
【春の高尾山の楽しみ方ガイド】桜の絶景ハイキングを満喫しよう!
東京都西部の八王子に位置し、世界トップクラスの登山者数を誇る、標高599mの高尾山。
紅葉の名所として知られているが、春には桜を楽しめることはご存知だろうか。
この記事では、高尾山の花見スポットを中心に、春の高尾山を満喫するための情報を紹介する。
記事を参考にすれば、春の高尾山を存分に楽しめるだろう。
高尾山の桜の見頃
花見スポットによって見頃は異なるが、高尾山の桜は概ね4月上旬から中旬にかけて見頃を迎える。
東京都心部の桜の見頃から1週間〜2週間後に、高尾山は見頃を迎えることが多い。
春の高尾山の平均気温
春とはいえ、朝晩は冷え込み、日中でも山頂の気温が10℃を下回ることが多い。
4月になると平均気温は上がるものの、冷え込みに備えて防風ジャケットなどの上着を用意しておこう。
- 3月の平均気温
- 4.4℃
- 4月の平均気温
- 9.7℃
- 5月の平均気温
- 14.5℃
押さえておくべき高尾山の花見スポット7選
春になると、高尾山の各所に桜が咲き誇る。登山と併せてお花見を楽しめるのは、春の高尾山ならではの魅力だ。
高尾山で花見を楽しみたいなら、これから紹介するスポットにぜひ足を運んでみてほしい。
1. 京王線高尾山口駅近くの案内川沿い
高尾山の玄関口である京王線「高尾山口駅」の改札を出ると、目の前に「案内川」が流れ、その沿岸には桜並木が広がる。
登山前に川沿いを散策して、花見を楽しむのもお勧めだ。

2. 清滝駅前広場
高尾山麓の清滝駅前広場には、ソメイヨシノが咲き誇り、登山客を出迎えてくれる。
桜を背景に建つ「髙尾山薬王院」の石柱は人気のフォトスポットで、春の高尾山ならではの写真が撮れる。登山前に記念撮影を楽しもう。

3. ケーブルカー高尾山駅周辺
ケーブルカー「高尾山駅」の周辺も、桜が点在する花見スポットのひとつ。
複合施設「高尾山スミカ」前の見晴台は、桜越しに東京の街並みを見渡せる絶景が広がる、特にお勧めしたいスポットだ。
高尾山スミカ付近にはベンチやテーブルがあるため、高尾山名物「天狗焼」をテイクアウトし、休憩しながらお花見を楽しむのもお勧め。

4. 髙尾山薬王院
高尾山の山腹に位置する「髙尾山薬王院」も花見スポットのひとつ。
本数は多くないものの、境内には桜が点在し、社殿や門などの建造物を彩る趣ある風景に心が和む。
本堂前の階段、紅白の仁王門と青い空、シダレザクラが織りなすコントラストは特に美しい。

5. 高尾山の山頂
高尾山の山頂に咲く、2本のヤマザクラも見逃せない。
日本でよく見られるソメイヨシノは淡いピンク色の花が特徴だが、ヤマザクラは白い花やピンク色の花と赤みを帯びた若葉が同時に芽吹くのが特徴だ。
1本目は蕎麦やおでんを楽しめる「曙亭」の前、2本目は展望台の先に咲いている。
曙亭前のヤマザクラは間近で観察できるため、山頂に辿り着くまでに見てきたソメイヨシノとの違いを比べてみるのも面白い。

6. もみじ台
高尾山の山頂から隣接する城山へ向かう登山道の途中にある「もみじ台」。
紅葉の名所として知られるスポットだが、春には桜も楽しめる。
本数は多くないものの、天気が良ければ、桜越しに富士山を含めた遠くの山々を望む景色を堪能できる。

7. 一丁平
もみじ台から城山方面へと向かう道沿いには、ソメイヨシノとヤマザクラの桜並木が続く。
桜並木をしばらく歩くと、桜の名所として知られる広場「一丁平」へ到着。
広場には、ベンチやトイレ、展望台があり、高尾山の山頂から城山へ向かう登山者の憩いのスポットとなっている。
本数は多くはないものの、桜と同時期にミツバツツジも見頃を迎えるのも嬉しいポイント。
春の高尾山に訪れるなら、ぜひとも足を運んでおきたい花見スポットだ。
また、メインの登山道から外れて巻き道を進むと、少し離れた位置から一丁平の全景を眺められる。
外側から眺める一丁平は格別に美しく、少し足を伸ばしてでも見る価値がある。

