チャーリー多幸寿 本店

米軍基地のほど近く、かつて商業の中心地として栄えた「パークアベニュー通り」の一角にあるタコス屋。沖縄が米軍統治下にあった時代に「Aサインレストラン」としてスタートした。「Aサイン」とは、本土復帰前の沖縄において米軍公認の飲食店に与えられた営業許可証のこと。

看板メニューは、タコライス用に炊き上げたごはんの上に、タコスの具材とオリジナルソースをかけた「チャーリーライス」。タコスの皮がよく品切れし、余った具をご飯の上にのせて従業員がまかないで食べていたところ、お客さんからの「ご飯と一緒に食べたい」という要望に応えて生まれたオリジナル料理だそう。ミートと2種のチーズがトッピングされており、お肉の旨さが絶妙に際立つ。スタンダードな「タコス」はもち麦を使用し、もっちりと心地の良い食感。辛さに加えて、ビーフ、チキン、ツナと好きな組み合わせが選べる。

大柄な外国人客が座れるようにと、店内には丈夫な椅子が置かれている。壁一面には県内外から訪れたお客さんからのメッセージがぎっしりと貼られており、長く多くの人たちに愛されてきたお店の歴史を感じられる。