どこに行くべきかわかる!大阪・関西万博で注目すべきパビリオン17選

どこに行くべきかわかる!大阪・関西万博で注目すべきパビリオン17選

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

「大阪・関西万博」の会場は約155ha、展示館であるパビリオンは180以上。
2日かけても全てのパビリオンを回れないほど、会場は広くパビリオンの数も多い。
そのため、どんなパビリオンがあり、各パビリオンでどんな体験ができるかを把握するのは難しい。
でも安心してほしい。この記事を読めば注目・お勧めのパビリオンと、各パビリオンでどんな体験ができるかがわかる。
大阪・関西万博を満喫するために、ぜひ記事の内容を参考にしてほしい。

日本で注目を集める大阪・関西万博の見どころ5選

お勧めのパビリオンを紹介する前に、日本で話題となっている大阪・関西万博の見どころを紹介していこう。
これから紹介する見どころを中心に、大阪・関西万博を巡るプランを立ててみてはいかがだろうか。

1. GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION「実物大ガンダム像」

株式会社バンダイナムコホールディングスのパビリオン「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」に展示される、高さ約17mの実物大ガンダム像が、日本でも大きな話題となっている。
関西地方では初登場となる実物大ガンダム像は、2024年10月23日に頭部を胴体にドッキングする「上頭式」を実施。
片膝を立てて腕を大きく上げるポーズは、宇宙と未来を見据え、人類と共に新たな宇宙時代を切り開くという意味が込められている。

2. 大阪ヘルスケアパビリオン「ミライ人間洗濯機」

1970年の大阪万博で展示され、注目を浴びた「人間洗濯機」だが、製品化には至らなかった。
それから50年が経ち、2025年の大阪・関西万博では、大阪ヘルスケアパビリオンにて、さらに進化を遂げた「ミライ人間洗濯機」が展示される。
ミライ人間洗濯機は、カプセル型の機械の中に人が入り、センサーで生体データを測定。年齢層に合わせた水流で、身体を自動で洗ってくれる。

ミライ人間洗濯機のイメージ
ミライ人間洗濯機のイメージ

3. 日本館「火星の石」

大阪・関西万博で初めて一般公開される「火星の石」。
これは2000年に日本の観測隊が南極で発見した隕石で、数万年前に火星から飛来したものとされている。
高さ17.5cm、幅29cm、重さは12.7kgとラグビーボールぐらいの大きさで、火星の隕石としては世界最大級。
日本館には、この火星の石のサンプルに触れられるコーナーも設けられる予定だ。

火星の石が展示される日本館の外観イメージ
提供:経済産業省 火星の石が展示される日本館の外観イメージ

4. PASONA NATUREVERSE「iPS心臓」

PASONA NATUREVERSE で展示される、iPS細胞から作られた「ミニ心臓」も注目を集めている。
直径約3cmの小さなサイズで、人間の心臓に似た形となっている。
実際の心臓の構造や機能は再現していないものの、鼓動する様子を観察できる予定だ。
さらに、PASONA NATUREVERSEでは、心臓病の新たな治療法として期待されている「心筋細胞シート」も展示される。

展示予定のiPS心臓
提供:クオリプス株式会社 展示予定のiPS心臓

5. いのちの未来「アンドロイド」

シグネチャーパビリオン「いのちの未来」に登場予定のアンドロイド(人型ロボット)が、2025年2月に先行公開された。
メイン展示となるゾーン2「50年後の未来」で、人類と共存するアンドロイド、という設定で登場する予定だ。
顔の表情や体の動きも自然で、会えば会うほど親しみを覚えるようになるという。
また、「いのちの未来」は、大人のロボットと子どものロボットが来館者を出迎え、和紙などをあしらった移動型ロボットが館内を案内してくれるパビリオンとなる予定だ。

パビリオンで出迎えてくれる人型ロボット「ヤマトロイド」
パビリオンで出迎えてくれる人型ロボット「ヤマトロイド」

大阪・関西万博の目玉!8つのシグネチャーパビリオン

大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を、各界で活躍中のプロデューサー8人が各自の視点からメッセージを発信するシグネチャーパビリオン。
会場の中央に設置されており、大阪・関西万博のテーマを具現化する、目玉とも言えるパビリオンだ。

1. Better Co-Being

慶應義塾大学医学部教授の宮田裕章(みやた ひろあき)がプロデューサーを務める、「いのちを響き合わせる」をテーマにしたシグネチャーパビリオン。
会場の中心にある「静けさの森」の一角にあり、来場者はグループを組み、3つの共鳴体験を共にする。
具体的には、以下3つのセクションが設けられる予定だ。

