御船山楽園

武雄のシンボルでもある御船山の断崖を借景に、鍋島藩の第28代武雄領主・鍋島茂義が3年の歳月をかけて弘化2（1845）年に築いた庭園。大きな池のある池泉回遊式庭園で、東京ドーム約10個分、約15万坪の広大な敷地を誇る。

園内には、数十万本の植物が植えられており、四季折々の花が咲き誇る名所として、いつも多くの人でにぎわう。3月下旬にはソメイヨシノやオオシマザクラ、ヤエザクラなど、2000本の桜が咲き、夜は幻想的な風景を楽しめる九州最大級の夜桜ライトアップも開催。4月に入ると、久留米や平 戸 といった品種の約20万本 のツツジが山肌を華やかに彩る。

また、推定樹齢170年の大藤もあり、白と紫の2種類の花を咲かせる。花房は長いもので150cmにもなり、満開の頃はあたり一面に甘い香りを漂わせる。

近年は、アート集団「チームラボ」とのコラボも話題。庭園の自然と歴史、そして最新デジタルアートが融合するプロジェクションマッピングで、訪れる人に新しい感動体験を届けている。