開運橋

JR盛岡駅にほど近い場所にある開運橋。盛岡市を流れる北上川に架かり、盛岡駅と市の中心部を結ぶ重要な役割を担っている。明治23年（1890）に初代の橋が架けられ、現在の橋は昭和28年（1953）に架けられた三代目。濃い緑や白色の時期を経て、現在はムーンホワイトに塗装されている。

標高2,038m、県内最高峰の岩手山を望むビュースポットとして知られており、なかでも北上川と雪化粧を施された岩手山という冬の盛岡を代表する景観は必見。河川敷の花壇に咲く季節の花々も訪れる者の目を楽しませてくれる。また、夜間は期間限定でライトアップを実施。3〜５分ごとに色の変わるものなど期間限定でさまざまなパターンがあり、昼間とは違った幻想的な雰囲気に包まれる橋が美しい。アーチのついたトラス橋という、シンプルであるがゆえにどんな季節の風景ともマッチするところが魅力だ。

別名は「二度泣き橋」。転勤などで初めて盛岡に住むことになった人が「こんな遠く離れた所に来てしまった」と嘆き、岩手の人や街の温かさに触れ数年後盛岡を去る時は「ここを離れたくない」とまた泣きながら橋を渡ることからその名がついたのだとか。