菅原神社（町田）

東京都の旧跡「井手の沢古戦場」に建つ神社で、学芸の神様で広く知られている菅原道真を主祭神に祀っている。また、原町田の町田天満宮、南大谷の天神社とともに町田三天神の一社としても有名だ。

縁起は寛永7年（1630）に大沢玄蕃が渡唐の天神像を刻ませてこの地に奉安し、本町田の鎮守としたことが始まりで、享保7年（1722）に本殿が再建、天明5年（1785）に社殿が造られた。そして明治35年（1902）、明治の代となり、国の施策で千眼天神社、大六天社、七面社、稲荷社、白山社の五社を合祀した。

境内には、火の神の迦具土神(かぐつちのかみ)を祀る愛宕社、水の神の弁財天を祀る弁天社、稲の神の宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)を祀る稲荷社の末社も鎮座しており、地域の人びとの信仰の場となっている。

毎年8月25日は夏の例大祭で、里神楽や巫女の神楽舞、絵灯篭の奉納行事などが行われている。また、境内等には多くの露店も出て、参拝者たちでにぎわう。