひょうたん型の「丸山池」では、周囲を囲むようにソメイヨシノやヤマザクラ、ヤエザクラなど4,000本の桜が植えられており、春には見事な景観を楽しめる。
桜の見頃には日没から22時までライトアップが行われ、噴水のイルミネーションも楽しめる。
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池沿いに咲き誇る桜は格別に美しい
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日没後は幻想的な景色を楽しめる丸山公園
- 桜の見頃(例年)
- 3月下旬 ~ 4月上旬
4. 小倉城
関ヶ原の戦いの功労で入国した細川忠興によって1602年から7年間をかけて築城。
その後、小笠原氏の居城となったが、1866年、石垣を残して焼失。戦後、市民が熱望して天守閣が再建された。
春になると小倉城周辺には、約300本の桜が咲き乱れ、福岡で唯一の天守閣を桜が彩る光景を楽しめる。
日没後のライトアップされた天守閣と桜が織りなす、荘厳な景色も必見だ。
例年3月下旬から4月上旬には、「小倉城桜まつり」が開催され、屋台が軒を連ねる。
屋台で購入したグルメを味わいながら、桜をゆっくり観賞するのもお勧め。
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桜に囲まれた天守閣
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ライトアップされた桜と天守閣は昼間とは異なる表情を見せる
- 桜の見頃(例年)
- 3月下旬 〜 4月上旬
5. 垣生公園
福岡県中間市で最大の都市公園「垣生公園」。
自然豊かな園内には、福岡県指定史跡である横穴群集墓「垣生羅漢百穴」や、長い歴史を誇る「埴生神社」があり、散策しながら自然や歴史に触れられる。
また、大型複合遊具や蒸気機関車(SL)の展示もあり、子どもから大人まで楽しめる人気スポットだ。
桜の名所としても知られ、見頃には「垣生池」を中心に約1,000本ものソメイヨシノなどが咲き誇る。
桜のトンネルを散策したり、ボートから桜を眺めたりと、様々な形で花見を楽しもう。
また、市内三大祭りのひとつ「筑前中間さくら祭」が開催され、提灯や竹灯籠で照らされた幻想的な夜桜も堪能できる。

- 桜の見頃(例年)
- 3月下旬 ~ 4月上旬
6. 日向神ダム
福岡県八女市に位置する「日向神ダム」。ダムが建設された時に造られた人造湖「日向神湖」の周辺には、「日向神峡」や「ハート岩」、「蹴洞岩(けほぎいわ)」など特徴的な巨岩が点在。
春にはダム周辺に約1,000本の桜が咲き誇り、湖面に映る桜と巨岩が織りなす幻想的な風景を楽しめる。
その美しい風景を見れば、「日向の神々がその美しさに惹かれてやってきた」と語られている伝説にも納得がいくだろう。
ダムと湖周辺を巡り、様々な春の絶景に出会う旅に出かけよう。

- 桜の見頃(例年)
- 3月下旬 ~ 4月上旬
7. 宝満宮竈門神社
竈門神社は1350年以上の歴史がある神社。玉依姫命をお祀りしており、縁結びの神様として古くから信仰されている。また、「方除け」「厄除」の神様としても信仰されてきた。
標高829メートルの宝満山頂には竈門神社の上宮がある。上宮へは片道約2時間、多くの登山者が訪れる人気の山だ。
古くから桜の名所として知られ、今もなお見頃には多くの人々が訪れる。
神社のご神紋が桜であることからも、歴史の古さを感じられる。
白やピンクのソメイヨシノやヤマザクラが華やかに彩る、荘厳な境内は必見。
見頃には境内で「さくらまつり」が行われ、ミニコンサートや出店が楽しめる。
日没後にライトアップされた桜と境内が作り出す、神秘的な景観も見逃せない。

- 桜の見頃(例年)
- 3月下旬 〜 4月下旬
8. 呑山観音寺
古くから「のみやまさん」の愛称で親しまれる高野山真言宗の別格本山で、塔頭の天王院とともに筑前篠栗八十八ヶ所霊場第十六番札所。心願成就や厄除けの霊験あらたかな寺として知られ、参拝者は毎年100万人以上を数える。
ご本尊の千手千眼観世音菩薩を祀った本堂を中心に広がる境内は、標高450mの山中に位置している。
春に注目したいのは、本堂と阿弥陀堂の脇に咲く「福聚桜(ふくじゅざくら)」と呼ばれる品種の桜だ。
樹齢が約100年と推定されるこの桜は、呑山観音寺でしか見られない希少な品種。
大輪で花弁が重なる福聚桜は、淡紅色の新芽と白い花弁が織りなす美しいコントラストを見せてくれる。

