とびしま海道 三之瀬石畳散策エリア

江戸時代（1603−1868年）、海上交通の要所として朝鮮通信使や参勤交代の大名が立ち寄る寄港地としても栄えた下蒲刈島の三之瀬エリアは、木造建築の資料館や美術館が石畳の道沿いに点在。のどかな島風景と歴史を感じる町並みは散策にぴったり。

「松濤園」は、館内にそれぞれ歴史的建造物を移築した4つの資料館があり、2017年にユネスコ「世界の記憶」に登録された、来日した朝鮮通信使の船団を描いた絵巻物など貴重な資料を展示・公開。瀬戸内海を借景とした回遊式庭園も美しく、撮影スポットとしてもおすすめだ。「松濤園」を上から眺めるなら、高台にある「蘭島閣美術館 別館」へ。洋画家寺内萬治郎の作品を常設展示するほか、松濤園はもちろん瀬戸内の島や橋が一望できる景観は必見。

ほかにも、江戸時代に大名が宿泊した「本陣」を外観復元した美術館「三之瀬御本陣芸術文化館」や本格的木造建築が目を引く「蘭島閣美術館」、お庭を楽しみながらお抹茶をいただける「白雪楼」、下蒲刈に生息する昆虫などを展示する「昆虫の家」など、さまざまな施設があり、瀬戸内のおだやかな情景を感じながらの散策が楽しめる。