白神山地

秋田県北西部と青森県南西部にわたって広がる、約13haにも及ぶ広大な山岳地帯の総称。エリア内には、太古の昔より人為の影響をほとんど受けていない、世界最大級の原生的なブナ林が点在している。多種多様な生物が生息・自生し、貴重な生態系が保たれていることから、1993年に、世界自然遺産に登録された。

世界遺産地域では、特に優れた植生を有し人為の影響をほとんど受けていない「核心地域」と、その周囲をとりまく「緩衝地域」に分かれている。このうち青森県側の核心地域では既存の歩道と27の指定ルートを利用すれば入山が可能だ。ただし、指定ルートを通る場合は所定の入山手続きが必要。

「暗門の滝」や「十二湖」、「高倉森歩道」など、入山手続き等の必要がなく、気軽に訪れられる名所もたくさんある。青森県西目屋村にある「白神山地ビジターセンター」では、トレッキングコースの案内や白神山地の生態系やブナ林のしくみなどを紹介する展示ホールもあり、白神山地の魅力に触れられる玄関口となっている。