シークエンス1
「人と人との共鳴」をテーマに、何を通して人と人が繋がるかを再認識する体験ができる
シークエンス2
「人と世界の共鳴」をテーマに、より良い未来のシンボルである「虹」を作り出し、世界との繋がりを感じられる体験ができる
シークエンス3
「人と未来の共鳴」をテーマに、来場者の体験を重ねた未来のイメージを、映像アートを中心に五感体験として創出
Better Co-Beingの完成イメージ
©SANAA Better Co-Beingの完成イメージ

2. いのちの未来

ロボット工学の第一人者・石黒 浩(いしぐろ ひろし)がプロデューサーを務めるシグネチャーパビリオン。テーマは「いのちを拡げる」だ。
メイン展示「50年後の未来」では、人間とアンドロイドが共存し、高度なテクノロジーを使用したプロダクトが日常に溶け込んだ社会を体験できる。
日本の心を宿す「ヤマトロイド」、日本の高度な技術・文化を愛する「アスカロイド」、石器時代や神社をイメージした「ペトラ」など、様々なアンドロイド・ロボットと触れ合える予定だ。
その他にも、日本の豊かな歴史と文化を体験できる「いのちの歩み」や、1,000年後の世界をイメージした幻想的な空間で、肉体という制約から解き放たれた人の姿と出会う「1000年後のいのち"まほろば"」など見どころが満載。

いのちの未来の完成イメージ
🄫FUTURE OF LIFE / EXPO2025 いのちの未来の完成イメージ

3. いのちの遊び場 クラゲ館

音楽家・数学研究者・STEAM教育家の中島さち子がプロデュースする、「いのちを高める」をテーマにしたシグネチャーパビリオン。
命や創造性を象徴する”揺らぎのある遊び”を持つクラゲをコンセプトにしており、建物の屋根はクラゲをモチーフにした特徴的な外観となる。
施設内には、植物と遊具が点在する「プレイマウンテン」や、感覚と創造性が溢れ出す「五感の遊び場」など、子どもから大人まで全身と五感で遊べる様々なスポットが点在。
多彩な音楽や踊りを楽しめるシグネチャーイベントや、大阪・関西万博のテーマに合わせたワークショップも開催される予定だ。

いのちの遊び場 クラゲ館の完成イメージ
ⒸsteAm Inc. & Tetsuo Kobori Architects All Rights Reserved いのちの遊び場 クラゲ館の完成イメージ
いのちの遊び場 クラゲ館の展示イメージ
ⒸsteAm Inc. & Tetsuo Kobori Architects All Rights Reserved いのちの遊び場 クラゲ館の展示イメージ

4. null²

「いのちを磨く」がテーマのシグネチャーパビリオン。プロデューサーはメディアアーティストの落合陽一(おちあい よういち)が務める。
その外壁は鏡面状の外装膜で覆われており、周囲の風景を映し出すだけでなく、ところどころが揺らぎ、これまでにない物質感と出会える。
施設内は鏡となったLEDモニターに囲まれており、来場者のアバターを映すことで自分自身と対話する、不思議な体験を楽しめるだろう。

null²の完成イメージ
©2024 Yoichi Ochiai / Design:NOIZ / Sustainable Pavilion 2025 Inc. All Rights Reserved. null²の完成イメージ

5. いのち動的平衡館

生物学者・作家の福岡伸一(ふくおか しんいち)がプロデュースする、「いのちを知る」をテーマにしたシグネチャーパビリオン。
施設内には、互いに補いながら分解と合成を繰り返す、生命の「動的平衡」を体験できる空間が広がる。
大規模なシアターシステムと32万個のLED電球による、光の粒子が創り出す芸術的空間では、自らも動的平衡の中にあることを感じられるだろう。

いのち動的平衡館の外観
いのち動的平衡館の外観

6. いのちめぐる冒険

「いのちを育む」をテーマにした、アニメーション監督「河森 正治」がプロデュースするシグネチャーパビリオン。
このパビリオンでは、最先端のテクノロジーを用いた4つの展示を楽しめる。
最新のMR・VRを使用して、30人が同時に体験する現実世界と仮想空間が融合した映像を楽しめる「超時空シアター」、音楽・映像・振動がシンクロする没入型空間で遊べる「ANIMA!」、4m四方の巨大なスクリーンに映し出す超高精細映像を見られる「宇宙の窓」、普段は目に見えない物質循環のプロセスを感じられる「無限メタモルフォーゼ」はいずれも魅力的だ。