- 桜の見頃(例年)
- 3月下旬 〜 4月上旬
9. 浅井の一本桜
福岡県久留米市に位置し、豊かな自然に囲まれた「浅井の一本桜」。樹齢約120年、高さ約18m、幹周り4.3mを誇る大木で、毎年見事な桜の花を咲かせる。
その堂々たる佇まいは、見るものを魅了する。
周囲の自然と調和した景観も美しく、特にため池に映る「逆さ桜」は必見。
見頃にはライトアップされ、昼間とは異なる幻想的で雰囲気が広がる。
市街地から離れているため、アクセスはやや不便だが、それでも訪れる価値のある名桜だ。
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周囲の自然と調和する美しい光景が広がる
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ライトアップされた幻想的な浅井の一本桜
- 桜の見頃(例年)
- 3月下旬 ~ 4月上旬
10. 秋月杉の馬場
福岡県朝倉市の「秋月」は山と川に恵まれているだけでなく、昔ながらの街並みを残しており、かつては「九州の小京都」と呼ばれるほど栄えた城下町だ。
国指定重要伝統的建造物群保存地区にも指定された秋月にある、「秋月城跡」へと続く500mほどの並木道が「秋月杉の馬場」だ。
左右に200本ほどの桜が並び、見頃になると桜のトンネルができる。
趣ある建物と桜が並ぶ道を歩いていると、タイムスリップしたような感覚を体験できるだろう。

- 桜の見頃(例年)
- 3月下旬 〜 4月下旬
11. 油山市民の森
福岡市の中心部から車で約30分、標高597mの「油山」の中腹に広がる「油山市民の森」。
四季折々の美しい自然を満喫できるだけでなく、様々な施設も充実。
ツリーハウスを設置した広場や森林アスレチックなど、子供から大人まで楽しめる施設やカフェ、ボタニカルショップなどもある。
春にはソメイヨシノやヤマザクラなど約2,000本の桜が各所で咲き誇る。
桜越しに福岡市内が望める展望台や、花見しながらバーベキューを楽しめるエリアなど、桜の魅力を存分に味わえるスポットが点在。

- 桜の見頃(例年)
- 3月下旬 ~ 4月中旬
12. 四王寺林道・岩屋城跡
福岡県の太宰府市・大野城市・宇美町にまたがる「四王寺山」には、特別史跡「大野城跡」をはじめ、多くの史跡が点在。
山の中央を通る「四王寺林道」沿いにある岩屋城跡は、戦国時代(1467年〜1615年)に築かれた山城の遺構であり、桜の名所として知られている。
ここからは太宰府市内を一望でき、春の桜越しに広がる絶景は格別だ。
また、林道沿いにも約300本の桜が咲き誇り、美しい桜のトンネルの中でハイキングやドライブを満喫できる。

- 桜の見頃(例年)
- 3月下旬 ~ 4月上旬
13. 大宰府政庁跡
福岡県太宰府に位置する「大宰府政庁跡」は、奈良時代(710〜794年)から平安時代(794〜1185年)にかけて、九州全域の政治・外交の中枢として機能していた「大宰府」の遺跡だ。
現在では、政庁の建物は失われているが、当時の基礎を示す礎石が現存しており、かつての姿を感じさせる形で整備されている。
敷地内にある「太宰府展示館」では、考古資料の展示を通じて、西の都・大宰府の歴史と文化に触れられる。
また、周辺は自然豊かで、春には約100本の桜が咲き誇り、史跡と桜が織りなす風情ある景観を楽しめる。

- 桜の見頃(例年)
- 3月下旬 ~ 4月上旬
14. 西公園
1,300本ほどの桜が見られる「西公園」は、170,000㎡ほどの丘陵地。
福岡市中央区という都市部にありながら、美しい自然が豊富に残る場所だ。
展望台からは福岡市街のほか、博多湾や「志賀島」などの美しい景観が眼下に広がる。
遊歩道も十分に整備されているので、広い公園ながら散策はしやすいだろう。
福岡県では唯一、「日本さくら名所100選」に選ばれており、園内のいたる所で桜が見られる。特に、展望台から眺める景色と桜の調和が素晴らしい。
日が落ちると、ライトアップによる夜桜も楽しめる。光に照らされた、日中とは違う華やかさを持つ桜も堪能してほしい。

