大物主大神(おおものぬしのおおかみ)を祀る日本最古の神社で、三輪山を御神体とする。本殿はなく、拝殿の奥の三ツ鳥居を通して三輪山を拝むという形式は、原初の神祀りの姿を今に伝える。三ツ鳥居と1664年に徳川家綱公によって再建された拝殿は国重要文化財に指定。
熊野三山の神々を祀り、宝や財物を守護する神として信仰されている神宝神社、崇神天皇をまつる天皇社、浄願寺の鎮守祠として鎌倉時代に創祀された成願稲荷神社、そして大神神社に参拝する際にはまずこちらへお参りする、心身を祓い清める祓戸の四神を祀る祓戸神社など、広い境内にはさまざまな神が祀られている。
病気平癒・身体健康の神様を祀る狭井神社へ向かう道中には、薬業関係者が奉納した薬木や薬草が植えらた「くすり道」がある。狭井神社の御殿左脇には「万病に効く」という薬井戸があり、「ご神水」として水を汲みに来る人の姿が絶えない。三輪山登拝口にも近く、狭井神社で申し込んで入山の許可を得る。御神体である三輪山への登拝には決まり事もあり、入山の際にはそれらを必ず守らなければならない。
大鳥居は、高さ32.2m、柱間23mと日本有数の大きさで、三輪山を背に威風堂々たる姿を見せる。材質は耐候性剛板で耐久年数1300年と言われる。大神神社を有する桜井市の代表的な光景を作りだしている。
ポイント
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大物主大神を祀る日本最古の神社。
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拝殿とその奥の三ツ鳥居は国重要文化財に指定されている。
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三輪山を御神体とし、三輪山登拝は狭井神社の入山許可を得る。
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毎年6月の夏越しの祓では茅の輪くぐりが行われる。
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大鳥居は高さ32.2m、柱間23mと日本有数の大きさ。