いのちめぐる冒険の完成イメージ
© 2022 Shoji Kawamori/Office Shogo Onodera, All rights reserved. いのちめぐる冒険の完成イメージ

7. EARTH MART

放送作家・京都芸術大学副学長「小山薫堂」がプロデューサーを務める、「いのちをつむぐ」をテーマにしたシグネチャーパビリオン。
食を通じていのちを考える、空想のスーパーマーケットをコンセプトに、「いのちの売り場」と「みらいの売り場」の2つのセクションから成る。
新しい食べ方と向き合う体験や次の時代に残したい「食べ方」を発見できる展示となる予定だ。

EARTH MARTの完成イメージ
EARTH MARTの完成イメージ
EARTH MARTの展示イメージ
EARTH MARTの展示イメージ

8. Dialogue Theater –いのちのあかし–

映画作家「河瀨直美」がプロデュースする「いのちを守る」をテーマにした、シグネチャーパビリオン。
対話を通じて世界のあらゆる場所で起こる分断を明らかにし、解決を試みる実験場だ。
シンボルとなるイチョウの木を中心に、京都や奈良の里山を再現した憩いの空間にある2つの廃校がその会場となる。
会場ではスクリーンに映し出された人と来場者が2人で、テーマだけが設定された脚本のない対話を試みる。開催期間中に行われる対話は1,840回。
対話者は募集中なので、参加してみてはいかがだろうか。

シグネチャーパビリオンとして生まれ変わった廃校
シグネチャーパビリオンとして生まれ変わった廃校

開催国・地域が出展する「国内パビリオン」

開催国である日本、開催地である関西・大阪、そして大学や企業などが一体となって出展する4つの国内パビリオンを紹介しよう。
まだ知らない日本の文化や歴史、関西地方の魅力を体験できるはずだ。

1. 日本館

日本の経済産業省が出展する、「循環」をテーマに誕生したパビリオン。
建物自体も入り口と出口、内と外を分けずに融合しており、テーマを体現している。
以下3つのエリアから成り、ごみが水や素材など利用可能なものへと循環していく様子を楽しめる。

プラントエリア
会場が出たごみが分解され、水へと姿を変える様子を体験できるエリア
ファームエリア
日本のカーボンリサイクル技術で、水から素材が生まれるエリア
ファクトリーエリア
日本の伝統的なものづくりの心と技術を受け継ぐプロダクトと出会えるエリア
日本館の完成イメージ
提供:経済産業省 日本館の完成イメージ

2. ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier

内閣府・経済産業省・リシュモン ジャパン株式会社 カルティエ・博覧会協会が出展するパビリオンで、コンセプトは「When women thrive, humanity thrives ~ともに生き、ともに輝く未来へ~」。
パビリオンを通して、世界と日本における女性の活躍状況、女性が活躍するための取り組みを発信。
舞台美術家「エズ・デブリン」が手掛けるメインコンテンツは、女性たちの体験や視点を通して、持続可能な未来を志すことを来場者に呼びかける。
さらに、パビリオンの2階では対話型イベントを開催する予定だ。

ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartierの完成イメージ
©Cartier ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartierの完成イメージ

3. 大阪ヘルスケアパビリオン

開催地である大阪の産学官が出展する「REBORN」をテーマにしたパビリオン。
25年後の自分の姿のアバターを作り、そのアバターと一緒に次の世代の技術や食品などを体験できる。
バーチャル空間で人生ゲームを遊べたり、360度シアターでモンスターハンターの世界を体験できたり、宇宙ステーションのシャワーを体験できたりと、子供から大人まで楽しめる展示だ。
その他にも、大阪の食と文化の魅力を発信する展示などもあり、見どころが多い。

大阪ヘルスケアパビリオンの完成イメージ
提供:(公社)大阪パビリオン 大阪ヘルスケアパビリオンの完成イメージ
25年後の自分の姿をしたアバターに出会える
提供:(公社)大阪パビリオン 25年後の自分の姿をしたアバターに出会える

4. 関西パビリオン

主に関西地方に属する滋賀・京都・兵庫・奈良・和歌山・鳥取・徳島・福井・三重の9府県が、「いのち輝く関西悠久の歴史と現在」をテーマに出展。
関西地方の豊かな自然・文化・技術を紹介する、まだ見ぬ関西の魅力に出会えるパビリオンだ。
灯籠をイメージした六角形の外観で、中央に関西全体を、周辺に参加府県のブースを配置。それぞれのブースで、各府県の魅力を体験してみよう。

