国見ヶ丘

日本神話にもたびたびその名が挙がる宮崎県高千穂町。四方の眺めが良いことで知られる標高513mの国見ヶ丘は、神武天皇の孫にあたる建磐龍命（たていわたつのみこと）が九州統治の際にこちらに立ち寄り、国見をしたという伝説が名前の由来になったのだという。

展望所からは横たわるお釈迦様のように見えることから「阿蘇の涅槃像」と呼ばれる西の阿蘇五岳と阿蘇外輪山、東の高千穂盆地、北の祖母山、南の二上山と周囲の山々を360°のパノラマで見渡せる。さらに国見ヶ丘は雲海の名所としても有名。９月中旬から11月下旬にかけての早朝、快晴無風で前日との温度差が大きい冷え込んだ日という条件が揃った場合に発生することが多く、眼下の山々や高千穂盆地を雲海が覆い尽くす光景はまさに圧巻。

展望所には揺られながら景観を楽しめる木製のブランコ、日本神話の場面を再現した建磐龍命の石像などがあり、思い思いの時間を過ごせる。付近にはバス停があり、路線バスで気軽に立ち寄ることも可能。