太田記念美術館

肉筆画と木版画を合わせて約1万5千点を所蔵する浮世絵専門の美術館。喜多川歌麿や葛飾北斎、歌川広重といった歴史にその名を残す浮世絵師たちはもちろん、浮世絵の隆盛から終焉まで幅広い時代の作品を網羅。世界でも有数の規模と内容を誇るコレクションになっている。

同館は、東邦生命保険相互会社会長などを務めた五代目、太田清蔵が生前に集めた浮世絵を広く一般にも公開するため設立された。太田清蔵が蒐集した約1万2千点を中心に、そのコレクションは今も増え続けている。

月替わりで開催される企画展のテーマに合わせて、膨大な作品の中から80〜100点をセレクトして公開。毎回切り口が変わるため、何度訪れても新たな発見に出会える。学芸員による解説を聞くイベントが行われることもあり、浮世絵や江戸文化について学べる講座や上映会なども実施される。