関西パビリオンの完成イメージ
提供:関西広域連合 関西パビリオンの完成イメージ
関西の各府県の魅力を体験してみよう
提供:関西広域連合 関西の各府県の魅力を体験してみよう

民間パビリオン・未来社会ショーケースで注目のパビリオン5選

企業が出展するパビリオン、最先端の技術・システムと、新しい社会・未来の社会を体感できる「未来社会ショーケース」の中でも、特に注目度が高いパビリオンを5つに絞って紹介しよう。

1. GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION

話題の実物大ガンダム像がある、株式会社バンダイナムコホールディングスが出展するパビリオン。
ガンダムを通して、世界中の人々と繋がり、共に未来を考えるきっかけの場となることを目指している。
ガンダムシリーズを通して描く「宇宙の暮らし」や「実現していない科学技術」を、8つの空間を通して表現する。臨場感のある新規映像も見どころのひとつだ。

GUNDAM NEXT FUTURE PAVILIONの完成イメージ
GUNDAM NEXT FUTURE PAVILIONの完成イメージ

2. 未来都市

長さ約150mと広大なパビリオンでは、様々な課題を解決した未来の都市を体験できる。
施設内には15つのアトラクションがあり、施設を入ってすぐの場所には、地球の誕生から未来へと繋がる物語を大規模なスクリーンで表現するテーマ展示がある。
テーマ展示のエリアを進むと、3D空間が見える4つの「3D CUBE」が並ぶ空間へ。ここでは、未来のエンターテインメントやアートを想像するきっかけに出会える。
その他にも未来の都市や社会を想像・体験できる、アトラクションが待ち受けている。

未来都市の完成イメージ
未来都市の完成イメージ

3. PASONA NATUREVERSE

株式会社パソナグループが出展する、「からだ」「こころ」「きずな」の3つをテーマにした展示を楽しめるパビリオン。
施設内は「いのちの歴史ゾーン」「からだゾーン」「こころ・きずなゾーン」の3つから成る。
見どころは、iPS細胞で作られた「ミニ心臓」や「iPS心筋シート」などの最新医療技術の展示だ。
ナビゲーションは、アニメのキャラクターである「鉄腕アトム」と「ブラックジャック」が務める。

PASONA NATUREVERSEの完成イメージ
PASONA NATUREVERSEの完成イメージ
パビリオン内の「未来の医療 ~リモート操作による空飛ぶ手術室~」のイメージ
パビリオン内の「未来の医療 ~リモート操作による空飛ぶ手術室~」のイメージ

4. 三菱未来館

三菱グループが出展する、「いのち輝く地球を未来に繋ぐ」をコンセプトにするパビリオン。
建物は地下1階から地上2階の3階建てとなっており、地下1階が入り口となっている。
2階に設置されたシアターの大画面に流れる没入感溢れる映像で、深海から宇宙までの旅を体験。
地上に浮かんでいるかのような浮遊感溢れる外観も見どころのひとつだ。

三菱未来館の完成イメージ
三菱未来館の完成イメージ

5. NTT Pavilion

NTTグループが手掛けるパビリオンのテーマは「PARALLEL TRAVEL」。
2030年に社会実装を目指す、次世代情報通信基盤「IOWN(アイオン)」。
IOWNとは、光技術を用いて、大容量・低遅延・低消費減力のネットワークを実現する基盤のことだ。
この新しい情報通信基盤によって、離れた空間に存在する人やものの感覚を共有する体験ができる。

離れた空間にいる人と感覚を共有する体験ができる
離れた空間にいる人と感覚を共有する体験ができる

大阪・関西万博のパビリオンに関するよくある質問

Q

パビリオンって何?

A

万博の展示館のことです。パビリオン内で様々な展示や体験を楽しめます。

Q

シグネチャーパビリオンって何?

A

大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を、日本の各業界で活躍する8人のプロデューサーが、それぞれの視点からメッセージを発信するパビリオンです。

まとめ

日本で話題になっている大阪・関西万博の見どころ、注目・お勧めのパビリオンと各パビリオンでどんな体験ができるかを紹介してきた。
記事を参考に、気になるパビリオンをピックアップして大阪・関西万博を巡れば、きっと満足行く体験ができるだろう。
大阪・関西万博の基本情報をはじめとする、様々な情報をまとめた、こちらの記事も併せてチェックしてみよう。