シタディーンなんば大阪

大阪の食の台所である黒門市場や、日本橋電気屋街にほど近い髙島屋東別館内に、令和2（2020）年にオープンしたホテル。大阪ミナミの中心、難波駅から徒歩10分程度と近く、アクセスは申し分ない。

髙島屋東別館は、昭和3（1928）年に松坂屋大阪店として竣工した百貨店建築で、設計者は“名古屋を造った建築家”と称される鈴木禎次。現在の形になったのは昭和12（1937）年の第3期竣工。松坂屋大阪店は昭和41（1966）年に移転し、その後の昭和43（1968）年に髙島屋東別館が開設された。令和3（2021）年には国の重要文化財に指定された、大阪を代表する近代建築である。髙島屋の歴史を紹介する髙島屋史料館などが入居している。

シタディーンなんば大阪は、この名建築内に313室を持つ。文化財としての価値を損なわず、モダンにまとめられた館内は快適で、室内も最新の設備を備えている。レジデンス機能を持つ部屋もあるので、長期滞在にも最適。キッチン機能を備えたレジデンスラウンジや、デパートの屋上遊園をイメージしたキッズルームなど、共用施設も充実している（新型コロナウイルス感染対策のため、一部休止しているサービスがある）。