西田家庭園 玉泉園

観光名所でもあり、日本三名園の1つにも数えられる「兼六園」から徒歩すぐの場所に位置する池泉回遊式庭園。兼六園の完成より約120年古い、江戸中期に築庭された。

石川県指定名勝となっている庭園は、加賀藩の上級武士であった初代･脇田直賢（わきたなおかた）から四代目･九兵衛（くへい）まで約100年を費やして完成させた。
本庭･西庭･東庭からなる園内は、中国南宋時代の画僧･芬玉澗（ふんぎょくかん）が描いた山水図に由来しており、国内でも6つしかない「玉澗様式」と呼ばれている。敷地内には、樹齢400年以上の朝鮮五葉松や凌霄花などがあり、きれいな景観を楽しみながら、ゆったりと散策することができる。

庭園の最上部には、金沢最古の茶室「灑雪亭（さいせつてい）茶室」も併設されており、園内を眺めながらお抹茶と和菓子（入園料込みで1,500円）を味わうことも。また、3日前までに予約をすれば茶道体験（入園料込みで3,000円）を行うことも可能だ。