沼田市南郷の曲屋は、この地で代々名主を務めた鈴木家の旧宅である。1785年の竣工といわれ、主屋を中心に4棟の蔵や水車小屋が残り、沼田市の重要文化財に指定されている。
主屋は関東では珍しい茅葺屋根の曲屋形式で、L字型に張り出した部分は「うまや」として使われていた。中に入ると、大きな囲炉裏があり、その奥は武家屋敷の風格を備えた立派な座敷が控える。身分の差を明確に示すために高低差をつけた造りとなっており、一番奥が、主賓が座るための最上段の間。一段低い手前の間に、主賓に近い身分の人から着座するというのが習わしだったそうだ。
建物を通じて歴史に触れられるだけでなく、そば打ち、すいとん作り、こんにゃく作り、わら細工作りなどが体験可能。土地に根付いている風習や、昔の暮らしを体感できるのもこの施設の魅力。来訪する際には、ぜひ体験にも参加することをおすすめしたい。
ポイント
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珍しいかやぶき屋根、曲屋形式の古民家。
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4つの土蔵が残っており、現在は農具や民具などが展示されている。
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体験メニューが充実。(予約制/問い合わせ:0278-20-0011)
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見学の前後に足湯や向かいの日帰り温泉施設へ。
写真
口コミ
基本情報
- 日本語名称
- 沼田市南郷の曲屋
- 郵便番号
- 378-0313
- 住所
- 群馬県沼田市利根町日影南郷158-1
- 電話
- 0278-54-8611
- 入場料
- 大人110円、中学生50円 ※小学生以下は無料
- 定休日
- 木曜(木曜が祝日の場合は前日に振替)、年末年始(12月29日~1月3日)
- 営業時間
- 10:00-16:00
- アクセス
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(1) JR上越線「沼田」駅からバスで約50分
(2) 関越自動車道「沼田インター」から車で約20分 - 公式サイト
- 公式サイト