
2017年7月、世界遺産に登録された「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群。日本と朝鮮半島や中国の活発な交流に伴い、古代の豪族、宗像氏は沖ノ島に宿る神への信仰から、宗像三女神信仰を育んだ。その宗像氏が築いた墳墓が「新原・奴山古墳群」だ。
5〜6世紀、当時の入海に面し、沖ノ島へと続く海を見渡せる東西800mの台地に、前方後円墳5基、円墳35基、方墳1基と、合計41基が点在する。これだけの長期にわたり、さまざまな形態の古墳が集中していることは珍しい。また、台地の中心部に、ヤマト王権のつながりの強い有力者の墓といわれる前方後円墳や大型古墳、その周辺に中小の円墳が存在していることも特徴。これらは宗像氏が王権のもとで、海外への航海や沖ノ島での祭祀を行ってきた豪族であったことを示している。
前方後円墳など古墳の形や、古墳の周囲をめぐる溝などもかつての姿を留めており、散策しながら古墳群を楽しむことができる。また、展望所も設けられており、土・日曜、祝日にはボランティアガイドによる5分程度のガイドを受けることもできる。
  
    ポイント
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      世界遺産である古墳群を散策。
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      大小さまざまな形態の41基の古墳がある。
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      古代における海外交流の重要な拠点となった地。
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      展望所からは古墳群と沖ノ島へと続く海が見渡せる。
  
    写真
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         30号墳。6世紀中ごろに築造された全長54m前方後円墳 
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         古墳群の先には大島が浮かぶ 
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         25号墳。5世紀ごろに築造された円墳 
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         12号墳。全長43mの前方後円墳 
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         34〜43号墳。直径15m以下の円墳が並ぶ 
  
    口コミ
                    
  
    基本情報
                              - 日本語名称
- 新原・奴山古墳群
- 郵便番号
- 811-3522
- 住所
- 福岡県福津市奴山1382
- 電話
- 0940-43-8134(福津市文化財課)
- 営業時間
- 見学自由
- アクセス
- JR「福間」駅から西鉄バスで25分「奴山口」下車、徒歩15分
- 公式サイト
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