長崎孔子廟

明治26 (1893)年、中国の清政府と在日華僑が協力して建立した日本で唯一の本格的な霊廟。元は在日華僑の小学校として使われていたが、後に孔子の遺品を集めて祭ったのが孔子廟の始まり。儒学の祖・孔子は中国の思想家であり学問の神様としても知られる。

霊廟は伝統美あふれる高貴な中国建築で、儀門(聖廟の内正門)の上には福を招く福禄寿や屋根の上には龍や鳳凰、麒麟などが飾られている。大成殿(本殿)内に安置されている孔子像や、大成殿の前にズラリと並ぶ孔子の弟子72賢人石像は中国から取り寄せたもの。

「長崎ランタンフェスティバル」の会場の一つで「変面」や「龍踊り」などを見に多くの人が訪れる。夜間開館時には光や提灯でライトアップされ、夜の長崎孔子廟は昼とはまた違う幻想的な雰囲気に。

併設されている「中国歴代博物館」では北京故宮博物院などが所蔵する国宝級の品々を常設展示。展示物は1年に数回入れ替えられており貴重な銘品が並ぶ。