仙北平野にある平安時代初期に建てられた城柵遺跡。木製の柵に囲まれ、東北地方に居住していたエミシを支配するための城柵遺跡だが、古文書などにもその記述が見られず、名称もわからない未だに謎を秘めた遺跡である。
発端は明治時代に30cm角、約3.6mの秋田杉の木材が大量に出土したこと。その後の調査で丘陵を取り囲む柵の存在が明らかになった。外柵と呼ばれる木製の塀は総延長約3600mの楕円形で、東西南北に門があったことがわかっている。中央には政庁と考えられる建築物の跡も発見された。木簡や漆紙文書、墨書土器など当時の様子を断片的に伝える資料も出土している。
現在は外柵の一部と高さ9.7mの外柵南門が復元され、映像で払田柵跡について紹介する総合案内所も設置されて、歴史のロマンを今に伝えている。
ポイント
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1200年前に造られた古代の城柵跡。
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復元された高さ9.7mの外柵南門が見られる。
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総合案内所では払田柵跡を説明するビデオを観ることができる。
写真
口コミ
基本情報
- 日本語名称
- 国指定史跡 払田柵跡
- 郵便番号
- 014-0802
- 住所
- 秋田県大仙市払田
- 電話
- 0187-63-8972(大仙市文化財課)
- 営業時間
- 散策自由
- アクセス
- JR「大曲」駅から車で12分
- 公式サイト
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