筑豊地方は明治から昭和にかけて石炭エネルギー供給日本一の場所で、その時に財を成した炭鉱王、伊藤伝右衛門の邸宅が保存、公開されている。
建物は、1911年、伝右衛門が50歳の時、歌人である柳原白蓮(当時25歳)を後妻として迎え入れる際に改築したもので、敷地面積約2300坪の広大な敷地内に、日本庭園に面した4つの棟、部屋数25という邸宅と3つの土蔵が建てられている。
京都からわざわざ宮大工を呼んで技を尽くさせたという細やかな美の技法や、アールヌーヴォー調のマントルピース、イギリス製のステンドグラスのある応接間など、和洋折衷の邸宅内は芸術的技法が随所に取り入れられ、細部にまでこだわった仕上げに。
特に妻白蓮のために作られたとされる2階の居室は日本庭園を一望できる見晴らしのよい部屋で、銀箔を張った襖や竹の節だけを残した欄間、床の間の網代天井など、さまざまな意匠が凝らされた豪華絢爛な造りになっている。
しばし二人の恋物語に想いを馳せながら、邸内を見学してみよう。
ポイント
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随所に豪華な意匠が見られる。
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音声ガイドで説明を聞きながら回るとさらに興味深い。
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日本建築の美しさに触れる。
写真
口コミ
基本情報
- 日本語名称
- 旧伊藤伝右衛門邸
- 郵便番号
- 820-0066
- 住所
- 福岡県飯塚市幸袋300
- 電話
- 0948-22-9700
- 定休日
- 水曜(祝日の場合は開館)、12月29日~1月3日
- 開館時間
- 9:30~17:00(入館は16:30まで)
- 料金
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大人310円、小・中学生100円(土曜日は小・中・高校生無料)
※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の交付を受けている方は無料。また、手帳をご提示された方の介護者も無料。(受付で手帳提示が必要。) - アクセス
- JR「新飯塚」駅もしくは飯塚バスターミナルから西鉄バス「幸袋・旧伊藤伝右衛門邸前」下車、徒歩5分
- クレジットカード
- 使用不可
- 公式サイト
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公式サイト
飯塚市(日本語)