高尾山口駅からすぐ近くの「高尾山麓 氷川神社」も花見スポット
あまり知られていないが、高尾山麓にある「氷川神社」も花見スポットのひとつ。
高尾山口駅の改札を出て左に少し歩くと、高架下の道路があり、高架下をくぐると氷川神社の鳥居が見えてくる。
鳥居とその奥にある拝殿、その両側に咲き誇る桜からは日本風情を感じられるだろう。
登山前に立ち寄り、ハイキングの安全祈願をしながら春の景色を楽しむのがお勧めだ。

ビールとグルメを楽しみながら桜を眺められる「高尾山展望レストラン」
山腹にあるケーブルカー「高尾山駅」のすぐそばにある、ビアガーデン「高尾山展望レストラン」。
標高488mの位置にあり、天気がよければスカイツリーまで見渡す絶景が楽しめる。
毎年6~10月の期間限定で「高尾山ビアマウント」を営業しているが、2025年は3月29日から6月22日の期間も営業。
食事は2時間制の食べ・飲み放題。地元・八王子の野菜を使ったサラダや八王子ラーメン、おでん、餃子、窯焼きピザなど30種以上の料理がスタンバイ。
ドリンクは、大手4社のビールが多彩に揃い、海外ビールのイベントも開催。
施設のすぐそばには桜の大木があり、見頃なら桜と絶景を眺めながら、ビールと多彩な料理を味わえる。

地域に根付くイベント「高尾山若葉まつり」も楽しもう
4月中旬から5月下旬にかけて、髙尾山薬王院の境内や京王線「高尾山口駅」の周辺、「清滝駅前広場」など、高尾山周辺で開催される「高尾山若葉まつり」。
桜の見頃にも開催されており、土日を中心に音楽コンサートや演舞、大道芸に伝統芸能など、さまざまな催し物が用意されているため、子どもから大人まで幅広く楽しめる。
もし土日に足を運ぶなら、ぜひイベントにも参加してみてほしい。

高尾山の登山と桜を併せて楽しみたい方にお勧めの登山コース
春の高尾山を満喫するなら、花見スポットを巡りながら高尾山の人気スポットも楽しめる、以下のコースを参考にしてほしい。
山頂まで道幅が広く舗装された道が続く1号路を進み、山頂から一丁平へ向かう道も足場が比較的安定しており、登山初心者でも歩きやすい。
ただ、運動靴やトレッキングシューズなどの歩きやすい靴を履き、身体が冷えないように上着や、万が一に備えて非常食などを用意しておくのは忘れずに。
- 9:00
- 京王線高尾山口駅からスタート
- 9:10
- 清滝前広場
- 9:15
- 清滝駅 ※ケーブルカーに乗車
- 9:30
- 高尾山駅
- 9:50
- 髙尾山薬王院
- 10:20
- 高尾山山頂
- 10:30
- もみじ台
- 11:00
- 一丁平
- 12:20
- 京王線高尾山口駅 ※これまでのルートを戻る
※上記のスケジュールには、休憩・ケーブルカー/リフトの待ち時間は含めない
高尾山の桜に関するよくある質問
Q
高尾山の桜の見頃は?
山麓と山頂では見頃が異なりますが、概ね4月上旬から中旬に見頃を迎えます。
Q
桜の見頃は混雑する?
紅葉の時期ほどではありませんが、桜の見頃も混雑します。そのため、早朝から登山することをお勧めします。
まとめ
高尾山の花見スポットを中心に、春の高尾山を満喫するために必要な情報を紹介してきた。
しっかり準備を整え、この記事を参考に桜を楽しむハイキングに出かけよう。
高尾山の基本情報や登山ルート、必要な道具などを知りたい方は、こちらの記事もチェックしてほしい。