- 桜の見頃(例年)
- 3月下旬 〜 4月上旬
15. 久留米城跡・篠山神社
江戸時代の約250年間にわたり、久留米藩主を務めた有馬氏の居城跡。
筑後川沿いの小高い丘に築かれた平山城で、現在は残された本丸跡の見事な石垣や内堀が往時の姿をしのばせる。
現在は初代久留米藩主の有馬豊氏や七代藩主の頼徸らを祭神として祀る篠山神社の境内地となっており、武具や工芸品など有馬家ゆかりの資料を展示公開する有馬記念館がある。
桜の名所としても知られており、お堀の周辺にソメイヨシノやヤマザクラなど約50本の桜が咲き誇る。
また、歴史的な石垣と美しい桜が織りなす風情ある景観も格別だ。

- 桜の見頃(例年)
- 3月下旬 ~ 4月上旬
16. 発心公園
福岡県久留米市に位置し、JR久大本線「筑後草野駅」より徒歩約20分の「発心公園」。
「耳納北麓(みのうほくろく)」の自然に囲まれ、美しい景色が広がる。
夏は緑豊かな山々や発心川で涼を楽しみ、秋はもみじ谷で紅葉狩りを堪能。四季折々の魅力に溢れる公園だ。
なかでも、春にソメイヨシノやヤマザクラが約170本咲き誇る美しい光景は格別。
明治時代の文豪「夏目漱石(なつめ そうせき)」もこの地を訪れ、「松をもて囲ひし谷の桜かな」と詠み、松の木が囲んでいる谷の中に咲く桜の美しさを称賛したという。

- 桜の見頃(例年)
- 3月下旬 ~ 4月上旬
17. 草場川の桜並木
筑前町を流れる草葉川沿いは、約2.2㎞にわたって258本の桜並木が続く桜の名所だ。
土手には菜の花も咲き、ピンクと黄色のコントラストが春の絶景を作りだす。
堤防から眺める、夕焼けを背景にした情緒あふれる桜並木も美しい。
日没後はライトアップされ、幻想的な夜桜を楽しめる。
比較的静かで混雑しにくいスポットなので、ゆっくり散策しながら夜桜を楽しむのもお勧めだ。
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菜の花と桜の共演も満喫しよう
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ライトアップされた桜がずらりと並ぶ美しい光景
- 桜の見頃(例年)
- 3月中旬 ~ 4月上旬
福岡以外にも桜の名所が多い九州地方
福岡を含む九州地方には、桜の名所が多い。
熊本・佐賀・長崎は日帰り観光も可能な距離なので、少し足を伸ばしてみるのもお勧めだ。
熊本・佐賀・長崎で特に人気の桜の名所と魅力を以下の表にまとめたので、ぜひ参考にしてほしい。
- 熊本県
- 日本情緒あふれる桜の名所や、梅を背景に並ぶ桜並木、1万本もの桜が咲き誇るスポットなど、多種多様な花見スポットがある。
- 長崎県
- 長崎県立西海橋公園や大山公園など、海と桜を同時に楽しめるスポットが人気。
- 佐賀県
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数ある桜の名所の中でも、御船山楽園と鏡山は特に人気。
自然が織りなす絶景の中に咲く桜を楽しめる。
福岡の桜の名所に関するよくある質問
Q
福岡の桜の見頃は?
スポットにもよりますが、例年の見頃は3月下旬から4月上旬です。
Q
福岡で花見スポットが多いエリアは?
福岡市中央区や北九州市小倉などは桜の名所が多いエリアです。
まとめ
春の福岡で訪れるべき桜の名所と、その見頃を紹介してきた。
桜で彩られた史跡や神社仏閣、自然豊かな公園など、様々な春の絶景を楽しむために、紹介してきたスポットへ足を運んでみよう。
福岡の人気観光スポットを中心に、人気飲食店やショッピングスポットを紹介している、こちらの記事も参考にしてほしい。