箱館奉行所

かつて日本の北辺警備の拠点として設置された江戸幕府の役所を、かつての場所五稜郭内に忠実に再現した「箱館奉行所」。松の梁や備後畳、手漉き和紙張りの襖など、可能な限り江戸時代と同じ材料・工法で復元されている。

入口を抜けてすぐのエリアは再現ゾーンと呼ばれ、文献資料を基に幕末当時の箱館奉行所の姿を忠実に再現。奉行所内で最も格式の高い72畳の大広間や奉行の執務室である表座敷では、日本の伝統建築ならではの佇まいを体感することができる。

再現ゾーンを抜けると、歴史発見ゾーン、映像シアター、建築復元ゾーンが広がる。歴史発見ゾーンでは五稜郭と箱館奉行所、戊辰戦争最後の戦いである「箱館戦争」の歴史がパネルなどで解説されている。映像シアターでは、復元工事の記録映像が放映されており、宮大工の日本建築における匠の技を鑑賞でき、建築復元ゾーンでは、古写真や文献資料、発掘調査の結果など、当時の姿を再現するに至った経緯や完成までの苦労を感じることができる。