向島百花園

四季を通じて花が咲き、日本の風情を存分に楽しめる庭園。東京スカイツリーや浅草寺も近く、隅田川散策とあわせて立ち寄れる。

江戸の町人文化が盛んだった1804～1830年頃に、骨とう商を営む商人が、当時交遊のあった江戸の風流に親しむ人らの協力のもと、花咲く草花鑑賞を目的とした民営花園を造ったのがはじまりと言われている。

当時の一流文化人達の手で造られた庭園は、庶民的で、文人趣味豊か。小石川後楽園や六義園といった大名庭園とは異なる美しさをもち、早春の梅、水仙や福寿草からはじまり、四季それぞれの花が楽しめる。

日本の四季の風情を味わえるように、園内では、季節に応じて春の七草、大輪朝顔展、虫ききの会、月見の会などが催されている。

名物は秋に行われる「萩まつり」の「萩のトンネル」。全長約30ｍのハギを竹の柵にそわせてトンネル状にした園路で、鮮やかな紫色のトンネルを通ることができる。