四季折々の絶景に出会える「岡山後楽園」の観光ガイド
「岡山後楽園」は江戸時代の姿を今もとどめる、日本三名園のひとつ。 人工的につくられた自然美は、四季折々の魅力があり、歴史的建造物もイベントも多く、見どころが盛りだくさん。 いつ・何を見に行けば良いか迷ってしまう方も多いだろう。 「岡山後楽園」をどう楽しむか迷ってしまう方に向けて、この記事では「岡山後楽園」の見どころやイベントなどを、網羅的に紹介していく。
戦国大名の宇喜多秀家が築城、1597年に完成した。岡山と呼ばれる丘の上に本丸を築き、流路を変えた旭川を背後に天守を建てた。同時に商人や職人を集めて整備された城下町が今の市街地の中心となり、岡山築城は地名やまちの礎となった。関ヶ原の戦い後は、小早川秀秋、次いで池田家が城主となり、幕末に至る。
天守は、1階が不等辺五角形という珍しい形をしており、往時には壁に黒漆塗りの板が貼られていたということから「烏城」の呼び名がある。内部には城主の権威を象徴する書院造りの「城主の間」が設けられている。昭和20(1945)年の空襲により焼失したが、昭和41(1966)年に再建された。
古文書などによると、60におよぶ多数の櫓や櫓門を備え、五重の堀で守られた巨大な城郭だったが、当時の建物が今も残るのは月見櫓と西手櫓の2棟のみ。
外観復元された天守内部は展示施設になっており、城跡は烏城公園として整備され、春、夏、秋には岡山城の天守とその周辺をライトアップする「烏城灯源郷」も開催され、人気を集めている。